2006年02月
2006年02月28日
キッチンについて
リフォームというとキッチンを思い浮かべる方も多いと思います。モリセイでもキッチンの改修工事はよくさせていただく工事のひとつです。ひと口にキッチン改修といっても、水栓金具の取替から流し台・システムキッチンの入替え、リビングも含めたLDKの改修など工事内容は様々です。システムキッチンについても、ホーローやステンレスなどメンテナンスを重視したもの、食器洗い乾燥機やガラストップのガスコンロやIHヒーター、オーブンレンジに浄水器、電動昇降の乾燥機など機能重視のもの色々あります。そのお値段はというと軽くセダンの乗用車が買えるぐらいのものもあります。
どんなお客様がそんな高級なキッチンを入れられるかというと、多いのはやはり熟年のご夫婦です。奥さんとお嬢さんが楽しそうにキッチンを選んで子供のように喜んでいる姿を、ご主人がうれしそうに眺めているという姿をよく見かけます。(これも日頃の罪滅ぼしでしょうか) そんな時、人を喜ばせる、人が喜んでいる姿をみるということは非常に気持ちのいいことだと改めて感じます。
今までにシステムキッチンを何十台も納めてきましたが、ユニットバスや洗面化粧台、トイレの便器などを納める時には感じないのに、システムキッチンを勧めるときにだけ感じる妙な違和感があります。このキッチンはこんなにお手入れがしやすく、便利な機能がついていますと説明すると特に感じます。それは私がほとんどキッチンに立たないからです。
最近は男性の方でも料理がじょうずな方がたくさん見えますが、私が流し前に立つのはコーヒーのお湯を沸かす時か、インスタントラーメンを作る時ぐらいです。(それと皿洗いの時にはたまに立ちます) そんな私の口から出るキッチンの説明は、いまだにしっくりきません。
ただし、ここは誤解されると困るのですが、うそをついてごまかしているのではありません。今までお会いした何百人という奥様(中には男性の方もみえますが)の不満の声、それを解消したときの喜びの声は私の中に残っています。実際に厨房には立ちませんが不満を解消された奥様の体験談は話すことができます。
そして最近は、私がもし料理を上手にできたなら、ここにはこれを置いたほうが便利だとか、ここにこれをつけなければいけないなど、自分の経験にもとづきそれを人に押し付けてしまうから、今のように不満の声に素直に耳を傾け、それを解決することに集中できないのではないかと開き直っております。
どんなお客様がそんな高級なキッチンを入れられるかというと、多いのはやはり熟年のご夫婦です。奥さんとお嬢さんが楽しそうにキッチンを選んで子供のように喜んでいる姿を、ご主人がうれしそうに眺めているという姿をよく見かけます。(これも日頃の罪滅ぼしでしょうか) そんな時、人を喜ばせる、人が喜んでいる姿をみるということは非常に気持ちのいいことだと改めて感じます。
今までにシステムキッチンを何十台も納めてきましたが、ユニットバスや洗面化粧台、トイレの便器などを納める時には感じないのに、システムキッチンを勧めるときにだけ感じる妙な違和感があります。このキッチンはこんなにお手入れがしやすく、便利な機能がついていますと説明すると特に感じます。それは私がほとんどキッチンに立たないからです。
最近は男性の方でも料理がじょうずな方がたくさん見えますが、私が流し前に立つのはコーヒーのお湯を沸かす時か、インスタントラーメンを作る時ぐらいです。(それと皿洗いの時にはたまに立ちます) そんな私の口から出るキッチンの説明は、いまだにしっくりきません。
ただし、ここは誤解されると困るのですが、うそをついてごまかしているのではありません。今までお会いした何百人という奥様(中には男性の方もみえますが)の不満の声、それを解消したときの喜びの声は私の中に残っています。実際に厨房には立ちませんが不満を解消された奥様の体験談は話すことができます。
そして最近は、私がもし料理を上手にできたなら、ここにはこれを置いたほうが便利だとか、ここにこれをつけなければいけないなど、自分の経験にもとづきそれを人に押し付けてしまうから、今のように不満の声に素直に耳を傾け、それを解決することに集中できないのではないかと開き直っております。
