2004年10月01日

ぴかにゃんの過去 その2

お久しぶりです、みなさんこんばんわ、ぴかにゃんです。
ぼくの騎士団生活についてお話していた途中ですね。
しかし思い出すのがあまりに辛かったのか、ここ一週間、
記憶喪失になって山の中をさまよっていました、すみません。
最近、心の傷がようやく癒えて来たのか、少しだけ思い出すことが出来ました。
それでは続きをお話します。




♪度胸ひとつに 火のような錬磨

 旗は鳴る鳴る ラッパは響く

 行くぞラズリル ガイエンの艦だ

 海の男の 艦隊勤務

 月月火水木金金♪


と、まず最初に思い出すのは、
軍歌を絶叫しながら船を掃除させられているぼくの姿です。
何故「月月火水木金金」なのか?

「軍隊に土日祝日など存在せん!!!あるのは月火水木金のみだ!!!」

とのグレン団長の衝撃的なコメントでした。
騎士団の生活は想像を絶するものです。ぼくが想像していたものとは全く違いました。
騎士団に入ったらすぐに、カッコいいヨロイを着て、カッコいい剣を手にできると、
ぴかにゃんはそのようなスーパースターな自分を想像していたのに。
そう、舞を舞うように戦い… 魔王にさらわれたお姫様を助けて…

「ふにゃぁぁぁ〜〜〜ぴかにゃんさまぁぁ〜〜〜、たすけてくださいです〜〜〜☆」
「姫…!わたしがそなたを守る…!はっ!?なっ、なんだ!?腕の紋章が…!!」
なんとぴかにゃんは「光の使徒」と「闇の使徒」のハーフとして生まれた、
「聖神の御子」の正統継承者だったのだ…!そしてぴかにゃんの父はかつて聖魔大戦で破れ、
冥界に封印された魔王だった…!!
「ぴかにゃんよ…!我が息子よ…!さあ、かかって来るのだ…!!」
「そっ、そんなことできない…!!とっ、父さん、ぼくは…!!」
「うにゃぁぁぁ〜〜〜ぴかにゃんさまぁぁ〜〜〜がんばってくださいです〜〜〜☆」
そう…今から1000年前…世界は天使と悪魔の聖魔大戦により滅亡の危機に…

…とエンドレスに続くこのライトノベル調の空想は、昨晩ぼくがベッドの中で考えた物語です。
最後、魔王が死んでしまうところで、ぴかにゃんは感極まって泣きました。
はい、場の雰囲気が寒くなってきたところで話を元に戻しますが、
騎士団に入れば剣と魔法のファンタジーな世界で活躍できると思っていたぼくは、
毎日団長からメガトンパンチを喰らい、先輩たちには「うーーっス」とペコペコ頭を下げ、
パシリやら雑用やらマグロの密猟やら何やらをこなすだけの毎日という現実を見た今、
まるで魂が抜けたような無気力な毎日を過ごしていました。
しかしそのようにぴかにゃんが意気消沈でいようと、誰も慰めてはくれません。
みな、自分のことで必死なのです。
こうして長く耐えがたい1日が刻々と過ぎていくのでした。

「わたしが訓練教官のグレン団長である  
 話しかけられたとき以外は口を開くな
 口でクソたれる前と後に“サー”と言え
 分かったか、ウジ虫ども!」

「サー!イエッサー!」

「貴様らは人間ではない
 ネコボルトのクソをかき集めた値打ちしかない!
 貴様らは厳しい俺を嫌う
 だが憎めば、それだけ学ぶ
 俺は厳しいが公平だ、人種差別は許さん
 海賊、エルフ、小間使い、クールークのクズ共を俺は見下さん
 何故ならすべて平等に価値がない!!!!!
 俺の使命は役立たずを刈り取ることだ
 愛するガイエン騎士団の害虫を!
 分かったか、ウジ虫!

