2011年07月

2011年07月31日

フランス海軍のヘリ強襲揚陸艦「トネル」2010年インド訪問、仏印関係強化か!!

フランス海軍のヘリ強襲揚陸艦「トネル」がインド・コチ軍港を訪問したのは、2010年6月のことであった。
今年、僚艦「ミストラル」が遠洋練習航海で訪問した。

この頻度はいかにと先に記したが、見ていくと、2010年も海軍士官候補生の遠洋練習航海であった。2010年は120名とのこと。

これはフランスの巡用練習艦「ジャンヌ・ダルク」が引退したために、この「ミストラル」級が活用されているようである。

「ジャンヌ・ダルク」は引退する前の2009年1月にFF「ジョルジュ・レイグ」と一緒に、やはりインドのコチ軍港を訪問している。

今回調べた限りでは3年続けてである。まあ、東回りをすれば、おのずからインドとなる。しかし、あのロシア艦隊でさえ、太平洋艦隊が海賊対策で、中東に来たら、その帰りは軍艦外交を展開しているが、いつも1国から2国程度、帰航の順路から離れて、訪問しているが、それでも3回連続同じ国ではない。やはり、フランスはインドを意識していると言える。

ロシアとインドの軍関係のつながりは説明する必要はないであろう。いろいろ問題は発生しているが、武器、艦船、戦闘機をはじめ、強いつながりを有している。

このフランスのインド訪問は、世界外交を展開しているフランスとは言え、今後注目していきたい。



フランス海軍 ヘリ強襲揚陸艦「ミストラル」艦隊の動向!!

現在欧州で一番張り切っている海軍はフランスであろう。リビア紛争で、空母「シャルル・ド・ゴール」およびヘリ強襲揚陸艦「トネル」を派遣している。また、ソマリア沖アデン湾では最大の参加艦を派遣して海賊対策に対処している。

今後の国際的共同軍事活動を考えると、この二つの行動は、その国に上陸し、誤爆誤射を行い、その国のテロ組織だけでは無く、その国の国民を敵とするこれまでの解決策を反省した活動と考えられ、この2種の国連安保理決議行動は、その変化はありえようが、軸はこの2種であろう。

となると、そこでリーダーシップを発揮しているフランスの動きはかなり注目して見ていかねばならない。

またリビアにおける「トネル」搭載の攻撃ヘリの成果も知りたいところであるが、今のところ、具体的記述はあまり見ない。現在、自衛隊を初め、世界の軍事筋は、この成果を一番知りたがっているだろう。いかがであろうか。

さて、この2月に出港した「ジャンヌ・ダルク」艦隊こと、「ミストラル」およびFF「ジュルジュ・レイグ」艦隊の動きは、フランス海軍HPでは詳細に出ていようが、小生、フランス語はからっきしである。

そこで英語検索でひっかかったのを記してみよう。あやまち多いと思われるが。

同艦隊は、2011年2月出港した。同艦隊には、学生(海軍士官候補生)が134名搭乗していた。25名のサービス女性を含む。

134名は、アカデミー学院から93名(士官候補生?)、12名のサプライ士官、5名の海事士官、7名の医療士官そして17名のForeign士官からなっていた。

5カ月任務期間で7月にツーロンに帰港の予定である。

同艦隊が出港するや、リビアで民主化運動が発生し、ただちに同艦隊は地中海に入り、ツーロン港に入り、食糧・医療物資を積載した。3月5日(土)出港した。

さらにチュニジアのザルジス商港に寄港した。3月7日(月)である。約900名の国境を越えてリビアから逃げてきたエジプト人をエジプトのアレキサンドリアまで運ぶために。

しかし、フランス海軍の広報官は、「受け入れられない、すぐに出発しなければ」と発表した。

というのは多くのエジプト人は既に飛行機で出国していた。3時間我慢すれば、飛行機なら着いてしまうのである。しかしフネなら3日間である。アメリカの軍用機は土曜日(5日)に640名のエジプト人を運んだ。また、アメリカとEU諸国は、チュニジアに避難してきた4万名のエジプト人を空輸する予定である。