2006年02月21日
お風呂について
お風呂の改修工事というのは、モリセイでも比較的多く行なわれる工事のひとつです。手すりの取付・浴槽の入替え、入り口サッシの取替えなど工事内容はいろいろありますが、やはり多いのは在来浴室からユニットバスに入れ替える工事です。工期も1週間程度と比較的短く、解体時に躯体のチェックもできるのでユニットバスをお勧めしています。新築の物件も含め、新しく造るお風呂のほとんどがユニットバスになってきました。これは施工性やコストの面に加え、床をタイルで仕上げができたり、壁や浴槽のお手入れもしやすくなり、暖房機能や保温性能も向上してきたことが上げられます。よほど特殊な要望のあるお風呂か、広いお風呂で無い限り在来工法は採用されにくくなってきました。
特殊なお風呂の代表としては五右衛門風呂を施工しました。東海道中膝栗毛で弥次さん喜多さんが、風呂に浮いているふたを取って入って大騒ぎになったというあのお風呂です。私が住んでいた家も15年程前まで五右衛門ではありませんでしたが、薪で風呂を沸かしていました。仕事柄薪には不自由しませんでしたが、市内でも珍しいほうだったと思います。今であればいつでも好きなときに(早朝でも)ボタンひとつですぐに湯船にお湯が張られ、お風呂に入ることができます。しかし当時は、お風呂に入ろうと思えばまず湯船に水を張ります。当然あふれないように常に気をつけていなければなりません。水が入れば次に火を起こします。おが屑を入れ、太目の割り箸のような木から火を起こしていきます。太い薪まで火が回り勢い良く燃え始めればようやく一息です。待つこと30分ようやくは入れるようになります。しかし1番風呂はここからが大変です。大抵とても人間が入れるような温度ではないものすごく熱いお湯になっています。だったら水を入れればよいではと思いますが、あまり水を入れぬるくすると、すぐに次の人は沸かし直さねばなりません。また入ってからだんだんさめてくる場合もあります。その場合は大声で誰かを呼んで沸かしてもらうことになります。シャワーなんてありませんので湯船のお湯だけが頼りです。
今年の冬は非常に寒い日が続いています。そんな日にはゆっくりお風呂に入って体の心からあったまりましょう。湯船に浸かっていると本当にリラックスできます。ボタンひとつでお湯を足したり追い炊きしたりと本当に便利になったものだと思います。しかし、ちょっと昔も懐かしく思いました。
特殊なお風呂の代表としては五右衛門風呂を施工しました。東海道中膝栗毛で弥次さん喜多さんが、風呂に浮いているふたを取って入って大騒ぎになったというあのお風呂です。私が住んでいた家も15年程前まで五右衛門ではありませんでしたが、薪で風呂を沸かしていました。仕事柄薪には不自由しませんでしたが、市内でも珍しいほうだったと思います。今であればいつでも好きなときに(早朝でも)ボタンひとつですぐに湯船にお湯が張られ、お風呂に入ることができます。しかし当時は、お風呂に入ろうと思えばまず湯船に水を張ります。当然あふれないように常に気をつけていなければなりません。水が入れば次に火を起こします。おが屑を入れ、太目の割り箸のような木から火を起こしていきます。太い薪まで火が回り勢い良く燃え始めればようやく一息です。待つこと30分ようやくは入れるようになります。しかし1番風呂はここからが大変です。大抵とても人間が入れるような温度ではないものすごく熱いお湯になっています。だったら水を入れればよいではと思いますが、あまり水を入れぬるくすると、すぐに次の人は沸かし直さねばなりません。また入ってからだんだんさめてくる場合もあります。その場合は大声で誰かを呼んで沸かしてもらうことになります。シャワーなんてありませんので湯船のお湯だけが頼りです。
