June 20, 2017

日本とアメリカのコーチングの違い(3)これが最もアメリカでも難しい部分

(続編)

3. 「言語指導とその壁、と本来の意図」

言語の壁があることは否めない。それはここにきた17年前から分かっていることで、時とともにその問題はもちろん緩和していくが、十分なレベルに到達するにはまだ時間がかかることも確かである。ただ、17年前に英語学校に入った時からを比べなくても、6シーズン目を迎える今と、始めたばかりの5シーズン前、3シーズン前、そして1シーズン前と比べても、「教える、コーチング」に関する英語に関しては、明らかに変化、前進し続けている。ただ、いつまでも、自分の日本語と英語のレベルのギャップは大きく、また自分の持つ体育の用語、動きに関する表現においても、英語では自分の思っていることの100%を伝えきっているとは言い難い。

ところが、言語で伝えるということは、それが第一言語でも、第二言語でも実はそんなにかわらないこともある。それは、トレーナーを経験したことを思い出せば簡単で、我々トレーナーの仕事の一つはスポーツドクターとアスリートの間に入って、それぞれのわかる用語で話し伝えることであった。そのためには、医学用語がわかっていないといけないが、若い頃はその頑張って覚えた医学用語をたくさん使ってアスリートに伝えようとする。ところが、それではアスリートはちんぷんかんぷんで、また、それでは間に入ったトレーナーの意味がない。経験のあるトレーナーであればあるほど、難しい医学用語をうまく噛み砕いて、とてもわかりやすくアスリートに伝える術を持っているものである。

コーチングもまさに同じで、どうしても頭の中で分析して考えた難しい法則をそのまま伝えようとしがちで、かつそれを英語にしようとするから、わけわからんことになる。きっと、聞いている選手たちは辛いだろうし、結局のところ、同時に出ているボディーランゲージをかろうじて読んでいるのかもしれない。

これらをいかに日常の言葉と言い回しで伝えられるか、、、それは教書を読んで勉強することではなく、専門用語を覚えることでもなく、如何にこちらの日常に入り込んだ生活をしているか、、、それがすべてである。だから、できるだけ20代前半の若者たちを過ごす時間を増やすことも大切だし、また他のコーチが教えている時の内容だけでなく、「言葉の言い回し」も盗むという作業が必要である。これは、注意して聞くと意外と面白いもので、同じことを表現するにもそれぞれのコーチによって表現の仕方が微妙に異なる。どの言い回しが自分にしっくりくるのか、どの言い回しが選手たちにしっくりきているのか、、、そう言った平たい方法論の部分を日常から習得していくことは、実践としてとても大切な部分である。

ただ、今回のボクサーの方たちとのディスカッションで得たポイントは、言語指導や言語そのものの本来の目的に着目することである。それは「意図を伝えること」に集約された。それは、長々しい言葉の羅列、専門用語の羅列ではなく、もっともっと「感情的」な「音」であることでさえある。例えば、怒りを表現するときに「僕は怒っています」と低い静かなトーンで綺麗に言葉を並べてもその意味は伝わらないが、思い切って「あーーーグアッ!!!」って叫んだら、その怒りこもった「音」の方が、その人が怒っていることが伝わる。この場合は感情の伝え方になるが、例えば「しっかり腰を入れて、綺麗に楕円を描く」というよりも、動きを見せながら「スーッと抜ける感じ」と言った方が伝わることもあるかもしれない。もちろん、動きを見せることは言語指導ではないが、元はと言えば、言語指導でなくても良いのだ。それにこだわる必要はなく、「伝える」ことが大事で「伝わる」ことが大事だからだ。

もう一つのキーは、「リンク」であった。その相手が持つ何らかの興味や経験を見つけ、それでも同じことが起こるだろう?という言い回しで、相手のすでに持つ経験や感覚とリンクさせることができるような方法を見つけるということであった。それは、他のスポーツでも、音楽でも、日常生活の動作でも、漫画でも、映画でも何でも良い。そんな引き出しをたくさん持って、パレットを最大限に使った絵を描けるか、そんなアビリティー(能力)がコーチングの「伝える」というメイン作業の実は最も求められる核なのだという話。選手に伝えられない知識には意味がなく、ただの知識の集取は、食べることができないガラスの林檎みたいなオブジェでしかないとさえ言える。

食べられる林檎をいくつ持っているか?料理を楽しませる味付け、方法を知っているか?それとも、最高級の材料は集めたけど、それを提供するシェフの技術を持たないか、、、これは、意外と見えない部分だが、実は、選手たちがそれを一番知っている。

昔、あるコーチが来てくれて指導を受けた日に、いつもの何十倍も理解した。そして、それを当時のプレーヤー(デリアン)に話したら、彼も同じように理解していた。そして、自分はその英語が聞きやすいためだと思っていたが、デリアンはそうではないと言った。デリアン曰く、今日のコーチは自分たちに「話しかけて」自分たちが理解しているかを確認しながら話したが、もう一人のコーチは「ただ喋っているだけ」だと言った。19歳、20歳のいつも話を聞いていないような彼らの恐ろしい感覚にぶったまげたのを思い出す。

我々コーチは、一見何も聞いていないような、何も気にしていないような若者たちに、全て見透かされている、という現実を重々に覚えておかねばならない。結局、コーチとしての評価は、選手たちがしてくれる。それは、我々コーチ間でのお互いの評価とは異なるのだろうなと思う。

おとといのクレアランスとの個人トレーニングで、いきなりショットの感覚をとうとう掴んで、いきなりショットが面白いように美しい弧を描いて入りだした瞬間があった。本人も「わかった!」と言ったし、自分も「それだ!」と思った。そして、その時慌てて聞いた。「クリアランス、今まで同じことをずっと言ってきたつもりだけど、今日使った言葉のどの言い回しがわかりやすかったのか?」と。するとそれは「同時に」という簡単な言い回しであったと言う。それも動きが起こっている時に常に横で呪文のように、しかし、声に力を込めていった気がする。

いつもの「この関節とこの関節を同時に」とか、「この関節をある程度延ばしてから、次にこっちを」とは、似ているようでちょっと違っただけ。ただ、そのちょっとの違いが、大きな違い、結果を生み出した。

簡単に言うと、長ったらしいのはダメ。
理屈っぽいのは、論外。
感情を込めて!

ただ、その帰り、ずっとクリアランスが「今日のワークアウトは良かったよね?」と聞くから、それに同意しながらも一つ付け加えた。「クリアランス、確かに今日のワーカウトは最高だった。ただ、今日、急に上手くなったんじゃないよ。今まで2ヶ月、地道にやっていたからこそ、今日の結果が出たんだよ。結果が出たのは今日だけど、それを生み出したのは、昨日までの2ヶ月の積み重ねだよ。スポーツの進歩、上達ってそういうもんなんだよ。」



***以下の最後のトピックに関しては、後日追記予定***

4. 「これからの自分なりの考え方」

m_doginca0505 at 16:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング 

June 19, 2017

日本とアメリカでのコーチングにおける違い(2)アメリカで教える方が「簡単」な理由

前から感じていたことで、いつか暴露しよと思っていたアメリカで教えることの、実は「簡単さ」。それを掘り下げて考える機会を得たので、だいぶ考えがまとまってきた。

こちらでは他のスポーツや芸術で、自分を磨くために、より高いレベルを目指してくる強者に出会える機会に恵まれることが多い。昨晩は、前回もお会いしたボクサーの方とギターから始まり、スポーツに、そしてコーチング、技量鍛錬へと話が膨らんだ。

これを機に、前から聞いていた、あまり理解できなかった「教えすぎてはいけない」という言葉も、自分なりの飲み込み方ができるようになった。

また、「言語指導」という言葉を取り巻く自分なりの疑問も、かなり片付いてきた気がする。

そして、最近聞いた「クローズド・スキル、オープン・スキル」に関しても言葉が違うだけで前々から行ってきたことの用語違いだったが、これも実はアメリカで教えることの「簡単さ」に繋がったりする。


1. 「勝手にできてしまう」
2. 「教えすぎてはならない」の解釈の仕方
3. 「言語指導とその壁と本来の意図」
4. 「これからの自分なりの考え方」


1 「勝手にできてしまう」

こちらで自分が教えているのは、基礎の基礎。決して難しいことは教えていない。ただ、短大に来る選手は理由があってここに来ている、言い換えれば、他には行けなかった、D1などの4年制大学に高校からストレートでいけなかったわけがある。

その理由のいくつかは;

学業成績が足りなかったり、
経済的に学費が払えなかったり、
そして、規律が守れない、素行が悪い、、、などのほかに、
「運動能力は高いが基礎をできていない」ー>「基礎をきちんと教わる機会がなかった、そう言った指導者に巡り合わなかった」である。

だから、ゲームをすると凄いダンクを披露したり、凄いスピンムーブや目の覚めるようなアシストをしたりする選手はたくさんいる。ただ、状況判断を間違ったり、無駄なドリブルをついたり、ディフェンスがいるのに突っ込んだり、、、ただ、そんな効率悪いこと、理屈に合わないことをしても、やり切る、できてしまう能力の高さが全てをカバーしてしまう。

