去年出た井上さんの本です。予約に出遅れて、
最近ようやく届きました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ほうとう」
日曜日ごとに来ていた不倫相手の安海に
子どもが産まれたらしい。温子は複雑な
気持ちになりつつ、会社の人びととともに
赤ちゃんを見にいくことに…。
「クリスマスのミートパイ」
会社で倒れてから10日、身体が治っても
会社に行けずにいる芳幸は、散歩の途中で
猫を探している痩せて色っぽい若い女に
出逢った。
「アイリッシュ・シチュー」
雪の翌日、飼い猫が外に出たまま戻らない。
探しに行った主婦の「私」は、宅地の販売を
している営業マンの若い男性を家にあげた。
「大人のカツサンド」
ママは最近戻ってこないパパの話をするため、
聖子叔母さんを呼んだ。真夕は叔母さんの
彼である直人叔父さんとともに遊園地に
遊びに行く。
「煮こごり」
31年来の恋人の鵜飼(71歳)がサファリランドで
虎に噛まれて死んだ。既に定年退職して自宅で
私塾を開いていた晴子は関連の週刊誌を買い
あさり、ずっと結婚していると思っていた鵜飼が
独り者であったと知る。晴子は教え子と共に、
鵜飼の住んでいた街を訪ねる。
「ゆで卵のキーマカレー」
妻と離婚を前提に別居している靖司と暮らし始めた
柚衣。靖司の高校生の娘たちが一人暮らしをしてると
思い込んでいる父親の家を訪ねてくることになり、
柚衣は荷物を詰め込んだカートを引いて町を彷徨う。
「父の水餃子」
文句ばかり言う母親に微笑むだけの父。妙にぎくしゃく
したある休みの日、「僕」は父が公園で携帯電話を
かけているところを見かける。携帯を嫌がっていた
はずの父は、家に帰ると水餃子を作り始めた。
「目玉焼き、トーストにのっけて」
中2の可奈は出逢ったばかりの勇二の家で初体験を
すませた。翌朝、可奈たちは過去のトラウマを
埋めるため、勇二の小学校時代の担任の先生と、
可奈が昔通っていた登校拒否児のための塾の塾長に
会いに行く。
「ベーコン」
4歳の時に家を出た母親が、3年前に死ぬまで一緒に
暮らしていた沖さん。それから3年間、山の上で
豚などを育てている沖さんのところに時々会いに
行った「私」は、父親が亡くなり恋人と結婚する
ことを報告するため、沖さんのところへと向かう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いや〜、面白かったです。井上さんの文章は、
どこか明治の文豪みたいな雰囲気があって
読みやすいし落ち着くんですよね。
どの話も面白かったですが、「クリスマスの
ミートパイ」と「ゆで卵のキーマカレー」が
好きですね。夫婦や恋人との関係が再確認
できるところが安心できるのかもしれません。
「煮こごり」も主人公たちの年齢のせいか、
どこかほのぼのとしていて好きです。
微妙にぎくしゃくしている関係を描いた話も
あるのですが、どこか上品な感じがするのは
文章のおかげなんでしょうか。作者の人柄
なのでしょうか。安心してその世界に入れる
感じがするんですよね。
出てくる食べ物が美味しそうで、ついどれも
食べたくなってしまいました。
毎回思うことですが、大きな賞をもっととっても
おかしくないのになぁと改めて思いました。
でも予約が増えると困るからいいか…。
最近ようやく届きました。
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「ほうとう」
日曜日ごとに来ていた不倫相手の安海に
子どもが産まれたらしい。温子は複雑な
気持ちになりつつ、会社の人びととともに
赤ちゃんを見にいくことに…。
「クリスマスのミートパイ」
会社で倒れてから10日、身体が治っても
会社に行けずにいる芳幸は、散歩の途中で
猫を探している痩せて色っぽい若い女に
出逢った。
「アイリッシュ・シチュー」
雪の翌日、飼い猫が外に出たまま戻らない。
探しに行った主婦の「私」は、宅地の販売を
している営業マンの若い男性を家にあげた。
「大人のカツサンド」
ママは最近戻ってこないパパの話をするため、
聖子叔母さんを呼んだ。真夕は叔母さんの
彼である直人叔父さんとともに遊園地に
遊びに行く。
「煮こごり」
31年来の恋人の鵜飼(71歳)がサファリランドで
虎に噛まれて死んだ。既に定年退職して自宅で
私塾を開いていた晴子は関連の週刊誌を買い
あさり、ずっと結婚していると思っていた鵜飼が
独り者であったと知る。晴子は教え子と共に、
鵜飼の住んでいた街を訪ねる。
「ゆで卵のキーマカレー」
妻と離婚を前提に別居している靖司と暮らし始めた
柚衣。靖司の高校生の娘たちが一人暮らしをしてると
思い込んでいる父親の家を訪ねてくることになり、
柚衣は荷物を詰め込んだカートを引いて町を彷徨う。
「父の水餃子」
文句ばかり言う母親に微笑むだけの父。妙にぎくしゃく
したある休みの日、「僕」は父が公園で携帯電話を
かけているところを見かける。携帯を嫌がっていた
はずの父は、家に帰ると水餃子を作り始めた。
「目玉焼き、トーストにのっけて」
中2の可奈は出逢ったばかりの勇二の家で初体験を
すませた。翌朝、可奈たちは過去のトラウマを
埋めるため、勇二の小学校時代の担任の先生と、
可奈が昔通っていた登校拒否児のための塾の塾長に
会いに行く。
「ベーコン」
4歳の時に家を出た母親が、3年前に死ぬまで一緒に
暮らしていた沖さん。それから3年間、山の上で
豚などを育てている沖さんのところに時々会いに
行った「私」は、父親が亡くなり恋人と結婚する
ことを報告するため、沖さんのところへと向かう。
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いや〜、面白かったです。井上さんの文章は、
どこか明治の文豪みたいな雰囲気があって
読みやすいし落ち着くんですよね。
どの話も面白かったですが、「クリスマスの
ミートパイ」と「ゆで卵のキーマカレー」が
好きですね。夫婦や恋人との関係が再確認
できるところが安心できるのかもしれません。
「煮こごり」も主人公たちの年齢のせいか、
どこかほのぼのとしていて好きです。
微妙にぎくしゃくしている関係を描いた話も
あるのですが、どこか上品な感じがするのは
文章のおかげなんでしょうか。作者の人柄
なのでしょうか。安心してその世界に入れる
感じがするんですよね。
出てくる食べ物が美味しそうで、ついどれも
食べたくなってしまいました。
毎回思うことですが、大きな賞をもっととっても
おかしくないのになぁと改めて思いました。
でも予約が増えると困るからいいか…。