「サー!イエッサー!」

などと、ぴかにゃんたちは顔を青ざめながらイエッサーを金切り声で張り上げ、
これはスタンリー・キューブリックの「フルメタルジャケット」か?俺たちはベトナム行きか?
のようなノリで今日もスリル満点の訓練が始まる、気分はリアルプライベート・ライアンです。

「そこのゲゲゲの鬼太郎と寝グセだらけの金髪もやし!!何故キサマらは騎士団に入団した!?」
「サー!イエッサー!自分は女の子にモテモテになりたかったからであります!!」
「サー!イエッサー!パパが騎士団に入れって言ったからであります!!」
「何を言うとんのじゃこのバカ兄弟がぁぁーーーー!!!!」

とぴかにゃんとスノウは一秒間に十六回パンチを喰らい、
ってそれって高橋名人じゃないですか、ハドソンじゃないんだから
と、どうでもいいツッコミがぴかにゃんの頭をよぎった時には
スノウともども医務室送りとなっていました。

騎士団に入ってしまったことはとんだ失敗でした。
それはぼくだけでなく、ほかのみんなも同様に感じていたようで、
騎士団から脱走する人間が後を絶ちませんでした。
もちろんぴかにゃんもここから逃げたくて仕方がありませんでしたが、
もし失敗したら、この間の台風16号レベルの日にカニを五百匹獲りに行かされるとか、
ワカメと一緒に天日干しにされるんじゃないかとか、
そうゆうことを考えただけでも、あまりの恐ろしさで、
おしっこをちびるだけではすみませんでした。

しかしぴかにゃん以上にスノウの精神状態が限界に達しており、
「…訓練学校卒業まで…あと659日…」とブツブツつぶやきながら、
壁にクギで「正」の字を刻んでいく彼の姿は、刑務所の出獄待ちの囚人を連想させました。
スノウは就寝中も突然「サー!イエッサー!!」と絶叫し始め、
「自分はしり文字が得意であります!!!
 ♪スノウのスの字はどう書くのっ
  あ・こーして こーして こう書くの〜〜〜」
と、寝言を叫びながらうなされている彼は、
夢の中でも過酷な軍隊生活を送っているようでした。
日に日にやつれていく彼の姿は、そのうち蒸発するんじゃないかと危ぶまれるほどでした。



つづく  
Posted by m-29_46084 at 00:21

2004年09月19日

ぴかにゃんの昔話 騎士団編

みなさんこんばんわ、あなたのぴかにゃんです。今日も必死に生きてます。
どうやらショウコは、何やら多忙で一週間はプレステに触れていないようです。
何をするにも中途半端な人間だと思います。高橋名人のように、
「指がぶっちぎれるまでファミコンをやり続ける」狂気的エネルギーは無いのでしょうか。
そのようなわけで、今回はぴかにゃんの過去について語ってみたいと思います。

みなさんご存知のとおり、
ぼくはガイエン国のラズリルというキング・オブ・田舎で育ちました。
過去の汚点を語ることは、精神的苦痛以外のなにものでもありませんが、
ぼくはスノウ家の奴隷として働いていました。それはぼくが捨て子だったからです。
はいみなさん、ハンカチ用意してください。ぼくはもうすでに鼻水まで出ています。

「パパぁぁ〜〜 うでがいたくて おはしがもてないですぅぅぅ〜〜〜」
「よちよち スノウちゃん、パパがスプーンで食べさせてあげまちゅよぉぉ」

というバカ親子のじゃれあいからスノウ家の朝は始まります。
ぼくはこいつらのために食事を用意し、家中を掃除し、買い出しに出かけ、
朝から晩までシンデレラのように働いていました。少しでも言いつけに逆らうと、
「おまえは一体いつからそんなに偉くなったんだいーーーーー!!!!」
などと「牡丹と薔薇」の香代ばりにスノウが怒り狂うわけで、
「おぼっちゃますみません!ぶたないで下さい!
 すみません!ぶたないで下さい!すみません!ぶたないで下さい!」
と、まるでカゴの隅で震えるハムスターのようにぼくは小さくなるのでした。

そのように、世界で最も過酷なプロレタリアとして労働生活を強いられていたぼくですが、
そろそろ将来のことを考えなくてはならない年齢になってきました。
そんなある日、「ラズリル騎士団員募集」のポスターが目にとまりました。

 明日のラズリルを守るのは君だ!!!
 ラズリル騎士団員募集!!

