こんにちは、渡邊です。

今日は「絵師達が苦笑いする日義のサービス」について書きたいと思います。

着物に絵付けするとき、日義では反物からではなく仕立て済の着物へ絵付けしています。

二重の着物が多いので裏に染みないよう、下敷きを入れたり表側を浮かせて描いたりします。

でも、どうしても裏地に染みてしまう時があるのです。


以前は、裏染みについて事前に

「このようなことがあるかも」
「気を付けますが万が一の時はごめんなさいm(_ _)m」

と、伝え了承を頂いていました。


私はある日、赤ちゃんホンポへ買い物に行きました。
オムツとか

七五三の羽織があったので見ていたら、裏地にも絵が描いてありました。

見えないところもこだわってますな!
と思ったのですが、

待てよ、染みになったらそこに絵を入れればイイじゃん!と思ってしまいました。

裏まで絵が入っていればお客さんも喜んでくれるだろうし万々歳じゃん!!
みんなに伝えてこのサービス始めちゃおう!

と、この件では日義の中で一人だけ前向き。


さて、ここから大変なのが絵師達・・・、

染みた場合、納期があるのに絵の量が想定外に増えちゃいます。

絵を描く事は大好きな人達ばかりですが、
どうやら終わり無き「裏地」との戦いは苦手のようで・・・

裏地に絵を入れ出す前も、染みないよう相当気をつけて描いてくれていましたが、

今は「自分自身」の為に、裏染みしないよう細心の注意を払っているのです。


渡邊が赤ちゃんホンポに行かなければこのような事には・・・、と
絵師の皆さんは思っているのかもしれません(。-∀-)

wgrtgh
↑たくさん裏染みしちゃった時、表の絵柄との関連で菊の花


とあるお客様が「また染みヨロシクね、いっぱい染みちゃっていいよ(^-^)」と

この事を絵師に伝えると

苦笑いしながら

「了解」と言ってくれました。


今では、表に描いて裏地を見るときが一番ドキドキするそうです。