そこで、50トンの毛布、テント、医療器具、食糧、ウオータータンクを陸揚げした。

この情報はさまざまな情報があるようである。しかし、実態は900名のエジプト人を救済すべく、チュニジアの首都にある港に行ったら、既に飛行機で空輸されていた。次の国境を越えて来る人を待つわけにはいかぬので、すぐに出発するということらしい。どこの国の新聞も、おもしろおかしく報道するので、訳がわからなくなるのであるが。

さて、続いて3月27日、サウジアラビアのジッダを訪問した。その後、アデン湾、インド洋で海賊対策、ドラッグ捜索に従事する。

この海賊対策、ドラッグ捜索に1カ月ほど任務した後、予定通り、5月5日〜8日まで、インド西岸のコチ軍港に駐留している。

さらに5月23日には、シンガポールを訪問し、国際防衛展示会に参加。

この後、6月8日にはインド洋にある島国「モルディブ」を訪問している。そのリポーターは「この2隻のツアーは、これまで経験しなかった、まったく新しい、光り輝く経験であった。そしてこの遭遇は、私の人生で2度と起こらないだろう。というのは平和な島国のモルディブに生きているかぎりは」と語っている。

その後は、今のところ、検索出来ていない。この間、僚艦「トネル」は5月17日出港し、リビア海域で任務中である。

なお、もう少し述べれば、2008年には「ミストラル」とFF「デュプレックス」(ジュルジュ・レイグ級)は同じような航海で4月9日東京港に寄港している。また2009年11月7日には世界的話題となったロシア・ペテルブルクへの寄港をしている。この年、2009年7月には西アフリカのガーナを訪問している。多分アフリカ諸国を歴訪したのであろう。(アフリカ諸国歴訪は未確認)

2010年6月9日には「トネル」がインド・コチ軍港を訪問しており、「ミストラル」級が2年続いて訪問したことになる。この頻度はかなりのものがある。









2011年07月30日

護衛艦「やまゆき」、ソマリア沖海賊対策に!!

著名な艦船写真ブログ「成田艦艇団」を見ていたら、いつもお世話になります!!、護衛艦「やまゆき」の公開体験「マリーンフェスタinキサラズ」7月24日で、艦船に銃座がついていたとのこと。その銃座の写真もついている。

小生、地方所属の護衛艦がかつては、その機能、大きさから明らかに、4個護衛隊群の護衛艦と違っていたが、つまりDDとDEの違いであった。しかし、あの世界に出ても誇れた「たかつき」級が地方護衛隊に入りはじめた頃から、もう、違いはないと思い始めた。

まして、2010年6月、それまでDEであった「ゆうばり」「ゆうべつ」が引退するや、すべての艦船が海外任務に対応できる艦船となってきた。「ゆうばり」「ゆうべつ」クラスでも、本来は、海外任務はできるし、世界の艦船はあちこちに派遣されているが。

ともかく、「あぶくま」クラスはかつての「やまぐも」クラスとほぼ同じ大きさであり、「やまぐも」クラスは世界へ練習艦隊として歴訪している。

話を本題に戻すと、なぜ「はつゆき」クラスがアデン湾ソマリア沖の海賊対策に派遣されないのかと、しばしば、記してきた。格納庫内の整備がしづらい点はあろうと述べてきたが、フランス海軍は1977年就役の「ド・グラース」を派遣しているし、ドイツは「はつゆき」とほぼ同じ就役期間の「ブレーメン」級8隻を盛んにソマリア沖だけではなく、地中海などにSNMG艦隊に参加させている。

さて「やまゆき」の銃座である。「銃座」はテロ対策、海賊対策以外、あまり使用方法がない。どこか近く海賊演習、テロ対策演習の国際的演習があるとは聞いていない。いや、多国間演習に「ゆき」クラスが出たことも、2000年前後からはないのではないか。

少なくとも、第11護衛隊から15護衛隊に属する(任命される)と、乗員は、海外任務はないと安心する人もいようが、残念がる人もいよう。まして、その乗艦にどんなに愛着があろうと、2線級と言われると気分が悪いものである。

ぜひ、できたらの話であるが、この「ゆき」級も、ドイツのように海外派遣させてあげたいものである。

ちなみに「やまゆき」は1985年就役。



イギリス海軍、2隻のフリゲートが帰国!!

