2016年01月03日

しの字嫌い

あけましておめでとうございます。
今年は申年です。
縁起をかつぐ向きには「災難が去る」の意味に通じて縁起がいいとされる年です。
しかし昔の人は、同じ「去る」でも、「お金やお客が去る」の意味で捉え、縁起が悪いとして猿を「えて(得て)」と呼びました。猿を「エテ公」と呼ぶのはその名残です。
スルメをアタリメと呼ぶのも「する(損する)」を「当たる」に言い換えた言葉です。

日本語はよほどこうした考え方が好きなようで、最も典型的なのが数字の「4」です。

ここで上の一行を音読してみてください。皆様は「4」をどう発音されたでしょうか。
日本語で1,2,3,4,5は「ひと(つ)」「ふた(つ)」「み(っつ)」「よ(っつ)」「いつ(つ)」であり、「いち」「に」「さん」「し」「ご」は中国から伝わった読み方です。
しかし「し」は「死」と同じ発音で縁起が悪いと考えた昔の人は、日本語の「よ」の発音を元に「よん」という呼び方を新しく作りました。「7」の読み方に「しち」と「なな」が混在するのも「し」の発音を嫌ったためです。

落語「しの字嫌い」は、「し」の発音は縁起が悪いので言ったら罰金、というルールを設定した旦那とその下男が、どうにか相手に「し」と言わせようというストーリーですが、「ひ」を「し」と発音する江戸っ子の落語家にとっては演じづらい話かもしれません。
正確に演じるなら、特定のひらがなを使わずに書かれた小説『残像に口紅を』のような厳格さが求められます。

さて本日のお相手は、以前参加したPBWに「ね」「こ」の2字が使えなくなる不思議な現象の中で一日を過ごす、というシナリオがあったので、名前に「こ」がつくPCで参加した6月でございました。


次回更新までの運勢:凶。「七七四十九」は大変に縁起の悪い数式だと思います。
アンラッキーアニマル:獅子

m-94_23564 at 22:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 言語 

2015年12月23日

絵ッ写ア教室

少し前の事ですが、自閉症の画家が描いた電車の絵が息を飲む程のリアリティと話題になったそうです。
昔はセル画にしか見えないガンプラが話題になった事もありました。

さて、上手な絵を「写真のよう」とほめる事がある一方で、上手な写真を「絵のよう」とほめる事があります。これは何に起因するのでしょうか。

実はこの二つの言葉、対になっているようで、対にはなっていません。
ほめているポイントが違うのです。
「写真のように上手な絵」は主にリアリティをほめるのに使う言葉です。
では「絵のように上手な写真」とは?
絵は(腕の巧拙はあるにせよ)描く人のイメージのままに描き出されるものです。
つまり「絵のような写真」とは、構図の完成度が理想的である事をほめているのです。


さて本日のお相手は、絵は描けないので話を書いている6月でございました。
小説家になろう
らっかみ!プライベートシナリオ(本条小萩PL作となっているのが拙作です)



次回更新までの運勢:吉:PBWでは自分で絵を描けなくても、絵師さんにイラストをお願いできます。
ラッキーアイテム:リアルマネー

m-94_23564 at 22:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 言語 | 娯楽

2015年11月29日

題名のないネタ発表会

ブログ更新が久しく滞っておりました。
ツイッターを使い始めたからだと思います。
HTMLを直書きしてホームページを構築していた時代からブログを経てツイッターへと、発信手段はどんどん手軽になってきました。
思いついた事はサイトやブログの記事としてまとめなくても、ツイートすれば済む時代です。

一方でツイッターにないのが、各ツイートへのタイトルという概念。
まあ、仕方のない事です。いちいちタイトルなど付けていては間に合わないペースですから。
ですが、私はタイトルが好きです。そこで本日は、字数や内容の規模としてはツイッター相当でもタイトルを付けたい小ネタ集です。

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ポッキー2
ポッキーはヨーロッパではミカドという名前で売られている。ポッキーを使ったゲームと言えばポッキーゲームだが、ではヨーロッパではポッキーゲームはミカドゲームになるのかというと、ミカドというゲームはまた別にあるので注意が必要。
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クイズでSOSO

国語
手紙のマナーで「前略」に対応する結語は?
「草々」

世界史
中国の三国時代で魏を建国した人物は?
「曹操」

音楽
フューネラルマーチを日本語にすると「■■」行進曲?
「葬送」
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のののの!