必然性がないから、気づかない「基礎」の必要性、重要性。しかし、それを教えるのが我々コーチの仕事で、それをすっ飛ばして、短大のゲームを戦うコーチはたくさんいるが、我々のゴールは、彼らをバスケットを通じて4年制大学へ進学させ、より高い教育を受けさせること。そうである以上、次のレベルに行けるように、そして次のレベルでも通用するような選手を育てる、その為には、結局のところ、「強い基礎、しっかりとした基盤」を抜きにすることはできない。

ただ、ちょっと教えると「できてしまう」と言うと語弊があるかも知れない。事実、基礎を身につけさせるためには、確かに相当の時間が掛かる。

ただしそれは、「ない」ところから0から教える難しさではなく、癖のついたものを「修正」する難しさである。これには、「時間」、「根気」とともに、選手に必要だと思わせる、「信頼」させられる要素がいる。だから、ここでは有名な選手の実例を用いたりしながら、あの手この手で基礎をマスターすることで「結果が出る」ことを証明していかねばならない。そこでの細かい方法論はここでは触れると長くなるので、スキップするが、ただ、こういった「基礎」さえうまく教え込めれば、彼らは「できてしまう」=そこからの伸びは、予想以上なのである。だから、凄いことを教えたように思われるが、「実際に教えているのは、ただの基礎だけである」。

もちろん、次のレベル、基礎が十分に見についたエリートレベルでは、もっともっと細かく、難易度の高い技術を教えてくれるスキルコーチも最近は多い。ただ、この基礎ができてないと、そこからの伸びも難しく、後回しにするほど、基礎を再度学習し直すことは難しくなる。


2. 「教えすぎてはならない」の解釈の仕方

昔から、この言葉をよく耳にする。その度に、理解しないまま、納得いかぬまま、この言葉を置き去りにしてきた。しかし、ずっとこれを消化せずに置き去りにして来たことに、ずっと不快感を残していた。

今回の会話でそれを自分なりに解釈することにたどり着いた。それは、なぜ、教えすぎることがいけないのか、から、自分の(血液型)A型的な細かく、えてしてコントロールフリークなくらい譲れない性格と、彼らボクサーのギターの音が中間の音を作り出したり、リズムを容易に崩せることに比べ、自分がピアノを基盤として音楽を学んだことに起因して話が進んだ。ピアノはクラシックを学ぶことが多く、鍵盤と鍵盤の音を出すこともなく、基礎から順にみっちり教わるものである。それに比べ、ギターは趣味として周りの人に教わることも多く、自己流でも引きこなす人はいる。また、音楽もブルース、カントリー、ジャズ、ソフトロック、ロック、ハードロック、ポップ、R&B,レゲエ、ラップなど、、、リズムを変えて行くと音楽も七変化し、ギターはそれを用意に楽しむことができる。いわば、形があってないようなものということができる。

それは、ざっくりいうと、日本人のバスケットボールとの出会い、接し方と、アメリカ人のそれを比べても同じようなことが見えてくる。アメリカでは、その辺のローカルの公園に行くと、一般の人がバスケットボールを楽しんでいる。子供から大人までが混じって、人種が混じって、、、上手い〜下手が混じって、、、そして結構上手いが、結構フォームや動きはぎこちない。なぜか、、、それは、習ったものではなく、自己流に勝手にプレーしてきたから。自分でやりながら学んだものだからである。そして、どうしてそれができるかというと、バスケットボールが日常に楽しむスポーツとして人気があり、かつテレビで誰もがいつでも見ることが出来るからである。

テレビで見るころで、人はすでにイメージが脳裏にある。かっこいいNBAのプレーを一般的に皆が目にしている。だから、公園で遊ぶ、プレーするとなった時に、なんとなく知っているのだ!そして、周りの動きを見ながら、勝手にマネして、楽しんでいくうちに、ある程度上手くなっている。それが、一般的である。そして、その一般の中から抜け出して、ローカルの子供のバスケチームやキャンプに参加することで、初めて「教えてもらう」ことを経験する。それがきっかけで、高校で部に入る(ためにトライアウトを受ける)。

大学でプレー出来るのは、その後であり、そこでもトライアウトや、リクルートされるというフィルターを通る。

こういった順序でアメリカの選手は生まれる。

***ここで大切なのは、トライアウトやエリートの部分でなく、公園から生まれ出たということ。***

片や日本では、「教えてもらう」ことなく、「勝手に遊びではじめる」ことは、まだまだ少ないのではないだろうか?最初から地域のバスケットボールスクールに入って、そこで初めてバスケットボールに親しんだり、ミニバスケットに入ったりして、「0から教わてはじめる」ことのほうが、断然多いのではないかと思う。

そして、脳裏にはかっこいい「イメージ」という視覚的刺激の像がないまま、ということが多い。

この「0から教わる」=何ももっていない=真っ白なキャンバス、、、の状態で、そこに絵を描くのが我々コーチであると、その絵はなかなかそれ以上には彼らの筆では伸びない。。。

それを痛感している。

それが、「勝手に遊びながら自己流にプレーした」=すでに自己流のものがある=憧れるイメージももっている、、、から、コーチが合流すると、コーチングの作業とは「修正」程度であり、修正後は、彼らはある程度自己流に戻る。自分で進める『自分の何かを持っている』、ということである(=教えてもらったことが彼らの全てではない)。だから、そこからまた、もともとやって来たように、『自分で絵を描く』。なぜ、それができるか、それはもともとそうして始めたものだからである。

これは、のちのち最後のテーマにもつながることだが、こうして先に個人でいくつかの「バスケットボール」そのものを持っていること、その時間は大切で、そこで思いっきり「創造性」を高め、自分の作品、ピースをいくつかもつこと、それを作ることでつく「力」を持つことは、非常に大切だと考える。

ここでクラシック・ピアノと、趣味のギターのきっかけ、上達法に戻ると、日本の子のバスケットボールとの出会い、上達過程は、私のクラシック・ピアノとのそれに似ており、またアメリカの子たちのバスケットボールとのそれは、ギター風だという感じだろうか。


うまく文章にまとめにくいが、これが私の「教えすぎてはいけない」という言葉の最近の解釈である。(決して、細かく教えることを否定しているわけではなく、社会現象の違い、ものの順序の違いの発見、気づきということ。)


(また、ここでは、日本の女子の両手のシュートから片手に修正することの難しさという問題点とは、また別のものとして考えたい。)


***残り2つに関しては、別途後日、改めてアップしたい。***

3. 「言語指導とその壁と本来の意図」

4. 「これからの自分なりの考え方」


m_doginca0505 at 15:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング 

June 15, 2017

日本とアメリカでのコーチングにおける違い(1)個性と協調性

1. 個の強さと集団を重んじる協調性とのバランス

昔こちらに来たての頃(17年前)に、英語学校のプログラムを終えて大学院のプログラムに入ると同時に、ロングビーチ州立大学で学生マネージャ―になった。その頃、ヘッドコーチが「チームとして戦うこと、個ではなく、チームのために」を教えるのに相当のエネルギーと使っていたのを思いだす。

「あ〜このコーチが日本に行ったら、目から鱗ぐらい教えやすいだろうな〜。」と思った。

ずっと個を尊重されて、個を表現し続けて20年間育ってきた彼等にとって、理解することが難しそうだった「チームのために戦う」という課題。

どうしても、自分が自分が、という姿勢で戦うがゆえに、見方のオープンのチャンスを見逃したり、見方のオープンをクリエイトする動き・考えが乏しかったり、そして、見方にアシストしたことが成功になったことを喜ぶという感覚が薄かったように思う。まして、「チームの勝利に自己が犠牲になって貢献する」ということは理解できなかっただろうし、そういう感覚を経験したことが今まで無かったのだろうと思う。

ただ、彼らの勝手にガンガン行く個の強さ=創造性は凄い!

もちろん、これも今まで20年の彼らの(育てられた)人生と、10年〜15年間のバスケットボールの経験から来ているのだろう。

これに対し、当時よく日本のバスケットボールでは、トップレベルでも(でこそ)、もっともっと1対1の能力や、積極性、発言する姿勢、個の強さを求めていたように思う。それは国際試合を経験する(負ける)たびに、フィジカルの強さの必要性とともに、課題にあげられていた部分。

その部分に関しては「もしも日本のコーチがアメリカに来てこの選手たちを教えたら、そんな苦労はいらないのにな〜」と思ったのを思い出す。

そう、両者間で全ったく相反する長所と短所があったことが滑稽だった。。。

「国民性、何を美徳とするか」、ということがスポーツにここまで影響すると、スポーツを変えて行くのには、スポーツの表面からだけではどうも不可能なものなのではないかと思う。ただ、ではそう言った国民性にまで関与してスポーツを変える必要があるのか?スポーツのためだけにそういった考えを突き詰めるべきかといえば、それはあまりにも安易すぎるのだが、国際社会化という観点から物事を考えて行けば、その両者において必要な、プラスとなる、求められる像が見えてくるのではないかと思う。

理想形がこの両者の中間もしくは、両者を両得することにあることはなんとなく想像がつく。TPOということだろうか。その為にも、島国であるという地理的に不利なことを重々に理解したうえで、もっともっと盛んに国際交流があらゆるレベルで行われることは必須であり、その為にもこういった問題は真剣に突き詰めなければならず、また、その必要性を「肌で感じる」ことから始めなければ、本当の変化は求められないと思う。


2. 評価観点:どこを叱り、どこを褒めるか?