といっても田舎の騎士団ですから、定員割れで誰でも入れます。
それにラズリルの若者の就職先はそこくらいしかないのです。
ラズリルはド田舎なので、若者がいません。
夢を持った若者はみんな、魅惑のガイエン本国へと逃げ出してしまうのです。
ラズリルに残った若者の将来は、騎士団に入るか、ワカメを育てるかのどっちかです。
もちろんぼくはこのまま自分の一生を浪費するつもりはありませんでした。
騎士団に入って一発当てて女の子にモテモテな青春を送りたいです。
けれども奴隷の身であるぼくが自由意志を持つことなど許されるのでしょうか。
このことをスノウ親子に話すと、意外にも、スノウの父は許してくれました。
しかしそのかわり、スノウも一緒に騎士団に入るというのです。
騎士団に入ってもぼくはスノウの面倒を見続けなくてはならないようです。
今思えば、ぼくはワカメを育てる道を選んだほうが良かったかもしれません。

騎士団の試験は顔パスでした。
フィンガーフート家のバカ息子・スノウと、その奴隷のぴかにゃんということで、
我々は村中で名の知れたゴールデンコンビでありましたから、
試験官は我々の履歴書にさっさと目を通し、
「ふむ、まあ、おまえたちならマジメにやるだろう」と言っただけで
簡単にスノウとぴかにゃんを入団させました。
スノウは何を勘違いしたのか、この扱いに大変に満足したようで、
「やっぱりぼくはカリスマなわけで。」などとわけのわからないことを言っていました。

試験に合格した騎士団員の顔ぶれを見ると、ほとんどが顔を知った、村の若者たちでした。
これは徴兵制だったか?と疑ってしまうくらいです。 
そうこうしていると広場に騎士団長のグレンが現れ、

「静聴ーーーーーーーーーッッッッ!!!!!」

と真っ赤な顔で怒鳴りました。我々はビックリして背筋を伸ばし息を殺すと、
グレンはびしっとそろえた指を機械のようにシャキーンと上に挙げ、

「意欲ある憂国青年諸君!
 今日から諸君はラズリル騎士団の志士として、
 我等が騎士団の門を叩いたのである!
 もうすでに身命を賭した闘いは始まっている!
 聞こえるか!クールークの断末魔が聞こえてくるではないか!
 ガイエンが決起した時、世界は驚愕と大歓声で騒然とするのである!
 偉大なるガイエン国万歳!偉大なるラズリル騎士団万歳!
 栄光のラズリル騎士団は、熱狂的愛国心を育む諸君ら勇者により構築される!
 我等は偉大なるガイエン国の英霊に守護される革命の志士である!」

と物凄い勢いで絶叫し、


♪貴様と俺とは同期の桜

 共にラズリル騎士団の庭に咲く

 咲いた花なら散るのが宿命

 共に散ろうぞお国のために♪


を泣きながら熱唱しはじめたのでした。
我々はみな「これは大変なところに来ちゃったな」と顔を青ざめたのでした。
ぴかにゃんが人間魚雷でクールークに突っ込む日が近いような気がしてきました。
騎士団に入ったら女の子にモテモテ〜〜♪などとアマアマな夢を見ていた自分が可哀想です。
隣に立っているスノウを見ると、これだけでもうすでにビビリが入ったらしく、
口から泡を吹いていました。
こうしてぴかにゃんたちの地獄の軍隊生活が始まったのでした。

明日につづく。
  
Posted by m-29_46084 at 22:26

2004年09月12日

ぴかにゃんの日常 夜編

ぴかにゃんは今、ネイ島にいます。ぴかにゃんはネイ島によく来ます。
何故なら景色が良く、のんびりと過ごせるからです。
今は一番見晴らしの良い、丘の上にいます。ぴかにゃんの隣ではヘルムートが
テレビを見てメモりまくったらしい「劇団ひとり」のネタをボソボソと朗読しています。
そのような雑音を波の音が打ち消し、心地よい風がぴかにゃんの髪を通っていきます。
夜空にはこぼれ落ちそうなたくさんの星が広がり、そんな美しい宝石を眺めながら、
ぴかにゃんは自作のポエムを作っていました。


「17歳」   作・ぴかにゃん


いつまでもトモダチ計画なんて立ててられない。
いつまでも「スキ」ってコトバ禁止令なんて…

キミに触れられたところがすごく熱い。
「ぴかにゃん…顔にハエが止まってますよ。」
そう言ってきみの手が光速で飛んできた。躊躇することもなく…。

「伝染病が怖いですから。」

美しい眉を1つも動かさず、きみは静かにつぶやいた。
ぼくは少しテレてしまう。恋の伝染病、ぼくはもうすでに重症だよ。

みんなで行った無人島のキャンプファイヤー。
草木も眠る丑三つ時…きみが大好きな歌、歌ってあげたこと覚えてる?
「あなた」ってところをきみの名前に変えて…
寝たフリなんかして、きみはよっぽと恥ずかしかったんだね。
そしてしげみの中からスノウの目が、ギラギラに光っていた。

