とうとう読めました。ちょうど暇ができたので、2時間
弱ですぐに読めて良かった。でも電車の中で読んでいたので、
涙が出そうなのを堪えるのが大変だった。鼻はかんだけどね。
ピアニストの健太は、いつしか教本のようにしか弾けない
ピアニストになっていて、オーケストラの仕事も失った。
そんな時、アロハシャツのおじいさん、ヤマキに誘われて
天国の本屋で短期アルバイトをすることになる。最初の朗読の
仕事は『椿姫』だった。美しいが淋しそうな女性は、読んでいる
途中で具合が悪くなり、耳を押さえて去っていった。しかし、
自分の意外な才能に気づいた健太は、朗読をこなしていく中で、
観衆の気持ちに共鳴することを思い出す。子どもの頃にすごく
「響く」ピアノを聞いた感動も甦る。
一方、とある町の飴屋の看板娘の香夏子は、商店街の活性化
のために、昔叔母と見た花火大会を復活させようと思いつく。
商店街の人々に聞いてまわると、その花火大会では毎年最後に
「恋する花火」があがっていたことが分かった。その花火を
好きな人と一緒に見ると、二人は結ばれるというロマンチックな
伝説があった。絶対にそれを復活させたいと願う香夏子だったが、
その花火を作った花火師は香夏子が見た花火大会の前に事故で
恋人に怪我をさせてしまい、それ以来花火を作らなくなっていた…。
香夏子と花火師、健太と耳の病気を持つ女性、女性と香夏子、
花火師と女性の4つの物語が絡み合い、新しい物語へとつながる。
健太が小さい頃の感動を与えてくれた彼女に再会し、思い出す場面や、
香夏子の奔走に商店街の老人たちが応えた場面、香夏子が花火師を
説得する場面、健太が曲を完成させて女性の前で弾くうちにピアノ
への熱い気持ちを思い出す場面など、本当にいい場面が一杯あった。
そして効果的に挿入される『椿姫』と『しろいうさぎとくろいうさぎ』。
ずっと一緒にいられることが何よりもの幸せかあ。うらやましいな。
そんな相手に出会いたいものです。
人の心を震わせられるような仕事に巡りあえることも、本当に
うらやましい。私は健太にも花火師にもあの女性にもなれないけれど、
香夏子のように感動を生み出す何かを実現させる仕事が出来ればいいな。
そんなわけで、シリーズ3作の中で一番好きな話でした。次回作を
読むのも楽しみです。
弱ですぐに読めて良かった。でも電車の中で読んでいたので、
涙が出そうなのを堪えるのが大変だった。鼻はかんだけどね。
ピアニストの健太は、いつしか教本のようにしか弾けない
ピアニストになっていて、オーケストラの仕事も失った。
そんな時、アロハシャツのおじいさん、ヤマキに誘われて
天国の本屋で短期アルバイトをすることになる。最初の朗読の
仕事は『椿姫』だった。美しいが淋しそうな女性は、読んでいる
途中で具合が悪くなり、耳を押さえて去っていった。しかし、
自分の意外な才能に気づいた健太は、朗読をこなしていく中で、
観衆の気持ちに共鳴することを思い出す。子どもの頃にすごく
「響く」ピアノを聞いた感動も甦る。
一方、とある町の飴屋の看板娘の香夏子は、商店街の活性化
のために、昔叔母と見た花火大会を復活させようと思いつく。
商店街の人々に聞いてまわると、その花火大会では毎年最後に
「恋する花火」があがっていたことが分かった。その花火を
好きな人と一緒に見ると、二人は結ばれるというロマンチックな
伝説があった。絶対にそれを復活させたいと願う香夏子だったが、
その花火を作った花火師は香夏子が見た花火大会の前に事故で
恋人に怪我をさせてしまい、それ以来花火を作らなくなっていた…。
香夏子と花火師、健太と耳の病気を持つ女性、女性と香夏子、
花火師と女性の4つの物語が絡み合い、新しい物語へとつながる。
健太が小さい頃の感動を与えてくれた彼女に再会し、思い出す場面や、
香夏子の奔走に商店街の老人たちが応えた場面、香夏子が花火師を
説得する場面、健太が曲を完成させて女性の前で弾くうちにピアノ
への熱い気持ちを思い出す場面など、本当にいい場面が一杯あった。
そして効果的に挿入される『椿姫』と『しろいうさぎとくろいうさぎ』。
ずっと一緒にいられることが何よりもの幸せかあ。うらやましいな。
そんな相手に出会いたいものです。
人の心を震わせられるような仕事に巡りあえることも、本当に
うらやましい。私は健太にも花火師にもあの女性にもなれないけれど、
香夏子のように感動を生み出す何かを実現させる仕事が出来ればいいな。
そんなわけで、シリーズ3作の中で一番好きな話でした。次回作を
読むのも楽しみです。