狐笛のかなた (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
2006-11-28






内容紹介

小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。
ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、
狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。
隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、
小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……
愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。



日本の野山に満ちた匂いの物語。
いつの時代のどこの土地でという設定はなされていないけれど
自分の脳内映像のために想像してみる。
戦もあるようだけど、藩ほど大きい地方都市もない。
室町時代の山深い土地だろうか。

イメージ的にはひかわきょうこのお伽もよう綾にしき


時代を覚えてないけど里見八犬伝
そして時代は違うけれど映画「ラストサムライ」の勝元(渡辺謙)たちが暮らす村
そんな感じだろうか。

自分たちが存在している世界とはまた違う空間(あわい)などは
守り人の世界にも共通している。

全体的に「闇」寄りで、ほかのシリーズの時とは違い
夢中になって一気読みとまではいかなかったが
その「闇」に浸ることはできた。

児童文学としてあるが、人間模様や心の機微など鑑みると
その枠に収めるのはもったいないというか・・・
大人の方が楽しめる作品のような(笑)

とりあえずこれで手持ちの上橋作品は終わり。
抱えてる本はあるけれどもう一度「獣の奏者」に戻りそうな勢い。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村