私の異常な愛情

〜あるいは私はいかに心配するのをやめて指輪を愛するようになったか〜

たびにっきを正確には書き終わっていないヘタレな私です。
この間76thのアカデミー賞の授賞式をHDDに落としてたんだけど、1枚に焼くにはちょっと長かったのでちょきちょきと編集したりしておりまして。で、その時生中継で司会をしていた藤原紀香嬢(この人には別に含むところはない)と内藤剛志(もう「さん」をつける気にはならないですな)のエンディングトークをうっかり聞いてしまったらうざくてうざくて、もうお前の顔が1秒たりともこのDVDに残ることは我慢ならん!と思って秒単位で消去してやりましたよ。あーむかついた。

CGを使っているから「この映画は人間が描かれていない」とかいうやつの気が知れない。

ここの日記、年内で更新停止の筈だったんですけど、BBSのほうに「LotRミュージカルトロントでやりますよ」という書き込みを頂いたのをみてそうだ、トロント・・・行って行けないことはない・・・とかちょっと真剣に考えた自分がいやだ。どうしよう本当に行っていたら。つーか言葉もわかんないのにね!でも万が一出かけてしまったときのためにここを閉めてしまうのはしばらく延期にしてみようとか思った(おいおい)。

77be3aa7.JPG7日目 9月26日
さて!旅もいよいよ大詰め。本日はある意味この度のメインディッシュ、ハイライト、マタマタのホビット村訪問です。数あるロケ地の中で、唯一セットが残っているところ。人が聖地を目指すように、幽鬼はマタマタを目指す。
ところが、天気はあいにくの曇り空・・・どころか、ぽつぽつと雨まで降り出す始末。あああ、今まで何とか天候が保っていたのにここに来て!よりによって今日!とは思いましたけどこればかりは天命と思って諦めるしかしょうがない。私の晴れ女運もここまでか・・・。
実はというのもなんですが、私実は結構な晴れ女なんです。晴れ女というより、雨よけ女といいましょうか。ピーカンってほどでもないんだけど、私が外に出ると雨は止む、みたいな。だから今回のニュージーランド旅行もきっと天候にはそこそこ恵まれるに違いないと根拠のない自信があって、でまた実際そこそこ恵まれてきたわけなんだけど、その運もことここにいたってとうとう刀折れ矢尽きたかと。
ま、でも私達が行く前日まで大雪が降っていて、クイーンズタウン空港は閉鎖されていたというし、そんなにっちもさっちもいかない事態にならなかっただけでも恵まれている!と良かった探しのポリアンナの精神で、一路マタマタへ。

やる気十分マタマタではとにかくインフォメーションセンターを探せばよい、という前知識だけはあったので、インフォメこっちよ〜、という標識を頼りに探すと・・・つーか探すまでもなく・・・ありました。目立つ!つーか、マタマタやる気満開!(笑)インフォメからしてこうか!とりあえず中に入ってホビット村ツアーに参加したいんだけど・・・というと(moviesetにはツアーに参加しないと行けません。なぜなら撮影したのが私有地なので)、ちょうど5分後に出発するツアーがあるよ、とのことなのでそれを予約。ここでも、もうそんなに人居ないんじゃないのかな〜、と思っていたけどこんな大きなバスに結構な数の人が乗っているのだった。ちなみにガンダルフ号

マタマタの中心部から車で20分。・・・言葉を失うほど広大な土地、っつーかどこからどこまでかあなたの土地なの?と首根っこつかまえてゆさゆさしたくなるほど広い。見えない、向こう側が。これは醤油を借りに行くにも大変だね(いらない心配)。そしてその広大な土地に羊、羊、羊。羊をかき分けてバスが進みます・・・ご、ごめんね・・・おくつろぎ中のところを・・・
小高い山の上でバスは停車。そこは実に「お山」の上。眼下にはセットが組まれた池や広場と、そして真ん中にパーティーツリーがどどどんと見えます。写真写真。とにもかくにも写真写真!実にその前日、今自分が持っているデジカメでも動画が録れることを発見したので(遅いわ!)嬉しがって動画も録る録る。

パーティーツリーだ!あくまで個人的になんだけど、もちろん袋小路屋敷のセットあともすごく楽しみにはしていましたが、丸いドアが残っているわけでもないし写真などで見る限りではちょっとうらさびしいものもあるのかな、と思っていて、だからとにかく絶対写真に残したい!と思っていたのはパーティーツリーの方だったんですね。いやもう、あとで自分でデジカメ見て笑ったけど、パーティーツリーだけで50枚ぐらい写真撮ってるもん(笑)。そりゃバッテリーも切れるはずだよ。ってもちろん、替えのバッテリー用意してましたけどね!はっはっは!

ドラゴンの花火が飛んでいった池の周りや、ここにこんなセットがあって・・・という解説をしてくださるガイドさんがもちろん居て下さってるんだけど、この方の英語がちょっと独特で、実は殆ど聞き取れなかったんです(汗)なので解説そっちのけで自分の撮りたいところを好きなようにパチパチ録りまくり。お山を眺めて私にとって幸いだったことに、ツアーの中に結構年輩の方が居て、その方がかなりゆっくり行動してくださったのでみんなが移動するときもゆっくり写真が撮れたのだった。あれが若い人ばっかりだったら多分置いてけぼりになっていたことであろう。

さて、この牧場に着いたときは上のように曇り空だった(どころか、雨まで途中降ってきた)わけですが、見よ!それが私達がセット見学を始めてからどんどん雲が切れだすではないか!自分で自分の雨よけ女パワーにこれほど感謝したことはない。そしてさっき写真に撮ったところも、「い、今の方が天気が良いから!」とまた同じような写真を撮りまくる私。!晴れたーーー!!実際、この1日、いや半日、いや2時間で128メガのSDカードを使い切る始末。恐ろしい・・・指輪のパワーって恐ろしい・・・!

パーティーツリーの下で写真を撮ったり(サイズが小さいのでホビットっぽいよ!と写真を撮ってくれたガイドさんにも言われた)、袋小路屋敷の玄関で写真を撮ったり、いやいや本当に夢心地でした。やっぱり指輪ファンなら一度はニュージーランドに行って、このマタマタにいってみるべし。ほんと、思った以上に楽しいですよん。
最後はもう一度お山の上から、ガンダルフとビルボが一緒にパイプを喫うシーンのアングルで写真をぱちり。このシーン、映画全体の中でも十指に入るほど大好きなシーンです。
“Gandalf, my old friend. This will be a night to remember.”

マタマタの街に戻ってきて、またここでもしこたまホビット村グッズを買い漁りまくる私達。いやしかし、クイーンズタウンやウェリントンとは較べものにならないぐらいマタマタのやる気はすごかった。その心意気や良し!またいつかニュージーランドを訪問するときが来たら、もう一度行ってみたいものである。その時までがんばっておくれ!

ちなみに、私の晴れ女パワーはここで最後の力を使い果たしたらしく、日本へ帰ってきてからたった10日の間に、3度も傘なしで雨に降られるというオチまでついてきたのでした。指輪者としてはまさに本望と言ってよろしかろう!

5ddc49c8.JPG6日目 9月25日
今日はウェリントンの街から温泉で有名なロトルアへの移動日。初日のCHC-ZQNに較べると少しだけ距離が短いが少しだけでしかないのでということはつまりまたもや500キロ近くあるということだ。うわーーーんごめん友よ!免許も持たない不甲斐ない相棒で!もうある意味鬼ですよねマジで・・・

南島に較べて北島は車の数も多くて、これが国道っすか?といった感じだったそれまでと較べて車線も多いしHIGHWAYはちゃんとHIGHWAYっぽい。信号ひとつ見るのが珍しかった南島とは違って北島は都会なのだなあ。

モルドールにはとても見えないウェリントンの街から海岸沿いをしばらく走って北島の中央にあるトンガリロ国立公園をかすめてロトルアに向かうわけですが、渓谷を抜けたり火山灰地のようなところを走ったりしつつ、やはりこのルートではこの景色がハイライトかな、と。トンガリロ国立公園は、マウントルアペフやファカパパスキー場がモルドールのロケ地として使われていたんですが、今回はそちらはパス。もう一度来る機会があったら、是非PJ達もも泊まったというホテル「グランドシャトー」に行ってみたいものだ。

さて、ホテルの話題が出たついでといってはなんですが、当初ウェリントン以降のアコモは予約せず、その日の気分次第で飛び込みで行こうかなと思い実際ギリギリまで予約していなかったのですが、うちの会社の先輩にその話をしたときに、飛び込みでもホテルは取れるだろうけど、正規ルートの料金になるのでかえって高くつくかもしれないこと、あともうひとつ、車で行くならホテルは決めておくのがベターじゃないか、といわれまして。というのも、「目標があればとりあえず人間そこまで行くために協力し合うが、目標から決めなくてはいけないとなると作業がひとつ増えることになる。しかも、街まで入ってホテルを探すというのはあれで結構疲れるものだ」ということかららしい。それも一理だなあ、というか、それは真理だなあとふむふむと頷き、途中で何らかアクシデントがあって目的地までたどり着けなかった場合はキャンセル料払えばいいんだし、という大きな心で行くことにして全日程のアコモデーションを予約した形で日本を出たのでした。
結果的には先輩のアドバイスは大正解だったと思います。特にこの日はロトルアに辿り着いたのも遅かったですし、夕方六時からインフォメ行ってホテル決めて地図見て。。。考えただけでもマンドクセ!という心境になってましたもの実際。

NZ最大の湖タウポ(確かにでかすぎて湖という感じではなかった)を通り、ロトルアへ。交通量も多くかなりストレスフルな道のりだったので、今日の夕食はもう日本食にしようか、ということで意見が一致。つーか、うどんが無性に食べたかった。私はうどんか蕎麦かと言えば圧倒的に蕎麦派なんですが、なぜか海外旅行から帰ってくると真っ先に食べたくなるのがうどんなんですね・・・なんつーんだろ、だしの味に飢えるとでも言いましょうか。ロトルアは日本人観光客も多いのでガイドブックにも日本食レストランが載っており、その中の「大和」というところへ行ってみることにしたわけです。

ウェリントンでも寿司バーみたいなところは結構見かけたんだけど、なんだかいろいろアヤシゲで「本当にこれ日本食なんですか?」という雰囲気が漂ってたりしていたのでまったく期待はしていなかったんだけど、この「大和」の日本食が激ウマだったんすよ!うどんと、お寿司をいくつかと、揚げだし豆腐(泣かせるメニューじゃねえかよ、なあ?)を頼んだんだけど、うどんを一口食べたときのあの感激・・・!二人で顔を見合わせて「う、うまいよ!」「うまいよね!」と涙を目の幅で流さんばかりでした。いやもちろん飛び抜けてうまい!というわけではないのだろうけど、ちゃんと私達の求めるうどんの味がして、ああ、食事って癒されるものだったんだ!今までの食事は癒しではなく挑戦だった!と二人で頷きあう始末。またサーモンの寿司が絶っっっっ品でねえ・・・。ほんと、マジうまかったっす!ロトルアに行ったら「大和」で癒されると良いよ!(笑)

そんなこんなで存分に癒された私達は夜遅くまで開いているみやげ物屋にどかどかと侵攻し、ちょっとーーー、ありえないでしょーーー、というぐらいプラセンタだ泥マスクだクリームだと買い漁ったのでした。おお、またもやカード地獄の悪寒!

