□ロック・フィールド社長 岩田弘三さん

 ■日本の食を見直して、「神戸サラダ」つくりたい。

 --「神戸コロッケ」や「野菜ジュース」など、岩田さんの発想でヒット商品になったものが多い。アイデアはどこから

 岩田 いやぁ、それは困った質問です(笑い)。社員はボクが何かとんでもないマーケティングをしているように思っているようですが、そんなことはないんですよ。ボクはなんというか、人の生き方というものにすごく興味があるんです。ええカッコいうと、人に喜んでほしいんです。こんなことをしたら喜んでもらえるんとちゃうか、世の中が変わるんとちゃうか、とか、いつもそんなことを考えています。

 --それがヒントに

 岩田 たとえば、なぜロールケーキがこんなに売れているのか、考えながら見るんです。これは何もお菓子や食べ物に限ったことではありません。ファッションであろうが住宅であろうが、なんでも関心があるんです。そんなふうに世の中をみていると、あるとき、ふっとお客さんが求めているものを感じることがあるんです。

 --これからどんな取り組みを

 岩田 1つは「神戸コロッケ」で新しい試みに挑戦します。元町の店を改装し、6月にオープンします。ここも安藤さんの設計で、パイプだけで外壁をつくるという、これまた斬新なデザインです。新しい店舗では商品全部に背番号をつけて、お客さんには番号で注文してもらうという、ちょっと変わったことをやろうと思っています。また、商品面でもお菓子と総菜の中間のものとか、いろいろ考えています。どうぞお楽しみに(笑い)。

 --ほかには

 岩田 羽田空港のターミナル内に出店し、サラダを売ります。7月のオープンに向けて準備を進めています。じつは、かつて関西空港や伊丹、神戸、羽田でコロッケを売っていたことがあります。「関空でコロッケを買って、パリで食べよう!」なんてアピールしましたが、結局、全部撤退しました。当時に知り合った空港関係の知人から「羽田でサラダ売ってよ」と話があり、十数年ぶりに再チャレンジすることにしました。

 --さて、サラダをこれからどうしますか

 岩田 ボクは日本の食をもう1回見直して、サラダというツールを通して新しくデザインしてみたいと考えています。すでにいろいろと試作を始めています。それと、これからはアジアの時代です。中国、韓国、ベトナム、タイなど、これらの国々の食をサラダを通して表現したい。

 --なかなか壮大な計画ですね

 岩田 ボクは神戸生まれの神戸育ちです。神戸というとケーキ、パン、洋食、真珠、ファッションなど、いろいろな“街”がありますが、ボクはここにサラダを新しくつくりたい。これからの時代、「健康」「安心・安全」は、食だけでなく、町や社会にとっても大きなキーワードです。そのキーワードに最適の食がサラダだと思います。新しいサラダをどんどん世に出していって、“神戸サラダ”というものをつくりあげたい。そして、ゆくゆくは「Salad City KOBE」と呼ばれるようになったらいいなぁ、と思っています。=おわり(聞き手 佐久間史信)

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