ある高校男子でカリフォルニア州でも優勝したことのある日系コーチの練習に通った時期がある。彼はめちゃめちゃ厳しいコーチで有名だったのだが、私の見慣れていた日本での怒り方、怒られ方と違うことに気付いた。それは、彼が注意するのは、選手が教えたことをやろうとしない、試みない、忘れて自分の今までの悪い癖でプレーしてしまうときだけであり、意図するプレーをやろうとさえしていれば、そこで結果的にミスが起こったり、結果的にシュートが外れても、感情的に怒鳴ったり怒ったりすることはなかったように身受けた。

「結果でなく、プロセス、その過程、意志」という内面の活動を見ていた、と言うことになる。

ただ、叱るときはめちゃめちゃひどいくらい叱る。ただ、「理屈がはっきりしている」ので、言い訳する習慣のあるこちらの子たちですら、言い訳する隙間など無かったのだ。

こちらの子たちは、高校生ぐらいではまだまだチームというよりも個が非常に強く、そのことが、若い時期にバスケットボールの場面でも、個人技、積極性、をどんどん伸ばすことに直結していると言える。むしろ、個の意見を発言する、自分の意思を堂々と表現することは「当たり前の習慣」となっており、「発言しないのは大人しい」のではなく、

「発言しない=意見がない=わかってないない」ということにさえなる。

しかし、そういった個の強さができあがるのは、個の尊重という地盤があるからであり、それはコーチングにおいても、「結果の失敗」をあまり強く叱りつけないからだと思う。失敗とは誰が見ても失敗であり、それは怪我したら本人が一番痛いのと同じで、失敗した本人が一番感じるもの。それを、その上から怒鳴りつけて、傷口に塩を塗る行為をコーチングのメイン作業にしてはならない。

コーチングとは、その失敗を一緒に受け止め、ではどうすべきだったか?を「考えさせる」ことを「導き」、そして「共に答えを見出す」という、もう少し「根気のいる」作業の繰り返しであると思う。

こういった個の尊重、個の強さを若いときに伸ばすことを大前提にすれば、大学生になってからようやく、チームとして、どう戦うか?を教えても決して遅くないのではないだろうか。

ところが、日本では学校での体育教育が軍隊のような集団行動を強調するがために、集団での行動、チームとして戦うことは早くに覚えるが、それと同時に「個を抑え込む」という負の力が加わることで、どうしても発言力、個の強さは早期に育たなくなってしまう。

しかし、ものの成長にはご存知のように、それぞれベストの時期というものがある。やはり、「ゴールデンエイジ」の時期を中心に、神経系、スキル系はどんどん伸ばすことが効率が良いと考える。それが、二十歳を超えてから、やはり国内で才能がある選手だからと代表に選ばれて、そこで初めて、「世界に通用する個人技が必要だ!」と言われても、ゴールデンエイジからは、既に10年遅れていることになる。

「二兎追うものは、、、、」ではないが、なかなか二つ同時進行はできないものもあると思う。まして、この場合、相反する二つの要素を同時に追求することは、非効率でさえあるかもしれない。では、どの順で教えていくべきか?それはそれぞれの「適齢期」を踏まえつつ、同時に最終的な完成形、ゴールをどこに(いつに)置くか、という「タイム設定」が大切だと考える。例えば思い切って、大学生や大人、代表になった時にすべてが完成すれば良いと考えればどうだろう?若いときには多少、集団制を欠いても、その若い時に伸ばすべき個の強さ、個人技、発言力、発想力を伸ばしていくことが、長い目で見れば、効率よく、理に適っているのではないだろうか。

ところが口で言うは易し、現実的には全ての時々のコーチたちが個々の時間設定で完成系を求めれいるのだろうと思う。

ただ、もちろんバスケットをプレーする子供たち全員が国代表レベルに行くわけでなく、全員がずっとバスケットを大学までするわけではないので、もちろん幼少期のバスケットボールの経験を通しても、集団で友たちとボールをシェアしたり、お互い助け合うことを学ぶことは大切だと思う。むしろ、それこそが「チームスポーツ」の魅力であり、それを学ばずして「バスケットボール」を学んだ、もしくは教えたとは言われるべきではない。

ただ、そこで集団行動の大切さ、協調性を教えるときの方法論があまりにも「強制的」だとすると、それは「自己を抑え込む」というマイナスの術を強いることになり、それが、個の発達へのマイナス面を生んでしまう。だから、「集団性を教えながらも、個を重んじる」、個の成功、成長もしっかりと褒め、エンカレッジする、こういう微妙な味付けができるシェフでなければ、子供たちという才能の宝箱たちを最大限に伸ばし、導いて上げることはできない。

そういった意味でも、ユースからトップ世代までの指導者は、目的、ゴール設定を共有すべきであり、特にユース世代を教える地域のコーチたちは、とても重要で難しい役割を担っていることを再認識しなければならないとともに、日本のバスケットボール協会というトップ組織が、そこの重要性に気付き、草の根まで、いや草の根こそ力をいれて、そういった地域のボランティアコーチたちが勉強できる機会を頻繁に、定期的、積極的に提供していくことが必須だと思う。

こんな事例も15年以上前の話であり、時代が代わり、今の日本では私の感じたことも当てはまらなくなってきているかもしれない。インターネットの普及により、多くの情報が容易に手に入り、また各世代のコーチたちも以前よりも頻繁に海外に足を伸ばして学ばれているのをよく目にする。今では、個人の能力、技術もかなり高くなって来たと聞く。

ただ、これが大きくこの2国間でのコーチングを比べたときの当時、私が感じた違いである。

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June 13, 2017

トレーニングプラン(基礎ドリル続編3):6月初旬

6/2(金) 19:30-20:00、20:15-21:30(1時間45分)

1. フォームシュート(パークの体育館で、ところが30分後に閉まる)

---(ホームコートに移動)---
2. フォームシュート続き〜3Pラインまで

3. 3Ps (トップから)
   
   a. ドリブルアタックからディフェンスを抜いて3P
   b. ショットフェイクから右サイドへスライド(ドラッグ)ワンドリブルして3P
   c. ショットフェイクから左へクロスステップ、ワンドリブルでクイック3P

4. ハーフコートショット

--->スリーの2メートルほど後ろと、サークル内あたりからそれぞれ1本ずつ決まるまで。少し楽しめる&普段からこういう距離感も毎日5〜10分だけでもなれることで、そのチャンスが来たときの確率は上がるし、また通常の3Pが近く感じられるようにするため。1日10分行えば、10日間で100分行うことになる。

その後、本人を22:00からのバイト先にドロップ。途中、バーガーを買う。目標設定に関する良いトークもドライブ中にできたので、よかった。


***今後の課題:

ミドルジャンパー:
今後、このためのドリルをしっかり入れていく。しっかり高く、真上に飛ぶことを強調したい。--->ミドルレンジショットは、軽視されがちだが、確率は意外と低い。下手すると3Pより低い。ゲーム・スタッツでは、2Pのミドルレンジも、レイアップもまとめた数字になっていることは、今後、変更していったほうがよいのではないだろうか?

仕事の後の時間でも空いている体育館を探すのに苦労。今日は、移動を強いられた。




6/3(土) 13:15-15:50(2時間40分):パークの体育館にて

1. ドリブルハンドリング各種

2. フォームシュート(125本メイク) 

--->ゴール前の近距離から5本決めるごとに一歩下がる。これを3Pまで5つの距離で。x5スポット(それぞれことなるアングルで)

--->できるだけネットだけにあたり、リングには一切当たらぬ「ナッシングバットネット」にてスウィッシュすることを強調。できれば、スウィッシュだけをカウントにして行きたい。未だ。

--->今後は、徐々に5本連続、かつスウィッシュだけをカウントにして行く。未だ。


3. エルボージャンパー:***なかなか良くなって来ている。

--->2か所を移動しながら、キャッチ(ミート)はインサイドフットで。

(留意点)
  ・スタンス、足の位置を確認しながら。(特に右利きで右―左でボールをキャッチしたときに、左足が前に出過ぎていないか。)
  ・しっかり真上に飛ぶこと。
  ・腕をまっすぐ伸ばし切ること。
  ・フォロースルーを保ち、腕がリング方向に真っすぐ向いていることを確認。
  ・フォロースルーを確認し、肘の位置が目のレベルよりも高いレベルにあることを確認。
  ・ショットが左右にぶれる場合は、ジャンプした後にリリースと同時に体をひねり過ぎていないかを確認。
  ・後ろに反って飛んでいないか?(ボールがフラットになりやすい。)
  ・前に飛び過ぎていないか?