b5c67164.JPG引き続き5日目 9月24日
次の目的地、裂け谷が撮影されたカイトケ公園に行く途中に港で見かけた船。PJの次回作「キング・コング」で使われた船だそうです。ネイサンは「ラッキーだね〜」と言っていたがそうなのか?普通に誰でも見れるように置いてあったので説明されないとわからんかった・・・。

さて、ウェリントン郊外のカイトケ公園に向かう。ツアーの間中、ネイサンはLotRに関する雑学あれこれを参加者にお話ししてくれるんだけど、時折みんなに答えを促すときがあるんですよね。「ギムリを演じたジョン・リス=ディヴィスはもうひとつ役柄を演じてるけどそれは何?」とか、そういう感じで。で、当然ながらその答えは殆ど全てわかるんだけど、なにしろヒアリング能力に自信がないので自分が聞いた質問が合ってるのかわかんないし、実際聞き取れないときも多々あるわけです。聞き取れたにしても、一瞬理解まで時間がかかるとか。それでも完璧に聞き取れたという自信があって、なおかつ誰も答えなさそうだったら何度か私も発言したのだけど、ここで出てくるのが前述のアントニオですよ!アントニオは多分、いわゆるLotRトリビアみたいなことに関しては絶対の知識があるみたいなんだけど、彼の素晴らしいところはそれをひけらかしたりしないところなのよねえ〜〜〜。誰もネイサンに答えなくて話が停滞してるなーという感じの時だけ的確に答えてくれる(しかもすごい豆知識まで)。で、自分ばっかりになっちゃうといけないからってちゃんと他の参加者の発言を待ってくれたり、みんなで楽しめるおもしろ話を披露してくれたり、いやもう私達二人の中でアントニオ株ストップ高を記録したことは言うまでもないわけです。ミランダ(お忘れかもしれないがアントニオの彼女)も勿論LotRには詳しいみたいなんだけど、その彼女も立てつつさりげなくヲタクっぷりを披露してくれる・・・最高!最高じゃん!

兵どもが夢のあととアントニオの最高さ加減にくらくらしつつ、道中ヘルム峡谷並びにミナス・ティリスのセットが組まれた跡地を見に行きました。跡地というか、もともと工場で撮影の間土地の一部を借りていたわけなんだけど。それにしても、面影もナス!とはこのことですな。つーかこの間母と話していて愕然としたんだが、彼女あのヘルムやミナス・ティリスを実際に建造したと思っていたというんだから驚きだ。「あれ、ほぼミニチュアだよ」と私が真実を告げると彼女はショックを受け「だ、だまされた・・・!」と言うんだからもうこのおばかちゃんどうにかしてである。しかも、「でもでも、馬で駆け上がっていくシーンがあったじゃない!」と私に食い下がるので「あ、あれ人物もCG」と告げると完全に打ちのめされてましたね。つーかヘルムやミナス・ティリスを実際に1/1サイズで建造していると思う方がどうかしているだろう。ママン、映画に夢を見すぎ。

裂け谷はこちらさて、そんなこんなでカイトケ公園に到着である。ここでピクニックランチ!ネイサンたちが作ってきてくれたサンドイッチやブラウニーでお昼をとります。サンドイッチも4種類ぐらいあって、すごくおいしかったの〜〜〜!ご飯のあと、ネイサンたちが後かたづけをしてくれている間、参加者はカイトケ公園内の遊歩道をお散歩。こーれーが非常に素晴らしかったんですのよ・・・。ぶっちゃけLotRとは何の関係もないわけだが、何世紀も昔から生きている森の中を歩くコースが何というかほんと、心洗われるという感じだった。マイナスイオン出まくり!みたいな。なんだろう、ファンゴルンの森が実際あるとしたらこんな感じなのかなあ、と思いました。LotRと関係なく、この公園はもう一度行ってみたい。日本のガイドブックとかには殆ど載っていないけど、おすすめです。さらに、吊り橋好きの私としてはコースの最後にかなり本格的な吊り橋を渡れるというのも高ポイントの理由のひとつ。

お散歩のあとは裂け谷ロケ地見学。といっても、「え、ここが裂け谷?どのあたりが?」というぐらい、言ってみれば「ぽくない」感じがしてしまうのもむべなるかな。だって映画の裂け谷はエルフの去りゆく季節を現して常に落葉なイメージだったけど、ここど真ん中で常緑樹!ばっかなんだもん。でも、ここにこうセットを作って・・・とか、実際の見取り図のコピーみたいなものを見せてもらうのは楽しかった。でもって、この場所にレゴラスの宣伝用写真を撮った場所があるんだけど、ネイサンが何を持ち出して来るやらと思ったらエルフのとがった耳とおもちゃの弓(笑)つまり、ここでレゴちんになりきって写真をとろうぜ!というわけだ。それにしてもそんな小道具よく仕込んであるよなあ。感心する。私の友人も撮ってもらっていたが、髪の毛が長いので「エルフっぽーい」と大評判であった。

二人の賢者カイトケ公園の次はハーコートパーク。ここも是非とも行ってみたかった場所のひとつで、どこかというとFotRでサルマンとガンダルフが歩きながら話しているところ(と、その前のガン爺が馬に乗って駆け抜けていくとこ)を撮影した場所である。映画で見てもすごく綺麗な場所だったので、ウェリントンに行くなら是非訪れたいと思っていたのだす。
ネイサンが「ほら、この映画で映ってるこの木があれだろ?」と説明してくれ、皆で散々写真を撮ったあと、また木陰から二本の杖を出してくるネイサン。も、もしや!?ガンダルフとサルマンをやれとそういうことなので!?参加者は皆もうネイサンの小道具仕込みの素晴らしさに大ウケ。二人ずつコンビになってかのシーンを再現。面白かったのが、二人のうちより「LotRマニア」と思われる方が必ずサルマン役をやっていたこと。私ももちろんサルマンを希望しましたし、アントニオもサルマンをやっていた。しかもアントニオは映画のシーンさながらにカメラをまったく見ずミランダに向かってサルマンパフォーマンスを続け、あろうことか突然ガバ!とミランダに抱きつきキスするではないか!もう参加者一同大爆笑である。ネイサンも大爆笑で、もう1回!もう1回!とはやし立てる始末。ということでこんどは「より」真剣にガンダルフとサルマンになりきったミランダとアントニオが、突然見つめ合い、抱き合って熱烈なキスを交わすという、その筋の同人者がみたら感激に打ち震えるようなパフォーマンスが繰り広げられた。ネイサンが散々写真をとりまくったあと、「そうかあ、サルマンとガンダルフは恋人同士だったんだなあ」と言ってまた大爆笑である。勿論私と友人はもうアントニオ株買い占め、株式上場あたりにアントニオ熱は高まる一方。いや、でもマジで最高じゃないか、こんな男?

さて、楽しかったツアーもこれで全行程を終了。ところで、もうすっかり前のことで皆さんお忘れかと思うが、私達は本日の4時半にレンタカーをピックアップしに行かねばならないのである。ネイサンはもちろんちゃんと覚えていてくれていて(途中で確認もしたけど)、ぴったり4時半にAVISのオフィスの前で下ろしてもらえた。いやー本当に楽しかったです!
ちなみに私達が参加したのはWellington rover tourが提供するRover ring tourです。お昼込みで150$。記念に参加者全員にmiddle earth postがもらえますよーん!

その日の夜はホテルのすぐ隣にある、ヴィゴが足繁く通ったというお店GREEN PAROTへ。私はここでラムのステーキを食べました。これがまた激ウマ!ニュージーランド滞在中に食べた食事の中で、いちばん美味しかったかもしれない。クイーンズタウンでもステーキを食べたんだけど、向こうでは「肉の味を楽しめ!」がモットーなのかソースらしいソースは何もかかってないんですよ。もう、ただ、肉の味。ここで食べたラムも同じように味は付いていないのに、すごく脂がのっていてぺろりと平らげてしまいました。しかも、安いの!ガイドブックにも手頃な値段でステーキを食べれる、と書いてあったけどマジ激安でした。ヴィゴは安くて美味しいものを探すのがきっと上手なのね・・・。お店の方はものすごい大混雑で、繁盛してました。きびきび働く店員さんたちもいい感じだったし、ここもウェリントン再訪の際にはまた行ってみたい。ああ、それにしても長くそして最高におもしろい一日でありました!

89899502.JPG引き続き5日目 9月24日
さて、マウントヴィクトリアのあとは海沿いをドライブしてPJの自宅近くにある今やもう超・有名カフェになった「チョコレート・フィッシュ・カフェ」へGO。最初は別に飲み物とかいいかなー、トイレ近くなるしー、と思っていたのだが30分も時間があってヒマなのでやっぱり並んで(注文するのに並ぶほど人気なのだった)チャイラテ+名物チョコレートフィッシュを注文。チョコレートフィッシュ。甘くて食べれたもんじゃない、と聞いていたのだがふつーにうまかったっすよ?私はマシュマロ好きなのでよけいそう思ったのかもしれないですが(中のピンクはマシュマロなのだ)。チャイラテも実に実にうまかったのである。友人も、ニュージーランド滞在中に飲んだコーヒーの中ではここがいちばんうまかったと言っていた。ネイサンも「LotR前は知る人ぞ知るカフェだった」と言っていたので味のクオリティはそれなりに昔から高かったのだと思われます。激ウマ!というほどではないにしろ、ドライブ途中にちょっと休んで飲むお茶としては合格点かと。

この海岸道路沿いにPJの家があるのだが、ガイドのネイサンが「今からPJの家の前を通るけど絶対に写真とか撮らないように!ニュージーランドではそういう行為が最も嫌われるから」と言ってました。ちなみに、この道路沿いに夏の間だけの別荘、みたいなところもずらっと並んでいて、オーランドはここを借りていたんだよ〜という説明などもありました。普通のサマーハウスでしたが、今じゃもう考えられないかもですね。

さて、この後WETAだの、ブリーのセットが組まれた跡地だの、レゴレゴが弓の練習をしていた広場だのを見学しつつ、LotRの撮影が主に行われていたスタジオの近くへ。私にとっての夢の工場ちょっと高台に登って、スタジオ全景を見下ろす。うーん、むやみやたらと感慨無量。もちろんニュージーランド全土に渡ってロケが繰り広げられたとはいえ、主なスタジオシーンは全てここから生まれてきたのだなあ・・・と思わず見入ってしまう。写真を拡大すると一応説明が2,3書いてあるのでそれを参照して頂きたいのだが、手前にあるビッグサイズのスタジオはLotRのお金で建てた新しいスタジオで、キングコングはここで撮っているのだそうな。その奥にあるのがLotRで使った小さいスタジオ・・・。イアン・マッケランは当初このスタジオを見たとき「で、スタジオはどこ?」と聞き「ここですよ」と言われると「はっはっは!」と笑ったらしい。確かに、ハリウッド超大作にあるまじきアットホームさだ。しかし、ここから車で3分も離れていないところにはあのWETA WORKSHOPがあり、PJはここを毎日自転車で走り回って指示を飛ばし、キャストがあんなシーンやこんなシーンを演じていたのである。もう、まさに私にとっての聖域、夢の工場ではあるまいか。誰か私にゴールデンチケットを!(チャーリーとチョコレート工場ネタ)

このスタジオを見に行く途中だったか、ネイサンが「LotR EXIBITIONは見た?」という話を振ってきた。今は世界中をツアーしているけど、ウェリントン市民からいつかあのEXIBITIONがウェリントンに帰ってきたらLotR MUSEUMを作って欲しいという要望が出ているんだよとのこと。ま、マジでーーーー!もしそんなことになったら私はもう一度ウェリントンに来なければならないではないですか!いや、来るけどね!そんなものができたら来ないわけにいかんでしょ。一日中張り付いてもいいよ。なんならそこに住んでもいいよ!つーかこんな話ばっかりしててこのたびにっき終わるのか本当に!いったい9月24日はいつ終わるんだ!?そんなもの私が聞きたいわーーー!

