阪神淡路大震災で職場の同僚やお客様には家が倒壊して避難所生活をしているような大変な思いをしている人が何人もいました。
それなのに自分も家族も元気、家も大丈夫だったし、何より震災が起こった翌日には仕事を始めていました。(本当は当日も行こうとしましたが電車が動いていなかったので行けませんでした。)
この時、私が経験したのは罪悪感というか無力感というか、
しばらくはずっとそんな思いを引きずっていました。
人間、そんな思いの中では、仕事にも集中できないし、生活も落ち着かないし、夜も安眠できないし...
日常生活はしていながら心の中は実は結構ぼろぼろな感じでした。
余震が少し落ち着いた頃に、避難所にいる同僚達へ物資を運ぶという話が会社でありました。私もその役に志願しました。
しかし私には別の仕事が割り当てられました。避難所にいる同僚の仕事を肩代わりするという仕事です。
しかし私には別の仕事が割り当てられました。避難所にいる同僚の仕事を肩代わりするという仕事です。
結果的に被災した地域にあるお客様のところへも行きました。
その時、思ったのは自分には避難所で苦労されている方への直接的な援助はできないが、別の形でも援助する事ができる。しかも、これも誰かがやらなければならない仕事だったのです。
今、東京にいて何らかの援助をしたいと思っている人は、自分ができる事よりも、まず自分がしなければならない事を確実にやって欲しいと思います。例えば自分のご家族は皆さんお元気でしょうか? 今回の震災で体調を崩した方が近くにいませんか?
まずはそこから自分の援助を始めて下さい。