2012年05月03日
慶長古活字本『徒然草』

『徒然草』(上)宮内庁書陵部蔵 烏丸本(慶長古活字本)102〜103頁 新典社版原典シリーズ1 昭和46年
「(第六十八段) 筑紫になにがしの押領使などいふやうなるものゝ有けるが○土おほねを萬にいみじき薬とて○朝ごとにふたつづゝやきて食ける事○年久しくなりぬ○或時館の内に○人もなかりける隙をはかりて○敵襲来りてかこみせめけるに○館のうちに兵二人いできて○命をおしまず戦ひて皆をひかへしてげり○いとふしぎに覚えて○日比こゝにものし給ふとも見ぬ人々のかくたゝかひし給は○いかなる人ぞ問ければ○年来たのみて○朝な\/めしつる土おほねらにさふらふ○といひて失にけり○ふかく信をいたしぬれば○かゝる徳もありけるにこそ」
※「なにがしの」「有けるが」「いみじき」等々、濁点が付けられています。
句切りの「○」も付いています。