今年の冬は非常に寒い日が続いています。そんな日にはゆっくりお風呂に入って体の心からあったまりましょう。湯船に浸かっていると本当にリラックスできます。ボタンひとつでお湯を足したり追い炊きしたりと本当に便利になったものだと思います。しかし、ちょっと昔も懐かしく思いました。
2006年02月10日
木造の耐震(2)
以前、伝統工法での耐震強度は現代の軸組み工法に比べ弱いのだろうかというようなことを書きましたが、伝統工法の耐震性を実大の試験体で検証する試験がすでに行なわれていたようです。
ただし、実際の地震を試験機により再現し建物への影響を見るというものではなく、静的加力試験といい3坪の試験体に押したり引いたりという力を加え、建物を変形させ(壁が平行四辺形になる)一定の割合で変形するときにかかる力を測定するという方法です。
試験体は貫き構造で荒壁をつけ、差し鴨居・足固めを込み栓・車知栓で固定するという本格的なものです。また北側は壁をつけ、南側は柱のみという日本の住宅にありがちな、偏心率の大きい構造になっています。
結果は耐震診断で行なった評価よりかなり高い性能が発揮されたということです。記事の写真や試験結果を見ると、予想通り建物はかなり粘りのある構造であるようです。「現行の耐震診断法が、伝統工法を過小評価している感は否めない。」と文章は締めくくっていました。
NHKのプロジェクトXという番組で、関東大震災で倒壊しなかった上野寛永寺五重塔の構造を参考に、霞ヶ関ビルは建てられたということを取り上げていました。日本の木造技術というものはすごいものだと思います。最近は少し変わってきたようですが、むかし大学の建築課では木造についてほとんど教えられなかったそうです。そのため木造を軽視する風潮があったようです。木は工業製品と違い材種や節のあるなしにより強度にバラツキがあります。しかし、鉄筋コンクリート造や鉄骨造ではそんなバラツキは無いため計算通りの結果が得られます。考えてみれば、木材は材種はもとよりその木が生えていた場所や気候によりまったく同じ物はなく、加工の仕方やどの面を化粧に使いどの向きで柱を立てると一番良いかなどマニュアルでは表せない奥の深さがあります。
最近耐震について多くの方が関心をもち、マスメディアでも多く取り上げられています。住宅メーカーも耐震構造・免震構造・制振構造と最新の技術を売りにしています。そんな最新技術のヒントも案外伝統の技術の中にあるのかなと感じました。世界に誇る日本の木造技術も、誰か一人の大工さんの発明ではなく、名も無い大工さんたちの試行錯誤の積み重ねで作り上げられたものですから。
ただし、実際の地震を試験機により再現し建物への影響を見るというものではなく、静的加力試験といい3坪の試験体に押したり引いたりという力を加え、建物を変形させ(壁が平行四辺形になる)一定の割合で変形するときにかかる力を測定するという方法です。
試験体は貫き構造で荒壁をつけ、差し鴨居・足固めを込み栓・車知栓で固定するという本格的なものです。また北側は壁をつけ、南側は柱のみという日本の住宅にありがちな、偏心率の大きい構造になっています。
結果は耐震診断で行なった評価よりかなり高い性能が発揮されたということです。記事の写真や試験結果を見ると、予想通り建物はかなり粘りのある構造であるようです。「現行の耐震診断法が、伝統工法を過小評価している感は否めない。」と文章は締めくくっていました。
NHKのプロジェクトXという番組で、関東大震災で倒壊しなかった上野寛永寺五重塔の構造を参考に、霞ヶ関ビルは建てられたということを取り上げていました。日本の木造技術というものはすごいものだと思います。最近は少し変わってきたようですが、むかし大学の建築課では木造についてほとんど教えられなかったそうです。そのため木造を軽視する風潮があったようです。木は工業製品と違い材種や節のあるなしにより強度にバラツキがあります。しかし、鉄筋コンクリート造や鉄骨造ではそんなバラツキは無いため計算通りの結果が得られます。考えてみれば、木材は材種はもとよりその木が生えていた場所や気候によりまったく同じ物はなく、加工の仕方やどの面を化粧に使いどの向きで柱を立てると一番良いかなどマニュアルでは表せない奥の深さがあります。
