松代守弘の展示日記

松代守弘の展示準備および開催状況を告知するブログです。

瀬戸正人写真展「Another Place 6」と植村美香写真展「オーバーラン」そして東京るまん°c写真展「Orphee」

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しばらく雨模様が続いたと思ったら、めっきり涼しくなってしまった。
夏を惜しむまもなく、秋が来てしまった。

仕事の方は、多少なりとも好転の兆しを見せつつあるように思うが、気のせいやもしれぬ。
ともあれ、秋は展示シーズンでもあり、楽しみが無いわけでもない。写真方面でもかねてより楽しみにしていた展示が始まったので、とりあえず曇り空の街へ出た。

まず、プレイスMで瀬戸正人写真展「Another Place 6」を鑑賞する。瀬戸氏はプレイスMで実験的な展示を行うこともあるが、この展示はそういったいくつかのプロジェクトを踏まえつつ、さらに踏み込んだ内容になっているように思う。狙ったようなフォルムの面白みやギラついた質感表現がやや抑えめになり、全体としてマイルドになっていったようにも思えるが、それが作品としての熟成を示すようにも思う。

次に、蒼穹舎ギャラリーで植村美香写真展「オーバーラン」を鑑賞する。植村氏はだいたい1年前にも同じ蒼穹舎で同じタイトル、テーマの展示を行っており、今回はそこからの発展度合いが楽しみだった。結論から言うと、前回のテーマを掘り下げつつ、微調整していった感がある。撮影方法の制約が比較的大きいため、なるほどとうなづける内容だったし、また展示としてのまとまりもよかったのだが、もう少しイメージの幅を狭めてもよかったような気がしなくもない。
具体的には、被写体との高低差が小さめで、互いに意識しあっているかのような作品が興味深かった。だが、それ以外の作品も完成度は高く、どちらに力点を置くか、あるいは両立させるかは悩ましいところであろう。

最後にZen Foto Galleryの東京るまん°c写真展「Orphee」を鑑賞した。今回、もっとも楽しみにしていた展示で、また期待に違わぬ素晴らしい内容でもあった。タイトルに引っ掛けて言うなら、画面の上手に配置されたオブジェクトが異界への窓であり、通り道であり、鏡でもあり、そして画面の下手に出没する人物が様々な表情を見せることで、曖昧な物語を提示したりしなかったりする。
この手のコンセプトは自分の大好物で、また本物と偽物、夢と現、この世とあの世めいた対比がきっちり成立していることも含め、コレは観てよかったと大喜びした。テーマとコンセプトと作品と技法のそれぞれが、非常によくまとまり、かつ調和している展示で、鑑賞を強く進めたい。
また、写真集も同時に発売されており、ぜひ入手してほしい。

牟田義仁展「Yangon」、都筑真理子写真展<プロキオン・フォース>と栗原道子展「夢を歩くー幸せの日々」に、小林ノリヒロ展「Toy Time」そして、樽矢敏広展「眠る斜面 II」

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気持ちのよい暑さが続くものの、仕事の方は全く気持ちよくない。とはいえ、文句を言ってばかりも虚しいので、携帯小説の原稿を上げたのを機会に、写真展をはしごした。

まず、最初に鑑賞したのはサードディストリクトギャラリーの牟田義仁展「Yangon」で、相変わらずの素晴らしい画面構成とプリント、明暗のトーンに唸らされる。今回の作品は上下のパーフォレーションも写しこんでいるが、これやって決めるってのは並大抵の写真じゃできないからな。その段階で隔絶したものを感じさせられてもしまうのだけど、それでいて被写体へ注ぐ目線が寄り添うわけでもなく、観察者に徹するわけでもないという、微妙なラインを丁寧にキープしていて、いつまでも観ていたくなるような展示だった。
偶然、別の展示で遭遇し、ご挨拶かたがた感想を伝えられたのは、本当に幸運だった。

