原作:伊集院静 『いねむり先生』
脚本・監督:源孝志
音楽:中島ノブユキ
エンディング曲:井上陽水 『眠りにさそわれ』
チーフプロデューサー:田中芳之(テレビ朝日)、菅井敦(ホリプロ)
制作:テレビ朝日、ホリプロ
出演:藤原竜也、西田敏行、阿部サダヲ、谷原章介、波瑠 、余貴美子、他
http://www.tv-asahi.co.jp/inemuri/
1986年秋――。最愛の妻・マサコ(波瑠)が、急性骨髄性白血病により命を落として1年…。サブロー(藤原竜也)は絶望と悲しみのために心を病み、度々現れる幻覚に苦しんでいた。そして、その恐怖を振り払うかのようにギャンブルと酒におぼれていた。
マサコと暮らしていたマンションを処分し、故郷の山口に帰ろうとしていた矢先、サブローは麻雀仲間の漫画家・黒上(阿部サダヲ)に「きみに会わせたい人がいる」といわれ、新宿の路地裏のバーへと連れて行かれる。薄暗いバーのいちばん奥の席で眠りこんでいたその人物こそ、直木賞作家にして“ギャンブルの神様”の異名を持つ“先生”(西田敏行)だった。
先生は目覚めるとすぐ、サブローたちを怪しげな中華料理店に連れて行き、ラーメンやギョウザを猛烈な勢いで平らげ、また眠ってしまった。実は、先生は、自分の意思とは無関係に睡魔に襲われる“ナルコレプシー”という難病を患っており、目覚めて腹が減っていれば食事をするという生活を送ってきたため、ぷくぷくと太ってしまったらしい。「こんなにチャーミングな人を見たことがない」という黒上の言葉に、深くうなずくサブロー。先生をひと目見た瞬間から、サブローもその人柄に魅了され、不思議な安堵感を覚えていたのだ…。
数日後、黒上とサブローは先生の家によばれ、有名ミュージシャンの井野(谷原章介)と共に雀卓を囲む。“雀聖”といわれる先生と打つ幸せに、興奮するサブロー。だがその夜、先生もまた幻覚に悩まされているという秘密を知り…。
そんな中、サブローが地方の競輪場をはしごしながら故郷に帰るつもりだと聞いた先生は子どものように目を輝かせ、一緒に“旅打ち”に連れて行ってくれないかと頼んできた。先生もまた、心の闇を抱えるサブローに何かを感じ取っていたのだろうか…。
こうして、サブローと先生の奇妙な旅がはじまった。愛知・一宮、愛媛・松山、新潟・弥彦…。ところかまわず眠ってしまう先生の病気にハラハラさせられつつも、サブローはいつしか離れがたい敬愛の念を抱くようになる…。
だが、松山の名画座で偶然、マサコがかつて主演した映画のポスターを見かけたサブローは、また幻覚にひどく苛まれるようになり…!?
(公式サイトより)
番宣を見て、すごく興味がわき、『半沢直樹』をさしおいて視聴した。優先した理由はやはり、夏目雅子を失った伊集院静のものがたりだから。そこに色川武大が絡んでくるのだから、そりゃ興味もわくだろう。この原作は読んだことがないどころか、伊集院静が執筆したことすら知らなかった。
色川武大については、著作は読んだことがないのになぜか知っていた。ナルコレプシーに罹患していることも知っていた。図書館通いしていたころに読んだエッセイに登場していたのかもしれない。いろんなところで名前を見かけたと思う。印象としては『男にモテる人』というところか。
それにしても伊集院静があんなことになっていたとは知らなかった。夏目雅子と結婚する直前まで他の女性と噂があったし、女にモテることで有名だったので、あそこまで身を持ち崩していたとは予想外。当時の週刊誌では重病説があったし、写真誌かなんかで病室の窓にたたずむ姿を撮られてたり。訃報を聞いたときは驚いた。友人宅で見ていたテレビで知ったように記憶している。っていうくらい鮮烈に覚えてるのだ。
西田敏行が演ずる先生はよかったなあ。身体中から優しさが溢れている。目の前に傷ついて自棄になってる人がいたとして、あんなふうに包み込むことって私にはできないな。脇を固める役者陣も早々たるメンバーで、黒鉄ヒロシ(阿部サダヲ)と伊集院のやりとりがとぼけた感じでよかった。ちょっと気になったのは谷原章介。井上陽水役だったのだが、下手なモノマネみたいな芝居になってたように思う。井上陽水のあの感じを出したかったのかもしれないけれど、それは無理。もっと普通に演じてほしかったな。色川の家に用のないギターを持っていってるあたりもおかしかった。
岩手に転居したくだりや、急死するところは見ていて唐突感があった。「えっ?」て感じ。ラストの伊集院と陽水のシーンにもちょっと違和感あり。原作がそうなってるのかもしれないけれど。
エンディングに流れた陽水の曲と、鯛めし?を一緒に食べる先生と伊集院の映像がすごくマッチしていた。色川武大という人は魅力的で、みんなに慕われたんだろうなあ・・・。
今や白血病は不治の病ではなくなったという。医学は確実に進歩している。
ポチッとな。
色川武大については、著作は読んだことがないのになぜか知っていた。ナルコレプシーに罹患していることも知っていた。図書館通いしていたころに読んだエッセイに登場していたのかもしれない。いろんなところで名前を見かけたと思う。印象としては『男にモテる人』というところか。
それにしても伊集院静があんなことになっていたとは知らなかった。夏目雅子と結婚する直前まで他の女性と噂があったし、女にモテることで有名だったので、あそこまで身を持ち崩していたとは予想外。当時の週刊誌では重病説があったし、写真誌かなんかで病室の窓にたたずむ姿を撮られてたり。訃報を聞いたときは驚いた。友人宅で見ていたテレビで知ったように記憶している。っていうくらい鮮烈に覚えてるのだ。
西田敏行が演ずる先生はよかったなあ。身体中から優しさが溢れている。目の前に傷ついて自棄になってる人がいたとして、あんなふうに包み込むことって私にはできないな。脇を固める役者陣も早々たるメンバーで、黒鉄ヒロシ(阿部サダヲ)と伊集院のやりとりがとぼけた感じでよかった。ちょっと気になったのは谷原章介。井上陽水役だったのだが、下手なモノマネみたいな芝居になってたように思う。井上陽水のあの感じを出したかったのかもしれないけれど、それは無理。もっと普通に演じてほしかったな。色川の家に用のないギターを持っていってるあたりもおかしかった。
岩手に転居したくだりや、急死するところは見ていて唐突感があった。「えっ?」て感じ。ラストの伊集院と陽水のシーンにもちょっと違和感あり。原作がそうなってるのかもしれないけれど。
エンディングに流れた陽水の曲と、鯛めし?を一緒に食べる先生と伊集院の映像がすごくマッチしていた。色川武大という人は魅力的で、みんなに慕われたんだろうなあ・・・。
今や白血病は不治の病ではなくなったという。医学は確実に進歩している。