最近耐震について多くの方が関心をもち、マスメディアでも多く取り上げられています。住宅メーカーも耐震構造・免震構造・制振構造と最新の技術を売りにしています。そんな最新技術のヒントも案外伝統の技術の中にあるのかなと感じました。世界に誇る日本の木造技術も、誰か一人の大工さんの発明ではなく、名も無い大工さんたちの試行錯誤の積み重ねで作り上げられたものですから。
2006年02月08日
ハーフビルド
ハーフビルドという言葉をご存知でしょうか。読んで字の如くといいましょうか、建物を未完成の状態で引き渡し、最後の仕上げは施主さんが自ら行なうことだそうです。建物の構造的な主要部分(屋根・外壁やサッシ、壁や床の下地)や電気・ガス・水道工事や設備器具といったものは工務店が施工し、壁の左官仕上げや玄関・ポーチのタイル張りなど構造上問題の無い部分を施主さんが行ないます。
建売住宅では満足できない若い世代の方が、よその家とはちょっと違った我が家オリジナルの仕上がりと、施工のコストダウンも兼ねて取り入れるケースが多いようです。また定年後のご夫婦が、急ぐ必要も無いからと、家づくりを楽しみながら行なっているケースもあるようです。
そんなニーズがあることから、ハーフビルドを専門に行なっている建設会社もあるようです。現実には、施主が施工することでどれだけのコスト削減ができるのか明確にできるか、工程や現場管理の問題、事故や安全面での配慮などのまだ問題があり、すぐ全国的に普及するということはなさそうですが、顧客のニーズに合わせいろいろ考えるものだなと感心しました。
これらのサービスは真新しい感じがしますが、昔はごくあたりまえに行なわれていたようです。特に農家のお宅では壁のエツリ(竹小舞を組む)を手伝ったとか、壁土を練ったとか、この部屋は自分と親父で内装を仕上げたなどのお話を良くうかがいます。家を建てるということは一大イベントであり、むかしはみんな家造りを楽しんでいたんだなあと思います。忙しい現代では、平日は残業が多く、土日には子供のことやいろいろな用事を済まさなければならないなど、なかなか家造りに参加することは難しいようです。
そんな状態では、壁や床の色柄選びが家造りということになってしまいます。私も自分の家を建てるときに、防蟻剤のはけ塗りをさせてもらいました。仕事としてはたわいの無いことですが、結構楽しみながらやった思い出があります。
最近のDIYブームで、日曜大工をされる方も増えてきました。自分の家を修理したり、リフォームすることで汗を流せば、より自分の家に愛着を持っていただけることは確かです。花壇作りや小屋のペンキ塗りなんてことからはじめてみてはどうでしょうか。結構良い気分転換にもなると思います。
建売住宅では満足できない若い世代の方が、よその家とはちょっと違った我が家オリジナルの仕上がりと、施工のコストダウンも兼ねて取り入れるケースが多いようです。また定年後のご夫婦が、急ぐ必要も無いからと、家づくりを楽しみながら行なっているケースもあるようです。
そんなニーズがあることから、ハーフビルドを専門に行なっている建設会社もあるようです。現実には、施主が施工することでどれだけのコスト削減ができるのか明確にできるか、工程や現場管理の問題、事故や安全面での配慮などのまだ問題があり、すぐ全国的に普及するということはなさそうですが、顧客のニーズに合わせいろいろ考えるものだなと感心しました。
これらのサービスは真新しい感じがしますが、昔はごくあたりまえに行なわれていたようです。特に農家のお宅では壁のエツリ(竹小舞を組む)を手伝ったとか、壁土を練ったとか、この部屋は自分と親父で内装を仕上げたなどのお話を良くうかがいます。家を建てるということは一大イベントであり、むかしはみんな家造りを楽しんでいたんだなあと思います。忙しい現代では、平日は残業が多く、土日には子供のことやいろいろな用事を済まさなければならないなど、なかなか家造りに参加することは難しいようです。