早ク気ヅイテ。
ボクノキモチ。
モウ…耐エラレナイ。


ってギャァーーーーー!!!恥ずかしい!!!(///△///)カァァァ→。。
でも結構、自信作。それにこの前作をアクセルに読んでもらったら、
とても好評だったんだ。アクセル、興奮して、
「イイんじゃねーーーの!!!!????かなり熱くてさ!!!
 男は熱くなきゃ、リングにすら上がれねェわけで!!!
 熱いハートの人間がぶつかって、技を競って、それをファンが見て、
 スゲェ試合だなって感動するんだよ!!!
 高橋名人は「指がぶっちぎれるまでファミコンをやり続ける」って言ってた!!
 パチプロの田山幸憲は「クギだけを見ろ」って言ってる!! 
 大切なことは、結果を出すことじゃなくて、
 どんなファイトをしたか だと、オレは思うんだよ…。
 自分の力を信じて戦えば、きっと一生誇れるファイトができると思う!!!
 これからも、そんな熱いファイト、たくさん見せてくれよ!!!ダァーー!!!」
って顔を真っ赤にして、こぶしを握り締めて言ったんだ。
ぴかにゃん、途中から言ってることがわけわかめだったけど、
応援してくれてるんだ…ってまじ感動。
こんなに熱い応援もらったの、生まれて初めてだったから…

ありがとうアクセル!!!!

そんなわけでぴかにゃんは今日も
「ポーラとラズリルの町をデートする」という脳内シュミレーションを
繰り広げているのです。
ラズリルはキング・オブ・田舎なので、
男と女が一緒に歩いてるだけでもひそひそと噂話を立てられます。
そんな所をぴかにゃんとポーラが一緒に歩いてたら、
即座にペローの「壁新聞」に載っちゃぅょo


 ポ→ラ`⊂は激┗оVе£оυеΦナぉ⊃きぁぃをUτぃるょo^■^
 τ〃もた〃ぃスキナなぉともた〃ちσひとりっτかωU〃た〃∋★

 (翻訳)
 ポーラさんとはとても良いお付き合いをさせていただいています。
 けれども親しい友人の一人です。


ってな感じにぴかにゃん、インタビューで答えちゃうもんねーーー!!!!
今日の日記、ノロけ過ぎでごめんネみんなぁぁ!!!!ヾ(●´ε `● )ゞ 
と、悦に入っていると、ヘルムートが表紙に「ネタ帳」と大きく書かれたノートを
取り出し、何かを色々と書き込み始めました。
「ヘルムートさーん、何それぇぇ?見せてよぉっ!」
と、ぴかにゃんはラブラブ空想の残り香でウキウキ気分なまま、
ヘルムートのネタ帳を見せてもらいました。そこには

マジキモいマンズ (ぴかにゃん)

と書かれた表があり、赤い線と青い線の棒グラフが書き込まれていました。
「…なんですか これ。」
とぴかにゃんは一瞬にして普段どおりの暗い顔に戻り、説明を求めると、
「…赤いグラフはボケが上手く回った回数、青いグラフはすべった回数。」
とヘルムートが答えました。
「いや、おれ、ボケたことなんかないから。人生において一度も。」
とぴかにゃんが真顔で答えると、ヘルムートは「ぶふっ。」と笑い、
ノートに青い線を足しました。相変わらず感じが悪い男です。
「ていうか、マジキモいマンズってなに?
 そうゆうこと書くの、やめて欲しいんだけど。」
「俺の予定では、「スノウ」も入る予定です。」
「いや、お前の予定なんか聞いてないよ!書くなって言ってるんだよ!
 女の子に誤解されたらどうするんだよ!」
「だったら解けばいいじゃないですか。」
「なんでだよ!お前が書かなきゃ解かなくてもいいんだよ!」
「リーダー、何をそんなに世間体を気にしてるんですか。
 もっと自分らしく生きてくださイムニダ。」
「なんだよ“イムニダ”って!韓流かよ!」
「ボク ハ ハンディカム。」
「うるせえよ!!」
さっきまで空想で少女漫画のヒロインだったぴかにゃんも、
一気に普段のツッコミ芸人に戻ってしまいました。
それ以前にこのヘルムートがクールークのエリートだったとは到底考えられません。
話によると、受験勉強の参考書に「爆笑問題のグレート日本史」を使っていたらしいです。
そんな奴が学校を首席で入学・卒業しているのですから、早く地球が滅んで欲しいです。