次に鑑賞したのはフォトギャラリーシリウスの都筑真理子写真展<プロキオン・フォース>で、こちらもプリントの美しさとトーンが素晴らしく、初日で慌ただしいところにも関わらず、ついつい見入ってしまった。作品のサイズにバリエーションを持たせて、壁面に緩急をもたせているところも心地よい。展示のコメンタリにもあるように被写体は様々で、時には散文的にも感じられるが、プリントのトーンと質感がしっかりとした土台をなして、ひとつの魅力的な世界を形成している。

次に鑑賞したのはM2ギャラリーの小林ノリヒロ展「Toy Time」で、いかにもトイカメラっぽい雰囲気のトーンと発色と粒子感の作品が、楽しげだがどことなく不安な印象をあたえる。実際にトイカメラで撮影されたかどうかはわからないが、タイトルで誘導しているのであれば、それはある程度まで成功しているとも思う。

最後に鑑賞したのはプレイスMの栗原道子展「夢を歩くー幸せの日々」に樽矢敏広展「眠る斜面 II」だった。まず、栗原氏の作品はモノクロのトーンが自分の好みで、気持ちのよい距離感も心を捉える。作品の縦横を混ぜるインスタレーションの意味が取れなかったところには、いささか引っかかるものもあったが、他が好みなので気にする程でもない。

他方、樽屋氏の展示は作品もインスタレーションも安定感があり、丁寧に違和感を取り除いていったかのような隙の無さを感じる。そういう緻密さは、ややもすると防御的な姿勢にもつながるが、ひとつひとつの作品に映しだされた「作家が鑑賞者へ提示したい違和感や不協和音」が明確なので、展示としての丁寧さが良い効果をもたらしているように思う。

いずれの展示も非常に素晴らしいので、ぜひ会場へ足を運んでいただきたい。

荒川拓大写真展「針音」と松下初美/若山忠毅/和田悟志『散文』

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今日はお盆で敗戦の日でコミケだが、幸いなことにいずれとも関係がなく、日差しの強さを楽しみながら写真展をはしごする。

最初に観たのは新宿ニコンサロンの荒川拓大写真展「針音」で、具象的な被写体から、鑑賞者の中で抽象的なイメージを呼び起こしてくれる作品だった。自分はこの手の作品が大好きで、スキがあるようでいながらきっちり組み立てられた構図もあわせ、すっかり惹きつけられてしまった。さらに作品の質感やプリントのトーン、抑えた粒状感、ピントの位置、奥ゆかしいボケなど、それぞれの構成要素も素晴らしく、こりゃ参ったねといったところだ。
会期は明日までだが、ぜひとも会場へ足を運んでいただきたい展示である。

次に観たのはTAPギャラリーのグループ展、松下初美/若山忠毅/和田悟志『散文』で、テーマこそ近いところでまとめているものの、サイズもイメージも三者三様の散文を紡いでおり、楽しく鑑賞させていただく。特に、大きなプリントとキャビネサイズの小さな作品との対比が、思いもよらず興味深く感じられ、それもまた楽しみの一つとなった。
こちらの週末までの展示だが、機会があればぜひ会場へ足を運んでいただきたい。

若山忠毅写真展『余暇、観光、そして疎ら』と大橋英児写真展『Roadside Lights II』

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相変わらず仕事はうまく行ってない。なんとか原稿を1本上げたのはいいものの、そこから先はなにもない。自分の人生は始まった時から遅滞戦術みたいなところもあったにせよ、長く続くジリープアーはいささか堪える。まぁ、ぼやいていても仕方ないし、まして楽しく暮らしてる他人を「楽しいなんて信用しない」と腐したところで、よりいっそう自分が貧しくなるだけだから、良い作品を気分転換しようと街へ出た。

まず、ニコンサロンで大橋英児写真展『Roadside Lights II』を鑑賞する。妙に社会派を気取った展示解説は、むしろ作品の美しさを損ねているようにすら思えなくもないが、これも時流なのか、あるいはメーカ系ギャラリーでの展示につきまとう、ひとつのシガラミなのか?
ともあれ、解説を除けば展示も作品も素晴らしかった。作品の配置にも緩急があり、被写体との間合いや異なるフォーマットが与える印象にも配慮されたセレクトの妙が、心地よい鑑賞体験をもたらしてくれる。プリントの質については言うに及ばないだろう。それだけに解説文が残念とも言えるが、それもまた展示を構成する要素ではある。

