あっという間に半年ですよ。ほそぼそとアルト(King Zephyr + Brilhart Ebolin)で練習してます。
ある日、気づいたんですね。スティーブ・グロスマンを聴いていて。
何の曲だったか忘れたんだけどね。
あ、人生もう長くないかもしれない。やりたい音楽をやんなきゃ。
でそのときの思い付きを大切にしようと決めたら再びテナーを
吹きたくなって。でも、かつて入手したものはなぜか某高校のブラスバンド部の部室のガラクタに混ざって帰ってこないことになっており、、。かつてその楽器のおかげでぎっくり腰になったこともあり、、。
で新たにテナー本体入手(ぱちぱちぱちぱち)。
これですよ、大人の趣味は道具から入る。
とはいえ、財政的に贅沢はいえないため、ブランドは追わず、中国製の中古品を徹底的にいじり倒していい音が出るようにしてくれているものを入手。その新品くらいの値段でしたが、実はすごくいい音がします。
長く生きているとときどきこうした「おおっ、出会えたね」という体験もあったりするのです。
本体はアンラッカー仕上げの渋い感じ。でも、手持ちのMPはなんだかフュージョン系のものばかり。
と思ってネット散歩していると、ありましたありました。求めている音、デザイン、材質のものが。
Gottsu Sepia Tone。竹で業界騒然にして最近はメタルもいい感じのもので独自のポジションを獲得している日本の誇るメーカー。
そのGottsuさんから、シリコンゴム製のハイテクだけどヴィンテージサウンドという、いかにも私の好きそうなコンセプトのマウスピースが登場しているではありませんか。
「マウスピースの価格コム」と個人的に勝手に呼んでいる、一人マウスピース比較サイトのeijiさんも絶賛しているし、本家の商品ページにあったサウンドサンプルも、私好み。きゃー。これしかないし。ということで、深夜酔っ払いながらぽちっと。
これが到着しまして、吹いてみました。
おーーっ。楽しい。楽しい。気持ちいい。
いつまでも音を出していたくなる。
ppでも、ハードに吹いても、余裕余裕。
ぼそぼそと語っても、大向こうに声をかけても、しっかり答えてくれる感じ。
こだわりのリペアマンの美意識が吹き込まれた楽器と、新しい素材を日本ならではの手仕事で仕上げたマウスピースの、絶妙なコラボ。
これ、これですよ。旦那。
惜しむらくは、それを吹いているのが私だということだけ。
さぁ、ネックコルクの巻き直しをしなきゃ。
それから他のマウスピースは処分だな。
長く生きているとたまにはいいこともありますよ。
長くサックスを吹いていきたいな、とあらためて思う今日この頃です。
・モモタロ。ここに復活せり。(笑