空は夜明けが近づいてきましたが、ぼくの心が暗くなってきたので
この辺で失礼します。ちなみにこれはアクセルが大ファンだという、
高橋名人の名言。

「ファミコンをやる前の10分間、部屋を暗くして座禅を組む…
 一種の精神統一だ。なにも考えようとせず心を無にする」

おやすみなさい。  
Posted by m-29_46084 at 18:41

ぴかにゃんの日常 

ぴかにゃんの船に新入りが加わりました。ヘルムートという男です。
この男はさっきまで敵国の武将として戦っていました。
ぴかにゃん軍に船を爆撃されたことにより白旗を揚げて降伏したのです。
物静かでどこかボーっとした感のある男ですが、
トロイの部下として働いていたくらいなので、それなりの実力はあるのでしょう。
敵として戦っていたのにも関わらず、あっさりとみんなと打ち解けました。
ぴかにゃん軍のイケメン集団で構成されている「美青年攻撃」にも加入したくらいです。
しかし彼が果たして美青年といえるのか、女の間からは「ビミョー」という声が聞こえており、
けれどもヘルムートはそのようなブーイングに反応することもなく、
黙々と「美青年攻撃」で敵を倒していました。結婚相談所のデスモンドは
「たしかにブサイクではありませんけど、美青年とも言いがたいですよねぇ…
 何て言うんですか、花が無いっていうかねぇ…ていうかフツーの青年ですよねぇ…
 街角で「赤い羽根募金」活動やってそうな…「青年海外協力隊」って感じですよねぇ…
 美青年っていうからにはもっとねぇ…ですよねぇ…」
などと必死にぴかにゃんの耳元で同意を求めてきましたが、
しかしぴかにゃんは、何を言われようとも淡々と美青年攻撃をこなしているヘルムートが
妙にカッコよく見えたのでした。
仲間うちではそんな新入りのヘルムートに対しては、
「まぁフツーにいい人なんじゃないの?何考えてるかよくわかんないけど。」
といった無味乾燥な感想が大方でした。
あとはデスモンドが周りの人間に同意を求め狂ったのか、
「美青年じゃないのに美青年攻撃はおかしいと思う」といった一言がチラホラでした。

ヘルムートは、仕事が何もない時は、図書館で本を読んでいました。
本を読むのが好きなようでした。
ぴかにゃんもこの間買った「男のモテ髪スーパーカタログ」を音速で速読し、
全ページに赤線と折り目とフセンだらけです。
ぴかにゃんは寡黙で忠実なヘルムートがどんな本を読んでいるのか、興味がありました。
いかにも「三四郎」だとか「羅生門」だとかの純文学を読んでいそうな雰囲気です。
ヘルムートに近づくと、彼は「お笑いタイフーン」という雑誌を読んでいました。

“「爆笑オンエアバトル」チャンピオン大会レポート”
“特別付録「東西人気芸人ポストカード」”

ぴかにゃんは一瞬「エ!?」と思いました。
ヘルムートは前の席に座っているぴかにゃんの顔をチラリと見ましたが、
動揺することもなく、また静かに雑誌に目を通しました。
そして時々「ぶふっ」と笑っていました。
ぴかにゃんが「お笑い、好きなんですか」と聞くと、
ヘルムートは「…ああ。」と静かに答えました。そして雑誌を見ながら
「ここのボケ…二重に落とす意味無いよな…前フリも弱い…」などと、
ボソボソとマニアなことを言っています。ぴかにゃんは一瞬引きましたが、
「意外ですね。ヘルムートさん、そういうの、全然興味なさそうだから…」
とその場の空気を保つと、
「…ああ、よく言われる…。…このコーナー面白いよ。「ブサイク連」。」
それはブサイクな芸人たちがカッコよくなるためにオシャレを勉強するという内容でした。
ぴかにゃんは思わず、こめかみに青筋が入ってしまいました。
なんじゃワレ、ケンカ売ってんのか。ワシのことやないかソレ。
「…ぴかにゃんさんはどちらかというと「マジキモいマンズ」ですよね。」
知らんわ。何ワケのわからんこと言うとんのじゃ。ぴかにゃんは顔を凍りつかせながら
「それじゃあヘルムートさんは何なんですか。」と聞くと、
「…いや、俺は「美青年攻撃」だから。」
などと、すっとぼけた答えが返って来るのでした。
いや、だから、誰もお前のこと、美青年だなんて思ってないし。
とマジキモい認定されたぴかにゃんは、
自分でもそう気づいていながら否定し続けていたのにも関わらず、
本当のことを言われてしまった怒りで体を震わせました。
今までぴかにゃんはヘルムートを、忠実で寡黙な男だと思っていましたが、
そうでもないということがわかりました。どうにもひねくれた感でいっぱいです。
この男が「美青年攻撃」に加わっているのは、自分で笑いのネタを作るためかもしれません。
  