5日目 9月24日
本日はロード・オブ・ザ・リングツアー@ウェリントンの日である。朝8時半にホテルのロビーで待て、という指示に従い早起きして(私と友人は放っておけば昼過ぎまで寝ていられる寝ぼすけ野郎Aチーム)眠い目こすりながらホテルのロビーで待つ。しかし、インフォメでちゃんとブッキングしてお金も払い込み済み、というような状況ならまだしも、電話で泊まってるホテルを伝えただけのこんな状態では「本当に予約できているのか!?」と不安は募るばかり。不安的中なのかなんなのか、15分たってもそれらしき車が現れないのでこわごわツアー会社に電話で確認してみる。するとこちらが名乗らないうちから「あ、ダクストンホテルの人?ごめんねーちょっと待ってねー今他のお客さんピックアップしてるからねーあと5分!あと5分待って!」とまくし立てられ電話は切れた。ま、来てくれるならそれでいいんすけど。と再び腰を落ち着けた矢先
「ハーーイ!LotRツアーの人?」とテンションの高い男性の声。そうですそうです、とぶんぶん頷くとごめんねー遅れちゃってねー車あっち!君らどこから来たの?と矢継ぎ早。車に乗り込むとどうやら私達が最後のピックアップだったようでこれでバンは満員になった。出発前にガイドさんが自己紹介。彼の名前はネイサン。そして君らはLotRのビッグファンか?と聞かれる。参加者がイエース、と答えると声がちいさああああい!と彼は言った(多分)。
君たちはLotRを愛しているか!?
イエーース!
中つ国に行きたいか!?
イエーーース!!!
罰ゲームは怖くないか!?
イエーーーーース!!!!!
と後半ほぼ嘘だがそんなハイテンションでツアーはスタートした。私は私で「大ファン」って英語に訳すと「ビッグファン」なんだな!とあまりのそのまま感に感心。

さて、まず向かったところはウェリントンの街から最も近い、そしてある意味ツアーの目玉といってもいいマウント・ヴィクトリアである。野菜泥棒コンビ、メリーとピピンがフロド&サムを巻き込みマゴット爺さんの畑から転がり落ちるシーン+ホビットたちが初めて黒の乗り手に遭遇するシーンを撮影した場所である。quick!セットが残っているわけではないが、かなり撮影したそのままの景色を見れるということで楽しみにしていたのです。しかも、ガイドのネイサンは本当にテンション高くかつ面白いひとで、「いいかい、僕はガイドだから、僕がこうやって足を半歩開いて立ったらそれは解説がはじまるという合図だ!みんなは急いで僕の回りに半円を作って集合!」というので、我々参加者はまるでガンダルフに付き従うホビットの如く、ネイサンが半歩開いて立つ度にトコトコと駆けていって彼の回りに集合するのである(笑)。このヴィクトリアパークでは、「ここのシーン覚えてる?フロドが何かの気配を感じて、その後ろではホビットたちがマッシュルームを探してるんだ。じゃ、君らもやってみよう!」えっ?今何と?ご冗談で?と思ったら本気だった。というわけで、後ろでマッシュルームを探すホビット役2人とフロド役に分かれて記念撮影合戦。私はフロド役をやらせてもらいましたよ!わはははは!

マウント・ヴィクトリアではその他にも、RotKでセオデンとアラゴルンが、馬鍬砦の上から集まってくる軍勢を眺めつつ話をするシーン(下の風景はクイーンズタウンで本当に撮っているのだが、それを眺めているふたりは実は足下の駐車場を眺めながらあの演技をしていたのですね。good actor!)なども撮影しておりますが、この写真のシーンも実はヴィクトリアパークで撮影されています。って、この写真でわかる人、あなたも立派な指輪の幽鬼。この写真でどの場面かわかった人はえらい(笑)ちなみにこの影はガイドのネイサンで、かなりの距離の坂を一気に駆け上がり、木の陰に仕込んでいたと思しき箒のようなものを取り出してこの場面を再現してくれたのであった。えらいぞ、ネイサン!楽しいぞ、ネイサン!

さて、ここで私達以外の参加者についてちょこっと。イギリスから来たという女の子二人組、ロスから来たカップル、私達二人、そしてなんとネイサンのお母様(!)+ツアーガイド見習いという女の子と、どうやらその彼氏っぽい男性という、ガイドのネイサンを入れて10名の構成。ちなみに、ツアーに参加している間中「ネイサンって誰かに似てる」と思っていたのだが今唐突に「セイン・カミュ」だと思い出した。あーすっきりした。
さて、ロスから来た(というのは、最後にわかったんだけど)カップル、この二人が実に実にいい感じの二人だったのである。特に男性の方がすごくいい人で、彼らの後ろの席に座っていた私達、特に私の友人は「彼の彼女を見つめる優しい目がたまらない!」と落ちまくっていた。すげえ男前とかそういうんじゃないんだけど、とにかく感じのいい人なんですよ。しかも、彼はこのツアー内でも1,2を争う指輪ヲタクなのだということがこの後徐々に判明してきて、私達の心をますます捕らえて離さなかったわけだが、ちょっと顔が濃い目でイタリア系?という感じのこの彼を私達は勝手に「アントニオ」と名付け(アントニオって名前っぽい!ぽいよねー!とここでも「ぽいよね団」大活躍)、彼女の方はなんとなくミランダ・オットーに雰囲気が似ていたため「ミランダ」とこれまた勝手に名付けてしまったのであった。この後「アントニオが」とかいう話が何度も出てくるかと思うがそういうつもりで(どんなつもり)。
今回のツアー、ネイサンのお母さんが居たということもあってか終始雰囲気が和やかかつアットホームで、またネイサンの仕込み芸炸裂に何度も笑わせてもらい、本当に楽しいツアーだった。ってまだ終わらないけど。つかはじまったばかりだけど!

引き続き4日目 9月23日
次号です!(早いよ)
さて、時間が結構タイトだったCHCでの乗り継ぎも無事うまくいき、ウェリントンに飛行機は無事到着。NZ国内線、ZQN-CHC間はキャンディーしかくれなかったが、CHC-WEL間はコーヒーとクッキーが出た。ようわからん。ウェリントンの空港はそれこそLotR華やかなりし時はでっかいゴラムまで居たのに、今はもう見る影も無い。ちょっと寂しい。しかし、寂しがっている場合じゃなかった。海外旅行で最もよくある、しかし、最も困るといってもいい事態。
そう、それはロストバゲージ。
ウェリントンの空港で、待てど暮らせど出てこないんですね、荷物が。いや正確には3つ預けた荷物のうち1つが出てこない。一緒に預けたのに、何故じゃ!!と思うが、しかし出てこないものは出てこない。そうこうしているうちに次のフライトの荷物が出てきて、こりゃ本格的にロストだな、と。
今だからいうが、この時、自分でも驚くほどパニックにはならなかったっすね。出てこなかったのは友人の荷物なんだけど、自分も過去一度ロストバゲージを体験しているということもあって何をすべきかはよくわかっている、というか。何をすべきかって?
航空会社にねじ込むに決まってんじゃないのさ!!!
パニックにはならなかったが、怒りには燃えていた。私は決して英語が話せるわけではないが、しかし怒りに燃えると驚くほど言葉がすらすら出てくるのが自分でも不思議である。昔ペルーで旅行会社の客引きのオッサンに嘘をつかれた時も激しくまくし立てたものだ。私の友人に、酒に酔うと途端に英語が流暢になるやつがいるが、似たようなものか。侮れないアドレナリン!とクロスオーバーな局地ネタをふりまきつつ話を進める。というわけで、「てめえわいらの荷物なくしくさりやがってどうオトシマエつけるんじゃ」的極道の妻オーラを振りまきながらNZ航空会社職員に状況を説明。3つのうち2つは荷物が来ているが残りが来ていない。その荷物のタグはこれで形状はこれこれ、色はこれこれである、今この荷物がどこにあるのか早速に確認してくれたまい!と申し述べる。担当とおぼしきおっちゃんはいろいろ電話で確認したりしつつ、とりあえず早急に確認し、発見次第ホテルに送るということなのでホテル名、連絡先を教えておく。よいニュースをお知らせできるといいんだけど、というので「よいニュースしか聞きたくないわ」と言ってとりあえずホテルに向かった。

昨日テレビで見た天気予報では雨ということだったが、ウェリントンは快晴。しかし気持ちはどんより。とはいえ、当の友人本人が切り替え上手な人だったのが救いでした。いやまあ相当気にはしていたんだろうけど、とりあえずその話をぐちぐちと引っ張るような人ではなかったので。折角の旅行だし、とりあえずウェリントン探索に出よう!とホテルに荷物を置いて出かける。

ウェリントンでは近郊の映画ロケ地を一通り回る1日ツアーに参加するつもりだったのだけど、ここでまたもや難関が。1日ツアーに参加すると終了は4時半なのだが、私達は明日レンタカーを借りに行かけなければならないのである。店が閉まるのは5時。超ギリギリ!ウェリントンのインフォメで「LotRツアーを予約したいんだけど、明日はレンタカーをピックアップしなければならない。4時半に店の前で下ろしてもらうことは可能か?」と聞いたけど、当たり前だけど「約束できないわ〜」という返事。そりゃそうだ、そりゃそうですよね。仕方なく自分達でツアーをやっているところに電話で聞いてみることにした。いや、ここ日本人スタッフもいるって書いてあったからそれをアテにしてたんだけどもね!
「日本語を話せる人は居ますか?」
「居ないよー」
沈黙。
ええいままよ!とそのまま英語で状況を説明する。しかし、先ほどの空港での語学力はどこへ!というぐらい、単語が出てこない!からきし出てこない!何故「私」の話をしているのに「YOU」とか言っとるのだ私は!(いやマジそんなレベルです普段は)
My english is poor!!
と叫びたい気持ちでした。
しかしまあ、どうにかこうにかわかってもらえたようで、というか多分向こうにしてみれば
「ワタシ 明日 車 4時半 ツアー 五時 ダイジョウブカ?」
みたいな感じだったと思うけどね!ともあれすっごい気軽に「大丈夫よ〜ん、4時半に店の前で下ろしてあげるわよ〜ん」とかる〜く約束されて、あ、じゃあ明日参加します・・・とも言わないうちに「ホテルどこ?じゃ、泊まってるとこに8時半に迎えに行くから!」と言って電話は終わってしまったのだった・・・大丈夫か・・・そこはかとなく不安である。ま、しかしダメだったらダメだったときさ!と気持ちを切り替えてさらにウェリントン探索にGO。思うが、個人で海外旅行をするときに一番大事なのは語学力よりもなによりも、「思い通りに行かなかったら行かなかったときさ」という切り替えのような気がする。旅行なんて、思った通りにはいかないものだ、という心の準備は本当に大事。

