2013年06月

2013年06月30日

EU海賊対策艦船と中国艦船が共同でWFPの商船を護衛!!

中国国防部HP2013年6月29日とEU NAVFOR艦隊HP6月27日による。

まず、EU NAVFOR艦隊からを見ると、次のようである。

6月22国午後、EU NAVFOR艦隊のイタリアのフリゲート「ゼフィーロ」と中国の艦船「綿陽」はアデン湾の三角波が立つ海域で会った。

この会合の目的は、WFPの食糧を運んでいる商船の護衛を交代することであった。

イタリア艦船は数日前(1〜2日前)、西インド洋の海賊危険地帯に入って以来WFPの商船を護衛していた。

綿陽は予め決められた位置でアデン湾を通過し、ジブチへエスコートすることとなっていた。商船は、アフリカの港(ジブチ)に明日の朝、到着するようになっていた。艦船が互いに交叉したとき、2隻の艦船の艦長は手を振り、この時期の南西モンスーンの間を通過することに配慮し航海の安全を願った。

EUと中国海軍の協働作業に関し、EU海賊対策艦隊の作戦司令官のボブ・タラント少将は、「WFPの船を中国とEUの艦船が共同で護衛することは、海賊対策でより高度な協働作業へのテストであり、WFPの船を守るだけではなく、より広い他の海域でも出来得るということである」と語った。

EUと中国海軍は今年遅く、アデン湾で海賊対策演習を実施する計画である。

EUNAVFOR情報は以上。中国国防部情報の元は解放軍報である。概要は以下のとおり。

当地時間6月25日中国海軍の第14次護衛艦隊の「ハルビン」と「綿陽」は、WFP商船の護衛任務を終了した。

22日護衛艦隊はEUの艦船と接触し、ジブチ港に寄港する前に3万トン近い小麦の援助物資を運ぶ商船の護衛を引き継いだ。

受領任務後、「綿陽」が指揮を執った。「ハルビン」のヘリが周辺の警戒飛行を行った。そして無事に25日14時にジブチ港に到着した。

その後、EU NAVOR艦隊司令官のポルトガル海軍Jorge Palma代将(准将)は、中国艦隊に感謝の電を送った。

中国の情報概要は以上。EUサイドの情報では、22日に会合し、23日朝にはジブチに到着とあったが、中国情報では25日に到着となっている。良く分からないが悪天候で遅れたのか。

中国海軍が護衛した商船





















中国海軍「綿陽」が護衛した商船、写真はEU NAVFOR提供である。中国に護衛交代前の時点の撮影。


中国海軍とWFPを護衛したゼフィーロ





















こちらはイタリアのフリゲート「ゼフィーロ」から見た商船。波が激しい。艦橋から撮影した写真と思われるが、5インチ砲が良く分かる。その後ろはアスピーテ短SAMである。

この「マエストラーレ」級は満載排水量3,200トン全長122.7m、「綿陽」は2,286トン全長111.7m。






2013年06月29日

米比キャラット演習、いよいよ水上艦演習フェーズに

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2013年6月28日www.philstar.comより。上の写真は「フィッツジェラルド」の艦尾と思われる。艦尾が後ろに行くほど上がっているが、確かにこのクラスの艦尾は上がっていることが確認された。こんな写真を見ないと気がつかないものである。

「フィッジェラルド」は27日に入港している。

Philstarでは、2隻のアメリカ艦船が28日に到着するとしている。

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写真は27日に「フィッツジェラルド」スービック湾での入港歓迎式典。アメリカ海軍HPなど多くの情報に掲載されている。

演習は前半がフィリピン国内(スービック湾)での上陸演習であり、後半がスカボロー礁海域で演習となる。演習期間は6月27日から7月2日までの7日間。



カナダ海軍ハリファックス級、2010年より12隻中6隻が近代化改装中!!

なぜ、カナダ海軍は15隻もFFHを有しているのに一部の艦がオーバーワークで働いているかを見ていくと、2010年から6隻が18カ月改装が始まっているのが判明した。

カナダ海軍HPでは近代化改装を始めるとは記してあったが、具体的進捗状況に関してはあまり記していないと言うより小生が調べなかっただけであろう。

現在判明している限りは、1番艦「ハリファックス」は2010年9月より始まっている。順調にいけば2012年5月頃には終わっており、慣熟航海などを経て再就役と思われる。再任務を待ちたい。

次に6番艦「カルガリー」が2011年6月に、8番艦「フレデリクトン」が同年10月に、9番艦「ウイニペグ」が2012年4月、7番艦「モントリオール」が同年7月に、さらに2番艦「バンクーバー」が2013年5月に長期修理に入っている。計6隻が近代化長期修理に入っているわけである。この間の動きを見るとやや見にくいが、次のようである。12隻中6隻が修理に入れば、それは無理があるわけである。