Posted by m-29_46084 at 14:30

2004年09月08日

ぴかにゃんの日常(幻水日記のネタが出来るまでのつなぎ)

全国のぴかにゃんファンのみなさんこんばんわ。
ついにプロフィールまで公開しちゃいました(〃 ̄ω ̄〃ゞ エヘヘ
赤裸々な自分を見てくださって有難う御座います。

つうかさ…オレ…ホントは自分のこと…話すの好きじゃねェんだよ…
おまえら女ってよ…なんでそうゆうプライヴェートなこと?聞きたがるんかなァー…

はい、調子こきすぎました。ぴかにゃんは部屋の隅で光るタマでも磨いてろってかんじですね。
なんかもう最近生きるのが辛いです。彼女も出来ないし。
ぴかにゃん、女の子と手もつなげないまま、罰の紋章の呪いで死んじゃうんですかね。
夕陽の沈む川べりでスノウが「僕たちに彼女なんかいらないよなー」と言っていた数ヶ月前を思い出します。
「人口的に見ても男の方が余るワケだしね。」だとかなんとか苦しいこと言ってるんです。
ちくしょう、世界なんかとっとと滅びちまえばいいんだ!!!!!!!
さてぴかにゃんは今日、ネイ島の本屋に行きました。
もちろん「男のモテ髪スーパーカタログ」をゲッツしようと思って。
ぴかにゃん、髪の毛切ろうか迷ってるの。この間食堂で「カニパンチ丼」食べてたら、
どこからともなく女の声で「…暗いよね…」って聞こえたんです。もしかしてそれ自分のことですか。
ぴかにゃんの箸を持つ手が止まりました。会話の全容はよく解らなかったんですが、
「…バンダナ…」「…ダサい…」「…特撮ヒーローみたい…」ってなんかヒソヒソ言われてるんです。
もう怖くて後ろ、振り向けなかった。ぴかにゃん、手がふるえちゃって、
「カニパンチ丼」テーブルにひっくり返しちゃって、そのまま部屋に走って帰って泣いた。
やっぱり自分は変わったほうがいいんだよね。
テレビから聞こえる小泉首相の「構造改革」という言葉が心に響きました。
それでぴかにゃん、船からそのまま海に飛び込んでネイ島までバタフライですよ。
そうして本屋へ「男のモテ髪スーパーカタログ」を求めに行ったわけですけど、
どこかで見たことのある男がいるんですよ。冴えない顔した結婚相談所のデスモンドですよ。
モテメンになるために本屋へ来たのに、買う前から不吉なものを見てしまいました。
そしたらこの男、なんか大量に両手に本持ってて、よく見たら
「知的ないい男のライフスタイル誌」だとか「カッコイイを鍛える男のスーパーマガジン」。
“お洒落IQが一気に上がる!セレブからセンスを盗め!”とかって、
お前ホントにそれ読んでIQ上がってんのかって聞きたいです。ぴかにゃんと全く同じじゃないですか。
彼も色々と苦労しているんだ…
今までは他人以上友人以下の認識しかなかったけど、今なら彼と解り合える気がする。

そう…複雑なこのキモチ…自分でもわからなかったの…
でも…伝えたい…単なる友達なんかじゃないって…こと…

って違う違う違う違う。それよりあの人と仲良くなったら、
スノウと一緒にいる以上にモテなさそうだから、やっぱり声かけるのやめました。
  
Posted by m-29_46084 at 21:11