キューバストリートで、雑誌に載っていたキャストお気に入りのお店など傍目で眺めつつ、テパパにあるというLotRグッズの店にとりあえず行ってみることに。最初1階にある美術館グッズの店みたいなところを見てみたらLotRのLの字もなかったので、「ああ、時の流れは残酷・・・」とか思ったりしましたがそれは早計で、ちゃんと2階にありました。ひとつひとつ見たわけではないけど、ポスターはまだまだ結構な種類があったように思います。ちょっとした小部屋のようになっていて、全盛期にはこの部屋がグッズで溢れかえっていたのだろうなあ、などと在りし日に思いを馳せてみたりもし。

散策を終えてホテルに帰っても、まだ荷物は到着していない。ううう、これは本格的にやばいのか?私の勝手な予想ではCHCでの乗り継ぎがかなりタイトだったので、CHCで荷物が置き去りになってるんじゃないのかな、というものだったのですがだったらもう届いても良い頃だし。とりあえず、今日の夕食は散策途中に見かけた中華デリにすることにしてふたたび買い出しへ。そうそう、キューバストリートで旅の仲間がそれぞれタトゥーを入れたという店も見つけましたが、別にそういった方向の宣伝は何も張りだしていなかった(笑)日本だったら絶対書いてるだろうけどなあ。「あの俳優もこの店で!」みたいなやつ。

ホテルに戻ってきても、やはり荷物は届いていない・・・もう一度電話で確認しよう、っつーことで航空会社からもらった「問い合わせ先」みたいなところに電話しても自動応答で埒があかない。ホテルの人に相談してみよう!ということで友人がメモを持ってフロントに行っている間部屋で待っていたのだけど「明日までに出てくればまあいいけど、明日になっても出てこなかったらオークランド受け取りになるのかな」「それでも最終的に出てくればいいけど・・・」とかそんなことをつらつら考えてました。
10分ほどして友人が戻ってくると・・・じゃじゃじゃーーーん。ありました!無事に荷物が帰ってきました!!いっやあもう一気に気持ちが軽くなった。フロントの人に「NZから荷物届いたら部屋に入れておいてね」とお願いしていたのだけど、伝言がうまくいってなかった(か、私の英語が貧しすぎて通じていなかった)(多分後者)のね〜。友人曰く、フロントの人は大変に親切で自分の代わりに航空会社に電話して問い合わせてくれたそうな。ありがとうありがとう!あまりに気分が軽くなったせいなのか、その日はバスローブを着たまま着替えもせず寝こけてしまった私である。友人によれば「笑いながら寝ていた」そうで・・・こ、こっわ〜〜〜〜!!

4日目 9月23日
今日は楽しかったクイーンズタウンとお別れの日。天気は上々。クイーンズタウンの空港はリマーカブル山脈ギリギリにあるので飛行機の離発着が山に向かって降りてくるみたいでおそろしいいや面白い。
早めにチェックインしていたので空港の中の売店を物色していたら、売店ならぬ空港インフォメーションに指輪グッズがディスプレイされているのをめざとく発見!いそいそと近づいて見てみるとガンダルフのスタチューや三部作DVDなんかと一緒に、TTTのギフトカードセットがひそやかにちんまりと置かれているのを私は見逃さなかったね!このギフトカードセット、FotRのやつはヤフオクで落としたのだがTTTのはまだ未入手だったのだ。誰が見ても売り物というよりディスプレイにしか見えないような感じだったが私は迷わず聞いた「これ、売り物ですか?」インフォメにいた女性は「そんなこと考えたこともなかった」といった風情でビックリしていたがすったもんだで調べてくれ、15$だということが判明。もちろん即買いである(というか、値段なんて聞くまでもなかった、買う気満々だったんで)。インフォメの女性は今度はディスプレイケースの鍵を探すので大わらわ、奥から男性の職員も出てきて、ふたりでガンダルフのスタチューやらなんやらをうんこらせと移動して、密やかに置かれていたギフトカードセットを取り出してくれた。お手間をかけて正直すまんかったという感じであるが、もちろん私は大満足である。嬉々として15$を支払っていると、この一部始終を横で大ウケしながら見ていた友人が笑いながら「すごい、本当にLotRの匂いをかぎ分けるんだね」というので「うんそう、幽鬼だからね。キシャーーーー!ってなるんだよ」といってまたふたりで大笑い。確かに、決して目立つように置かれていたわけではないそのグッズに激しく反応し、音もなく近寄っていった様は黒の乗り手もかくやという具合であったろう。クイーンズタウンでロケ地巡りをしているときもそうだったが、私は本当にLotRが好きなのだなあ!と今度の旅ではいちいち実感する次第である。

さて、一応指輪日記なのでLotR絡みの話で終始してますが(というか、LotR絡みのことしかしていないのだが実際)、同僚などに旅行の話をすると「個人でいったの?ツアー?」とか「ホテルは?」とか「ロケ地巡りのツアーなんてどうやって見つけたの?」とかいうことを主に聞かれるので、普通の人にはそういった実際役に立つ情報、というものが重要視されるのだな、と思った。まあ今からLotRロケ地めぐりに敢えて行こうと思う人が居るとは思えないが(行きたい人はもう行ってるよね)もしこれから行こうと思っている人が居るなら、ということでそういったこともちらちら書いておきます。誰かのお役に立てればよいのですが、ということで。

今回の自由奔放な旅のプランからもわかるとおり今回の旅は全くの個人旅行、航空券だけ押さえてあとはすべて自分でどうにかする、という体裁です。というか、私は基本的に旅行は全てこのスタイルです。昔はホテルも現地で飛び込みだったけど、今はネットで(日本語で)世界中のホテルを格安で簡単におさえられるのだからよい時代になったものです。octopusやHotelclub、Appleworldなどが有名ですがAppleは3日前までキャンセル料がかからないというあたりでおすすめかもしれない。でもまあどこも普通に便利です。見比べて安いところを予約するのが吉かと。ちなみにクイーンズタウンでのホテルはScenic Circle Aurum Hotel And Suitesというホテル。選んだ理由は立地と値段のバランスかな。しかし、クイーンズタウンはもう回り中ホテルだらけ!なのでどこを選んでも大差なくそれなりに快適に過ごせるのではないかと思いました。観光案内所の近くが当然街の中心なので、そこからの距離で立地条件を勘案するとよいと思われます。

さて、現地ツアーの方ですが、これは今やもうニュージーランドのガイドブックには多かれ少なかれこういった情報が載ってます。地球の歩き方なんて別ページまであるし。私がその他に参考にしたのは王の帰還公開前に発売された東京ウォーカーの増刊と、あとはなんと言ってもこの本
The Lord Of The Rings Location Guidebook

でしょう。ペーパーバック版と豪華版がありますけど、もし買うならせっかくですから豪華版の方をどうぞ(笑)これで自分の見に行きたいところ、見に行けるところの目安をつけて、あとは目の前の箱でぴぴぴ・・・と検索してみれば、ある程度の情報は入手できるかと思います。

ちなみに、クイーンズタウン発のツアーは4つか5つはあったと思います。どのツアーに行くにせよ、観光案内所には必ずパンフがありますし、そこでブッキングも絶対にやってくれますから、なにはともあれ観光案内所に行ってみるがよいかと思いますヨ。ちなみにクイーンズタウンには「日本語観光案内所」みたいなところがありました。場所はビーチストリートとショットオーバーストリートがぶつかるあたりです。英語ニガテ・・・という方にはこちらがおすすめかも。

私達が参加したツアーはNOMAD SAFARIがやっている4WDツアーで、ひとり130$だったと思います。ちなみに、このNOMAD SAFARIの店はLotRグッズショップでもあるので、ツアーの前とか後とかで、幽鬼ぶりをいかんなく発揮してきて下さい。私達とツアーで一緒だったダフネも、ツアー後この店に吸い込まれるように入っていってました(笑)そうそう、店内にはフロドのポスターに主要キャストのサインがしてあるものが展示されてました。いーなー。

さ、というわけでクイーンズタウンからクライストチャーチを経由してウェリントンへ至る飛行機も無事到着・・・と思ったら!ら!とんでもない事態が発生してしまったのである!待て次号!

01f78b2d.JPG3日目 9月22日
こちらでは季節は春。桜が散りかけ。
今日はクイーンズタウンから出ているオプショナルツアーに参加。ロスロリアンやアモンヘンが撮影されたグレノーキーまで行く半日コース。残念ながら天候はちょっと曇りがち。昨日まではあんなにあっけらかんとキレイに見えていたリマーカブルにも雲がかかっております。
5人乗りぐらいの4WDで行くのだが、ワカティプ湖沿いの道路を「これでもか!」というぐらい勢い良く飛ばして下さるので揺れる揺れる。普段車酔いしない私なんですが段々気分が悪くなってきた・・・。途中車を止めてロケ地ガイドブックの写真と見比べながら「ここでこの写真を撮ったんだよ」というような説明が入る。車の中での雑談は正直まったくお手上げなのだが、指輪関連の英単語が出てくると過剰に反応してしまうあたりが幽鬼である。映画でも雲がかかった状態で映っているので、今日はすごくラッキーだよ!とうまいことを言っていた。ものは言い様だ(ひねた見方)。
そろそろグレノーキーに着く頃かな、という段になって突然車が暴走しだした。いや暴走と思ったのは私だけで普通のコースだったわけだが、なにしろ目の前に道があるのに急に山の中に突っ込むんだから驚きだ。えっ、そんなとこ、マジで車行けるんですか?というところをくぐり抜けたら目の前は川。ここで何かまた解説があるのかしらと思ったらとんでもない、そのまま川に突っ込むんですよあーた!しかも川を渡るんじゃなくて川をそのままぐりぐり進むんですもん。川底の大きな石を踏み越え乗り越え、4WDはぐらぐら揺れるあー揺れる。胃も頭もいいだけシェイクされてぐらぐらのげろげろ(汚いな)。辿り着いたところはそれはもう・・・幻想的で美しかったが正直それどころではない私なのだった(その証拠に写真がない)。
さて普通の道に舞い戻ったあとは(普通の道あるんじゃん!と全力で突っ込んだことは言うまでもない。ただし、心の中で。)グレノーキーをひたすら奥へ。湖の向こう側で馬鍬砦のシーンを撮ったんだよ、という説明があってへーー、と思ったがあれだけの馬をどうやってここまで連れてきたのかと思うとあらためてスタッフの苦労が偲ばれた。
ちょっと話が脱線しますが今回かなりの数のロケ地を回ったわけですが、思った以上に移動が大変なところがすごく多いのですね。もちろん、スタッフやキャストはヘリで主に移動しているのでしょうが、それにしてもです。長い距離を車に揺られ、撮影をして去っていく。それは頭でわかっている以上に「簡単ではない」ことばかりで、実際にその距離を移動してみて初めて実感する「大変さ」というのもあるのだなあと思いました。
閑話休題。
うわああああああーーー!いかにもアモンヘンっぽい森を通り抜けたあたりで一応お茶休憩。ここでもいろいろ解説があり、奥に見える山はTTTでサルマンが焼き払うファンゴルンの森だとか(もともとこの辺り一帯が、映画でオルサンクの背景に使われているのですだ)、あっちの森はTTTでオークが積んで焼かれていたところだよ、とか。いまいち参加者の反応が悪かったので、「ほら、アラゴルンがオークの兜蹴飛ばすでしょ、あああーーって。」という補足説明。どっすか?
ボロミア・・・(涙)さて、一応ツアーはここで折り返し。道を少し戻っていかにもアモンヘン、なところで車を止めます。ううう、確かにどこもかしこもアモンヘン!苔むした木が美しいのです。

