2010年11月27日

180℃の世界

先週、ウィッグのキューティクルが再生したということをお伝えしました

今回はそのウィッグにもう1度、M3Dカラー(6%)を施し、
その後にシングルカラートリートメント(増量)を施術しました。



まず、コームドライまでを施した状態の写真です

2ドライ襟足
まだまだ熱処理が甘く、かすかにキューティクルが見えますが
ムラになっているのがお分かり頂けると思います



次に、アイロンで210℃の熱処理をした毛髪です

2 210度
キューティクルが復活していることが見てとれますが
210℃の熱を長い時間当て過ぎたために
キューティクルが荒れた状態となり
更にウィッグの髪の色がとんでしまっています

これは、熱により色素が壊れ、光の乱反射により起こった現象だと思われます



そこで、再度180℃の熱処理を丁寧に施した結果
2 210度のあと180度
毛髪内に残るQCPの活躍による共有結合で、色素が再構築され
キューティクルが整った状態になりました

時間技術三位一体となって初めて
得られる結果だと言えるでしょう



このことで判明したことがいくつかあると思います


1.200℃を越える熱処理を行う場合、アイロンをひきずる

  ことを避けながら、尚且つ一定時間止めることも避け、

  その髪の必要性に応じて、適切な時間アイロンを動かし

   180℃で熱処理を行った時と同じ影響を与えられる程度

  に、スピードをコントロールする能力が必要となります。


   仮に180℃にて熱処理を施せば、時間に焦ることなく、

   髪の芯まで熱が浸透する仕事が、容易になると思われます。

   ただし時間の短縮を狙い、200℃を越える熱で施術行う場合、

   あらゆるタイミングにベテランの経験値が必要となります。




2.的確な180℃の温度で髪に良い仕事をした場合、壊れていた

   色素ですら、元に戻すことが可能になるという発見です。

   アッシュ色など、壊れやすい色素で試験をしていただけると

  分かり易いと思います。



180℃の熱を使いこなせれば、ベテランのケアーリストと呼ばれることに
なるでしょう。 



m3dcolor_2 at 18:00|