2012年05月

2012年05月31日

ドイツ海軍 NATO海賊対策艦隊発足以来、初のSNMG2艦隊旗艦司令官に

ドイツ海軍HPによる。

ドイツ海軍のFF「バイエルン」はNATOのStanding NATO Maritime Group2(SNMG2)の司令官と旗艦となる。

ドイツ海軍の「バイエルン」は2012年6月1日10時にヴィルへルムスハーフェンを出港する。同艦はトルコのアクザスで6月15日にSNMG2艦隊の司令官を交替する。新司令官はドイツのThorsten Kahler(トルステン・ケラー)准将(Flottillenadmiral)。ケラー准将はドイツのヴィルヘルムスハーフェン第2機動艦隊司令官である。

第2機動艦隊は、ザクセン級3隻、ブランデンブルク級4隻、ブレーメン級8隻、その補助艦からなる。

ケラー准将の任務は11月の終わりまでである。その後任はトルコかフランスの司令官がなるであろう。

ドイツ海軍HP概要は以上。

ドイツ海軍は海賊対策にはEU艦隊として出撃する。であるから、SNMG2艦隊は2012年12月に海賊対策に従事することになるので、ドイツ海軍の司令官は交代するのである。

であるが、フランスはNATOには参加しているものの、NATOの海賊対策には参加していない。

もっとも、2008年12月にNATO海賊対策艦隊ができて以来、これまでドイツ海軍は司令官を引き受けることはなかったのである。

ところが、欧州財政悪化で、NATO海賊対策艦隊の運営が大変になってきた。そこで、ドイツが引き受けることになったものであろう。

NATO海賊即応艦隊の海賊対策任務開始以来のこれまでの司令官は次のようになっている。任期は1年間。

2008年6月イタリア海軍がSNMG2艦隊司令官就任   

2008年12月ポルトガル海軍がSNMG1艦隊司令官就任  

2009年6月イギリス海軍がSNMG2艦隊司令官就任 

2009年12月デンマーク海軍がSNMG1艦隊司令官就任 

2010年6月オランダ海軍がSNMG2艦隊司令官就任

2010年12月イタリア海軍がSNMG1艦隊司令官就任

2011年6月トルコ海軍がSNMG2艦隊司令官就任

2012年1月にオランダ海軍がSNMG1艦隊司令官就任

2012年6月にドイツ海軍がSNMG2艦隊司令官就任

オランダ海軍は、この6月より海賊対策に従事することになる。2011年12月7日からトルコ海軍が海賊対策司令官であった。そこでトルコでドイツ海軍が交代式典を開催することになったのである。

本来ならイギリス海軍が主導すべきであろうが、財政悪化で、艦隊縮小であり、中東任務などと忙しく、とても旗艦業務ができない状態である。ただし、現在CTF151艦隊旗艦(FFウエストミンスター、司令官はタイ海軍)となっている。中東周囲なら動けるということであろう。



 


インド艦隊 上海訪問報道は出港後か??

インド軍事筋も中国国防部や新浪軍事ブログもインド艦隊4隻の上海入港を報じていない。2012年5月31日正午現在。

こうなると、インド艦隊が出港後、来たよと報じるということしか、考えられない。

中国政府もインド政府も、上海に来る前に艦隊が、現在係争中のフィリピンを訪ね、やはり同じ立場のベトナムを訪問していることは、ブログなどで広く行き渡っているから、寄港中の発表は避けていると考えるしかない。

その点はインド政府も了解というところであろう。

中国の情報公開、報道の自由は、かなり進んで来ているとは、日本の小生から見るとそう思うのであるが、より進める時点が来つつあるということであろう。

フィリピンとすわ戦争、フィリピンと中国の軍事力はこんなに違う、アメリカに軍事力を頼っているフィリピンのごときは、日本を初め、どこの国でもある煽りであるが、そればかりというのは困りものである。