1番艦 ハリファックス   2010年9月4日造船所へ。                       大西洋
2番艦 バンクーバー 2011年6月出港リビア、11月に帰港。2013年5月6日造船所へ                                                                         太平洋
3番艦ヴィル・ド・ケベック      2012年7月五大湖任務                      大西洋
4番艦トロント 2013年1月出港、現在中東派遣中                             大西洋
5番艦レジーナ 2012年7月出港、2013年3月中東任務でエスキモルトに帰港    太平洋
6番艦カルガリー2011年6月6日造船所へ、2013年再就役へ                  太平洋
7番艦モントリオール 2012年7月5日造船所へ                              大西洋
8番艦フレデリクトン 2011年10月6日造船所へ                             大西洋
9番艦ウイニペグ2012年4月造船所へ                                      太平洋
10番艦シャロットタウン 2011年3月より9月までリビア民主化戦争。2012年1月より
        NATO地中海任務、4月にスエズ運河を通過し、中東任務。9月に帰港。 大西洋
11番艦 セント・ジョン    2012年4月カリブ海任務出港、 2013年4月NATO(イロコイと)                                                                 大西洋
12番艦 オタワ2011年ハワイ・オーストラリア・シンガポール・韓国・日本歴訪、2012年リムパック(アルゴンキンと)、2012年10月アメリカと共同演習(バンクーバー沖、アルゴンキンと)、2013年2月ハワイ沖アメリカとの共同演習(アルゴンキンと)、2013年6月カリブ海任務                                                           太平洋            



イロコイ級3隻の動きを概要見ると次のとおりである。
イロコイ   2013.4NATO                大西洋             
アサバスカン                          大西洋
アルゴンキン   2012年10月アメリカとの共同演習、2013年2月ハワイ沖アメリカとの共同演習、いずれも「オタワ」と行動を共に。                        太平洋



カナダ海軍「オタワ」も2011年から連続任務!!

カナダ海軍の「シャロットタウン」が続けて任務についたのは、他の艦船が多数あり、それほど動いていないのに何故かと記した。

「シャロットタウン」と同じような動きをしている艦船として「オタワ」がある。

オタワは先に述べたように、オーストラリア・韓国・日本訪問として2011年6月29日に西海岸のエスキモルトを出港し、10月17日に帰港している。

続けて、「オタワ」と「レジーナ」と潜水艦「」ヴィクトリアが2012年3月5日より、毎年行っているアメリカとの共同演習に参加している。

そしてこの年、6月末から8月初めまでアメリカ海軍主催のリムパック演習が開催されたが、それに参加したのは「オタワ」と「アルゴンキン」と潜水艦「ヴィクトリア」であり、「レジーナ」は7月3日に中東任務に出港したのである。

さらに2013年2月11日から21日にかけてハワイ沖で開催されるカナダ・アメリカ共同演習に「オタワ」と「アルゴンキン」が参加している。

そして、「オタワ」は6月28日にはカリブ海麻薬対策任務で出港したわけである。

任務じたいはオーストラリア・東アジア歴訪を除けば、期間がそれほど長くは無いので、無理ではないと思えるが、では全体で15隻もある他の艦船はどうしているのかである。



カナダ海軍の中東任務、CTF150艦隊に所属、現在3隻目

カナダ海軍はあまりパッとしない。ヘリ型揚陸艦などの大型艦船は持たないし、その必要性もないからか、財政緊縮で軍事に集中化できないためか、それとも国民の平和希望が多く、無駄な軍事費は省きたいためか。

さてそのカナダがアフガニスタンからの撤兵を経て、任務についたのはリビア民主化戦争における「シャロットタウン」の派遣であり、同艦は大いに活躍したのである。2011年である。

そこからどうしてそうなったのか、小生には良く分からないのであるが、中東派遣が決まった。カナダは大いに国際貢献するである。

カナダから東に向かった1番目の艦は先に述べたように「シャロットタウン」であった。リビアの陸地に近接し、航空機の誘導、陸地の警戒を行っていた同艦は、2011年5月に2回陸地からの砲撃を受けたのである。

続いてリビアに向かったのは「バンクーバー」であった。7月10日に出港し、8月18日に現地で引き継ぎを行っている。「シャロットタウン」は9月3日に帰港している。「バンクーバー」は11月15日に帰港である。

さらに再度出港したのは活躍したばかりの「シャロットタウン」であり、当時の見出しは「地中海に向かう」である。2012年1月8日に出港。この艦は3月5日地中海で多国間対潜演習「プラウドマンタ2012」に参加、その後、CTF150艦隊に属し、アデン湾で活動、マスカット寄港などの動きをしている。

この頃、2012年4月に「セントジョン」がカリブ海の麻薬対策に出港している。

さて、「シャロットタウン」の後継艦は、2012年7月3日出港の「レジーナ」であった。同艦はエスキモルトを出港している。8月19日アラビア海で引き継いでいる。「シャロットタウン」は9月11日に帰港である。8カ月任務であった。

そして2013年1月14日に「トロント」が中東に向けて出港した。「レジーナ」は3月14日に帰港している。「レジーナ」も8カ月任務である。

「トロント」の後継艦もそろそろ出動である。小生が分からないのは、なぜ、「シャロットタウン」は2回続けて出動したかである。2011年9月に実戦の陸上からの砲撃を受けたリビア民主化戦争から帰ったばかりで、2012年1月にまたも9カ月任務で出港である。

艦船数が少ない国なら分かるが、カナダは15隻の主要水上艦を持つ国であり、イギリスのように、他にも沢山任務を持っている国ではないのにである。

考えられるのはたった一つであるが、確証がないので遠慮しておく。