***なかなか本人たちが思っているほどはジャンプで来ていないのが現状。

4. ジャンプ3P:***ジャンプしながらもアーク(アーチ)を高く保てたことは予想外に◎。

--->なかなかジャンピング&ジャンプ3Pを打てる選手が毎年いない。これは、意識づけの問題、イメージがない問題もあるので、あえてシンプルにこれだけを取り出して、しっかりとんでスリーを打つことを強調。飛んで&打つ、飛びながら&打つという体の感覚を得てほしい。必要あらば、ビデオにとって、見せながら。。。

5. クイック3P with サイドムーブ(スライド、ドラッグ)

6. コーナーでのホップ3P

--->去年まではベースラインカットからコーナーに出てくる3Pをできるだけインサイドフットにてキャッチ(ミート)することを主流にして来たが、足を置き換えて得意な(カンフォタブルなー>心地よく自然にやりやすい)フットワークにする選手があまりにも多いことも踏まえ、今回は全てホップステップ(クイックな両足ジャンプミート)にしている。特に、黒人の選手の瞬発的かつ反射的筋力発揮は、自然に出着るケースが多い。そこを筋腱反射を使ったようなリズムで強く、素早く行うことを強調。よって、膝や股関節を深く曲げるのではなく、むしろそれらの関節を浅い角度でロックした感覚で、両足で床に強くホップステップすることで、床からの力を反動的に受けて使うイメージ。体は、ボールキャッチと同時に、ゴール方向へターンさせる。また、ゴールから遠ざかる方向へ走ってきた(カットしてきた)モメンタム(動きの方向)を一機に、今まで後ろであったゴールに向けてシュートを放つため、しっかりと真上に飛ぶことを強調。モメンタムを変えられずに後ろに飛んでしまったり、逆に前に前傾しずぎることがあるので、そこに注意したい。

7. ステップバック〜キャッチ&3P (両ウィングとトップの3か所で)

--->3Pライン外からペイント、ゴール方向へ2-3歩走り込み、ディフェンスを押しこんだ後、そのままの体の向きでステップバックして、キャッチ&3P。2歩のストライド・ステップで右-左、左-右でキャッチから始め、慣れてきたらこれもポップで両足同時とし、できるだけクイックに。

***体が前傾しがちなので、そこを注意してみる。


8. FT(フリースロー)---5本メイク、ストレート(連続)

9. レッグ・ランジ

ボールなし (前進、後退)
ボールあり---バランスを保ちながらパスしながら進む。(前進、後退)

10. Abs(腹筋)

両足でのレッグレイズをつかって、ボールなしと、ボールあり。3方向へ倒す。(よく日本の体育の時間にやったもの。)

***クレアランス一人だったこともあり、とても集中でき、よいワークアウトができた日。***




6/4(日) 13:30-15:40(2時間10分)

1. ドリブルボールハンドリング
(*クレアランスが初めて、サイドVで交互をできた!13:50。なぜかこれがず〜っと出来なかった。)

2. フォームシュート:125メイク(5本x5距離x5角度)

3. エルボー・ジャンパー

  a. Wジャンプ(1回目はボールを持ってシュート動作で高く飛ぶだけ、2回目のジャンプでショット)
  b. レギュラー・ジャンパー(先ほどのジャンプを生かして)
  c. ジャブステップからジャンパー

4. クイック3P(サイド〜サイド)

5. コーナーポップ3P

  a. レギュラー
  b. 競争(コンペティティブ)---1対1にして、コーナーのポップ3、バックドア、カールからミドル・ジャンパー)

6. FT:5本連続イン

7. ストレングス

  a. レッグランジ---ボールなし
  b. レッグランジ---ボール(パス)あり
  c.腹筋(ボールを脚に挟んで)

***調子の悪い日。なかなかシュートが決まらず本人もいらいら。ご飯を食べてないとか、睡眠不足が重なっているからだろう。帰りに、彼が以前パークで失くした携帯を見つけてくれた人の家にまで取りに行く。いろいろ感謝しているらしく、次はいつか食べに連れていってくれるらしい、気持ちだけでもうれしい。通りの駐車場で売っていた焼き鳥を丸丸3匹かって帰って食べるようにと2つ渡す。こういう時間が大事かなと。***

<NBAファイナル#2>のため、送った後、急いで帰る!

m_doginca0505 at 19:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング | Skill / “技”

June 12, 2017

トレーニングプラン(基礎ドリル続編2):5月後半

5/22(月)18:00-21:00(チーム練習後に3時間)

1. フォームシュート
2. エルボージャンパー(ホップとジョグ)
3. エルボーでのインサイドフットでミートしてジャンパー
4. ウィングとコーナーで移動しながらスリーポイント(インサイドフットミートで)---移動をクイックに、強くストップしてジャンプ。

5. 2スポットで移動しながらスリーを、5か所で(デリアンによる提案。彼の大学でやっているもの)。
   
   a. 左コーナーとウィング
   b. ウィングとトップの左フリースローレーン延長
   c. トップ2か所
   d. トップの右フリスローレーン延長と右ウィング
   e. 右ウィングとコーナー

--->それぞれ5ショットづつ打って、何本はいるか?それを3人で競う。休憩せずにどんどん5か所移動していく。トータル25本中、何本決めれるか。(−>各5本決めるまででも良いかと。)大切なことは、数を決めることに集中し過ぎてスローダウンしたり、疲れてスローダウンした時に、コーチや周りが励まし、常にゲームスピードで移動すること。フォームの乱れもチェック、指摘。

6. 5スポットでスリーを5本づつ、合計25本で、何本決めれるかを3人で競争(デリアン提案)。

--->とりあえず、競争、ゲームが好き。ただ、笑いながらではなく、かなり真剣。負けず嫌い。落とすとかなり恥、悔しい。

7. 1対1
8 .2対2
9. 腹筋


5/24(水) 18:00-18:30 (チーム練習後に30分だけ)

--->今日は、チーム練習後に19:00からバイトだというし、体育館もその後すぐ女子だったので、30分だけ。***昨日見たDVDのドリル。「何しろシュート!」より。

1. ミドルレーンをゴール前からスリーまで打つたびに、左右にフロースローレーンまで一端でて、戻ってきてミドルでインサイドフットでミートしてショットを、徐々に距離を後ろに伸ばしながらスリーまで。

2. これをアレンジして、次はスリーから徐々にゴール前まで距離を縮めながら。

3. 次は、それをどちらかから初めて往復。


5/27(土) 15:00-17:45(2時間45分)

1. 3人でフルコート1対1にてウォームアップ(20-25分)

2. 2ボールドリブル、もう一人が前で両方に手をかけておしてプレッシャー(負荷)をかけるのに対し、それを前に前にと押し返しながらドリブルで進む。

  a. 両方同時ドリブル
  b. 交互のリズムで
  c. 前で両方同時V(左右へ同時に)
  d. 前で内と外に向かった形のV(両方同時に内に、外に)
  e. 両サイドで前後V同時
  f. 両サイドで前後V交互

3. ドライビング・フィニッシュ・シリーズ(ハーフからウィングアングルでアタックして、インサイドアウトから)

  a.ユーロステップ
  b.ホップステップ
  c.スピンムーブ

4. ウィング・シリーズ(Lカット〜ハーフスタンスキャッチ〜フロントターンで正対から〜ベースラインドライブ)

  a.CPムーブ−>いわゆるヘジテーション・ムーブ
   (去年まではMJムーブと呼んでいたが、選手がCPのムーブね、と言ったことから世代交代?)

  b.ベースライン・ステップバック・ジャンパー

5. エルボー(ハイポスト)シリーズ(ハイハンドか内に押しこんで〜ハイポでジャンプストップにてボールミート〜!)

  a.外にフロントターンにて、ターンアラウンド・ショット
  b.ミドルアタック、ワンステップ・レイアップ
  c.ミドルアタックからステップバック・ショット
  d.ハイポストに上がりかけて、バックドアレイアップ(フロント、リバース(内の手で))

6. フォームシュート

7. スリーポインター(ノーマルの左/右ミート=左足ピボットフットにて)

  a.右にドラッグ、、、スライドしながらクイックにワンドリブルでそのままスリー
  b.左にクロスでワンステップだけワンドリブルで、クイックスリー
  c.左右共に、一旦スリーのライン内にジャブ(ドライブしかけて)からステップバック・クイック・スリー(できればホップ・ステップで)

--->すべて今回のシリーズは、自分のドリブルからのスリー。

***クリアランスのスリーのループがドラマティカリーに高くなって来た。良い感じか。***


5/30(火)18:30-20:45(2時間15分)