それらに市民の多くが揺り動かされるのは、報道の自由、言論の自由が無いことに起因する。

さてインド艦隊は、5日午前10時に横須賀に到着する。新鋭艦「シヴァリク」が見どころである。多分1日上海出港であろう。

中国の054A級の新鋭艦も早く日本に寄港してもらいたいものである。

054A級の優れたデザイン性を見るにつけ、建艦技術者の優秀ぶりを認識するのは、小生だけではないだろう。









オーストラリア海軍FF「バララット」呉港に5月31日10時着

上海を訪問し、韓国海軍と初の2国間演習を行ったオーストラリア海軍のフリゲート艦「バララッタ」は、2012年5月31日本日午前10時に呉港に入港する。

ホストシップは「しまかぜ」。4日10時出港し、その後、4日〜5日日豪共同訓練、6日〜8日日米豪共同訓練を行う。

なお、オーストラリア航空機も来日し、AP−3C1機が那覇に6月1日に着く。8日発である。輸送機C−17も2回来ると海上幕僚監部は発表している。

C−17は6月1日と2日、11日と12日に那覇に滞在する。

なお演習中に写真撮影が行われ、この写真撮影には空母と巡洋艦がお付き合いするとのこと。

演習の参加兵力は、日本は「しまかぜ」と潜水艦1隻、航空機1機。

アメリカが駆逐艦1隻、潜水艦1隻、航空機1機。

オーストラリアが「バララッタ」とAP−3C1機である。

空母は言わずもがなであるが「ジョージ・ワシントン」である。

この遠航の「バララッタ」の記念写真に空母と巡洋艦を配するとは、イキな計らいである。多分AP−3Cも写真の中に入るのであろう。

軍事的弱者のフィリピン海軍力

中国への配慮も必要であるが、軍事的には弱者とも言えるフィリピン、ベトナムも必死である。

フィリピン北西のスカボロー礁(黄岩島)で1カ月、フィリピン海軍と中国の海監船(海上保安庁の巡視船)がにらみあったが、フィリピン海軍は、アメリカから購入したアメリカコースとガードの「ハミルトン」を除けば、600トン以下の小型艇である。

前線では、神経が高まっており、何が起こるか分からない。フィリピン海軍の小艇が、中国の1千トン以上の巡視船がにらみあっても、勝負にならない。それも、沖縄沖を通過した中国艦隊5隻がフィリピン海で演習するのでは、生きた感じは無かったかも知れない。

このフィリピンと同じ立場がベトナムである。

なお、前線でにらみあっていた両国の艦船名は判明していない。各種資料から、上記的な書き方をしているので、それを参考にしたまでである。

なお、フィリピン海軍は「ハミルトン」が参加したことがあるとは確認されている。フィリピン海軍名は、「Gregorio
 del pilar」。

この逆が、尖閣諸島(釣魚島)沖の状態である。人民網日本語版が「日本に水をあけられている中国海監の装備」としているのである。中国海監の1000トン以上は26隻、一方、日本は「ヘリ搭載可能な巡視船は13隻、大型巡視船は40隻に上る。」(人民網2012.4.19)としている。

であるから、尖閣諸島沖では、1ヶ月間のにらみ合いは無かったのである。

つまり、対中国に関しては、フィリピン、ベトナム、(マレーシア、シンガポール)、日本は同じ立場となる。

まあ冷静に対応してもらいたいものである。領土問題は、当事者に冷静な対応がまず一番肝要である。



マニラ到着の遠洋練習艦隊1隻減勢は、中国配慮か??

簡単な足し算である。海上幕僚監部が発表した派遣人員は一般幹部候補生約190名を含む760名である。

すると、かしま、しまゆき、まつゆきの乗員は、予測であるが、かしまは約210名(定員は360名)、しまゆき、まつゆきは約180名(定員は200名)となる。つまり、乗員570名+候補生190名=合計760名となる。

今回、「The Mainichi」では、500名以上がマニラに行ったとある。候補生は20名が「かしま」に乗り移れば良い。候補生がマニラ見学ははずせまい。

さて、今回、「しまゆき」はマニラ見学を離れた。この理由は「The Mainichi」では分からないとしている。

秋さんが危惧するごとく、故障かも知れないし、もう一つの視点は中国への配慮である。

中国のブログ筋は、日本練習艦隊のフィリピン訪問が、フィリピン加勢となると捉えていた。そして、日本練習艦隊マニラ訪問の前に、インド艦隊のフィリピン、ベトナム訪問である。

インド政府は強気で、「インドは東アジアに関与する」と述べており、アジアにおける、中国との覇権争いを辞さない考えである。

であるから、火中の栗を拾うごとく、問題の地であるベトナム、フィリピンを訪問した。

いや、火中の栗を拾っているのは、インドだけではないのが問題なのである。アメリカは当然であるが。オーストラリア首相はベトナムに29日訪問している。貿易拡大を目指して。

ここ4月から中国国内を訪問した海軍は、初めにロシア海軍であった。次ぎにオーストラリア海軍の「バララッタ」、そしてインド海軍である。

インド艦隊東アジア来訪の最大目的は日本との2国間共同演習である。6月5日に横須賀着である。

オーストラリアの艦船の来航目的は、中国、日本との連携強化があるものの、最大目的は韓国との初の共同演習である。

「バララッタ」上海訪問では、格下の中国海軍フリゲートが対応した。インド艦隊の上海訪問は、中国筋からでは訪問したとは31日午前7時時点でも確認できていない状況という始末である。

さて、そんなわけで「しまゆき」は、3隻マニラ訪問を遠慮し、1隻減勢で中国に配慮したのですよと言った具合で、沖合で待機しているのであろうか。次の寄港地バンコク訪問を待ちたい。