やんの読書日記。

読んだ本の覚え書き

弥栄(いやさか)の烏/阿部智里3

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6
阿部 智里
文藝春秋
2017-07-28


内容紹介

八咫烏の一族が支配する異世界・山内。
「うつけ」の若宮と「ぼんくら」近習の少年・雪哉という若き主従の活躍を中心に、
賢く華やかな宮廷の姫君、若宮を取り巻く護衛の青年たちが繰り広げる、
お妃選びと権力争い、友情と断絶、成長と再生を描いた壮大な和風ファンタジー。
一冊ごとに表情を変えながら読者を魅了、80万部を突破したこの物語の
第一部完結篇「弥栄の烏」は、主人公・雪哉の弟が武官訓練所である剄草院に入学準備する場面から。
その実力を認められ、全軍の参謀役にまでなった雪哉、
敵対する勢力を抑えて朝廷の実権を掌握した若宮が治める山内を大地震が襲い、
開かれた金門の扉の向こうには、山内を恐怖に陥れた「人喰い大猿」が現れた。
ついに始まった、猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。
山内は栄えるのか、それとも滅びに向かうのか―ー

松本清張賞を受賞したデビュー作『烏に単は似合わない』から5年。
現・大学院生の著者25歳が作り上げる異世界和風ファンタジーシリーズ第6巻、
堂々のクライマックス!


一年ぶりの新刊発売に合わせ、前作までを一気読みしたので
すんなり八咫烏の世界に入り込むことができた。

この新作は前作「玉依姫」の対となるお話。

前作で山神に攻撃され、亡くなったのは?大怪我を負ったのは?が解明。
ショック大きすぎる( ;∀;)
最後の最後でようやく救われた思いはしたけれど。

これで一応第一部完結となるようだが
正直「対」は最初の二冊だけの方が良かったなと。
世界観は好きですが。
次作も期待。

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鹿の王 3&4 / 上橋菜穂子5

鹿の王 3 (角川文庫)
上橋 菜穂子
KADOKAWA
2017-07-25



鹿の王 4 (角川文庫)
上橋 菜穂子
KADOKAWA
2017-07-25






内容(「BOOK」データベースより)

2深圓に攫われたユナを追い、“火馬の民”の集落へ辿り着いたヴァン。
彼らは帝国・東乎瑠の侵攻によって故郷を追われ、強い哀しみと怒りを抱えていた。
族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬の秘密と、
自身の身体に起こった異変の真相を明かされ、戸惑うヴァンだが…!?
一方、黒狼熱の治療法をもとめ、医術師ホッサルは一人の男の行方を追っていた。
病に罹る者と罹らない者、その違いは本当に神の意思なのか―。

ご箟鉱を生き残った男・ヴァンと、ついに対面したホッサル。
人はなぜ病み、なぜ治る者と治らぬ者がいるのか―
投げかけられた問いに答えようとする中で、ホッサルは黒狼熱の秘密に気づく。
その頃仲間を失った“火馬の民”のオーファンは、故郷をとり戻すべく最後の勝負を仕掛けていた。
病む者の哀しみを見過ごせなかったヴァンが、愛する者たちが生きる世界のために下した決断とは―!?
上橋菜穂子の傑作長編、堂々完結!



最終巻でようやく「鹿の王」の意味を知ることとなる。
思ってもみなかったことだった。
またついに主人公二人が相まみえることとなりさらに気分は盛り上がる。

読み進めば進むほど心をぎゅっと鷲掴みされるような感覚に陥る。
感想を書こうとしても、色んな言葉が渦巻きすぎてうまく紡ぐことができない。

守り人シリーズや獣の奏者と同じ印象を期待すると期待外れと思われるかもしれない。
舞台はファンタジーではあるのだが、内容は「命」についてのフィクションを読むようだ。

すべての登場人物が愛おしく、そして切なかった。

大切な人との永遠の別れを経験し、
心の奥底にしまい込んでいた想いと改めて向き合い
少しずつ癒されていく思いがした。

深いな。

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鹿の王 1&2/上橋菜穂子5

鹿の王 1 (角川文庫)
上橋 菜穂子
KADOKAWA
2017-06-17






鹿の王 2 (角川文庫)
上橋 菜穂子
KADOKAWA
2017-06-17


内容(「BOOK」データベースより)

ゞ大な帝国・東乎瑠から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。
妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、
奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。
生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!?
たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう。
壮大な冒険が、いまはじまる―!

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。
遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱”であることに気づく。
征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、
この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。
古き疫病は、何故蘇ったのか―。
治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り…!?