イギリス海軍HPを見たら、「2隻のフリゲートが帰国」とある。

この2隻とは、小生が作成しているイギリス海軍の主要水上艦の運用表を見ると、「リッチモンド」、「アイアン・デューク」が多分そうであろうとなった。「リッチモンド」は2011年1月5日出港、「アイアン・デューク」は1月11」日出港である。

ということで、イギリス海軍HPを見たら、そのとおりであった。以下、イギリス海軍HPより。

7月28日帰国で、6カ月以上の任務期間である。「アイアン・デューク」は7カ月任務の大部分をスエズ以東で過ごした。また、3カ月リビア沖に参加していた「リバプール」を引き継ぐ形で、リビア沖で数日を過ごした。

「アイアン・デューク」は3日間の緊張した夜に、リビア沖のミスラタ市でリビア軍の大砲に対する砲撃を行った。また、NATOの軍用機がリビアのロケットランチャーの攻撃に際し、リビア軍の位置を照らすべく、夜の空にstar
shells(照明弾)を発射した。

「リッチモンド」は最初の2ヶ月間、海賊対策に参加し、それから港訪問(port syop)を行い、オマーンのサラーラ市、ジブチ、セイシェルを訪問した。セイシェルを訪問した際は、この地区の安全、海賊対策のキーパートナーであるセイシェルコーストガードに海賊対策のエキスパートアドバイスをするとともに、エンジン機関のサポートも行った。この時は海の国際カーニバルの時でもあったので、ロシアの艦船、インドの艦船とも交流を行った。

概要は以上である。「リッチモンド」はこの他、シンガポールなどの東南アジアも訪問している。5月18日〜20日に行われたIMDEX(国際海事防衛展示会)に参加している。6月には「ベルサマシールド2011」多国間演習にも参加している。これはシンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドとイギリスが参加する演習で、毎年開催している。


フランス海軍FF「クールベ」海賊対策アタランタ作戦6カ月任務終了!!

フランス海軍はリビア沖に、そしてこのソマリア沖アデン湾に、その持てる海軍力の全力を注いでいるようである。

それがどういうことなのかは、あまり日本では話題にならない。

しかし、分析はしておく必要があろう。「フランスは近くイギリスを抜き、海軍力では欧州第一の国となる」と言った小情報を見たことがある。確かに、リビア沖における空母「シャルル・ド・ゴール」の活躍、攻撃ヘリで攻撃している強襲揚陸艦「トネル」の活躍と言い、フランス海軍は、このリビア攻撃の海軍部門ではイタリア海軍と並んでリーダーシップを握っている。未確認であるが、7月中旬までは空母はリビア沖に展開している。

また、海賊対策に関しては、最大の派遣艦数を誇り、多くの貢献を成している。2009年あたりから、EU諸国において、フランスが「最大の活動」を成していることは事実であろう。

さて、フランス海軍のFF「ラファイエット」級の3番艦「クールベ」は6カ月任務を、2011年7月28日終了した。EU NAVFOR情報7月29日発である。

この「クールベ」の参加に関しては、7月23日にEU発表があったWFPの護衛成功情報まで、分からなかった。

フランスは、この6カ月任務の期間、「ジャクベ」(通報艦)、「モンカルム」(ジョルジュ・レイグ級)、「アコニト」(ラファイエット級、中途からリビア任務に転属)、「ニヴォーズ」(フロリアル級)、「ゲプラット」(ラファイエット級)、補給艦「ソンム」が参加しており、うち「ニヴォーズ」と「ゲプラット」は4月終わりあたりまで、参加していた。