2006年09月

2006年09月18日

外壁について

 サッシの取付が終わると次に外壁を張りはじめます。外装材にはセメント系サイディング、金属性サイディング、左官壁、木、タイルなど様々ありますが、最近この地方での新築ではほとんどがセメント系サイディングを使用しています。これはサイディングの塗装の技術が進歩して、10年保証が出せる商品ができるようになってきたこと、模様についてもタイル調・レンガ調はもちろん左官の櫛引きや石張り・板張りといった様々な質感を出せるようになったからだと思います。コンクリー打ち放し柄というものまでようなものまで出てきました。この素材であとはどんな柄が出来るだろうというところまできていると思います。今後はジョイント部の防水性能(シーリング)を高めた商品が出てくるのかもしれません。

 外壁にサイディングを張るようになって同時に普及しているのが、外装材を張る前に張る透湿防水紙です。雨風を通さず湿気は抜けるという便利なものです。この透湿防水紙が建物にとって本当に良いものかどうかと言うことは、あと10年から20年待たないと分かりませんが、建築の工期短縮においては大きく貢献しています。透湿防水紙を張れば内装の工事がどんどん進められるからです。防水紙を張るのには1日あれば十分です。このため木やトタンなど他の素材を張る場合でも多く利用しています。
 
 モリセイでも使っている素材はセメント系サイディングが多いのですが、まだ疑問点が残ります。サイディングの機能面では問題ないのですが、もっとこの地方に合った外壁素材があるのではないかとも思います。これからの家づくりで見つけていきたいと思います


m704889 at 15:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年09月09日

アルミサッシ

 屋根が葺き終わると、次に窓や勝手口などの開口部にサッシを取り付けます。サッシは現在アルミ製がほとんどです。一部木製のものや樹脂製のものもありますが、寒冷地ではないこの地方では使用される割合は少ないようです。
 ガラスも新築の場合はペアガラス(ガラスとガラスの間に6ミリの空気層があるもの)が標準仕様になってきました。最近はより断熱性の高いものに人気があるようですが、サッシの規格が統一されたこともあり、大手メーカーの商品はあまり大差なくなってきたような気がします。
 これとは反対にガラスはどんどん新商品が出てきました。防犯性を重視してガラスとガラスの間に樹脂シートをサンドイッチした防犯ガラスや、ガラスとガラスに間に真空層を設け結露対策を重視したガラス、遮熱製の高いペアガラス、防音性の高いガラスなど、どんどん新商品が投入されています。それに加え、ガラスメーカーも直接ユーザーに対して自社製品のPRを積極的に行っているようです。このため隙間風の抜けるような木のガラス窓はどんどん姿を消して行きました。

 ここで少し疑問が残ります。私はアパートで6年ほど暮らしたことがあります。真冬の寒い朝などは、掃出しのサッシの下にバスタオルを置いてもべとべとになってしまうぐらいの結露がありました。しかし、私の子供時代、ストーブの上にヤカンをのせどんどん湿度を上げ、その部屋で家族が一緒に寝ていましたが、結露はそんなに無かったような気がします。窓は木のガラス戸でガラスは当然1枚の板ガラスです。条件は悪いはずなのになぜだろうと思います。
 違いは何かと考えてみるといくつかの点が上げられます。まず、第一に、古い家は和室であること。床は畳、壁は土壁です。これに対してアパートの床はフロアー合板張り、壁・天井はビニルクロス貼りです。第二に、古い家は縁側・障子があったということです。第三に、古い家は荒壁がつけてあるのに対して、アパートの壁の中はグラスウールの断熱材です。
 古い家の素材はすべて吸湿性があるのに対して、アパートのフロアー合板やビニルクロスや断熱材に吸湿性はありません。このため余分な湿気は熱の逃げ道である窓部分で大量の結露を発生させているのではないかと想像します。それと縁側と言う緩衝地帯が有効に働いているようです。
 『便利なものが一つできると、ひとつ大切なものを失う』という言葉を何かの本で見かけたことがあります。建築の工法もどんどん進化して短納期で安くできるように開発されてきていますが、古いものの良いところは、今後の家づくりに取り入れていかなければならないなと思いました。


m704889 at 11:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)