そんな状態では、壁や床の色柄選びが家造りということになってしまいます。私も自分の家を建てるときに、防蟻剤のはけ塗りをさせてもらいました。仕事としてはたわいの無いことですが、結構楽しみながらやった思い出があります。
最近のDIYブームで、日曜大工をされる方も増えてきました。自分の家を修理したり、リフォームすることで汗を流せば、より自分の家に愛着を持っていただけることは確かです。花壇作りや小屋のペンキ塗りなんてことからはじめてみてはどうでしょうか。結構良い気分転換にもなると思います。
2006年02月02日
建物の外観
前回まで間取りについていろいろと書きましたが、建物の外観も変化してきました。一番大きな変化は、総2階の建物が多くなってきたことでしょうか。ちょっと前だと切妻屋根で総2階の建物だと、マッチ箱のようでアパートみたいといわれてしまいましたが、外壁に張るサイディングの種類の多様化により、タイル柄や石目柄と塗り壁調の張り分けなども簡単にできるようになり、構造の単純さを色柄の変化で補うことができるようになりました。
また、サイディングの質感もより本物に近くなり、ヨーロッパのレンガ積みの建物を思わせるような重厚な外観にもできるようになりました。
それに加え円形窓や上げ下げ窓など窓の形状などにも変化を持たせることができるようになりました。単純な真四角の建物でも本当におしゃれな雰囲気の建物に仕上げることができます。
このような傾向になってきたのは、耐震強度を上げるために1階と2階の耐力壁の位置をあわせる事を重視したり、通し柱を多く取ることから起こってきているようです。また、床面積あたりの施工単価(建物の坪単価)をより下げるためというのも大きな要因のようです。
田舎のほうに行くと入母屋の屋根が何層にも重なり合った、いかにもお金がかかっていますというような純和風の家を見かけることがあります。大工さんが家を建てる主役だった頃、屋根は大工さんの腕の見せ所でした。家にお金がかかっていることを一目でわからせるには、まず高価で太い材料を使うことと、こんな難しい屋根よく作ったなというようなコテコテの屋根を作ることになります。作る大工さんからすれば、どうだこれでもか、参ったかという所でしょうか。これは大工さんの行き過ぎたサービスのような気もします。
とは言うものの、日本の建物の美しさはやはり屋根にあるような気がします。新興の住宅街で洋風のどこの国の様式なのか良くわかりませんが、色とりどりの建物の中で、軒が深く日本瓦ののったドッシリとした屋根、新築なのに派手さの無いシンプルな外観を見かけるとほっとするのは私だけでしょうか。
また、サイディングの質感もより本物に近くなり、ヨーロッパのレンガ積みの建物を思わせるような重厚な外観にもできるようになりました。
それに加え円形窓や上げ下げ窓など窓の形状などにも変化を持たせることができるようになりました。単純な真四角の建物でも本当におしゃれな雰囲気の建物に仕上げることができます。
このような傾向になってきたのは、耐震強度を上げるために1階と2階の耐力壁の位置をあわせる事を重視したり、通し柱を多く取ることから起こってきているようです。また、床面積あたりの施工単価(建物の坪単価)をより下げるためというのも大きな要因のようです。
田舎のほうに行くと入母屋の屋根が何層にも重なり合った、いかにもお金がかかっていますというような純和風の家を見かけることがあります。大工さんが家を建てる主役だった頃、屋根は大工さんの腕の見せ所でした。家にお金がかかっていることを一目でわからせるには、まず高価で太い材料を使うことと、こんな難しい屋根よく作ったなというようなコテコテの屋根を作ることになります。作る大工さんからすれば、どうだこれでもか、参ったかという所でしょうか。これは大工さんの行き過ぎたサービスのような気もします。
とは言うものの、日本の建物の美しさはやはり屋根にあるような気がします。新興の住宅街で洋風のどこの国の様式なのか良くわかりませんが、色とりどりの建物の中で、軒が深く日本瓦ののったドッシリとした屋根、新築なのに派手さの無いシンプルな外観を見かけるとほっとするのは私だけでしょうか。