--->いざ18:00に体育館行ったら、高校生のトーナメントで使えず。急遽、近くのパークへ。そこでも中は使えず、外でピックアップを19:30まで。その後、中が空いたが、そのままの流れで2対2をするだけ。アイザックだけ、少しワーカウトをサイドで。

2ボール。片方はドリブルしながら、もう片方でシュート、ゴール前だけ。(*ステッフ・カリーの行っていたもの)--->いつもと違う複数の動作を同時に行いながら、体のバランスも保つという、かなりの集中力と、巧みさを要す。


5/31(水) チームワークアウトだけ。エクストラ・ワークアウトなし。

--->チーム内での5:5(スクリメージ)でクリアランスの自然に持つ素晴らしいステップ、フットワークを見た。ペイントにドライブした後も、いろんな処理が出来る器用さがある。これは、教えられたものではなく、全てナチュラル。また、飛び込むリバウンドのタイミングなどが本能的に備わっていることを知る。アシストが予想以上に多い。もっともっと果敢に攻め切ってほしいが、これは彼の性格か。ゲーム中のショットも良くなってきている。やはり、こうした動きの中で選手を見ることは大切。今後の過大や、現行ドリルの成果の有無が見える。

m_doginca0505 at 17:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング | Skill / “技”

June 11, 2017

アジャストすべき文化的違いと、ブレさせる必要のない日本で培った良さ、スタンダード

日々葛藤の毎日。

18年目にして、またしても新たにぶつかる文化的、習慣的違い。それは、大きくこの国を捉えるのではなく、地域レベルでの違い:居住地区による経済的レベルの違いが生み出す生活レベルごとの生活習慣を文化とも捉えられるほどの差が存在する。

昨年まで力を入れていたある程度裕福な家庭の子(選手)は、こちらが費やした、費やそうとしたエクストラ・アワーのトレーニングに対して、口では「ありがとう」というが、幾度となく理由をつけて、トレーニングをキャンセルすることが増え、結果的にそれはモチベーションの低さ、上手くなるためにはそれだけの時間を要することへの無知性、そして他人が自分に時間を提供してくれることへの感謝の念のなさ、他人の時間を貴重なものとして捉えられない幼稚性であることに気づくのに1年を要した。

ところが、その経験から逆説的に、では、貧しくタフな生活を強いられている地域、家庭に育った子(選手)は、普段から「物資、愛、サポートが不足している=サポートされれば喜ぶ&感謝する」の構図を何の疑いもなく仮説化してきたが、実はそうではないらしい、、、ということに今、気づかせられようとしている毎日。

そして、それは、必ずしも「悪気」があるのではなく、そう言った習慣、文化がもともと存在しない生活の人間が存在し、それはそこの地域性、習慣、文化なのだと知る。

ただ、それを知ることで、驚きではあったが、決して同じスタンダートでものを見てはいけないということに気づけたことだけでも、何よりの収穫であり、進歩。

やはり何事も決めつけてはいけないという良い例。

私の人生で経験した狭い範囲でのデータでは、理解・分析し切れないことが山ほどある、という私の予想、仮説は間違っていなかった。その「勘」を信じてよかった。

しかし、大人として、コーチとして、やはりこれから必要な「社会での常識」は教えていかねばならにという責任がある。

例えば、車に乗せてもらって送り向かいをしてもらっても、車を降りるときに誰一人「ありがとう」というお礼の言葉を発しない。いきなり兄弟や親戚を連れてきて、紹介せずに車に乗り込む。車の中では、ワイワイと大声ではしゃぐ。練習が長い時「お腹がすいた」からもう帰りたいと平気で言う。自分の子供を迎えに来たコーチに、前庭で会った親?が一言もお礼を言ったり、世間話さえする空気がない。一体、誰が親かわからない集団。フリーで余った家具を届けても、選手本人以外、家族の誰一人礼をいう空気がない。

しかし、夜にトレーニングしたら、その後にバーガーショップに寄るまで、一日中何も食べていないという現実を知ると、すべてを責めるわけにもいかず、しかし、それと礼儀がないことは別であると言い聞かせながら、どういう方法でそれらを伝えるのかを悩む瞬間の連続。

しかし、ここは「喋ってなんぼの世界」。「黙ってても察しろの文化圏」ではない。

考えす過ぎずに、率直にその場その場で伝えること、それが必要。

それがないから、次の24時間、考えすぎてストレスになっている。それもこちらだけがジトジト考え続けているだけで、そんなこと知らずに選手たちは過ごしている。

今までの選手とは全く違う今回。

これだけ手を焼くのだから、何か意味があるのだと思う。

ある人に今日言われてハッと気づく。

「貧しいエリアで育った子は、”あきらめ”も早い。」

そうなんだ?そう言えば、そうかもしれない。だから、こちらから厳しく線を急に引いて「はい、これまで!もうやらない。」と言えない自分が無意識にいた。ここの子達は、何か間違ったりミスをした時に、雑草根性のように、「すみません、やらしてください。もう一度チャンスをくださいー。」という反応は、絶対にしない。だから、こちらがギブアップしたら、終わり。

過保護に聞こえるかもしれないが、それが違う文化で育ったことの違い。

それをまずは「知って」、ある程度「受け止めて」、自分のスタンダードを少し変えないと「測れない」。

ただ、そこでも「自分のモチベーションを保つ」ことはし続けなければならない。諦めモードになってはいけない。

ただ、急なドタキャン始め、どんな事態にも対処できる柔軟性とタフさの共存が必要。

どんな時、どんな場面でも「対応力」は必要。

臨機応変に、あんまりずっと考えすぎず。

今までの中で、一番手を焼いている新しいパターン。

まあ、大変なだけやりがいもあり、と開き直るしかないが、日々をそのことでアップ&ダウンさせられているこのジェットコース状態の今日この頃が落ち着く日が早く来て欲しいと願うことも確か。

『明日は明日の陽が昇る』

m_doginca0505 at 18:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング | Mental / “心”

June 09, 2017

〜エゴとプライドの葛藤〜 第4戦を今夜に控えて、一ファンの「勝手な独り言」

2017 NBA Final Game 4
GSW 3-0 CLE

ここまで、なんとゴールデンステイトが3戦連勝。クリーブランドはもう後がないホームでのシリーズ第4戦目を今夜迎えるにあたって。クリーブランドは、プレイスタイルを変えるべきだと世間のうるさいファンがいう。ゴールデンステイトと同じ早いペースで試合すべきでないという。スリーポイントを打ちすぎだという。アイソレーションによる1対1が多すぎるという意見がある。批判に聞こえるすべての声も、ファンだからゆえにでる、フラストレーションの塊なのだが、、、さて。

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世間の意見は本当にそうだと思う。必要な変更点はあるはず。

ただ、彼らのいう「このやり方でここまで勝ってきたんだ」というのもわかる。

だた、それでは対応しきれないケースもある。それを対応しきれないという「力量」で指摘されると、プライドが邪魔して聞きたくないだろうが、それには当てはまらない「タイプ、プレイスタイル」の相手なのだという形で理解すべきではないだろうか。

「必要なアジャストメントがあればするし、全くアジャストしないかもしれない(する必要がないと判断したら=なぜなら、これで今まで来たから)」という言葉をある人からも聞いた。

チームは、その考えを全員で信じている。信じようとしているのが、ひしとわかる。

勝負の難しいところは、勝てない局面で、全くやったことないことを試したり、変化をさせることで、、、大成功する場合と、大失敗する場合がある。そして、この後者の失敗に終わった時に、

「なぜ、あれだけ自分たちが毎日シーズン通して練習でして来たことを信じてやり通さなかったのか?」という『後悔』が生まれる。それは、私もいくつかのシーズンを通して経験したので痛いほどわかる。

これが、指揮官の難しいところで、なぜなら、指揮官とは選手以上に、自チームの力量、相手の力量がわかる、それが仕事だから。だからこそ、究極の決断、変化を求められている、と自信、知るときがある。それが、ルーのように若い指揮官で、かつ選手中心のリーグといわれるNBAでこれだけのスーパースターを擁すると、そのプレッシャー、責任とは想像以上に大きいと察する。

そうすると、「変化」を実行するとういう責任を一人では背負いきれない、、、というリスクがあるのだろうと、思う。

ただ、選手たちのプライドが邪魔しているならば、私は言いたい。

プライドとは「勝つこと」という純粋な目標だけにおいて掲げられるべきものであり、戦いには、それ以外の『エゴ』は一切捨てなければならな時がある。

それは、あるコーチの本にも書かれていた言葉。

「プライドとは、人様に頭を下げないことではない。プライドとは、必要あらば人様に頭を下げてでも、チームを勝たせることなんだ。」

それができることが、『勝ちへのプライド』

この場合、何も全くか過去にしたこともないスタイルを求められているのではないと思う。

アジャストメントとは、少しの変化、「対応」のこと。

ただ、相手のために「対応・変化」を求められ、それを実行させられた、、、と思うことへの意地とプライドがじゃましている、、、?

もし、そうであれば、なんとも今夜の試合を見るのは心苦しい。。。

もちろん、その選択が正しかったのだ、我々口うるさいファンが間違っていたのだ、ということを証明してくれれば、これほど嬉しいことはない!

