2007年05月27日

ファイル01 床下浸水の家(4)

話しを聞いてみると、工事を行ってからご主人が定期的に床下を確認していたそうです。ある日、床下を見てみると、今まで水のなかった台所の床下に水溜りができていたそうです。私が行ったときには、もうすでに乾き水溜りはありませんでしたが、どうも今回は排水が原因ではなさそうです。水溜りのできる場所は台所の窓際ばかりです。話から想像すると原因は雨のようです。

当初から気になっていたのですが、今回のお宅は基礎の土間(ベタ基礎の床部分)が外部の地盤より低いのです。基礎の土間は、通常最低6cmぐらいは外部の地盤よりあげますが、このお宅は逆に5cmぐらい外部の地盤より低いのです。このため、一番最初に、物置で水が染み出ていたのと同じで、基礎の型枠のセパレーターが原因と考えられます。対策としてはセパレーター部分で防水の処理をして、建物の周りに犬走り(コンクリートの部分)をつくり、基礎周りの地盤が濡れないようにすることです。台所以外の部分はほとんどコンクリートが打たれており、土と接しているのは台所周りぐらいでしたので、早速対応することにしました。工事後、大雨が何度もありますが、水はでていないようなので、今度こそ大丈夫でしょう。

今回は、欠陥住宅といわれてしょうがないような家でした。ただ救われたのは、仲介をされた不動産屋さんが非常に親切な方で、かかった費用はすべて不動産屋さん負担してくれたことです。ご夫婦も今では家の不安から解放されしたことでしょう。


m704889 at 18:21│Comments(0)TrackBack(0)

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