『虫の虫』(養老孟司)
『本の本』(斎藤美奈子)
『探偵の探偵』(松岡圭祐)
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さて本日のお相手は、ブログのタイトルを変えてみた6月でございました。



次回更新までの運勢:凶。ツイッターに比べて書くのにだいぶ時間がかかりました。
ラッキーナンバー:451

大衆の心をつかむことは、必然的に単純化につながらざるをえない。かつては書物が、かなりの人たちの心に訴えていた。世界はのんびりと余裕があったからだ。ところが、人口は倍になり、映画、ラジオ、雑誌の氾濫。その結果、書物は可能な限り低いレベルに内容を落とさねばならなくなった。短縮され、どれもこれも簡約版。ダイジェストやタブロイド版ばかり。すべては煮詰まって、簡単に結末する。古典ものは15分のラジオ番組に、それをさらにカットして2分もあれば眼がとおせる分量にちぢめ、最後は10行か20行の辞書用梗概となる。今ではこの方針が徹底した。ダイジェスト版のダイジェスト版、そのまたダイジェスト版。政治問題? そんなものは1段でよかろう。2行もあればたくさんかな。なんなら見出しだけにしておくか。どうせ、みんな、消えてなくなることだ! ……
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』より抜粋

m-94_23564 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 妄想 

2015年09月30日

斎藤さん

斎藤一と斎藤道三がいるのに気づいて、「これは1〜6まで集めたらサイコロの各面に1〜6の斎藤某が書いてあるサイコロ、その名も『斎コロ』を作れないだろうか」と思いついて人名辞典を数冊調べてみたのですが、サイコロのモチーフとして使えそうな絵になる2,4,5,6の斎藤さんは意外と見つからないものでした。
結果、

1:斎藤一(新選組)
2:斎藤二朗(軍人)
3:斎藤道三(戦国武将)
4:斎藤藤四郎(実業家・政治家)
5:斎藤五百枝(挿絵画家)
6:斎藤六郎(社会運動家)

語呂合わせで、
斎藤寅次(2)郎(映画監督)

斎藤緑(6)雨(文筆家)
というのも考えましたが、ちょっと苦しい。

さて本日のお相手は、ウィキペディアではドラマの『斉藤さん』について「「斎藤さん」「齋藤さん」「齊藤さん」の表記は誤りである。」と注意書きがあったので面倒だなあと思った6月でございました。



次回更新までの運勢:凶。斎藤五六郎(武士)はまぎらわしいので、斎コロでは使わない事にしました。
アンラッキーパーソン:一人だけ字が違う西東三鬼(歌人)

m-94_23564 at 22:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 妄想 

2015年08月02日

ロ・ロ・ロ・ロシアンソー連っと

テレビでストラヴィンスキーの特集を見ておりましたところ、「彼はロシアの音楽家でソ連時代は」云々と説明されておりました。
さて、ソ連時代にストラヴィンスキーは「ソ連の音楽家」として紹介されていたのか、というのが本日の記事のきっかけです。
ソ連時代、ロシア語はソ連語と呼ばれていたのでしょうか。あの国がソ連になる前に書かれたロシア文学もソ連文学と呼ばれていたのでしょうか。一部のプロレタリア文学ならソ連文学という名も似つかわしいかもしれません。
国の名前というのは厄介なもので、「鯢戦争」の回で名を出しましたカレル・チャペック、彼は「チェコの作家」と言われる事が多いですが、あの地域も国名がコロコロ変わるので面倒です。チェコ・スロバキアがあった時代、チャペックはチェコ・スロバキアの作家として紹介されていたのかどうか。
変わるどころか消えてしまった国もあります。ポーランド分割でポーランドという国が「無くなった」時、ポーランド出身の先人たちはどこの国の人として扱われる事になったのでしょうか。
あるいは日本が朝鮮半島や台湾を領土としていた一時期、日本一高い山は富士山ではなく台湾の新高山(玉山)だったわけですが、その他の文物も「日本のもの」になっていたのかどうか。
反対に名前だけが変わらなくても、例えばアレキサンダー大王の時代のマケドニアと現代のマケドニアはもはや別の国です。

さて本日のお相手は、アンブロワーズ・ビアス『悪魔の辞典』で好きな項目は「【大砲】(CANNON):国境線を引き直す道具」の6月でございました。


次回更新までの運勢:凶。疑問を思いついても調べない方針で今回の記事を書きました。
ラッキーパーソン:その次代を知っている人に聞くのが手っ取り早いかと思います。

m-94_23564 at 22:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 社会 | 雑学
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