そういえば行きの道中で車の外に白い馬が見えたのだが、その途端ガイドの人が「shadowfax!」と言ったのがおかしかった。指輪ファンのお約束のようなものですな。

イシリアン帰り道、もうひとつの目玉である12マイルデルタに。ここはファラミアが登場するイシリアンの撮影地です。フロドとサムが腹這いになってじゅうを見かけるシーンもここ。「ここで撮ったんだよ」という説明に、続々とフロドとサムの真似をして腹這いになり記念写真を撮りまくる参加者たち。ファンの考えることに国境はない。ここはクイーンズタウンからさほど離れていないので、ツアーに参加しなくても車があれば行けそうです。「12 miles delta」の標識を見逃さないようにすることだけご注意!腹這い

正直、これだけ映画の公開から時間が経ってしまうと、ツアー自体もう下火だろうな〜、もしかして参加者私達だけかもな〜、と思っていましたがとんでもない。午前中のツアーだけで4WD二台に分乗する盛況ぶり。同じ車に乗っていた二人連れ(恋人なのか親子なのか微妙であった)はイタリアからきていました。男性の方は正直付き合いで参加してるっぽかったけども、ダフネという女の子の方は真に指輪の幽鬼っぽく、私達とは逆に北からロケ地を巡って南下してきていたようです。まだまだ指輪のパワーは衰えていないぜ、とちょっと嬉しくなりました。

午後は特に予定がなかったので、お昼を食べてから、クイーンズタウンの来る道中「それっぽいよね」と言っていたらほんとにそれだったカワラウ川@アンドゥインと、ゴールドラッシュの頃に栄えたアロータウンを見に行くことに。

アロータウンへの道のりは行きとは違う方を通ったんだけど、これがまた車もいないし景色は良いしで最高でした。つーかどこをどう眺めても最高すぎて、何を観ても「きれいだねー」しか言葉が出なくなってる私達。もう感動コップは溢れかえっていてこぼれた分をふき取るので精一杯さ!

1,2,3,バンジー!!!さて、カワラウ川はバンジージャンプ発祥の地としても有名なんですが、見よ!これがそのバンジーでござる!ぎゃーーー!!もう見ただけで怖すぎる。無理。もう絶対無理。しかし友人は興味津々なのである。が、残念ながら4時でもう終わっちゃうのね・・・。時間ぎりぎりで間に合わず。私達が「バンジー眺め台」から観ている間に最後のジャンパーが飛んでいたが、いやほんとすげえ度胸ですだ。。そうはいかんざき
橋の近くから撮ったカワラウ川はこれ。この橋のちょっと手前にアルゴナスを建てたらしい、というのはもちろん嘘であれはCGですけども、背景はこの近くのようですよ。

7c3a398f.JPG2日目 9月21日
今日は昼近くまでホテルでたっぷり睡眠。寝起きでぼーっとしたままとりあえず本日最初の予定、クイーンズタウンを見下ろすボブズ・ピークにゴンドラであがる。これはその頂上からの景色。ピーカンとは言えないまでもまあまあ天気も良く、湖を挟んで反対側のリマーカブル山脈がキレイに見える。それにしてもリマーカブルっていかにもLotRで使ってそうな山のシルエットだ。っていうか使ってるんだろうなあ、名前聞いたことあるし。
ここのゴンドラであがってきたところにはスカイラインショップといっていわゆる観光地のお土産物屋があるんですが、ふらりとそこに立ち寄ったらまあなんと!少ないとはいえLotRグッズがちらほらと!「ここで買わなくてもあとで買えるかな」とちらっと頭をよぎったが、そんな声は無視して「出会ったときが買い時」とばかりにサクサク購入。小型版の本でLotRに出てきた詩をアラン・リーのカラーイラストと一緒に載せている本があって即買い。LotRだけでなくてシルマリルからのイラストもあるのが嬉しい〜〜。そしてここだけですでに1万を軽く超えるグッズお買い上げ額・・・キシャーーー!

頂上からさらにリフトに乗って登り、リュージュですべりおりるというアトラクションがあるのでやってみた。ちなみに私はゴンドラ乗り場でリュージュ付きチケットを買うとき売場のおいちゃんに
「大人?」
と聞き返されましたがもしかしたら子供料金でもいけたんですかそうなんですか。つーか一回何歳に見える?と聞いてみたいもんだよ。語学力がないのでやめたけどな!
リュージュは気分爽快だったです。

午後はTTTで多くの撮影が行われたディア・パークへ。車の乗り入れ1台につき20$で、徒歩ではいけないのねん。多分。クイーンズタウンから車で10分ほどで、大きな丘なので場所はわかってるんだけど、地図に入り口が書いていないのでちゃんと行けるかな〜とドキドキしていたがちゃんと一回目で入り口も発見できますた。しかし、ものすごく目立たないように書かれているんでうっかりしてると見落とすかもだ。というか、これはクイーンズタウンまで来る途中のドライブでも思ったけど、日本の道路標識って親切極まりないんだなー!と改めて思うほどかなりほったらかしの感が強いのですニュージーランドは。日本だと大抵、大きな交差点とかには「ディアパークこっち」みたいなのがあって、さらに「ここから500メートル先を右だよ」みたいなのがあって最後に「ココを右!」みたいな順で出てくると思うが、ニュージーランドは前振りも全くなしに突然「ココを右!」が出てくるのである。飛び出すな 車は急に とまれない。これがkiwiってやつなのね、とわかったような振りをして先に行きましょう。

ディアパークはロケ地そのまま、みたいな風情を感じられるところなのでパークの案内図にもちゃんとその旨記載してあり、さらに多くのファンが詰めかけた成果なのかこういう看板が立っているのですね。ありがとう!親切だ!
しんせつなかんばんここはギムリがエオウィンと「ドワーフ女」の話をしていてギムリの馬が暴走するシーン。あ、なるほどね、という感じである。
いっこめの看板は見つけにくかったけど、あとは順調。つぎはこれだ!その名もARAGORNS CLIFF!!もう爆笑。しかし、ここは「それっぽいよね」とぽいよね団が出てくるまでもなく、「それですよね」という感じに映画そのままである。だけど、この崖から下を覗いても高さ1メートルもありませんけどね!うまく撮ってるねーPJ!(妙な感心)アラゴルンクリフて・・・
その次にあったのが「レゴラスがワーグを射止めるところ」。あの、馬曲芸乗りの直前ですな。何度も言うが私はあの曲芸乗りなんかより、弦をうならせて弓を射ているレゴちんのほうが何百倍も格好いいと思う。ちなみにここでロケ地ツアーの参加者らしき人たちとすれ違い、皆レゴが立っていた(であろう)場所に立ってレゴラスの真似をして写真を撮っていたのであった。ちなみに我が友人もである。
さて、ディアパーク内ロケ地でいちばん有名なシーンはなんと言ってもここでしょう。イアン・ブロディーさんのロケ地ガイドブックでも大きな写真で取り上げられています。ローハンの民が湖畔をヘルムに向かって逃げていくシーンのショット。本当にあるこんな景色アート・ディレクターのダン・ヘナーさんがTTTSEEの特典映像で、「ニュージーランドを良く知らない人はこのシーンを見て『合成だ』と思うかもしれないが、あれは正真正銘本当にある景色だ」と言っていたけど確かにありました。ちなみに、ここにももちろん看板はあるんだけど、私達が写真を撮りまくっている横でおじさんがガイドブックを見ながら「ここの看板はおかしい。正確にはこの角度から撮ってるよ」と教えてくれた。おじさん・・・あなたもマニアなのね・・・と思わず心の中で固い握手。
パーク内を車であがってくる途中の景色が、いかにもワーグに襲われてそうな岩だなーと思っていたら、まさにその「ぽいよね」通り、ここはハマがワーグに襲われた場所も撮っていたのでした。ハマ崖うはは、ほんとにすげえそれっぽい。つーか、それなんだけど。誰か崖上にワーグの置物でも置いといちゃくれまいか。
一人頭10$で、半日楽しめますディアパーク。クイーンズタウン行くならおすすめ。しかも、あちこちに動物がいてすごく楽しい。ハマ崖を撮りに行っているときにすげえかわいい子羊にめえめえ鳴かれたのだが本当にエサになるようなものが何にもなくてスマン!と逃げるように帰ってきたのだった。エサを売るようなところなど園内になにもなく、入ったあとはほったらかし、というのもなんだかいかにもニュージーランドで素敵なことです。

7c724c01.JPG1日目 9月20日
KIXからCHCまで約11時間の空の旅。なっげええ!でも今回行きの飛行機は空席が多くて私の隣二つも空いていたため横になって眠れたのが幸いでした。とは言いつつ、前日から外耳炎のようなものにかかってしまって耳が痛くて痛くて死にそう。薬を飲んだはいいが強力すぎて頭がふらふらして別の意味で死にそうに。大丈夫かこんなんで俺。

NRTから先に到着している友と到着口で待ち合わせ、レンタカーを借りに行く。ここクライストチャーチから目的地クィーンズタウンまで、なんと到着初日にほぼ500キロの道のりを走破しようという
無謀!それ無謀っす!
という旅行計画を立ててしまった私達。もう若くないのにね。情熱だけで突っ走ってしまうのよね。レンタカー会社のお姉さんにハイウェイに出る道を丁寧に教えてもらっていざ出発。いきなり道を間違えながらも「とにかく1号線に出りゃいいんだろ」的適当さで難なく合流し、そのあとはひたすらじーっとまっすぐ。まっすぐ。まっすぐ。右手にずっとサザンアルプスが見えていて美しい。79号線に途中から分離し、ひたすら進む。ジェラルディンという絵本みたいな可愛らしい街を通り過ぎたあとはもうひたすら真っ正面にサザンアルプスを見ながら進むのだ。上の写真がそれ。こんな写真が撮れるぐらい車も殆どいないのです。山を見るのが大好きな私はもうこのあたりで自分内感動メモリがかなりハイレベルまでいってしまってどうしたもんかと思う。まだ旅ははじまったばかりだ!
テカポで誰もが撮る写真さて、最初の目的地テカポ。湖のそばに立つ教会の中から外を撮るとこの写真が撮れる。大抵の旅行パンフに載っていますな。お約束は外さない私。
つーか寒くて死ぬ!!ブルブル。コート持ってきて良かった・・・。

バスクリン・・・テカポから走ることしばし、一体何ね?この湖は何ね?とエセ博多弁をフル活用したくなるような景色が登場。これがプカキ湖です。正面にはマウントクック。美しすぎて自分内感動メモリはすでにマックス。つーかもう満杯のコップに新たに水を注ぐが如し、感動だだ漏れ状態。ちなみにプカキはGoogleEarthやNASAWorldWindで見てもこの湖の色なんだよね。すっげえなあ。

プカキからトワイゼルの平原を抜ける。今回の旅で惜しまれるのがローハンの旗を持っていくのを忘れたこと!!もし持っていってたらここトワイゼルでなびかせて見たかった・・・つーかトワイゼルはもうどこもかしこもローハンつーかペレンノールだった。