2015年本屋大賞受賞作

順調に上橋作品を読み進み、未読の作品ということで手に取る。
今まで読んできた作品のすごさに圧倒され、評判もそれらに比べるとあまり高くないこともあり
それほど期待せずに読み始めた。

まず引っかかるのが他の作品もそうであるが、登場人物の名前や土地・国の読み方が
通常では読めないこと(笑)
それが素直に入ってくるようになるまではスムーズにいかない。
だが、日本古代の物語などを読んできた身としてはそれほど長くないし
似たような名前ばっかりじゃないし、苦にはならない。

それをクリアしつつ読み進むと、私にとって上橋作品ははずれがないことを改めて実感した。
引き込まれてしまう。頭の中がもうその世界にどっぷり入り込む。
文章なのにありありと場面を映像のように見ることができる描写。


さてそして内容である。
主人公のヴァンは40歳、アカファ王国最西端にあるトガ山地民だ。
アカファ王国が隣国東乎瑠(ツオル)に飲み込まれ恭順する中、
辺境の小さな氏族が奴隷となって組み込まれないよう
死兵の役目を負った「独角」と呼ばれる戦士たちの頭である。

そしてもう一人。
古オタワル王国の始祖の血を引く〈聖なる人々〉の一人で
天才的な医術師として人々から畏れ敬われている26歳のホッサル。

二人の物語が交互に紡がれていく。

ヴァンサイドはこれまでの上橋作品の流れを汲んでおり、
ホッサルサイトは医療、異文化における宗教・価値観など比較的重いものとなっている。
共通するものとして常に「生と死」がテーマである。
単行本では上下巻の二冊、文庫では四巻で二冊ずつの刊行。
比較的短い間隔での発売とはいえ、2巻を読み終えた今3,4巻の発売が待ち遠しい。

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バーナム効果であるあるがある/川原泉3

バーナム効果であるあるがある (ヤングアニマルコミックス)
川原泉
白泉社
2017-07-05






すっかり単行本化を諦めていた矢先に発売決定v( ̄Д ̄)v

6年待った!!

ちらっとメロディでリトルグレイが出ていたのを読んでしまったがために
気になって気になって仕方がなかったので内容がどうのこうのの問題ではなかった。


コミックがでるか否か。


もうこれだけが切実(笑)

正直シリーズ的には二冊で十分な内容。
今作は「武士」が見事なまでに中途半端に終わる。
下の方に「to be continued・・・

なに この「

メロディはもう買ってないので続きがあるのかわからないが
ネット情報では「アルマジロ」なんちゃらがあるとかないとか。
扉絵を大量に挿入させてページ数稼いだ感じ

中にはこれにお怒りの方もいらっしゃるだろうが
個人的にはコミックが出たことで満足だ。
ものすごくすっきりした。
続きがあるんだったらそれはそれで楽しみだけれども、
どっちみち過去作品を再読しまくるだろうから川原作品はそれでいいのである。

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ケルン市警オド◆神鎮喨飮

ケルン市警オド(2)(プリンセス・コミックス)
青池 保子
秋田書店
2017-06-16







「修道士ファルコ」から派生した施療院オドの若き日の物語第二弾。

本篇ではファルコといいコンビで、時々でてくる市警時代の後輩とのやりとりから
オドはどんな人だったのだろうと思っていたことが作品になってくれてうれしい。
本作の最後でどうもこれで完了な印象を受けたのだが、ファルコに戻ってくれるのだろうか。

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『夫婦』を考える本

ここ最近、夫にイライラっとしてたので
自戒の意味もこめてこんな本を読んでみた。





この手の本って結構色々出ていて、過去にも何冊か読んだことがある。
正直どれもこれも同じ。
言ってることはわかるんだけど、何かこう・・・すっきりしない。
その人となりの文章の運びだったりするのかな。
もちろん読んでいて気付かされることは多々あって、
悩んでいたりしたら一読するのにはいいと思う。


武田双雲さんは書道家なのに、なぜかこの手の本を結構書いているのでびっくりした。
そしてものすごくわかりやすくて、身近に感じて、すとんと納得できるような。
「こういう風にしてみたらどうだろう?」みたいに夫目線からの妥協点を探ってくれる、もしくは教えてくれる。
イライラしている自分が嫌なので、ちょっとずつでも実践中。

二冊目の方はよくあるカウンセラーさんの本。
これは文章的に好みが分かれるかな。
妙な話し言葉で書かれてるもんだから、ちょっといらっときたり(笑)
古本とか図書館で借りれば十分な感じ。
出版も古いしねぇ。

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まだ途中だけど 林真理子の源氏がたり







「源氏物語」 古典の中の古典という位置づけで有名な物語。

元々古代史好きなのでこれは押さえておかねばと
瀬戸内寂聴・田辺聖子・橋本治といった作者の現代語訳や
大和和紀の「あさきゆめみし」などを読み漁ったこともある。
京都に行った時も宇治市の「源氏物語ミュージアム」にも行き
平安時代を堪能もした。

ただ正直あまり好きではない。
文学としてはこれだけ壮大な物語が大昔に作られたという驚き、
平安の背景を知るのにはもってこいだと思う一方
光源氏があまりにも節操なさすぎてイラっとくるし(笑)
恋愛恋愛〜〜〜で濃すぎて疲れるのだ。