Go CAVS!!!!!!!!

どんな方法でもいいから、「勝」を信じる。

m_doginca0505 at 09:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Game / 試合 

June 05, 2017

トレーニングプラン(基礎ドリル):5月前半

〜先月から始めた新しい選手とのワーカウト内容とその変化(追加状況)〜

強調:

・ショットを中心に、基本的なボールのもらい方、フットワーク、シューティングアーク(ループ)の高さを強調。

・クイックリリースと、ナッシングバットネット(リングに当てずにネットだけにスウィッシュさせる)を強調。


5/8(月)  18:00-21:00(2時間)
1. フリースロー(まず、フォームチェックのため)
2. フォームシュート
3. エルボーでのホッピングとジョギングショット
4. ウィングキャッチシリーズ
  ・Lカット〜ハーフスタンスキャッチからフロントターンでゴールにスクエアアップ:正対〜ミドル/ベースラインへ2ドリブルからジャンパー
5. ストレッチ


5/15(月) 18:00-20:15(2時間15分)
1. フォームシュート(追加:ピボットを入れてからも姿勢を元に正しく保つ。)
2. エルボーでのホッピングとジョギングショット
3. エルボージャンパー(左右、ボールミートからインサイドフットでキャッチ)
4. 上記続きで、ショットフェイクからドライブ(左右、オープン/クロス)
5. フリースロー(5本連続イン)
6. マイカンドリル(前から、裏から)
7. 3P---*コーチ・ヤナイと。
8. L-カット、V-カット、ハイハンドからウィングにてキャッチから、ドリブルジャンパー(ミドル/ベースライン)---*コーチ・ヤナイと。


5/20(土) 16:00-18:45(2時間45分)
1. ドリブルボールハンドリング
  ・1ボール/2ボール各種
  ・ステーショナリー/フルコートで
  ・ボールをトスしながらパスしながら、など
2. シューティング
  ・エルボーでホッピング/ジョギングを
  ・インサイドフットミートで
  ・ジャブからショットも
3. ウィング・シリーズ
  ・ハーフスタンスからフロントターンと
  ・フルバックスタンスからリバースターンより
  ・ショットフェイク〜1ドリブルクイックジャンパーを
  ・ミドル/ベースラインへ
4. フリースロー
5. 1オン1(フリー)
6. マイカンドリル
7. 腹筋


気をつけていること:

・すべて、個人のレベル、癖を見極めて、必要な基礎を細かく、本人の理解を求めながら進める。

・理由、理論を伝える。

・体で覚え、できなかった時だけでなく、できたときもそれを伝え、体の感覚と意識が一致することを目標に。

・出来たことを伝えると、より嬉しく、もっとやりたくなる、また、間違った動きはすぐに伝え修正しないと悪い癖をつける練習に時間を割いているという逆効果になる。

・パスを現実的な角度とスピードで。

・NBA選手の名前など使える例があればイメージをわかせやすいように使う。

・言語の指導で伝わらないときは、ビジュアル(視覚)刺激を利用(携帯電話のビデオで録ってすぐに一緒に見る)など。


m_doginca0505 at 06:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング | Skill / “技”

May 30, 2017

山は越えてなかった。もともと登り続けるものだった。

先日、張り切って出た日曜日の練習、、、のはずが、日曜どころか月曜も没になった。。。

張り切って日曜の個人練習に向けて車に向かい、あげるはずだった別の家具を積み込むために車の座席をずらし、、、いざ携帯電話からテキスト「今から向かう」(15:00)

すると、「コーチ、今日はやっぱりできない。今からママを手伝わないといけない、明日のバーベーキューの準備。」

かち〜ん!もっと、早く言えよ〜。あらかじめわかるやろ〜。この心躍った日曜の午前、午後に向けて時間を合わせた自分は何だったのか?今、読み返すと今回は、結構に怒りをぶつけていた。

「わかった、次回からもっと早く言ってくれると助かる。今、すでに車の中。これに合わせて1日時間をスケジュールしてきた。君も、もっと先に予定を組んで、時間をマネージできるようにならないといけない。そして、どうやって良いコミュニケーションをとるか(もっとこまめに連絡してほしい)を学ばなければならない。これがラストチャンスだ。自分は、アホかって、周りの人にいつも笑われているよ。バイ(ほな)。」

そして、返信なし。。。急に時間ができてしまったので、そのままオフィスで仕事。。。

すると(16:40)「コーチ、もしかしてまだトレーンングできる?やっぱり上手くなりたいから、今日やっぱりワーカウトすると決断したよ。ただ、ママは一人で準備しないといけなくなるけど。」

(16:45)
「も〜どっちみち、自分は周りからバカにしか見えんし、わかった、とりあえず行く。お前もやっぱりバカだ。お母さんに感謝せなあかん。」

ところが、、、、、、、!!!(16:50)
「エクスキューズミー、どういう意味?俺はいつもママに感謝してる。ただ、ママも自分がやっぱりワークアウトしたいのを知っているから、行かしてくれた。ママはいつも俺がちゃんと手伝いすることだって知ってる。だから、今回は他の兄弟たちの番なんだ。」

このエクスキューズミーは、丁寧ながらも文句、反発的表現の始まり。このありえん誤解にこちらも焦り、すぐ誤解を解くために謝るも、、、書いているうちに腹が立ってきた。だいたい、そんな失礼なことを言う人間だと思われたことが、ありえん!と。そして、

「ごめん。それは誤解だ。自分の間違った英語表現が誤解を招いてしまったようだけど、言いたかったのはお母さんにありがとうとこちらからも言っていると伝えて欲しいという気持ち。お母さんが理解してくれて、行かせてくれている、、、その状況のすべてをそっくりそのままこちらも理解しているよ。」
「自分は、そんなに失礼なことする人間ではない。選手のことも、選手の家族のこともリスペクトしている。」
「コーチがいつも言うように、やっぱり、家族が第一、学校が2番目、バスケットは3番目だと思う。だから、自分はもっとアメリカの祝日と家族行事を理解しなくてはいけない。だから、今日はどうかお母さんを手伝って。時として自分は選手を無理にプッシュしすぎる傾向にあるから。それはこちらが悪かったと思う。そして、英語の不備で誤解を生んだことを再度、申し訳ない。もともと言わんとしていた意味を理解されんことを望む。」(17:05)

この後、返信なし。こちらも、気分悪いから、こんな状態で行っても良い練習できるわけないから、今日はやめにした。

家に戻ってから、もう一人の彼の親友アイザックにテキスト。もともと彼は、今日は何時からかと聞いてきていたから、ことの事情を説明し、キャンセルになったことを伝える、、、が、その流れでなんと19歳の若者に愚痴。「こんなことで誤解を生んで、フラストレーションがたまるよ。」すると「任せて、伝えておくから大丈夫。」「オッケー、ありがと。もう、毎回色々あって落ち込みそうだー。」

すると、、、リ〜ン!(電話)
「コーチ、落ち込まないで!落ち込む必要はない。おけー?大丈夫、クレアランスはあんまり気にする奴じゃない。僕は、4年間ずっと高校でクレアランスのこと知ってるからわかる。だから俺を信じて。」

「お〜、ありがと、ありがと。全然大丈夫やし〜。感謝。」

って、若者に励まされるという、情けない実態。

そして、その夜、そのストレスをコーチにもテキスト。すると、
「ファミリーサポートが少ないエリアの子達は、何かしてもらったことがあまりないから、してもらっても意外と感謝とかない、使うだけだったりするんだ。だから、俺は、余分な時間使うことをやめたし、チームバンケット(パーティー)もここ数年やめたんだ。お金使って準備しても当日あまり現れなかったりするからね。ただ、君が何度も何度も繰り返し彼のためにやってくれてることには感謝しているよ、ありがとう。君が、彼の何かをきっと変えるはずだ。。。」

「ありがとうございます。自分もクレアランスとどこまでやっていけるか、もう一度やってみます。選手との人間関係を築いたり、信頼を得ることを急ぎ過ぎた。とてもフラストレーションが溜まっているけど。でも、これを乗り越えられないと、自分も成長しないし。だから、より辛抱強く、もっと自分の感情をコントロールできるようにトライしてみます。」

「君の言う通りだ。このレベルでコーチしたいなら、この部分での成長は必要だぞ。」

「わかりました。あまりすぐに結果を求めず、望みを掲げてやっていく、それしかないですね。ありがとう、コーチ。良きアドバイスに感謝です。」

結局、翌日月曜の祝日も、もともとは「バーベキューしている公園に来て、一緒にワーカウトして飯食って帰ればいいじゃん!」と言っていたけど、そんな連絡もなし。ちょっとはワーカウトしたいという連絡の来るのを期待していたけど、そんないきなりファミリーや友達ばかりで盛り上がっているとこに、このわけわからん自分がほっこり現れて、サイドでトレーニングも違和感あるやろー、という気もあったので、、、「もうええっ」。何気ない祝日が終わった。。。