それっぽーい!さて、順調に500キロあまりを走り(と言っても私はびた一文運転していない!)(えばるな!)クイーンズタウンまでまもなく、というあたりで左手に川を見ながら走るのですが、これが非常にアンドウィンっぽい。それっぽいよねー、ぽいよねー、と「ぽいよね団」と化した私達は意味もなく写真を撮りまくったが、のちほどこれがカワラウ川で、本当に大河アンドゥインの撮影で一部が使われたことが判明。それっぽいもばかにできないのであった。

LotRにのめり込んだものなら一度は行ってみたい(そうか?)、それがリアル・ミドルアース、ニュージーランド。映画が公開されている3年間の間に行った方が現地でもいろいろ盛り上がっていただろうけれども、何事もタイミングを外すのが得意の私、この12月にはもうひとつのファンタジー大作「ナルニア」が公開されるというなんだか中途半端なこのタイミングで行ってきましたニュージーランド。8泊10日の旅、ほぼLotRに費やすという道楽旅です。

どこまで書けるかわからないながらもこの日記の締めくくりとしてたびにっきをココで細々書こうかなと思っております。是非お付き合いを。

・サウロンの口
最後の大幅追加シーン。劇場版では呼ばわるだけ呼ばわったあと、扉が開いたら踵を返して逃げるというその行為から「ピンポンダッシュ」として名高いシーンだったわけですが、こういう展開だったというわけですね。こういった類のシーンはPJ好きそうだから絶対やるだろうと思ってたんだけど、コメンタリで言っていたように原作とはちょっと変えざるを得ないっすよね。原作では本当にフロドの生死がわからない状態でこのシーンを読むから効果倍増だけども・・・ということで、SEE行きは納得できるところです。
しかし、原作のことは一時横に置かせていただいて、この追加シーンが実は大のお気にいりな私なのでございます。えへ。まず何より、「サウロンの口」のキャラデザがすごい良すぎ!いや違う悪すぎ!いや、悪すぎて良すぎ!ご存じの通り私はナズグルさまが大好きだし、バルログとかだって「かっこいー」とか思っちゃう人間ですが、こいつ、こいつだけは嫌いだ!むかつく!気色悪い!「より不安感を煽る映し方にした」ってPJ、煽り過ぎですがな。ほんっとdisgusting!って感じ。だからもう、アラゴルンがこうスパーンと、気持ちよくスパーンと(from抜刀斎)やってくれたとき本気で溜飲が下がったよ。元来はそういうシーンではないんだけど、それはこの際忘れて私はアラゴルンの格好良さをただ堪能してます。ぶっちゃけ全三部作通じてここのアラゴルンが2番目に格好いいと思う(1番目はもちろん躍る仔馬亭)。あのゆっくりサウロンの口に近づいていくときの顔、止めで見たいぐらいだ。まじ、たまんねっす。
<その後のシーンへの影響>
しかし、このシーンを挟んでからあの演説を聞くと燃えは倍増ですよね!「だがそれは今日ではない!」うおおーーー!!!みたいな。
あと、DVDリーフレットで「追加あり」とマークはされていないですが、このあとの「フロドのために」で、サウロンから「エレスサール」と呼びかけられたアラゴルンがガンダルフの方を振り返ったとき、ガンダルフは自分の手に戻ってきたミスリルを胸の前に掲げているんですねえ!!これ、劇場版では手のところだけ消したのね・・・。いや、そりゃ「for Frodo!」になるはずですよ。これ気がついたときちょっと鳥肌でした。

・滅びの山
火口にたどり着く前のゴラムとの乱闘シーンで台詞追加。「スメアゴルは嘘をつく」と言わせたのはどうか、という意見も読んだのだけど、個人的に私はゴラムとスメアゴルを完全に分けては考えられないのですね。ゴラムだけが悪しきもので、スメアゴルは被害者という分け方はできない。誰の心の中にも善きものと悪しきものがあるのと同じです。一時はフロドに誓ったその言葉に最初から真実がなかったというのではなく、もうあの場所では、かれの善きものは完全に指輪に支配されていたのではないかと私は思っています。

追加シーンは以上で終了です。SEE初めて観たときにいちばん感心したのが、滅びの山以降は追加シーンがまったくないこと。つまりそれは、PJはカットの選択を迫られたときに戴冠式から灰色港までの流れは完全に決めていたということの表れではないでしょうか。
もしこれを「ホビットの物語」「フロドの物語」として撮らなかったら、いや、撮っていても第一部の爆発的なヒットによりアラゴルンやレゴラスをもっとフューチャーすることだって決して不可能なことではなかったでしょうに、この20分以上はあろうかという灰色港までのシーンをカットせずにいてくれた、ということが嬉しかったんですよね。
長すぎるエンディングはこの第三部でもっとも物議を醸したとコメンタリでも触れていますが、たとえ誰が何を言おうと、これがフロドたちの物語である以上絶対に描いて欲しかったし、なによりこの20分は3年という長い歳月を共に旅した私達のエンディングでもあるのです。
お別れの時間をたくさんくれて、PJ、どうもありがとう。

・大将と白の姫君
この際もう、前後のつながりが、とか、唐突、とかいうことは考えずにこのお似合いカップルの美しさをただ堪能しようではないか!そんな気持ちです。エオウィンはきれいだしファラミアはかっこええしねえ。まあ、この尺のなかにちゃんと入れ込むのは難しかったってことなのね、とため息をつきつつ、原作でのあけすけな口説きっぷりも見てみたかったナー、ということで。
<その後のシーンへの影響>
なんで戴冠式でこの二人突然いい感じなの?な答えがこれで出ているのかどうかは・・・謎です(笑)

・オーク軍に紛れて
フロド&サム組最長の追加シーン。ビバ!ビバ!これはできれば劇場版に入れて欲しかったなああ!!サルマン様のシーンに引き続いて惜しまれるシーンです。このエピ、ほんと絶対合った方がイイ。このあとの色んなことがすっきり繋がるよ・・・!ゴルゴロスを渡る二人のシーン、ここがないとほとんど象徴シーンばっかりで、でもってその後は突然オークの格好やめて水に困ってる描写だからなあ。原作でもあるエピソードだけども、うまく短くして差し挟んでるなーっていう印象。SEE追加の中にも「あったら嬉しいおまけ」と「泣く泣くカット」と二種類あるけど、間違いなく泣く泣くカットの方だと思う。

・影の国
引き続きフロド&サム組。この追加シーンも大好き・・・。「重くて運べない」というフロドにサムが滅びの山を指さし「あちらへ行くんです。要らないものはここに捨てていきましょう」というところ(そして調理道具を捨てるところ)は原作でも屈指のサム名シーンで、それには及ばないとはいえこういう挫折、励ましを何度も経て滅びの山のシーンに繋がっていく、というのはすごく大事。
その後のサムが星を見るシーンは私が思っていた以上に良いシーンだった・・・。最初に見たときより、あとで見たときの方が断然胸にこたえたのはなんでなのか。
<その後のシーンへの影響>
その後というか、この2つのシーンはフロドとサムのその後だけじゃなくて意外な効果をもたらしてるんですよ!劇場版を見るたびに、毎回おもっていたことのひとつ。それは
「アラゴルンたち、黒門前に着くのはえええええ!」
ということ。
それもそのはず、これアラゴルンたちがミナス・ティリスを出るときのアップからさあ黒門前!のシーンに至るまで、なんと手元の時計では
24秒
しかないんですよ!今CEが手元にないので概算だけど、あっても40秒以下だと思います。3時間半ある映画でたった24秒・・・短すぎだろう、どう見ても。そんなに近いのかよ、黒門!とかね、ツッコミたくなると思いません?っていうか、あんなにフロドたち苦労して黒門行ったのに・・・みたいな。ちなみにSEEでは間に3つチャプターが入ったってこともあって約7分。見ていても「もう黒門?」みたいな感、まったくなし。実際の時間の長さと違うとはいえ、24秒はなんぼなんでも。フロドとサムの苦難もちゃんと表現できたし、一石二鳥どすな!

・キリス・ウンゴルの塔
オーク骨肉の争い(文字通り)が細かく追加。食い物で殴ったりとかしてるが・・・食べろよ、その前に。そして塔を登るサムと入れ替わりでshiny shirt(ぷっ)を持ったオークが逃げ出しておりますな。
<その後のシーンへの影響>
いうまでもなく「サウロンの口」へのわかりやすすぎる布石(笑)

・最終戦略会議
「会議」の最後の台詞が入れ替わってますね。劇場版ではガンダルフ→ギムリだけど、ここではギムリ→ガンダルフ。劇場版はうまく繋げたなあと妙に感心。あと全然追加でもなんでもないとこだけど最初のガンダルフとアラゴルンの台詞
ガン「闇が深くなっている」
アラ「指輪は、サウロンの手にはまだ?」
ガン「時間の問題だ」

が、見るたびなんか違和感を感じていたのだが、トランスクリプト見てようやくそのわけがわかった。これ、アラゴルンの台詞は
“If Sauron had the Ring, we would know it.”
(もしサウロンがすでに指輪を手にしていたら我々にもそれがわかるはず)→(指輪はまだサウロンの手にはありません)
となってるんだよ!「指輪はまだやつの手に渡っていない」「時間の問題だ」ならわかるんだけどさ。なぜ「まだ?」と疑問符を?それがマイスタイルなので?>某女史
こまけーことじゃねえかよ、と言われそうな気もするが(いや実際細かいが)、ここ、アラゴルンのフロドへの信頼が見えるところなので、できればもっとニュアンスを上手く伝えて欲しかったわん。
でもってここのガン爺、妙に弱気だが、個人的には総指揮者としてアラゴルンを際だたせるための演技ではないかと絶賛脳内補完中。

・アラゴルン、パランティアに挑む
原作でのアラゴルンが好きな人には、ちょっとどうなの?なシーンだろうなあと思いつつ、そんなにいやなシーンでもなかった。まあねええ、取り落とすのはどうかっていうのは思いますけどもね。でもまあ、パランティアに挑んで負けてる、とは思わないので(サウロンには負けているかもだが)自分の中では通し。すくなくともパランティアを操れるところまではいったぞ、と。
<その後のシーンへの影響>
あと、このシーンを「アリ」にしているのはやっぱりこの動揺があっての黒門前、この動揺があっての戴冠式なんだな、と思うからなんですね。原作での展開と異なるとはいえ、映画のアラゴルンはやはり映画のアラゴルンで、このシーンは前後の彼のキャラとは矛盾してないし、それは一編の映画としては大事なことだと思います。劇場版では、アルウェンが死にかけてるから頑張ってサウロン倒さなくちゃ!みたいな、そんな風にとらえることも可能っちゃ可能だったわけで、実際「for Frodo」の代わりに「for Arwen」とか言い出すかと思ったという冗談まであったわけで、でもここで彼女を喪うという絶望からアラゴルンが立ち上がっているということが差し挟まれていると、黒門前でのアラゴルンがあれだけ意志強固だったのも頷けるというものではないですか。
でもっていうまでもないですけど、このシーンを見てから戴冠式での再会を見ると、ほんと全然違って見えます。なんかあの、ぐるぐるぶちゅーーー!さえ許す!みたいな(許しすぎ)。

3ヶ月近く放置した挙げ句いきなりチャプター8つぐらい更新してみた。これであと半分ぐらいかな。もう多分ここ読んでるひと居ないと思うけどとりあえずやりかけたことなので最後までは!という感じかしら。原作名言集も進んでないけどー!(涙)

デザインが変わったのは別に深い意味はないです、ええ。でもあれね、長いこと観ない間にずいぶんライブドアさんも使いやすいブログになられて・・・みたいな感じね。前はあのクソ長いタイトルを編集することすら出来やがらなかった。文字がちょっと薄いので読みづらいかもしれないなあと思いつつ、いいや誰も読んでないしと開き直り(だって私自身が読んでなかったもん)他のは他ので色味が濃いのがおおくてさー。基本的に白地好きの私。

使いやすくなったのはあれなんだけど、とりあえずこのブログはもう年内ぐらいで終了にするつもり。9月の下旬に指輪の幽鬼一花咲かせます!いうわけではないが、リアル・ミドルアースもといニュージーランドに行ってきますので、その旅行記&写真など書いて、しばらく展示(?)してからログを己のサイトに移そうかなと。とか言って、どうなることやらわかりませんが、とりあえずそんな感じ。

まずはSEEの追加シーンだけでも旅行に行く前に終わらせないとなー!

