2008年06月

2008年06月24日

カンボジアの学校づくりと五日市憲法草案

本日、印刷所へ成迫政則著『汗と感動の学校づくり−私のささやかな国際貢献』をデータを渡す。来月中旬には刷了し、世に出ていく。

内容は、金八先生のテレビドラマの脚本家で著名な小山内美江子さんが主宰するNPO法人「JHP・学校をつくる会」が推進しているカンボジアの学校づくりに共鳴し、「成迫・足利学校」を建設するに到る活動を描いたものである。

成迫さんは、2000年の12月隊に参加、学生とともに鉄棒づくりなどに邁進する。もともと青年期に鍛冶屋などにいそしんでいた異色の元校長先生なのだから、まあプロ。でもそれを出さないようにしているが、ずぶの素人の学生を見ていられず、トッテントッテンと始める。すると音がまるで違う。「イヤー元プロ」と照れる。

そんな学生の情熱や小山内さんの学校をつくらねばと言う意欲に成迫さんは、イラクへの出兵と言う我が国政府の貢献に対し、ささやかな国際貢献として学校建設費を寄付する。その上棟式を迎える。夜、学生と話す成迫学校などなど、本文は成迫さんの生き方、これまでの人生が集約されており、リズムが良く、後は本文をお読みいただければ幸いです。

成迫さんは、あきる野市に長く教員として赴任されていた。また今でも「あきる野子ども歌舞伎」を応援されている。そのあきる野市の観光案内を見ていたら、明治14年に作成された「五日市憲法草案」がこの地で考えられたことが記されていた。

この草案を世に問うたのは歴史家の色川大吉さんであったと思うが、それを記した深沢家にその種の海外の翻訳本・新刊本が蔵に揃っており、深沢家の若者やその仲間たち(同志)がいかに民権の発展を望んでいたかが了解される。

現在、経済的にも政治的にも戦後レジームが崩壊しようとしている。その後、どうなって行くのか。明治の時代はやがて民権が敗れ、アジア侵略に繋がる国権が支配していったが、そうではなく、このカンボジアの復興に貢献していく学生たちが、さらに世界平和に貢献していけるよう、そんな時代にしていきたい。いやそうでなくては、太平洋戦争に亡くなっていったホントに多くの英霊に申し訳ない。私もささやかに応援していきたい。

 

 

 

 

 



2008年06月20日

生物多様性基本法と新河川法

生物多様性基本法が2008年5月28日に成立し、6月6日に施行公布された。

多自然河川づくり、市民参加の河川づくりを盛り込んだ新河川法は1997年に施行され、その進捗状況は遅々として進んでいる現状である。そのため、こと埼玉県では長年提唱してきた12箇所の県土整備事務所ごとに、市民参加の河川懇談会設置を今年から重点的に進めていく。また、その設置を主目的とし、埼玉県レベルで河川団体の横の連携を行う「埼玉県河川環境団体連絡協議会」を設置し、新河川法を魂の入ったものにしていきたいと考えている。

なぜ新河川法は施行後11年が経たんとしているのに進まないか、それは、市民参加の方法、参加はどこからどこまで、することによって何が可能なのか、市民が反対したならどこまで反対できるか、などをしっかりと討議せず施行されてしまったからである。

その点、今回の生物多様性基本法は、その法律に反する場合は、道路、河川、まちづくりに関し、それが解決しない場合には、それができないこともあり得るし、市民の意見を尊重するなどとしている点、その法律の改良を積極的にすることも盛り込まれており、WWFも高く評価し、「理念に終始して終わるのか、実際の保全活動に役立てられるのか」それは日本の取り組みにかかっているとしているが、この法律がかなり試行錯誤を意識している点を鑑みても、この法律が今後の日本のあり方に大きく影響していくであろう。

考えれば、近年の我が国の環境に対する取り組みは、こちらが見てもかなりマジである。1998年の拓銀、山一証券の倒産とともに、戦後の経済体制は大きく構造的転換を図ったが、その後の経済体制の構造的柱は、この環境問題であろう。

大都市を見ていると、安い食糧、もの、石油などのエネルギーが潤沢に定時的に入ってきて、初めて大都市は繁栄するものである。しかし、最近の食の安全不安、価格の高騰、また食糧不足への現実、石油・資源の高騰などを見ると、この大都市の繁栄はかなり好条件が重なって成り立つものであると、皆が感じ始めている。これからの人間の基本軸は、持続可能な生産体制とはである。生物多様性基本法はそれへの大きなステップであろう。

2010年に名古屋で開催される「第10回生物多様性条約会議」に向けて、市民活動はその準備をしていく必要があろう。