サンキュータツオさんという芸人さんの本。「へんな論文」を紹介することで、研究者がいかなる生態を有しているかを紹介している。「へんな論文」の紹介だけあって、面白おかしく書かれているし、今年読んだ本の中で最も面白いが、それほどふざけたものではなく、王道を突き進んだがゆえに「へんな論文」を執筆してしまった研究者たちが紹介されている(と言っていいだろう)。論文は、査読に通すため書くわけでも、頼まれたから書くわけでもなく、気になったことをとことん突き詰めた成果であることを、思い出させてくれる良書です。研究というものに関心がある人々にお勧めします。大学生なら、関心がなくても、お勧めします。