2010年12月

2010年12月31日

中国海軍 固定翼対潜哨戒機の展開

中国海軍の早期警戒機が東シナ海の真ん中あたりに飛来してきたので、我が国の戦闘機が緊急発進させたのは3月12日であった。

この時飛来してきたのは、Y−8型で、中国にはこの早期警戒機は2機あり、その機体番号は、9181と9301で、自衛隊が発表した公表写真は、機体番号は9301であった。

この3月12日になぜ、飛来させたかは、その当時の動きから特にこれだということは指摘できない。しいて言えば、この3月には中国海軍の南西諸島沖を通過する演習する艦船が多かったため、それかなという位である。この点は修正する可能性がある。

さて、雑誌「世界の艦船」2009年7月号の「特集・中国の空母」を見ていたら、中国と日本の「航空機搭載艦」と対潜ヘリ(哨戒ヘリ)の機数を掲載していた。

それによると、SH−60Kは29機、SH−60Jは62機とあった。また、中国のZhi−9は11機、Ka−28は10機とあった。

え、中国の対潜ヘリは全部で21機である。一応「主要艦載ヘリ」と記述しているので、他にもあるとしても少ない。他にもあるだろうと、少々調べたが、これぞというのは見つからない。Zhi−9系のバージョンタイプはあるのだろうが。

さて本題の固定翼対潜哨戒機である。これも、小生の手元にはあまり資料がない。各種資料では洋上哨戒機として「運輸8X」が3機あるとしている。

他に飛行艇などが哨戒機に使用されているとしている。性能的には海上自衛隊のP−3C、P−1に大きく落ちるとされているが、P−3Cの各種バージョンを含め100機近い陣容には程遠いというのは確かであろう。

中国海軍と韓国海軍に共通するのは対潜戦を重視していないということである。これまでの実戦や戦訓が水上射撃戦であったからであろう。

両海軍とも潜水艦は充実したものを持ちながら、対潜戦を重視していない。

中国海軍は、ホントは本音のところで、対米、対日を危険視していないのではないか。

先の中国の早期警戒機に戻ると、この飛行機、東シナ海の真ん中を通っているのに、戦闘機を発進である。南西諸島に向かってきたからであろうが、これらのことを含め、両国の政治家や高官が話し合ってもらいたいものである。

EU NAVFOR部隊艦隊順調に新参加艦増える

この海賊対策では、EU NAVFOR艦隊においては、フランス、ドイツの他、スペイン、ギリシアの頑張りが目立ち、NATO SNMG艦隊においては、アメリカ、イギリスの他、トルコ、ポルトガルの健闘が顕著である。

さて、EU NAVFOR艦隊にスペインのFF「カナリアス」が参加したと、EU NAVFORは30日報じた。

「カナリアス」は、アメリカのO・H・ペリー級の「サンタマリア」級6隻の1隻で2回目の参加である。

前回は、第3次に2009年8月に参加している。

スペイン海軍は現在補給艦「パティーニ」が第7次EU艦隊の旗艦として動いている。

スペインが旗艦・司令官となったのは、これが2回目で第2次に続くものである。

スペイン海軍は、NATO SNMG1艦隊の第2次艦隊(2009年3月結成)時に、イージス艦「ブラス・デ・レッソ」を派遣して以来、NATOには1隻も参加していない。

また、上記に記したごとく、ポルトガル海軍は哨戒機はEUに参加させているが、艦船はEUに1隻も参加させていない。またデンマークはEUには1隻も派遣していない。しかしNATOには熱心に参加している。こういう関係がなぜなるのか、小生にはさっぱり分からない。

EUとNATO両方に参加させている欧州の海軍は、ギリシアとオランダ、イタリアが主な国である。

NATOに派遣していないのは、フランス、ドイツの大陸国である。こちらは分かる。アメリカ、イギリス主導のNATOがそれとなく面白くないからであろう。両国は、現在のアフガニスタン戦争にはISAF軍として参加しているし、NATO軍としても演習などには参加しているのであるが、海賊対策にはNATO艦隊に、ドイツは2009年から、フランスは初めから参加していないのである。

この割り切り方も、軍事・外交に弱い日本人としてはさっぱり分からないのである。






台湾漁船がマダガスカル島沖で海賊された!!

