2010年11月

2010年11月30日

CTF151艦隊、第8代ソマリア沖アデン湾海賊対策司令官はパキスタンに

CTF151艦隊に関しては、1を記したままで、朝鮮半島に追われてしまった。

そんなこんなしていたら、CTF150情報で、パキスタン海軍がCTF151艦隊の司令官となると報じた。司令官名はAbdul Aleem司令官。

パキスタン海軍は、統括的艦隊のCTF150艦隊司令官にはなっているが、海賊対策の151艦隊の司令官は初めてである。引継式は、29日にアラブ首長国連邦(UAE)のフジャーラ港におけるイギリス海軍のFF「コーンウオール」艦船で行われた。

これまでの司令官は、初代は2009年1月にアメリカ海軍マックナイト司令官、第2代も2009年4月にアメリカ海軍ハワード司令官(女性)、第3代は5月にトルコ海軍Bener司令官(ただし旗艦はアメリカ艦船)、第4代は8月にアメリカ海軍サンダー司令官、第5代は2010年1月にシンガポール海軍ミランダ司令官、第6代は4月に韓国海軍で、この時初めて旗艦が「カン・ガムチョン」となり、司令官の国の艦船となった。リー司令官である.

第7代は9月からでトルコ海軍。その旗艦は同国のFF「ギョクチェアダ」である。エルツグル(Ertugrul)司令官。その傘下の国は、オーストラリア、韓国、パキスタン、シンガポール、タイ、トルコ、イギリス、アメリカとしている。イギリス、アメリカ以外の国はすべてアジア・太平洋の国である。この点は注目すべきである。

今回はパキスタン海軍が司令官となるのは、そんなわけで第8代であるが、その旗艦名は記されていない。





イラン海軍海賊対策派遣艦「ジャマラン」について

「高町なんとか」さんより、イラン海軍が今年就役したフリゲート(コルベット)をソマリア沖に海賊対策で派遣させたのであるが、その派遣艦「ジャマラン」に関して、コメントをいただいた。ありがとうございます。

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>「駆逐艦」ジャマラン

以前からイラン海軍が保有しているアルヴァント級フリゲート(イギリス製)を国内で建造したものでしょう。

アルヴァント級は1970年代にイギリスから4隻購入し、1980年代にアメリカ海軍の攻撃で1隻が沈没、1隻が大破しました。

大破した艦はイランが自力で修理しました。

現在では、中国製の対艦ミサイルを装備しています。

もともとアルヴァント級はヘリコプターを搭載していませんが、国内建造するに当たり、ヘリ搭載(運用)能力を付与したのでしょう。

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良くはわからないが、いろいろな角度からの分析は大切である。イランはこれまで中型艦以上を国内建造していない。

以前からも記しているが、国内設計できる国は僅かであり、まして艦船の歴史の浅いアジアではなおさらである。

多くはライセンス生産である。イラン海軍のこの「ジャマラン」はライセンス生産でも無いし、どこかの国が設計図を譲渡したとも聞かない。

「高町なんとか」さんが言うごとく大破した艦船を自力修理したとすると、かなりの技術力である。もう少し調べてみたい。



2010年11月29日

米韓海軍共同演習の参加状況と次期海賊対策派遣艦は?

聯合通信は、今回の米韓海軍共同演習について、やや具体的な内容を伝えている。

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韓米合同軍事演習初日の28日は、ジョージ・ワシントンをはじめとする米軍戦力と、イージス駆逐艦「世宗大王」など韓国軍戦力の通信交換で開始。続いて通信網を点検し連絡団を交換するなど、疎通チャンネルを構築した。

 2日目の29日は、対空防御および強襲訓練、海上自由攻防戦、潜水艦探知および防御訓練、連合機動軍需訓練など高難度精密戦術訓練を実施する。

 対空防御は、両軍のイージス艦が数百個の空中目標物を同時に探知し防御する訓練。強襲訓練では母艦艦載機が仮想の目標物を実際に打撃する。海上自由攻防戦では、黄海上の北方限界線(NLL)を侵犯し韓国側水上戦闘団に攻撃を試みる敵の水上戦闘団を迅速に識別し、艦載機を緊急出動させ、両軍艦艇の武器体系と戦術で敵を撃滅する形で進められる。

今回の演習は、全羅北道・群山港の西66キロメートル沖に位置する於青島、忠清南道・泰安半島クァンジャン岬から西に55キロメートル沖の格列飛列島などで実施されている。

 米国軍からはジョージ・ワシントンのほか、高性能地上監視偵察機E−8(ジョイントスターズ)も投入され、北朝鮮の海岸砲・地上砲基地の動きなど挑発兆候を監視する。イージス巡洋艦カウペンス(9600トン級)、シャイロー(9750トン級)、イージス駆逐艦ステザムとフィッツジェラルドなども参加している。

 韓国軍からは、「世宗大王」をはじめ駆逐艦(KDX−II)の「文武大王」「忠武公李舜臣」、哨戒艦、護衛艦、軍需支援艦、対潜航空機P3−C、対潜ヘリLynx、F−15K、KF−16戦闘機各4機などを投入している。

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韓国海軍は、かなり大型化・新鋭化したとしても、いまだ弱体であり、満載排水量3000トン以上の軍艦は3隻参加とは淋しい。

しかし、イージス駆逐艦2隻(1隻は就役したばかり)、KDX−II「イ・スンシン」級6隻、広開土大王(クアンゲト・デワン)級3隻で計12隻である。

うち1隻はソマリア沖に展開中であり、次期派遣艦は準備中であろうし、北との前線にも数隻は配置しているであろうから、この3隻参加は限界か?

それにしても、ソマリア沖派遣艦は、「王建」が7月9日出港、途次スリランカ・南アフリカなどで軍艦外交を実施し、9月13日に護衛活動を開始している。

そろそろ第6次派遣艦が出港の予定であろうが、今回の事件で延期となるのだろうか?



2010年11月28日

明日午前10時、砲撃事件で韓国の李大統領が国民向け特別談話


聯合ニュースである。
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【ソウル28日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領が29日午前10時、北朝鮮による仁川・延坪島への砲撃と関連し、国民向け特別談話を発表する。青瓦台(大統領府)の洪相杓(ホン・サンピョ)弘報(公報)首席秘書官が28日明らかにした。
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内容は全然想像できないが、注目されるところである。

危機管理これしかない、北朝鮮を豊かにしよう

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、金独裁体制が存続でき、中国の影響力も認め、党・軍体制も存続でき、なおかつ経済力も発展させ、公開経済にしていくには、いかなる要件が必要であろうか。

何回も記しているが、北朝鮮の技術力はすばらしいものがあるのである。潜水艦を自国生産できる国は誠に少ない。

こんな素晴らしい技術力のある国が隣にありながら、敵視扱いせざるを得ないのは、何とも経済的にはもったいないのである。

これも何回も記しているが、その国が豊かになれば自然と民主主義的になっていくし、ならざるを得ない。「金持ち喧嘩せず」である。例えは悪いか?

北朝鮮を豊かにしようという目的が合致すれば、軍事力で攻める選択肢を選ぶのがまずいのであるなら、豊かにするしか無い。しかし、これ、もし、その豊かにするという選択肢を選ぶとすると、かなり早いスピードで北朝鮮は変わっていくだろう。

内部崩壊を待つとか軍事力で攻めるとか言う選択肢のみがこれまで討議されてきたが、北朝鮮はどうしたら豊かになるかという会議は今までもたれなかったのではないか。

韓国の深刻な悩みが分かった以上、これはここしか選択肢は無いのである。