2014年01月

2014年01月31日

東アジアにおける日本、中国2国の揚陸機動艦隊の編制

この話は東アジアの緊張を煽動する方達には好材料であることを懸念するのであるが、一つの時代の流れであるので、記しておく。

日本は、2013年6月にアメリカ西岸で行われた島嶼防衛訓練「ドーン・ブリッツ」にヘリ空母「ひゅうが」、全通型揚陸艦「しもきた」、イージスDDG「あたご」を参加させた。「ひゅうが」「しもきた」には、オスプレーが着艦した。

また2013年11月のフィリピン台風被害支援では、ヘリ空母「いせ」、全通型揚陸艦「おおすみ」、補給艦「ときわ」を派遣させた。「いせ」にもオスプレーが着艦している。

中国は、今回、ドック型揚陸艦「長白山」、052C級DDG「海口」、052B級DDG「武漢」をインド洋に派遣した。

組み合わせは多少異なるが、イギリス海軍のクーガー2013年編制の強襲揚陸艦「ブルワーク」、ヘリ空母「イラストリアス」、FF2隻、ドック型揚陸艦、補給艦などの揚陸機動艦隊のミニ版であることは了解されよう。

この艦隊様式は、イタリア、スペインでも編制しており、世界の主要海軍は、この機動艦隊の編制、運営に力点を入れつつあることが分かると言えよう。

イタリア、スペインの空母型艦船は揚陸機能を重視しており、シリア内戦などにおける救援・避難・揚陸活動、大型災害時の支援活動などを考慮すると、揚陸機能を加味した方がより有用であると考えられる。

東アジアの2カ国が、この揚陸機動艦隊(日本ではこの用語は使用できないであろうが、実質的には同一である)が時期を同じくして運用開始されたと言うことは、きわめて興味ある事実と言えよう。



スンダ海峡を通過した中国遠洋艦隊はオーストラリアに向かうか!!??

地図を見ていると、中国海軍のインド洋西太平洋派遣支隊が三亜港からインド方面に向かうならマラッカ海峡を通過した方が良いし、スンダ海峡を通過するならオーストラリア方面に向かった方が良い。

ただし、南西諸島を通過し、インドに向かったロシア建造のSSN「チャクラ」の航跡(2012年3月)は不明であるが、護衛したDDG「ランジット」の航路を見ると、インドネシア東部のマカッサル(セレベス島)に入港している。この航路も対馬方面から南西諸島を通過し、フィリピンの島々の東を通過する最重要ルートである。

多分、「チャクラ」は、フィリピンの島々の東を通過し、セレベス海を航海し、セレベス島とボルネオ島のマカッサル海峡を通過し、さらにインドネシアのロンボク海峡を通過し、インド洋に入り、インドネシアの島々の南側を通り、インドに向かったものであろう。繰り返すがきわめて著名な航路である。

インドのマスコミに「チャクラ」は南シナ海を静かに動いたとあるが、どうであろうか。

ただし、「ランジット」の動きを見ると、2012年2月28日沖縄那覇寄港、29日出港、3月10日マカッサル入港、12日出港であるから、「チャクラ」と「ランジット」がバシー海峡を西進し、南シナ海に入り、その後、フィリピン西部のスル海を航海し、セレベス海に入り、マカッサルに寄港することも充分可能である。

ここはインドのマスコミを信用し、後者の航路を採用したい。

さて、2014年、中国海軍の今後の航路である。気になるのは、中国国防部の発表で、このスンダ海峡を通過したのは、明代に有名な「鄭和」艦隊がやはりこの海峡を通過したということである。やはり、1月20日三亜出港であり、補給艦が無いとすると、スリランカ・インドに向かうよりも、オーストラリアの方が可能性は高いか!!??









中国海軍のインド洋・南太平洋派遣編隊、インド海軍を刺激か!!

中国南海艦隊のインド洋・南太平洋遠海訓練編隊の3隻は、2014年1月20日に三亜港を出港し、西沙諸島、南沙諸島(1月25日に3日間のパトロールを終了)、26日に曾母暗沙を巡航、28日に海賊対策訓練を実施し、29日にスンダ海峡を通過し、インド洋に入った。

どうも世界地図を見ていると、この編隊はほぼであるが、三亜港から南下していることとなる。

あれ、すると先に記した2月17日にニュージーランド沖で展開する国際MCM演習には、この編隊の1隻が参加するのであろうか??

この編隊は、ドック型揚陸艦「長白山」、駆逐艦「海口」、同「武漢」からなり、洋上補給は無理であり、近い時期にどこかの港に寄港する必要がある。

しかし、スンダ海峡を通過すると、北西に向かうか(インドに近付く)、南に向かわない(オーストラリアに向かう)と、どこかの港に寄港できない。

次の中国国防部の発表が楽しみである。また、行く先によっては、インド海軍の反応があろう。



中国海軍南海艦隊、インド洋派遣編隊スンダ海峡を通過!!

中国国防部2014年1月29日。

南海艦隊センダ海峡通過2014.1






















中国海軍南海艦隊のインド洋派遣編隊、ドック型揚陸艦「長白山」、駆逐艦「海口」、同「武漢」は29日にスンダ海峡を通過し、インド洋に入った。

スンダ海峡は長さ約15キロ、幅2.2キロから11キロである。

情報概要は以上。同艦隊がインド洋に何を目的に行くかは、中国国防部ではそれなりに記されているが、具体的目的は、今のところ不明である。

スンダ海峡は、スマトラ島とジャワ島の間の海峡であり、マラッカ海峡ともに、東西をつなぐ重要海峡である。


ニュージーランド海軍多機能艦「カンタベリー」の2月2日に母港に戻る!!

ニュージーランドのフリゲート以上の水上艦は、フリゲート2隻「テ・マナ」「テ・カハ」、多機能艦1隻「カンタベリー」しかない。

これは同国の国防方針から出たもので、そのためアデン湾ソマリア沖の海賊対策にも参加せずであったが、ようやく、フリゲート「テ・マナ」が2013年の12月からCTF151艦隊に参加し、さらに2014年1月からNATO SNMG海賊対策艦隊に転属して参加している。

さて、多機能艦「カンタベリー」は、ブログ「Sea Waves Port Visits」によると、2月2日にLytteltonに寄港するとの由。

この「カンタベリー」、母港は、クライスト・チャーチであり、リッテルトン港のあるところである。

なんだ母港に戻っただけかである。

ニュージーランド海軍カンタベリー
















ニュージーランド海軍HPより。

2013年11月1日、200名の戦闘即応兵員、280トンの物資や車輌がウエリントン港で「カンタベリー」に積載されているところである。

ニュージーランド軍主催の大型国際軍事演習「Katipo」である。ニュージーランド以外9カ国の南太平洋諸国が参加している。

海軍では「カンタベリー」および航洋哨戒艦「ウエリントン」が参加し、12機の航空機、2,200名の兵員が参加している。期間は11月4日から29日まで行われた。

というわけで、2014年2月2日に「カンタベリー」母港帰港は、どこへ行っていたか分からないが、今後、追っていきたい。