このまま、水曜のチーム練習まで、なんにもないかー、、、なんて、がっくししていた。

ら、、、火曜の昼に電話。「コーチ、今日は僕らワーカウウトする?」

「ええよ。今、仕事中やから、終わってからや’と、18時に終わるからそれから迎えに行くけど。」

「なら、できるのは18時から19:30位?」

「違う、18:30に迎えに行くから、できるのは19時から21時」

「う〜ん、、、、、ちょっと遅い。」
「今日は、バイトない日やろー?」
「うーん、19時からイベント」
「何の?」
「24フィットネスのイベントで、5日間のフリーのメンバーシップくれるやつ。ドロップしてくれて、そのまま一緒にそこにいたらいいじゃない?」
「(今度はこっちが)う〜ん、、、(別に行きたくない)。わかった、仕事を少し早めに上がれるようにしてみるから、16時か17時に上がるからそのとき連絡する。そしたら、18時から19時だけやって、そのまま24フィットネスのイベントに行けるやろ?」
「わかった。」

16:30にあがって、、、ヘビーな渋滞の中迎えに行ったら、なんとクレアランスとアイザック以外にもう二人も出現!どんどん車の中に乗り込んでくる?!クリアランスは用意できてないから、彼らのこと紹介もせずに家に戻ってバッシュ取りに、、、。ナンテコッタ?!この車に5人?!そんでもって、若者トークはとりあえずうるさい。

そして、体育館に着くと、予想外の高校生の春のトーナメントで体育館は使用されており、、、このまま帰りたくないというから、クレアランスに、自分でローカルの公園・体育館(レクセンター)を1件電話させるも、ダメ!(お金がかかる)、、、から、しょうがなく自分の知っているローカルのレクセンターへ、、、。はい、ここもいきなり車がいっぱい、イベントが公園でも体育館でも目白押し、、、。しょうがなく、パークの外のコートでシューティングだけでもするつもりが、いつもまにかローカルキッズとピックアップ始まる。(18:15)

それでも、これをしのげば19:30には体育館が使えるというから、結構寒い中そのピックアップを見ながら待つも、風の寒さに我慢できず先に体育館へ。19:35、皆も入ってくる。が結局、今日は30分後に閉めるとか?!だから体育館でも外の流れで2 on 2が始まり、トレーニングも 特に大したこともせず、、、むしろその場にいた中学生がいろいろ聞いてくるから、その場で少しでだけアドバイスを。(この子達の方がやる気あるやん)。

ここからまだ、このハチャメチャな一日のメインイベントが発生!クリアランスの電話がない〜とか、冗談言いながら車に、、、と思ったら、冗談じゃないらしい。なんと、クリアランス、携帯失くす!取られたらしい!あの時、外で芝生の上に置きっぱなしで、それを誰かが拾ったらしく、電話をかけると拾った相手が出るが、もう家に帰っており、今からでは遠い。。。

もう、帰りの車の中は4人が大騒ぎで、携帯をなくしたことで大盛り上がり。自分は、まるでドライバー状態でのこの数時間の無駄をどうすればいいのだ?!

結局、車を降りてもクリアラスは携帯をなくしたことで頭がいっぱいで、「ありがとう」の挨拶もなければ、明日の練習に行く時の連絡方法も確認なしに家に入ってしまう。もう、ありえん日。なんとか、アイザックだけ自分の顔色をチラチラ見てたので、彼に後で連絡することに。。。

帰りの車の中、腹も立ったが、「結局、一番の原因は自分だ」ということに頭の中がまとまる。結局、ヘッドコーチがいつも言うように、何も教育されていなかったり、親や近所の人の荒い生活を見ながら同じように育っている彼らは、マナーとかも教わっていない。だから、悪気はないのだが、、、それはそこで大人である自分が言うべきことを言うしかない。ただ、携帯電話なくしたばかりの時に重ねていっても悪効果だと思い、その日はやめとく。また、ことが荒れるだけ。ただ、今度からは「最初に自分が線を引いて、基準を作らねば」いくらでも荒い状態から出たものは、どんどん荒くなる一方だと、身にしみて知った日。もっと、コーチたるもの「自覚と責任」を持って。

帰ってから、アイザックに「明日のことでクリアランスと連絡を取らないといけないから、携帯電話の状況など、わかり次第代わりに連絡をくれたし。」と頼む。帰宅したら、21:30。24フィットネスでのイベントやらは、何?そういえば処へやら?まあ、今日はクレアランスもバイトがない日だから、気楽で楽しかったんだろう。

ただ、明日までに足のない彼が携帯を受け取りに要領よく午前中にことを済ませて、練習までに問題が片付いていると期待するのは、楽観し過ぎで、それはありえないから、最悪の事態、要するに練習に来れないと言い出すことも、心積もりして、寝る。

なんだか最近、振り回されている生活。こっちが主導権を握らねば無駄が多すぎる。

先日、「ひとつ山を越えた!」などと思ったのは大きな勘違いで、山はもっともっと大きく、そんなに簡単に超えれるようなものではなかったようだ。どうもこの”山”とは、当分登り続けなければならないもののようである。。。

やることは、山ほどあるのに、このペースでは思い通りに進まん。自分の構想を共有するためにも、シートを作って知らせるなどせねば。。。

昨日の夜、日本のあるコーチと連絡を取りあったときに伝えたことが、トイレから出た時に思いついた今度クリアランスの心をつかみ奮い立たせる一言がある。モチベーションを引き上げ、注意力を引き戻す秘密兵器。

「もしかしたら気づいてないかもしれないけど、俺とお前のタッグは実はすごいことになるで!ロス周辺ナンバーワンの君のタレントと、それをどうやってプロレベルまで伸ばせるかを知ったコーチのタッグの存在に、実はまだ誰も気づいてないけど。だから、なんとか夢を実現させようぜ!」

このベタな表現がいいのだ。こう言ったことを意外と「純」な彼らはきっとまともに聞いて受け止めれくれると思う。こっちの子たちの好きなとこは意外とこういうとこ。めっちゃポジティブだから、その気にはさせやすい。ただ、技術がいるのは、そのモチベーションを「持続」させられる技。この家族や兄弟、親戚、近所の友人など大人数に囲まれて生まれ育った彼らの生活は、日々予定外のことがたくさん起こり、計画など立てる習慣があまりない。ただ、そこをなんとか必要なものだけに、よりフォーカスしながら、他の余計なものへの注意を省いていく、という作業をさせることができるか、、、。

これが最も大切なキーになってくると思う。

その部分に対しての答えもある程度出ている。そこは、進みながら試す。



m_doginca0505 at 18:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング | Mental / “心”

May 28, 2017

一つ目の山を越えて:人として向き合って対話することを辛抱強く続けたい(春夏の個人ワークアウト)


クリアランスとのワークアウトを始めて約1ヶ月弱(3週間)。今日、今からを含めまだ7回、明日、メモリアルデー(祝日)にもし公園で行えば8回。平均約3日に一度は悪くはないが、ここまで来るにもいろいろあった。理想には程遠いが、若い選手、あまりしっかり教えられたことのない選手、私生活で我々の想像や過去の経験的知識外のことが起こっている彼らと、ちょうど交われる交差点を求めて、時間をかけながらやっている。あることを機に、少しずつ変わってきたのだろうか。

一週目:1回だけ

8日(月)チーム練習後に個人ワークアウトを始める、第一回目(18:00-20:00, 2時間)

10日(水)チーム練習に現れず。



二週目:週末に入れたので、なんとか2回。

15日(月)チーム練習後に個人ワークアウト、第二回目(18:00−20:15, 2時間強)
少し、コーチヤナイにも見ていただく。

16日(火)個人ワークアウトするというので、迎えに行くと、急遽バイトが入ったとのこと。あらかじめ言わないことに、腹が立ち、理由を半信半疑で聞く。腹立たしい夜。

17日(水)チーム練習。迎えに行くはずが、今日は足があるというので行かず。結果、練習には来ず。理由もわからず。昨日に続き、やる気を疑うとともに、嘘をついているのなら、残念ながらこれ以上できないという気持ち。ヘッドコーチにも愚痴を一部こぼした。


20日(土)週末に、個人ワークアウト。第三回目(予定は15:00から。実質16:00−18:45, 約3時間) 
週末に個人ワークアウトやりたいというので。あえて、迎えがいるか?をこちらかは聞かず。ところが現地に着くと、いない。迎えが必要だったと電話が入り、迎えに戻る。行き違いにまた腹がたつ。ところが、向こうは半分こちらの勘違いだと思っている。悪気がないだけに、ストレスがたまる。
→他の大学に行くという元チームメイトを二人連れてくる。ガードの選手と聞いていたが、一人はビッグマン。急な予定変更を頭の中で整理。結局、基礎なのでガードのためのワークアウトのまま行う。


