2011年08月

2011年08月31日

「すずなみ」、大湊に移動!!!

舞鶴地方隊は、2011年8月26日、「8月1日付けで第5護衛隊から第3護衛隊(大湊)へ編制替えとなった「すずなみ」の出港見送り行事が、まだまだ汗ばむ陽気の中、多くの参列者に見守られながら執り行われました」と発表した。

今回8月1日発表のものは、「せとぎり」が第3護衛隊から第7護衛隊に転籍。
「すずなみ」が第1護衛隊群から第3護衛隊群に転籍。
「きりさめ」が第3護衛隊群から第4護衛隊群に転籍。

であった。まさか、転籍に伴い、大湊に移動とは!!

大湊は「なみ」級が「まきなみ」とともに2隻態勢となる。あと「ゆうぎり」「はまぎり」、そして「せとぎり」であるが、「せとぎり」はどうなるのだろうか。15護衛隊の「おおよど」「ちくま」と大湊も充実してきた。

ドイツ、新型F125の艦砲射程距離は100キロ

ドイツの次期フリゲートF125級のWIKIを見ていたら、その主砲の射程距離は100キロとのこと。

このF125級の主任務は、長期任務(母港を離れて2年間、熱帯勤務も可能)と陸地への攻撃を主体とした艦船であるためから、この長射程の砲となったものであろう。

ではその口径はとなると、12.7サンチ砲(5インチ)である。今回のリビア制裁では艦からの陸地砲撃がかなり活発になされた。であるから、港への接近、航路打開などを含めて、この射程距離は有力であると言える。

しかし、100キロはすごい。ロシアの13サンチ砲でさえ、約30000m(30キロ)とされている。

先のリビア制裁では、陸地からの攻撃に対し、カナダ海軍の57mm砲では有効射程ができず、一旦、退いたということもあった。それに対し、イギリスの114mm砲で反撃したと言う。

もっとも、アメリカの現行5インチ砲54口径MK45Mod2の改良型62口径MK45Mod4はERGM砲弾であるなら、射程は63海里である。ERGM砲弾とは、長射程精密誘導砲弾であり小型のミサイルである。

「アーレイ・バーグ」級31番艦以降にこの砲塔、砲弾を配備している。ドイツの新型F125級もこの砲、砲弾であろうか。


海賊対策に参加した1500トン前後の小型艦一覧

海賊対策に、満載排水量1500トン前後のコルベット、哨戒艦クラスが参加したこれまでの実績を紹介すると次のようになる。

EU NAVFOR艦隊第1次 2008年12月
コマンダン・デュキン(フランス、ドルブ級通報艦)

第2次 2009年4月
コマンダン・ブーアン(フランス、ドルブ級)
コマンダン・ベッチカ(イタリア、軽戦闘艦)

第3次 2009年8月
コマンダン・ブーアン(フランス、ドルブ級)帰還月日は不明
コマンダン・ベッチカ(イタリア、軽戦闘艦)途中、帰還

第4次 2009年12月
無し

第5次 2010年4月
無し

第6次 2010年8月
インファンタ・クリスティナ(スペイン、デスクビエルタ級)

第7次 2010年12月
ジャクベ(フランス、ドルブ級)
インファンタ・エレナ(スペイン、デスクビエルタ級)

第8次 2011年4月
無し

以上である。イタリアのコマンダン・ベッチカは2003年に就役した新鋭艦で、ヘリが搭載できる。

乗員は80名、満載排水量1,520トン、最高速度25ノット、航続距離3,500海里。兵装は、76mm単装砲1基、25mm機関砲2基、ヘリはAB212またはNH90ヘリを1機搭載する。いわばカシオペア級とほぼ同じである。というよりかなり現代化した艦影となっている。

イタリアの「ベッチカ」は補給・給油無しの航海は、10日間としている。確かドイツの新鋭コルベット「ブラウンシュバイク」級(満載排水量1,840トン)も同じ程度、正しくは1週間であるから、このクラスは、海賊対策に従事する場合、常時、または随時、補給艦または容易に寄港できる港が必要である。

多分、ジブチ港(ジブチ国はフランスがその防衛の役割を果たしている)がその役をしているのであろうが、確認はしていない。

また、EU艦隊には常時各国の補給艦が参加している。その支援もあったことであろう。

こう見ると、役務を果たすには、このクラスは充分対応できるし、むしろヘリがあれば、なお適任なのであろうが、
母港から遠く、長期・酷暑・暴風雨などもあるこの海域では、支援態勢が整備されていないと、かなりきついのかも知れない。







第9次EU NAVFOR艦隊にスペイン哨戒艦が参加!!