どうもアフリカの海賊たちはクリスマスや年末だからと言って、海賊行為を休んではくれないようである。

莫大な身代金を手にした海賊たちは、その行動半径をますます広げ、インド洋、さらにアフリカ東岸の赤道南まで拡げているようである。EU NAVFOR情報による。

2010年12月25日朝マダガスカル島北東およそ120海里の位置で襲われたとのことである。襲われてからの連絡は一切無い。

襲われた漁船には26名の台湾人、中国人、ベトナム人は乗船している。現在28隻613名がソマリア沖では海賊につかまっているとのことである。

過去にも台湾船籍が襲われたことはあり、その際は中国の海賊対策艦が救援に向かったことがある。まあ、台湾だから中国海軍がという時代ではなく、近海にいる軍艦が救援に向かっているかも知れないが、それにしても海賊行為が拡大していると言える。

2010年12月30日

中国海軍、今年は海賊対策で国際交流に自信を得た年

中国海軍が今年もっとも自信を持ったのはソマリア沖アデン湾海賊対策における多くの多国籍海軍との会合であったろう。

イギリスのEU NAVFOR司令部、NATO海軍司令部に行ったり、バーレーンのCMF司令部、CTF150司令部を訪問したり、さらに現地では多くの現地旗艦を訪問、交流している。

また、中国海軍の病院船が東アフリカを訪問し、医療支援を行っている。

中国海軍は、海賊対策任務を行えるだけの中・大型艦船は少ない。であるから現在の第7次派遣艦は、054A級の「舟山」「徐州」であり、第3次に続く2回目の派遣となっている。

中国海軍の脅威、軍拡を叫ぶのは「思想の自由」国家の日本だから構わないが、客観的事実は認識しておいた方が良い。

来年初めには米中首脳の会合が始まる。その時、具体的な米中軍事交流が始まる。

しかし、中国海軍の国際化が中国軍の国際化になっていないのが現在の問題である。

中国海軍は、駆逐艦「ハルビン」「青島」の就役で国際標準艦を完成させた。それぞれ、1994年、1996年の就役である。その時、2流海軍国から、世界最前線のフネを自国設計自国建造できる1流海軍国となったのである。

中国海軍は、2008年12月26日に第1次海賊対策艦を出発させた。その艦隊は「武漢」「海口」および補給艦「微山湖」である。三亜港を出発し、1月6日にはアデン湾沖に到着している。全12日間。

中国海軍の気負いが感じられる日程である。

中国海軍の遠海での初めての実任務であった。以来、2年が過ぎ、中国海軍は永続して任務を続けている。多大な国際貢献をしているのである。アメリカも高く評価している。

来年は、日本も中国と積極的に軍事交流を進めて欲しいものである。

EU NAVFOR艦隊動く

欧米はクリスマス休暇で静かである。現在、第7次艦隊がスペイン海軍が司令官・旗艦で動いているが、旗艦・スペイン海軍補給艦「パティーニ」、ドイツのDDG「ハンブルグ」、イタリア海軍FF「ゼフィーロ」、フランス海軍通報艦「ジャクベ」、ベルギー海軍FF「ルイーズマリ」の5隻であった。

第6次では、途中参加(10月20日)の「ルイーズマリー」を除いて11隻体制であったから、クリスマス休暇を終えたら増加するだろうと記しておいたが、もっとも熱心な、フランス海軍はフリゲートを派遣していた。

EU NAVFOR情報では、22日に加わったとのことである。情報は29日付けであるので、掲載が遅れたということであろう。NAVFOR情報では、商船MV(Merchant Vessel)の海賊被害は毎日掲載しているので、この1週間の記載遅れはなぜであろうか。

参加したのは、フランス海軍のジョルジュ・レイグ級「モンカルム」(D642)であり、初参加である。

第7次艦隊は、ベルギー艦船「ルイーズマリー」を除き、すべてが初参加である。

「モンカルム」は、1982年の就役である。イタリアの「ゼフィーロ」も1985年であるから、いずれも日本の「はつゆき」級と同じ時期の建造。