8d4d6be7.jpgでもって。これが現・待受け(笑)
(超重いかも、すいません。単なる地図なのでお気になさらず)

・アングマールの魔王
これも早くからバレ映像出てたよなあ。確か最初期の劇場版予告編にも入っていたような気が。ナズグル大好きッ子としては見逃せないシーン。ま、マイアであるガンダルフがアングマールごときに杖折られるか!?という最大級のツッコミはあるとしても、もうね、それはそれ。これはこれ。というのは私、ペレンノールにローハンの角笛が鳴り響くのはこのタイミングでなくちゃいやだ!!という気持ちがあるからで、だって大泣きしたんだもん!原作で!コメンタリで脚本家陣に「目の前にガンダルフがいるのに、無視して行っちゃうなんてヘン!」と言われてたけど、でもいいんだ!いいんですそんなことは!ガンダルフとアングマールの魔王が対峙して緊張感が最高に高まったところで聞こえる角笛。「角笛でした。角笛です。角笛なのです。」ああ最高。瀬田訳最高。正直ここは劇場版など足下にも及ばないぜ!
<その後のシーンへの影響>
アングマールって大言叩くけど実はあんまり強さを実感するシーンが(エオウィンとの戦いのシーンしか)なかったんだけど、ここでガン爺さえもものともしない(ってほんとそれどうかな、って気しますが)だけでなく、ピピンもその恐怖に動けない様が描かれたことで、エオウィン&メリーのファイターぶりが浮き彫りになりますな(笑)特にエオウィン、マジ中つ国最強戦士なんじゃないのかっていう、ね!

・デネソールの火葬
いつも思うがここ、この前のシーンがローハンの超絶かっこいいシーンだけに、いきなり油をかぶってるデネソールを見るともう慣れているはずなのに毎回思う、
「おっさん、なにやっとんねん」と。
それはさておき追加シーンはデネソールが薪に自ら火を投げ込む前の台詞です。こ、これぐらい入れてやってPJ・・・と思わず涙にくれますな。短いけど、この台詞あるとないとではかなり印象違うような気がしませんか?少なくともデネソールはこの状況に絶望して死んでいくのだ、というのは他のどのシーンよりも伝わりやすい。そしてまったく関係ないが、油をかけられているファラミアはかなり色っぺえ。

・ペレンノール野の合戦
戦闘シーンが追加。ギャムリングさんも活躍していますが、なんと言ってもここはエオウィン&メリーコンビの戦闘力って一体なに!?なところですね。特にエオウィン・・・強い、あんた強いよ!セオデン様を助けに思わず本気出しちゃう、みたいなのはすごく好きですが、それにしてもすごすぎないか?このコンビは大好きなのでどんなシーンも観れると嬉しいのだけど、ここはちょっとやり過ぎかなーと思わないでもない。やっぱりエオウィンはアングマールとの対決に一点集中の方が良いような。ゴスモグまでエオウィンがやっつけちゃうと、他の人たちナニ・・・?みたいな感じが拭えません(笑)

・ミナス・ティリスでの勝利
ここもエオウィン追加シーン。っていうか、ここ、要らないですよね!?(笑)エオウィンは髪型さっきと全然繋がってないし、エオウィンのピンチをアラゴルンが助けるって、マジまったくいらんリンク具合だと思うがどうか?その一瞬前のシーンで鬼格好良かったエオウィンとギャップありすぎるしなあ。SEE追加シーン中1,2を争ういらなさ加減。
<その後のシーンへの影響>
ちなみにこのあとの「セオデンの最期」ともまったく髪型繋がってませんエオウィン。

・寮病院
結構長い追加シーンですが、個人的に見所は最初の1分に集中しているといっても過言ではない。本予告でもその映像が使われたのにもかかわらず、劇場版でカットされるという憂き目に合い涙にくれた全国一千万エオメルスキーの方々お待たせいたしました!という感じである。一体あれは誰を抱いて泣いているのか!?とかなり侃々諤々でしたが(私の中で)、答えはエオウィンということで。だよねー、原作でもそうだもんねー。セオデンはもうお互い死を覚悟して出陣しているけど、妹がこんなとこに来てる(しかも死んでる)(ように見える)ってのはショックですよねえ。原作でもこの後エオメルやけっぱちのあまりあの有名な「死だ!死だ!死だ!」という台詞を言うので、やはりエオウィンで正解なんだと思う。劇場版では「適当に歩いていたらメリーがいた」風味のピピンが、実はひとりあの戦場を探し回っていたのだというのも、こことこの次のチャプターで明らかになるのがとても良いと思います。
更に付け加えると、ここのシーンで「戦い」というものがどのような大義名分をもっていようとも、「喪失」ということと切り離すことはできないのだ、ということがかいま見えるのも、私がこのシーンを好きな理由のひとつ。
さて、その1分が過ぎたあとは「癒しの手→白い姫君」に駆け足で移行するわけですが、ううう、本当に癒しの手なんだかどうだかわからん・・・どうせなからわからないままでも良いからファラミアも癒して欲しかった・・・急にエオウィン見つめてるシーンが入ってきても戸惑うよ!
<その後のシーンへの影響>
「白い姫君」への前振りとしてもあまり良くない前振りだとどうしても思ってしまうなあ・・・。なんだかすごく唐突。折角のファラミアのロマンスなのだから(そして終始不幸なファラミアがやっと幸せになるのだから)、劇場版は無理としても追加シーンはもうちょっと丁寧に・・・と思ってしまうのは贅沢でしょうか・・・。

・君の面倒を見るよ
劇場版では昼だったこのシーンが、SEEではまったく同じシーンで夜に変わってます。すごい!すごいね!デジタル時代!(デジタルをよくわかっていない発言)でもコメンタリでPJも言っていたけど夜の方が断然いいと思うよ!ほんと、劇場版だと「たまたま」見つけたみたいな感じすごくあるからねえ。メリーのマントを見つけてそこからピピンが何時間も、この戦場のあとをメリーを探して歩いている姿を想像しただけで泣ける。ガンダルフとゴンドールに向かう姿を見送ったときのメリーの台詞、「いつも僕が面倒を見ていた」とリンクする「君の面倒を見るよ」。泣けるシーンです。

87f94bfb.jpgこれが私の携帯初代待受け。今は着信お知らせ画面です。このポスターが全部の中でいちばん好きかも。

・ウンバールの海賊
本編が劇場にかかる前から話題だった「PJその他スタッフカメオ出演しまくり」シーン(笑)。くわしくは特典映像を見るとわかるが、PJはもちろんレゴラスに殺される水夫長です。やっぱあれだな、ここを劇場版に残す、ということをしなかったのは英断だな!と思いました。だってここ残してリー様のとこカットなんてどんな非難囂々になったか想像するだに恐ろしいよ!
SEEのお楽しみ、っぽいシーンではありますけども、唯一死者の軍勢がアラゴルンの身体を透けて出てくるところは非常に効果が高いので、ここで使わずペレンノールに到着、というところで使って頂きたかった・・・もったいにゃい。

・メリーの誓い
全SEE追加シーン中もっとも私が待ち望んだシーンがこれだ!と言っても過言ではない。素晴らしい!素晴らしいシーンですだよ旦那!ありがとおおPJ!!原作で描かれたセオデンとメリーの関係を描くシーンがことごとくカットされたのは残念ですが、代わりにメリーとエオウィンの二人にちゃんとした絆が描かれたのは映画ならではかな、と思う。だって原作ではメリー、ペレンノールでエオウィンが「私は女だ!」というまで自分を乗せてくれてたのがエオウィンだって気付きませんからね!デルンヘルムだと思ってるからね(そう名乗るから)。でもさすがに映画で「気付かない」ってのは難しいよなあと思っていたんだけど、そうか、エオウィンだって気がついているとこういうシーンも描けるのね!と嬉しい誤算だった。戦いを前に怯えるエオウィンに彼のいう台詞がとてもとても好き。「中つ国を救うことなんて僕には出来ない、だってただのホビットにすぎないのだから。だけど友達を助けたいんだ。」フロドもサムも、メリーもそしてピピンも、彼らは大義のために命を投げ出すなんてことはしない。ただ、自分の大切な、守りたいもののために立ち上がって闘う。だからこそ、彼らは指輪の誘惑から強くいられるのだと思う。メリーのシーンとしてもすごく素敵なシーンだけど、ホビットというものの芯の強さを覗かせてくれるという点でも大好きなシーンです。
ま、唯一ツッこむところがあるとすればエオウィンたん兜取っちゃっていいんですか・・・?ってことですか。あと、なにげにエオメルの乗馬シーンが長く見られるという点でもこのチャプターの意義は大きい。
<その後のシーンへの影響>
以前にも触れましたが、メリーが「フロドとサム」の名前を出す2回目です。いや、回数が問題なのではなく、これだけ繰り返し彼らのことに触れるとそれだけホビット及び旅の仲間の結びつきがちゃんと見えてくるということ。劇場版はほんっとになんだかもうこっちペレンノールでいっぱいいっぱい!みたいな印象大でしたからねえ。

・執政家の廟
ミナス・ティリスでデネソールがファラミアを廟に運び込むシーン、かなり長く追加。も、この前のデネソール追加シーンでも書いたけど、このシーン特に顕著!デネソールの台詞回し、ちょうシェイクスピア!モノローグだからよけいそう思うのか?いやでもデネソールは、つーかジョン・ノーブルは間違いなくシェイクスピア意識でやってるよなあ、ここ。リア王とかが今にもいいそうな台詞(適当に言うな)。若干オーバーアクト気味なこのおじさまの演技、私は好きです。「希望はない」で白い花がアップになるのはなかなかいい演出。でもって、具体的にあの廟がどこにあるのか、をこのシーンで指し示しているのでその後のデネソール火の玉ダッシュのありえなさがよけい強調される結果に!つーかほんとにあれ何百メートルあるんデスカ!?
<その後のシーンへの影響>
その後、ってわけでもないけどデネソールもシーンカットで結構泣きを見ているキャラクターだなあと改めて思った。ちょっとの積み重ねなんだけどねえ。心情をひとことふたこと吐露されるだけでもかなりキャラへの見方というのは変わるものなのですな。前半の台詞があって初めて劇場版での「デネソールとその息子に墓は要らない」がしっくり繋がるので、前半無いとホントにただの迷惑親父な感ありあり。いやまあ迷惑親父なのはデフォだとしても(泣)、SEEのほうが断然キャラが立って見えるというのはあると思います。