EU NAVFOR情報である。2011年8月30日。

第9次EU NAVFOR艦隊にスペイン海軍の「インファンタ・クリスティナ」が2011年8月29日参加した。

同艦は2回目の参加で、前回もこの8月8日から参加し、12月9日に離脱している。

この種のフネは日本には無く、その運用があまり知られていない(小生も知らない)ので、少々記してみよう。

このフネは、スペインではデスクビエルタ級という。フランスのドルヴ級通報艦、イタリアのミネルヴァ級、カシオペア級とも通じるものがあるので、やや詳しく要目を記す。

デスクビエルタ級哨戒艦
満載排水量1,482トン
速力25ノット
航続距離4,000海里(18ノット巡航)
乗員115名
兵装
76mm単装砲1基
40mm機関砲2基
シースパロー短SAM1基
ハープーンSSM単装発射機8基
375mm連装対潜ロケット1基
MK32短魚雷発射管2基
1番艦就役年1978年(1番艦は2009年に退役)

デスティエンヌ・ドルヴ級通報艦
満載排水量1,250トン
速力24ノット
航続距離4,500海里(15ノット)
乗員89名
兵装
100mm単装砲1基
20mm機関砲2基
12.7mm機銃4基
ミストラル近SAM1基
MM40SSM 4基
L5 550mm魚雷発射管4基
1番艦就役年1976年(1番艦は退役)

ミネルヴァ級コルベット
満載排水量1,285トン
速力25ノット
航続距離3,500海里(18ノット)
乗員120名
兵装
76mm単装砲1基
40mm機関砲2基
アルバトロス8連装短SAM1基
テセオ対艦ミサイル追加装備可能
MK32短魚雷3連装発射管2基
1番艦1986年

カシオペア級哨戒艦
満載排水量1,475トン
速力20ノット
航続距離3,300海里(17ノット)
乗員60名
兵装
76mm単装砲1基
25mm機関砲2基
12.7mm機銃2基
ヘリ1機
1番艦就役1988年

いずれも沿岸警備、国境警備などに使用しており、また外洋航海での作戦には一定の限界があるとされているが、大きさから当然のことであろう。

ソマリア沖アデン湾海賊対策では、そのフネの母港(補給、修理、整備)がその沿岸なら、この種の哨戒艦、日本の大型巡視船で充分であろう。2週間〜1カ月程度の航海期間であろう。

しかし、本海賊対策の沿岸諸国は、その任務ができ得ない国々である。

そこでより大型のフネが派遣されているが、この小型艦のこれまでの動向を追ってみよう。以下別項で。








2011年08月30日

アジア海軍の台頭、トルコ海軍「ゲムリク」シンガポールに入港

トルコ海軍公式HPより。

トルコ海軍のO・H・ペリー級「ゲムリク」は2011年8月29〜31日、シンガポールを寄港する。

同艦は、艦隊(3隻のフリゲート、1隻の補給艦)として、アクサズ軍港を出港、アデン湾で海賊対策に従事した後、アラビア海、アラビア湾(ペルシア湾)に入り、ムスカット、ドバイ、ドーハ、カラチを訪問し、インド西岸のムンバイ(7月7日〜10日)に到着した。そこで艦隊と別れ東航し、インドネシアのメダン港(7月17日〜19日)、マレーシアのポートクラン(7月20日〜23日)、上海(8月1日〜4日)、串本(8月7日〜8日)、東京晴海(8月9日〜12日)、釜山(8月15日〜18日)、香港(8月22日〜24日)訪問し、今回の入港となった。

アジアの海軍は、2008年頃からのソマリア沖アデン湾での海賊対策に参加することで、遠洋航海をできる海軍として、まして海賊対策は、軽度の危険度はあるとしても実戦であるから、それに参加できる国と言うのは、一流海軍国として認知されたこととなる。現在アジア・オーストラリアからの参加国は、このトルコ海軍を含め11カ国である。

これは、ほぼ欧州の海軍国数と匹敵する。

トルコ海軍は、今回の艦隊行動と言い、「ゲムリク」の長期航海と言い、立派なものである。

1番艦が竣工したフリゲート「ミルゲム」級は自国設計自国建造である。満載2300トン、12隻が建造予定で、うち4隻がフリゲートタイプ、8隻が哨戒艦タイプである。アジアでは、フリゲートクラス以上の艦で、自国設計の国は、戦後、中国、韓国、インドに続き4カ国目である。