おはようございます。あんずの種院長の須藤隆昭です。

先日、

「前に行っていた鍼灸院と全然違いますね」

と患者さんに言われました。

よく言われることなので少し説明します。

日本鍼灸の流派は、大きく分けて、1現代医学派 2経絡治療派 3中医学派に分かれます。

現代医学派が一番多く、神経や筋肉の走行を考え、痛む場所かその周囲に鍼をし、

時に通電などもします。

経絡治療は日本独自のもので、腹診などを重視し、弱い刺激で経絡の調整をします。

中医学は中国伝統治療で、臓腑弁証などが中心です。

あんずの種は、経絡派と中医学派を混ぜた形態と東方鍼灸院の吉川院長の開発した

陰陽対極鍼法などをベースに取り入れています。

痛い場所やその周囲に鍼をすることは、ほとんどなく、

離れた経絡上のツボに弱い刺激の鍼をしています。

時に右手の痛みに対して、左足のツボに鍼をしますので、

患者さんは驚くことが多いです。


昨日も「左手の小指側が手を開く時に痛くて1週間以上続ている」

という患者さんがみえました。

全体の五臓と経絡の調整をして、陰陽対極鍼法で、

右足の経絡上に鍼をし、痛みの出た時と同じ動きをしてもらうと、

その場で痛みがとれました。

「え〜なんで〜」とビックリされていました。

腱鞘炎か手根管症候群などの診断は分かりせんが、

不思議と治ります。

不思議と言っては、科学的ではありませんが、

陰陽経絡理論の中では、理論化されていることです。

だから病名がなくても治療は出来ます。

勿論、こちらで診て、「これは病院での検査が必要だな」と思った人は、

積極的に近隣の専門医を紹介します。

地域での医療連携もとても大事です。



東方鍼灸院の吉川院長は「毎日が奇跡の連続です」

と言っています。

僕も小さな奇跡を目の前にみると、

毎日鍼をしていて、楽しくてしかたありません。

「乞食と鍼灸師は3日やったらやめられない」と言ったことがありますが、

まさに、やめられません。



今日も笑顔でよい一日を!

せつなくなった時は、思い出してください。

あんずの種 (0154−39−2589)