次にTAPギャラリーで若山忠毅写真展『余暇、観光、そして疎ら』を鑑賞。こちらは現代的で、なおかつ無名性や無在所性を漂わせつつも、流行とは明確に距離をおいた風景作品を展示している。展示全体を通して感じられるトーンが実に奥ゆかしく、無名性や無在所性のみせ方が非常に素晴らしい。まず、美しさがはじめにあり、その土台にそびえ立つテーマが美しさを際立たせている。

いずれも非常にお勧めの展示で、ぜひ会場へ足を運んでほしい。

阿部真士写真展「2011,2012」と坂本政十賜写真展「東北2『雪 / 青森』」

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仕事は全く不調。
さすがに、だんだんと焦りの色も濃くなってきてはいるのだが、できることは限られているし、目の前にあるあれこれを粛々とこなす他ない。そんな中、新宿方面で出かけるついでがあったので、久々にギャラリーをはしごした。

最初に鑑賞したのはサードディストリクトギャラリーの阿部真士写真展「2011,2012」で、いつも楽しみにしている作家氏の展示だ。今回も非常に楽しませていただいたが、少し作風が変わったような、そんな気がした。ギャラリーサイトのコメンタリを読むと、タイトルそのままに2011年から12年にかけて撮影された作品らしい。最近の作品も好きだが、今回の展示も非常によく、それぞれ別のプロジェクトとしてまとめても良いのではないかと、いささか無責任な感想を抱いた。

次に鑑賞したのは蒼穹舎ギャラリーの坂本政十賜写真展「東北2『雪 / 青森』」で、落ち着いた雰囲気のややハイキー気味な風景写真を展示していた。作品は自分の好みどまんなかで、また地域や季節、あるいは雪といった、必要以上に感情を乗せやすい要素をタイトルのみに押し込め、作品からの距離を保っているかのような奥ゆかしさも含めて、自分の琴線を楽しく刺激してくれる展示だった。

いずれもお勧めです。

神谷紀子写真展「ライトグレー」と北澤一朗写真展「Viva Mexico」

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梅雨の晴れ間を縫うようにして、ふらふらと展示を観に出かけた。

先週にひき続いて表参道画廊へ向かい、神谷紀子写真展「ライトグレー」を鑑賞する。

ある程度まで制御された偶然性の中で、即興的に撮影されたストリートフォトが展示されている。そして、撮影における即興性を、取捨選択の段階では意識的、計画的に制御することで、ひとつの展示として構成しているように思えた。その即興性と計画性、撮影の段階では意識し得なかったなにかと、選択の段階で否応なく意識させられるなにかとの対比、対照はストレートなストリートフォトの基礎をなす。その基礎に対して忠実かつ丁寧に展示を構築しているところが、非常に心地よく感じられた。

その後、新宿ニコンサロンで北澤一朗写真展「Viva Mexico」を鑑賞。
こちらは作家と被写体であるメキシコ、そしてそこに暮らす人々との対話といった雰囲気の作品ではあるが、ストリートフォトとしての無作為性や即興性にも留意されていて、作家が感じたなにかを明示的に訴えるような押し付けがましさはない。それは、大枠としてのメキシコを保ちつつも、その中における時期的、あるいは場所的な無名性を多少なりとも確保しようと配慮しているであろう点にも現れているが、それらの留意や配慮が総合的に効果を発揮しているかどうかは、なんとも言えないように感じられた。
ともあれ、意欲的な展示であり、今後に注目したい。

いずれもおすすめの展示です。

東京写真月間2014表参道画廊選抜グループ展「Mystery Train − あやしうこそ もの狂ほしけれ」瀬戸正人個展「Another PLACE 3」吉江淳写真展「遠くに山が見える」森田衣起個展「Cosmos」

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相変わらず仕事は見つからず、そろそろ焦りの色も濃くなっているのだが、出かける機会が増えたのは良いことかもしれない。ただ、交通費がかさむのはね…
というわけで、気晴らしを兼ね写真展をはしごした。