たまたま平安ものの漫画を読んでたせいもある。
本屋で平積みになってたのを手に取り、林真理子なら読みやすいと思ったので
買って本棚に置いたまま、ついつい他の熱中する本に出会ってしまったため放置。

そんな本たちもようやく一段落したので
よし これ読もうと読み始めた。

だが・・・・
うはー やっぱ濃い。
いやもうほんとに読みやすいし、すらーっと入ってくるんだけど
今の私には「恋愛もの」無理。
段々うんざりしてきた。
困った・・・

一章ずつ、休憩はさみつつ長い時間をかけて読むとするか。

ごめんなさい(笑)

わけあり師匠事の顛末/佐藤雅美4



内容紹介

「わたしを騙したんですね」「なんといっていいか…」
手習塾で予期せぬ再会をしたわけありの男女を放っておけない紋蔵は
手習塾市川堂の男座の師匠を務める、青野又五郎を目の当たりにした
安芸広島浅野家の奥女中の奥林千賀子は、「わたしを騙したんですね」と言い放つ。
南町奉行所の同心、藤木紋蔵が、次々と持ち込まれる厄介事をさばきながら、
ついにたどりついた二人の事の顛末はいかに?
シリーズ随一の静かな”恋物語”誕生。


収録作
・密通女の思う壺
・家督を捨てる女の決意
・真綿でくるんだ芋がくる
・にっと笑った女の生首
・御奉行に発止と女が礫を投げた
・牢で生まれ牢で育った七つの娘
・霊験あらたか若狭稲荷効能の絡繰
・手習塾市川堂乗っ取りの手口

最初はまったりとした感じで始まり、あとはテンポよく進み、終わりはほんわか。

今回は市川堂がメインの作品。
「へこたれない人」からの安芸広島浅野家のお話は今作でめでたく解決。
そのすったもんだから市川堂をめぐり、あんなことこんなことが勃発。
蜘蛛の巣のようにすべての事柄が繋がっていく様はとても面白かった。
前作ではこれでもかと忙しかった藤木家だが今作は落ち着いていた。
文吉の成長が益々楽しみである。
「真綿・・・」「牢で・・・」が特によかった。

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へこたれない人 物書同心居眠り紋蔵/佐藤雅美4



内容(「BOOK」データベースより)

しがない小役人の山本庄蔵は葵の御紋が付いた提灯や長持を使って、ひと儲けを画策する。
お上に知られた庄蔵に下されるのは「江戸払い」か「御扶持召放」か?
差し戻された裁決は、紋蔵のもとに。
当の庄蔵はちょこまか江戸を動きまわり、開きしに勝る図太さで、へこたれない。
表題作含む8編収録の人気捕物帖第12弾。

新刊を読もうと思ったのだが、一作前の本作の内容がいまいち記憶にない。
この「内容」読んでもさっぱり。
一年前に読んだはずなのだが・・・
ということでサクッと再読。

収録目次
・音羽者の知恵
・へこたれない人
・夢見る夢之助
・牛込原町名主支配離れ願い一件始末
・へこたれない人(その二)
・帰ってきた都かへり
・青菜に塩の冷汗三斗
・それぞれの思いやり

三編あたりからようやく記憶が戻ってきた。
夢之助の話は結構お気に入りであったからだ。
抜群のタイミングで捨吉が絡んできて、思わずにやける。

本作から覚えておくべきポイント
・長女稲の夫・鉄三郎が急な病で死去
・蜂屋鉄五郎の意向で鉄三郎のために用意した御家人株・剣持家を
文吉に継いでもらう。
・「ちよ」とのことは知っているができることなら蜂屋、紋蔵の孫である千鶴と結婚してほしい。
・蜂屋が稲に再婚話を持ってくる。相手は北の与力・里見恒之助
・相談の結果、千鶴はそのまま藤木家で養育し、将来は文吉と所帯をもつようにする。
稲は一人身で里見家へ。

というところが藤木家の動き。

佐藤雅美作品は文庫本と決めているのだが
お気に入りの「鏡三郎」シリーズとほぼ交互に出ているせいか
内容がごっちゃになって記憶が曖昧になりがち。
ここ最近は頭の中もごちゃごちゃしているので
小難しい文言が頭に入ってこないせいか読み進むスピードが遅い。
もうちょっとちゃちゃっと読めるならば一通り再読したいのだが

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川原泉 新刊でるらしい!

新刊チェックをしていたら、たまたま見つけた
『川原泉新刊7月』の文字
メロディのツイッターでも出てるけどここに貼れるかわからないので
とりあえずメロディのHPの8月号予告を貼り付けておく。

ml1708furoku








やったーやっとだよ
『コメットさん』から6年かかった!

メロディの8月号には別冊ふろくで川原泉のがついてるらしいので
これも買わねば

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