三週め:あることを機に変わったのか、なんと4回。

22日(月)チーム練習後。第四回目(18:00-21:00, 3時間)
本人の親友アイザイア以外に、卒業生のダリアンとその親友ジョンも合流。


23日(火)仕事の後の時間でも良いというので、19時から個人ワークアウトの予定。
職場から17時、18時に電話しても出ないのでキャンセル。

*****ここから朝までテキストが始まる*****

(18:45)
「冗談はよせ、なめんなよ」という呆れと嫌味も含んだたった二言だけ。もう切れて半分諦めかけたが、あえて最後の言葉を含まずに。


深夜(23:45)、クレアランスより勢いよく言い訳のメール。
「バイトから帰って疲れて寝てしまった。わかってない、昨日の夜中から朝までの予定が、延長で昼過ぎまで働いたんだ。だから、帰ってきたらすぐに寝てしまった。仕事のシフト表を見せたいよ。だいたい、コーチの電話の番号が隠してあったから取らなかった。自分は、不審な番号からの電話は取らないんだ。」


即返信(23:55-0:10)。
「それでもなぜ自分から連絡してこないか、、、前には電話を取ったじゃないか!?メッセージもいれた。大体、自分から説明しようとする努力が見えない。自分が力を入れた選手でここまでミスコミュニケーションの多い選手は過去にいない。こっちだって、お前と同じく時給で働いてる。短大チームからは1円たりともお金をもらっていない。それができるのは、選手が同じページで(同じ気持ちで)いるときだけだ。すべてお前しだいだ。たぶん、過大評価し過ぎたよ、君に期待し過ぎた。君の仕事のスケジュールのことも理解する。しかし、お互いの理解とリスペクトなしには、何事も上手く行かない。君方が若かろうが、こっちのほうが年上だろうが関係ない。君が頑張って生活をなんとかハンドルしていることはリスペクトしている、例え、君がそう気づいていなくても。これからも、君のベストを祈るよ。」

するとこれに対し、クリアランスから夜中に返信(0:45)。
「僕はコーチとコーチのやってくれていることをリスペクトしている。俺だって一日中basketballがしたい。ライフがそれくらいシンプルだったらいいなって思う。しかし、俺も19歳にして守っていかねばならない家族という30歳が背負うような責任を背負っている。だから、自分の時間をうまくマネージすることがとても難しんだ。」


深夜シフトで働く高校出て1年目の彼が、実は守るべき家族があるという部分を目の当たりにした、、、。それでもそれだけでは引き下がらぬように、自分の実態も歯に絹着せず伝える。

(1:50-2:07)。
「君の言うことはわかる。なんて言ったらいいかわからないが。ただ、自分もバスケットの指導から人生の教訓を学んでいる途中だ。外国に住み、第二外国語をしゃべりながら、異なる文化や生活スタイルに合わせるようにし、かつ考え方(思考プロセス)のことなる人たちのことを知ろうとしている。だからまずは人(相手、この場合、クレアランス)を知り理解しようとしている、バスケットボール以前にまず。これは人対人、すべては人間関係に始まり、それに終わる。お互いを理解し、お互いをリスペクトしなければ、「この旅は、これ以上遠くには進めない」、例え、いくら君がタレントのある選手で、もしも自分がいいコーチであったとしても、これはチームワークだ。我々のもつ最大のゴールは、実はこのバスケットボールという美しいスポーツを通じて、共に学び、ともに成長することだ。もし我々が我々のもつ100%をぶつけていけば、このスポーツは我々にかけがえのないものを与えてくれる。なぜ、自分がこんなにも若い世代を教えることに没頭しているか、、、もし、これを本当に心から好きでやっていなければ、とっくに帰ってプロを目指してこれでお金を稼ぐ道にいっているよ。そうすれば、生活はもっと楽になるだろう。でも、自分は「楽(簡単)」を求めているんじゃない。自分は、『意味ある生活』を求めている、それが自分のパッションがくる根源だから。まだ、ここから共に成長できると信じるよ。きつく当たって、悪かった。ただ、なぜかを考えてほしい。返答をくれてありがとう。感謝するよ。」

テキストとしては、かなり長い、この季節ならではの卒業式のスピーチのようになってしまった。

クレアランスより朝方返答(4:45)、
「コーチの言うことはすべて理解している。僕たちは共に成長できる。ただ、両者に上手く行くようなタイミングを探さねばならない。」


*****テキスト終わり(4:45)*****

そんなやり取りを夜中〜朝方にかけてしながら、なんとか真ん中あたりで話がまとまった感があった。。。この可ん、クレアランスはセキュリティーガードして夜勤でバイト中。さて、これがどう出るか。。。





24日(水)実はちょっと心配になり、あえて迎えのオファーをこちらから出さないために、今日の練習後のバンケットのことをリマインドする。すると、何時に行くのか?と聞く。「なんで?」と返すと、迎えがいるとのこと。あと、バイトが22時でなく19時に早まったからバンケットは行けないが、練習の後、バイトまで送ってほしいと。ーー>コミュニケーション出来たのでOKとする。

さて、チーム練習後にバイト(19:00〜)までの時間。第五回目(18:00−18:30, 30分だけ)
チームは、アスレチックデパートメントのバンケット(パーティー)に。これには参加できず。そのまま、バイト先に送る。何も食べずに行くというから、バーガーショップに寄る。お金がないというから貸す。バイト先にドロップした後、一緒に来ていた彼の従兄を送ると、時間が遅くなり、バンケットには行けずに帰路に。コーチにテキストで報告。

25日(木)全然関係ないメール。余ったテーブルがほしいか?聞く。

26日(金)また、関係ないメール。あまった家具#2がいるか聞く。−−>明日、ワークアウトしたいと言うから。OKする。


27日(土)週末の個人ワークアウト。第六回目(15:00−17:45, 約3時間)
また、先週末と同じメンバー。3人。クレアランスのショットがドラマチックに入り出す。浮きたつ気持ちを抑えて、もっと綿密に計画を立て、本人もそれを理解するようにうまく伝えることに注力したい。明日もやるという。チーム練習が休みの明後日の祝日も公園でやるという、さて。。。

28日(日)週末としては三回目。個人ワークアウト第七回目。
今日、これから。さて、どうなるか。

(ワークアウト内容を別途、後日記したい。)



四周目:祝日にもかかわらず、どこか公園でもやるという。

29日(祝)さて?どうなるか。。。
やれば、第八回目。


あとがき:
17年経っても、18年目まで知らないことがある。知らない世界がある。知らない生活に育つ若者がいる。しかし、すべてをこの美しいスポーツ、バスケットボールが繋いでくれる。これが本当に共通の言語となることを少しずつ体感している。なんとか、また成長したい。共に成長できれば、これほど嬉しいことはない。これほど価値のあることはない。世間でいう「勝ち組」よりも、人生の「価値組」であれれば、幸いである。


m_doginca0505 at 06:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Coaching / コーチング | Mental / “心”
ふぅ あい あむ
M-dog
2000年5月:カリフォルニア州ロングビーチにバスケットボールコーチになるため修行渡米。
2001-2004: カリフォルニア州立大学ロングビーチ校 男子チーム・マネージャー。
2003−2004:サマープロリーグ(SPL)にてインターンシップ。
2004夏: 当時同大学女子チームでプレーヤーであった日暮恭子さんと共に、LA在住の日本人の子供たちに独自のサマーキャンプ“K&M Basketball Summer Camp"を開催。
2004-2005: パシフィカ高校 Varsity アシスタント・コーチ。兼LA在住の日本人のキッズチームコーチ。
2005-2006: 日本に一時帰国し。bj-league、JBL、社会人クラブ、大学、高校、ミニの各トップチームを訪問。
2006春: California State University Long Beach コーチング学(スポーツ心理学)専攻、大学院修了。
2007-現在: All American Sports 勤務。
2008-現在bj International Office, Basketball Development and Operations ディレクター。

日本では、
1983-86:加古川市立山手中学校男子バスケットボール部
1986-89:兵庫県立高砂南高等学校男子バスケットボール部
1990-94:龍谷大学学友会体育局男子籠球部
1994-95:同大学女子籠球部コーチ
1995春: トレーナーの道を求め山本利春先生の下に研究生として勝浦へ。
1996−1998:国際武道大学大学院にて、池上晴夫教授、大道等教授、山本利春教授の下、スポーツ医科学を学ぶ。修士号取得。
1995−1998:リクルート(現オービック)・シーガルズにて吉永孝徳ATCの下ボランティア・トレーナーとして修行。その間、2度の日本一を経験!
1997−1999:千葉の短大、看護学校などで非常勤講師を務める。
1997−2000:勝浦整形外科クリニックにてDr.有馬三郎の下、アスレティック・トレーナーとしてリハビリテーションルームで従事。ACLをはじめ多くのスポーツ外傷・障害のリハビリを担当。
2000春:U-14東京代表サッカーチームのスペイン遠征にアスレティック・トレーナーとして帯同。

心に誓う言葉:
「好きこそ物の上手なれ!」「強く願えば、必ず叶う!」「人生一度、賭け事は仕掛けねば始まらず!」