まず、プレイスMにて瀬戸正人個展「Another PLACE 3」を鑑賞する。ここしばらく、瀬戸氏は実験的とも言える意欲的な作品を展示しており、今回もその流れに連なるように思う。被写体の表面から写真のテクスチャ感への変換というか、文字通りの意味でも比喩的な意味でも化学的、光学的な変化が鑑賞者を楽しませてくれるように思う。

次に蒼穹舎ギャラリーの吉江淳写真展「遠くに山が見える」を鑑賞。以前、コニカミノルタプラザで個展を鑑賞し、気にはなりつつもその後は鑑賞機会を持てなかったので、今回は非常に嬉しく、かつ幸運だった。まず作品の美しさに改めて心を動かされつつ、ことさらになにかを訴えるわけでもなく、それでいて鑑賞者に考える手がかりを与えるかのような雰囲気にも惹き寄せられた。

最後に表参道画廊と併設されているMUSEE Fで東京写真月間2014表参道画廊選抜グループ展「Mystery Train − あやしうこそ もの狂ほしけれ」と森田衣起個展「Cosmos」を鑑賞した。

まず、森田衣起個展「Cosmos」は大判カメラで撮影された風景を展示していたが、ネガの経年変化に拠ってコントラストなどに独特の風合いが生じ、やや古写真めいた雰囲気を醸し出している。展示のコメントでも経年変化へ言及し、鑑賞者への手引となっていた。

そして、最後にお目当ての東京写真月間2014表参道画廊選抜グループ展「Mystery Train − あやしうこそ もの狂ほしけれ」を鑑賞。これは個々の作家、作品はもちろん、展示全体としても非常に高水準で、鑑賞機会を持てたことは実に幸運かつ喜ばしかった。自分のささやかな鑑賞経験に照らしても、それぞれの作家が持つ個性と展示全体の空間設計やバランスをこれほどまでに高い次元で成立させたグループ展はわずかで、ひとりでも多くの人に鑑賞、評価していただきたく願う。

力のある評者に鑑賞していただきたい。そして評価していただきたいと、心から願う展示だった。

門井幸子写真展「春 その春」と「幻の前衛写真家--大西 茂」展、村越としや写真展『もつれるものをほぐすとき』

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急に仕事がなくなってしまい、慌てて営業活動に勤しんでいるのだが、しんどくなったので合間に写真展を観てきた。

まず、最初に鑑賞したのは蒼穹舎ギャラリーの門井幸子写真展「春 その春」で、作品そのものを楽しむと同時に、変化し続ける作家の姿も作品を通じて感じさせていただいた。展示内容としては、いささか離れたように感じられるふたつの要素を、ことさらに結びつけるわけでもなく、かと言って対比させるでもなく、作為をほとんど感じさせない形で配置しているのが興味深かった。ストレートな写真は被写体との関係性も鑑賞する楽しみのひとつで、今回の展示はタイトルにもあるように季節や気候、天候との関わりが作品にもかなり反映されていて、それがさらなる興味を掻き立てる、非常に良い循環が生まれていたように思う。

次に鑑賞したのは、表参道画廊の「幻の前衛写真家--大西 茂」展で、多彩な暗室技法を縦横に駆使したヴィンテージプリントがひたすらに素晴らしい。展示案内でも解説されているように、作家氏は現在から半世紀ほど前にごく短期間のみ写真作品を制作し、その後は他のジャンルへ移ってしまったのだが、当時はストレートフォトが作家的写真のスタンダードで、暗室技法を使ったポストプロダクションやフォトグラム、多重焼付けなどはあまり歓迎されなかったのかもしれない。とはいえ、作品としての素晴らしさに変わりはなく、時間の経過によってモードと離れて鑑賞できるのは、むしろ幸運といえるだろう。

最後に鑑賞したのはTAPギャラリーの村越としや写真展『もつれるものをほぐすとき』で、いつもながら緻密で丁寧な撮影とプリント、展示に心打たれる。今回の展示は作家としてのさらなる成長や変化を強く感じさせる内容で、この方向性にも注目すると同時に期待が高まる。また、これまでになく被写体へ寄り添ったように感じられる点も含め、飛躍的ななにかを予感させるし、積極的に推し進めるてほしくもある。

