March 05, 2005
[本]人質カノン
『人質カノン』(文春文庫)
宮部みゆき著
また宮部みゆきである。
この間の帰国のとき3冊買ったので、
これが2冊目。
すぐに読んでしまうのがもったいなくて、
小出しに読んでいるつもりなのだが、
この本も結局2日で読み終えてしまった。
この本も1冊目の『我らが隣人の犯罪』とおなじく
短編集になっている。
この中で一番好きな作品は「生存者の特権」。
犯罪がテーマとなっているわけではない。
この作品も私の好きな宮部みゆきの描く少年が登場する。
夜中に自殺をしようとビルの谷間をさまよう女性が、
たまたま小学校に忍び込もうとする小学生とかかわり、
一緒に夜の学校に潜入することになってしまう。
この学校の中でのビクビク感が懐かしくて面白い。
そして結末はさわやかだ。
宮部みゆきが書くと奇麗ごとには見えない、
確かにそうであろうと思わせるところがすごいと思う。
またこの短編集では上の作品を含め、
「いじめ」の問題を取り上げたものが3つある。
どれもただの奇麗ごとではなく、
いじめの根深さをよく表現しているし、
ありきたりの解決を用意していないところがよかった。
おすすめです。
宮部みゆき著
また宮部みゆきである。
この間の帰国のとき3冊買ったので、
これが2冊目。
すぐに読んでしまうのがもったいなくて、
小出しに読んでいるつもりなのだが、
この本も結局2日で読み終えてしまった。
この本も1冊目の『我らが隣人の犯罪』とおなじく
短編集になっている。
この中で一番好きな作品は「生存者の特権」。
犯罪がテーマとなっているわけではない。
この作品も私の好きな宮部みゆきの描く少年が登場する。
夜中に自殺をしようとビルの谷間をさまよう女性が、
たまたま小学校に忍び込もうとする小学生とかかわり、
一緒に夜の学校に潜入することになってしまう。
この学校の中でのビクビク感が懐かしくて面白い。
そして結末はさわやかだ。
宮部みゆきが書くと奇麗ごとには見えない、
確かにそうであろうと思わせるところがすごいと思う。
またこの短編集では上の作品を含め、
「いじめ」の問題を取り上げたものが3つある。
どれもただの奇麗ごとではなく、
いじめの根深さをよく表現しているし、
ありきたりの解決を用意していないところがよかった。
おすすめです。
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1. 「人質カノン」宮部みゆき [ AOCHAN-Blog ] April 15, 2005 12:42
タイトル:人質カノン
著者 :宮部みゆき
出版社 :文春文庫
読書期間:2005/04/11 - 2005/04/13
お勧め度:★★★
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