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ようやく、「君の知らない物語」に辿り着いた。


EDテーマから、この結末を予想していた人は少なくないと思う。
だけど、それが羽川の思いなのか、ガハラさんの思いなのか。
それだけがわかっただけでも、歌詞の意味をかみしめることができる。

この話で幕切れというのも原作読者からは予想できたし、
未読者からすると、つばさキャットということで、まさかのガハラさんがテーマに
なっていたのは、驚いたことだろう。

まさにテレビ版最終回として、ふさわしいエピソードだと思う。

ガハラさんのお父さんの存在感が良い味を出して、
一言も話していないのに、そこにいるだけで、絶対の存在感を演出。
ガハラさんの切り返しには、終始、ニヤニヤモノの展開でしたよ。

やっぱり、この二人の関係というものが明白になるだけで、
視聴者としては、なんともすっきりするのではないだろうか。
丸々ガハラさんのために用意されたエピソード。

付き合い始めたとはいえ、ガハラさんと阿良々木は、ほとんど平行線でしたから、
初デートで最終回と言うのも奇を衒った発想で、独特なんじゃないだろうか。

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しかし、ガハラさんは最後まで不器用で…。

会話の主導権は常に握っていないと、落ち着かないみたいで、いつでも、
挑発や皮肉を交えながらも、コミュニケーションの上手さを感じさせる半面、
大事な所ではかなり不器用なギャップがかわいいんだ。

って、実際、コミュニケーションはかなり下手なんだよね。
羽川のことを知った風に話すし、神原のこともあるので、交友関係が広そうに
見えるけど、その二人だけなんだよね。

そこから、広がりを感じさせない。

ガハラさんの言っていた、自分の持っているものの全て。

これを口に出して言える人は少ないんじゃないだろうか。
というか、自分の持っているものが、どれかすらもわからないと思う。

背伸びをして、自分は箱が大きいんだとばかりにホラを吹くこともできる。
いや、それが普通のコミュニケーションかもしれない。

損得勘定で付き合う相手を決めたりはしないだろうけど、
自分にとって、得となる、いや、言い回しが悪いな。
自分にとって、相手を好きになる要素がまだ残っていると思うだけでも、
それだけで期待に胸を膨らませられるだろう。


それが「付き合う」ことの一つだろうから。

お互いが全てを知り合うために、期間は別にしても、嫌な面、好きな面を、
全て受け入れて、本当に好きになるということだから。

だけど、主導権を握りたいと思われるガハラさんは自分から、全てを見せつけた。
これが全てだと、阿良々木に全ての判断をゆだねて。

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だからこそ、今回は、阿良々木に自分のどこが好きかというのを聞いたんだと思う。
一度目はギャグの一つになっていたけど、二度目は真剣に。

相手が自分を好きな所が、まだ、見えていない所だとしたら…。
これで全てだといいきってしまったことで、阿良々木にとっては、
ガハラさんの可能性を見て好きになっていたら、好きになる要素がなくなってしまう。

ガハラさんは何に惹かれたのかは知らないので、不安だったのだろう。
だから、二度も聞いて、確認したかった。阿良々木は答えた。
それを信用して、全てをさらけだした。そのガハラさんの勇気に感動したよ。

今、一番コワいことが阿良々木が自分を嫌いになってしまうことだからこそ。

その誠意に対し、阿良々木は「好きじゃない所はない」と拒否しない態度を見せた。
本当に「優しくて、かわいくて、困っているときに助けにきてくれる」いい奴だよ。
この二人の告白がなんとも、くすぐったくて、青春を感じたなぁ。

ガハラさんは、それだけ阿良々木を信頼していたんだと考えると、二人の関係は、
今回だけでも、平行線から急接近だなぁ。

とまあ、怪異を別にした、良い恋物語で終わったことが何よりも美しかった。
そして、星空をバックに流れる「君の知らない物語」。素直に最高でした。

ネット版でまだ続きがあるだろうから、まとめに入らないけど、
全体に渡っての出来は上々だったと思う。
いまだにアニメ化されたことが信じられないくらいだもの。

さて、ネット版は楽しみだなぁ。早く情報が出ないかなぁ。