いずれも会期は今週末まで。ぜひ、会場へ足を運んで欲しい。

松下初美写真展『松下初美』と小松透写真展「EVENT HORIZON」そして陳朴写真展「MOMENT in TOKYO」

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今月に入って、仕事とはあまり関係のないところでバタバタしていたが、なんとか目鼻がついたので、楽しみにしていた写真展を観に出かけた。

まず、最初に鑑賞したのは新宿ニコンサロンの小松透写真展「EVENT HORIZON」で、正方形フォーマットの写真を大判デジタル出力した、非常に力強い作品が展示されていた。いずれの作品も非常に緻密、かつ丁寧に現像、デジタル化されており、技術水準の高さに唸らされる。また、被写体の選択から描写に至るまで、その技術を十分に活かすべく計算されており、その点も含めて鑑賞する楽しみとなっておる。作品を活かすための技術と、技術を念頭に置いた制作、撮影という、非常に幸せな過程を経て生まれた作品であり、嫉妬すら覚える。

次に、コニカミノルタプラザにて陳朴写真展「MOMENT in TOKYO」を鑑賞。こちらは率直に被写体へ迫ったストリートフォトだが、やはり撮影とその後の処理が丁寧かつ高水準で、作家としての水準を示している。ただ、現像というよりはポストプロダクションと言いたくなるような、いささか「濃い」作品もあり、それが率直なストリートフォトと十分に調和しているかどうかとなると、自分としてはいささか判断に困る。ともあれ、非常に素晴らしい内容であることは間違いなく、同時開催の第39回木村伊兵衛写真賞受賞作品展、森栄喜「intimacy」も合わせておすすめだ。

最後に、今日のお目当てだった松下初美写真展『松下初美』をTAPギャラリーにて鑑賞した。
松下氏は三木淳賞奨励賞を受賞した展示のタイトルも同じく「松下初美」で、これはなにか仕掛けてくるだろうと思っていたが、むしろ正攻法というか強いカラテというか「一本のスリケンでダメなら百本のスリケン、百本のスリケンでダメなら千本のスリケン」と言わんばかりの力がみなぎっている。それも「ツヨイ・スリケン」だから、観ている方はただ圧倒されるばかりだ。
これが天然なら、たまぁに出現することもあるし、大半はまぐれあたりで続かないものだが、松下氏は数年かけてテーマを練り上げ、ここまで強化しているのだから恐れ入るほかない。しかも、自分の制作姿勢そのままで、時流を意識したテーマを盛り込むことも無く…
いや、ここはただ松下氏の作品と向き合いたい。
早くも今年のベストが出てしまったようにさえ思う。それほど素晴らしい内容だ。
ぜひ、ギャラリーへ足を運んで欲しい。

阿部直樹写真展「黒風のまえ」

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【お知らせ】
ご好評を頂いております「本当はやってはいけない拷問マニュアル」ですが、もしもまだお買い求めいただいてない方は、店頭で見つけ次第すぐ手に入れることを強くおすすめします。現状流通分が完売したら、それっきりになる可能性が極めて濃厚です。

仕事とはあまり関係ないところで忙しくなってしまったが、なんとか時間ができたので銀座ニコンサロンの阿部直樹写真展「黒風のまえ」を鑑賞した。

阿部氏の作品は好きなので、今回の展示も楽しみにしていたのだが、割と大胆に作風を変えてきたのは、驚かされるとともに喜ばしくもあった。また、タイトルの「黒風のまえ」にも関わっているのだろうが、プリント技術がさらに向上して、暗部の濃厚な描写が主題のひとつといえるほど立ち上がっている。外部にテーマ性を求めない、画面の中だけで勝負するという抑制的な態度は、いささかモードとの距離を感じなくもないが、ウケ狙いの物語を意識しない禁欲的な姿勢が展示の深みを増しているとも言えよう。

観る人を選ぶ作品かも知れないが、それでも多くの人に足を運んで欲しい展示である。
会期は4月8日まで、お勧めです。
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