200505302348000.jpg切手と並んで私のマゾム箱に多いのがブックマーク、しおりです。とはいえ私自身は本を読むときに栞を使うことは殆ど無いのですが、でも栞という文房具は好きなのね。日本のグッズでしおりっていまいちなんだけど、このローハンしおりをネットで見つけてからもー欲しくて欲しくて、実は私の指輪マゾム海外通販第1号なのでした。

・馬鍬砦への集結
ここのチャプターでの追加(ってか、変更)は実は2カ所ですね。さりげないが、アラゴルンが「死者の道」に魅入られる(呼ばれる?)ところ、劇場版よりはっきりと死者の王の姿が浮かび上がってます。これ、劇場版でも見えていたらしいけどすいません、全然気付きませんでした。つーか時間食う訳じゃないんだから最初からはっきり見せてくれててもいいじゃんYO!と愚痴ってみる。
もうひとつが、エオメルとエオウィンの会話ですね。エオメル兄貴信者としてはエオメル絡みの追加はすべて諸手をあげて大歓迎だが、それ以上にこのシーンは追加してくれてよかった、と思うシーンである。アラゴルンも、いや違ったヴィゴも「エオメルとエオウィンが素晴らしい会話を交わすシーンがある、ぜひSEEに入れて欲しい」と言っていたのも頷けます。しかしなんべん見ても「リーチが足りない」で「ぷっ」っと笑うギャムリングむーかーつーくー(嘘)。
<その後のシーンへの影響>
この兄妹の会話で、エオメルが妹に諭すのは「男の理屈」である。もちろんエオメルは血気盛んな妹を心配し、釘を刺す気持ちで言ってくれているのだが、それは「愛するもののために戦いたい」「いつもいつも、自分だけが取り残されるのですか?」というエオウィンの気持ちを汲んでいる発言ではないわけだ。優しい言葉を使っちゃいるが、要約すれば「オンナコドモはすっこんでろ」とエオメルは言っているわけで、エオメルスキーを自認してやまない私だが、このシーンのエオメルは「わかっちゃいないなあ」と思わずにはいられない。
エオウィンはこの後も、実は「男の理屈」ばかりを押しつけられる。アラゴルンから、言ってみればセオデンからだってそうだ。しかしだからこそ彼女は自分の意志で戦いに向かうのだと私は信じたい。このエオメルとのやりとりがないと、どうにも「エオウィンたん失恋ショックでやけっぱちの出撃!」みたいな色合いが濃いのは自分にはどうにもいやんなのです。彼女はもう取り残されるのはごめんだと、私は私の意思があるのだと戦に立ち向かうからこそ、メリーと彼女の間に特別な友情が生まれたんじゃないかと私は思いたいのです。

・アラゴルン、死者の道を行く
これもまた短いが、エオウィンとのアラゴルンの別れのシーン。「私の望みは、あなたの幸せ」というアラゴルンの台詞が追加になっている。劇場版は「私には応えられません」で、エオウィンがショックを受けて次のシーンでした。
<その後のシーンへの影響>
その後っつーか、さっきのエオメルのと言いたいのは同じだ。なーにが「私の望みは、あなたの幸せ」だっつーの!きーーー!!

・ドゥイモルベルグ−精霊山
原作ではアラゴルンが言うのだったか、予言者の台詞ですがここではレゴラスが「死者の道・解説者はオレにまかせろ!」と言わんばかりにでばっています。なぜ、そんなに詳しい、スランドゥイルの息子よ。
<その後のシーンへの影響>
いちおうここでアラゴルンが死者の道を通ることが予言としてなされていたことが・・・わかんないよね。だってレゴちん突然詠唱するだけなんだもん。。ま、原作ファンサービスということで。

・死者の道
追加てんこ盛りである。ヴィゴが「死者の道は大半カットになった」と言っていたがた、確かに!つーかもともとの「死者の道」の倍ぐらい長さあるぞSEEの「死者の道」チャプター。頭蓋骨ゴロゴロだったり靄が手の形になったりなんだかここだけとってもインディジョーンズ。しかし、ふーふーするギムリはかわいい。ジョン・リス=デイヴィスって結構強面の役者さんな感じだけど、表情がいいからな〜。こういうシーンやらせても抜群のうまさだ。かと思えば”Stand,you traitors!”というシーンはめちゃ格好良いし。
とはいえ、だからって最後のジャガイモの山(そうとしか見えない)はちとやりすぎではあるけれども。
でもって、本予告でも使われていた「アラゴルン膝折ってがっくり」なシーンがここでやっと日の目をみることに。ああそうですか・・・ここだったですか・・・涙ぐむほど何がショックなのか、と言われればそれは「黒い船」がすでに港を焼いて出帆してしまったこと、つまりは間に合わなかったことなのでしょうけども(ガンダルフに黒い船を見張れ、と言われていたしね)。しかしまったく予想していなかったのでちょっと驚きでした。
<その後のシーンへの影響>
いや・・・死者の道も実はたいへんだったのね、ということで(笑)。あまりにも短すぎたもんなあ、劇場版の死者の道シーン。というか、劇場版はアラゴルンのWhat say you!?のあと、この3人ペレンノールの最後まで出てこないんだからそ、そりゃないぜチチョリーナ!(古い)ってなものであろう。しかし、ここだけの話だが死者の王の”We fight.”はなくても良かったんじゃないかと思う私である。その次のチャプターでどどーんと出て欲しかったよ〜ん。

・ゴンドールの包囲
戦闘シーンこまめに追加。個人的にもっとも注目はナズグル様がミナス・ティリスの城壁を一掃していくシーンですな。かっこええ。しかし物語的に重要なのはミナス・ティリスの城門がオークの道具ではまったく歯が立たない、という描写でしょう。ローハンの角笛城の城門の脆さを思い出していただきたい。この映画の中ではあまり描写されてはいませんが、ローハンとゴンドールはそれこそ「格が違う」のですな。ローハンなんて、全然新興国だし、もともと時のゴンドールの執政に功績を讃えられて国として認められたのであって、平たく言えば店子ですよ。オークが百万匹激突したところで傷ひとつつかないこのミナス・ティリスの城門は、ゴンドールという国の「重さ」の象徴でもあるわけです。

やっとディスク1がこれで終わった・・・

200505020057000.jpgマゾムの中でも飛び切りのお気に入り、NZPOST発行のFotRの切手である。その中の2枚、すてきなじじい二人のひそひそ話と、出てきたときが最高潮に格好いいという、いいんだか悪いんだかわかんないキャラ、野伏アラゴルンの登場シーンです。このシリーズ、もちろんTTTもRotKも同じ6枚セットで出てますが、好きさで行くと
FotR>TTT>>>>>RotK
みたいな感じ。RotKの切手マジ平凡。そこへ行くとFotRとTTTはキャラの切り取り方がイカしていていいよ!


・オスギリアス陥落
ほおほお、追加シーンありね・・・と思って見返したのだがんん?追加・・・あるかコレ?いやいや、ブックレットにそう書いてあるのだからそうなんだろう、ともう一回見てみたがやっぱりうーん。気がついたのは最後の最後、ガンダルフのFaramir, tell me everything.のあとに
tell me all you know.が加わってる?というぐらいだった。でも・・・それだけっすか?それとも戦闘シーン大幅追加とかなってる?確認したいんだけど今手元にCEが無いんだよおおお!(人に貸し中)
そういえばここで「白の乗り手が出たぞ!」のところ、どうしてわざわざピピンを前に乗っけてるのか?の答えはコメンタリで出ましたね。ガン爺のミナス・ティリス到着と同じタイミングになる予定だったのですなあ。でも、そうすると飛蔭があの音楽にのせてミナス・ティリスを駆け上がっていくシーンが無くなってしまうわけだ。そ、それは痛い!というわけでここは、ピピンがどうしてもついていきたがった、ということで無理矢理納得させておく。

・魔法使いの弟子
追加エピの中でもかなりこれはひいき。全三部作通じて、もっとも「原作テイストのファラミア」が出ているシーンだと思う。「私は用いません たとえ滅亡の危機であろうと」の台詞を待っていた原作ファラミアスキーは多いのではないでしょうか。しかもこれ、ほんとファラミアかわいそうだしね・・・。かわいそうと言いながらなんなんだが、ここのデネソールの演技かなり渾身!なのでカットされたのは惜しいなあと思う。あの、例の胡散臭いまでに爽やかなボロ笑顔のところにいくまでの(笑)ジョン・ノーブルの演技、どこかのコメンタリでも出ていたが、本当にシェイクスピア的である。デネソールは追加シーンすべて入れてつなぎ合わせると、その人物像自体もシェイクスピア劇の中の「堕ちていくもの」の典型的なタイプで描かれてるなあとSEE見て初めて思った。でもって、これはデネソールに限らないのだが、PJ、アップが多すぎるよ!その方がまあ、「落ち着かない」印象を与えるよなあとは思うんだけど、それにしても大すぎじゃないかと思う、このシーン(しかもデネソールだけ)。
でもって、個人的にあのボロミアはちょっと微妙だナーと思ってしまうんですけども。なんか・・・美化されすぎ(笑)いい笑顔すぎ。ファラミアが必要以上にかわいそうでつらいよ・・・
<その後のシーンへの影響>
ここがないと、いきなりオスギリアス敗戦についてファラミアにつらくあたるシーンになるので、このおっさんは本当になんにもわかっちゃねえんだな的感想を誰でも持ってしまうだろうなあと思う。ここワンクッション挟むことで、デネソールの胸の裡、みたいなものは少なからずふまえた上で次に行けるんじゃないだろうか。あと、ちょっと常軌を逸しかけてるという認識もここでできるしね。加えてファラミアの決死の突撃も深みが増したような気がしたり。

・城塞の衛兵ペレグリン
好きーーー!好きーーー!このシーン大好きーーー!本編に入れろ!とまでは思わないが、絶対にSEEには入れて欲しいよね、こういうシーンをさ!という代表的なものじゃないだろうか。私がホビッツスキーだからそう思うのか。いや、原作でファラミアが、折に触れホビットに敬意を払うのが大好きだという人は他にもたくさんいるはずだ!このシーン、撮ってるというのは聞いていて、SEEに入って欲しいなあ、どうなのかなあと若干不安だったこともあったので無事入って本当嬉しい。ピピンの性格もよく出ているし(あーまたやっちまった→でもめげない→実は結構鋭かったり)、とにかくなっごむわああああ。みじかいシーンながらも、ファラミアの語るボロミア、そしてお父さんにもらった思い出の服、というあたりのデティールが、こんな暗い時代になる前の穏やかな父と息子の姿を一瞬垣間見せて切ないったら。
<その後のシーンへの影響>
言うまでもなく焼かれるところだったファラミアを必死に助け出すのはピピンな訳ですが、この交流があるとやっぱりあの必死さにもスムーズに繋がってくよねー。ほんとに小さなことだけど、感情の流れとして納得しやすいでやんす。

・決死の覚悟で
ファラミアの台詞が追加。CEでは「ゴンドールのためなら」の一言で終了!だった。ゴンドールという都を美しい言葉で語ってはいるけれども、どこか空虚さを感じさせる。しかし、10秒程度のカットだけどここまで削らないと3時間30分に収まらなかったのか・・・!と思うと編集の苦労もしのばれようというものである。

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