2014年04月

2014年04月30日

イギリスSSN「タイヤレス」がマレーシア旅客機の捜索任務を止める!!

イギリス海軍HP2014年4月25日より。

調査船「エコー」と一緒に、SSN「タイヤレス」は、その特殊なソナーの性能を駆使することによって、ブラックボックスの信号を発見するのに大変重要な役割を果たした。

しかし、さらに、ブラックボックスに備わっているよりしっかりした音源を探知することはできなかった、とオーストラリアの司令官は評定した。そこで「タイヤレス」は任務を止めることにした。

「タイヤレス」の艦長R Hywei Griffiths中佐は語った。

「私は、MH370の捜索に参加できたことに誇りに思う。タイヤレスは参加した唯一の潜水艦であった。タイヤレスは水中捜索能力が優れていた。この挑戦的な任務にきわめて適していた。乗員たちが経験したことの無いようなひどい海の状態にもかかわらず、我々は16日間で7,000平方海里を捜索した」

現在、「エコー」は捜索を行った後、補給のために港に寄港している。

情報概要は以上。下の2枚の「タイヤレス」の写真はイギリス海軍提供。


タイヤレス捜索任務終了2014.4


















タイヤレスマレーシア捜索終了





















イギリス海軍HPでは、2014年4月2日付けで、「タイヤレス」は、南インド洋に到着した。これから捜索に貢献するであろうとしている。


「タイヤレス」の艦長は、25日の時点で、16日間働いたとある。

細かい詮索は抜きにして、このSSNにして、見つからなかったということは、どういうことであろうか。

オーストラリア政府がブラックボックスから発している信号を捕捉したと発表したのは4月7日のことであった。

マレーシア旅客機が不明となったのは3月8日未明であった。

「タイヤレス」が16日間動き続けたとすれば、4月9日前後から動いたということであり、ブラックボックスの信号を捕捉したのは4月7日あたりであり、アメリカ海軍が提供した「ピンガーロケーター」によってであった。

その報告位置によって、「タイヤレス」はその高度なアクティブソナーで、不明機やブラックボックスを捜索したのであろう。しかし、何ら探知はできなかった。

その信号が発信している場所は海底4500mの深さとの由。

この不明機、何ともさっぱり分からないのである。第一、なぜ南インド洋に行ったかである。そんな何時も荒れた深い海に突っ込んだのか。初めから発見ができないような位置に。

この事件、何時かは真相が判明するであろうが、一体、何が起こったのであろうか。




「さざなみ」「さみだれ」がコロンボ港に寄港!!

このところ、日本の海上自衛隊は、スリランカに寄港することが多い。4月1日に海賊対策に向かう「いなづま」「うみぎり」が訪問したばかりである。


スリランカ海軍2014年4月25日より。

「さざなみ」と「さみだれ」は4月25日にスリランカのコロンボ港に入港した。27日まで滞在する。写真はスリランカ海軍提供。

さみだれコロンボ港2014.4




















入港する「さざなみ」


さざなみさみだれ2014.4コロンボ港




















113が「さざなみ」、106が「さみだれ」。何回も記すが、この角度では、両タイプの違いは指摘するのは難しいが、わずかに主砲が「さみだれ」の方が大きいとは言える。


さみだれ入港風景2014.4




















おなじみの写真である。歓迎風景である。


さみだれコロンボ歓迎式典2014.4




















左は第4護衛隊司令の田尻裕昭1等海佐。

スリランカ海軍情報は以上。

同部隊は、パキスタンのカラチに4月19日寄港している。

コロンボ港訪問もカラチ訪問も、統合幕僚監部HP、海上自衛隊HPにも掲載されていない。

これほど広報体制が遅れている国は珍しいと言える。

同部隊は5月17日、呉に帰港する予定。








ブルネイ海軍艦船、初めてベトナムを訪問する!!

中国の多国間演習に参加したブルネイ海軍の航洋哨戒艦「ダルレーサン」は2014年4月29日にベトナムのハイフォンに到着した。

VietNamNews2014年4月29日より。

ブルネイ、ベトナムを訪問2014.4

















ハイフォン港に到着した「ダルレーサン」、写真は2枚ともbaomoi提供。

ブルネイ海軍ベトナムを訪問
















握手している左側がブルネイの艦長、右はベトナム海軍の副司令官。

ブルネイの艦船がベトナムを訪問したのは初めて。5月2日まで滞在する。


「ヴィツェ・アドミラル・クラコフ」はスペインのセウタ港を訪問、地中海常設艦隊維持に真剣

日本語ブログ「ロシア海軍報道・情報管理部」より。元はロシア連邦国防省公式サイト2014年4月28日。

地中海に入った「クラコフ」は4月28日にセウタ港に業務寄港をする。

同艦は4月15日にセヴェロモルスクを出港していた。出港してから、13日で、3000海里を航行している。

情報概要は以上。細かくは同ブログをご参照ください。

しかし、この「クラコフ」、2013年にも地中海任務などを遂行(5月11日出港、9月28日帰港)したばかりであり、その点、太平洋艦隊の「アドミラル・ヴィノグラドフ」と似ている。

ともかく、ロシア海軍は地中海常設艦隊の維持に躍起と言える。常に10隻前後の艦船を派遣している。

その躍起にチャチを入れているのではない。事実、シリアのアサド政権の維持に効果を上げたのであるから、高い評価をされてしかるべきである。

それに反し、ウクライナ政変で、NATOが黒海に3隻派遣としながら、その隻数維持が中途半端であり、隻数も少なく、現状では、アメリカとフランスのみが参加というこちらも中途半端である。

これではロシアに対する制裁も遂行できるか分からない。

ロシア包囲網とかロシア孤立化と、マスコミは騒ぐが、その言葉が真実を帯びてくるのは、軍艦などの派遣で分かる。であるから、この黒海派遣がどう展開するかで、NATO側の真剣味が察知できるであろう。

「クラコフ」は地中海常設艦隊の旗艦になるものと思われ、その活躍が期待される。



2014年04月29日

ロシア海軍「アドミラル・ヴィノグラドフ」津軽海峡を東進、帰港後2カ月で再出港!!

統合幕僚監部は2014年4月28日、次の2つの発表を行った。

一つは25日午後3時頃。海上自衛隊P−3C(八戸)が奥尻島の西南西約100キロの日本海上を東進するロシア海軍のウダロイ級艦船を確認した。その後、この艦船は津軽海峡を東進した。

27日午後6時頃、P−3C(八戸)が宗谷岬の北西約100キロの海域を東進するタランタル卦薀潺汽ぅ觚遽匸ゲ艇3隻を確認した。その後、宗谷海峡を東進したことを確認した。

情報概要は以上。ウダロイ級は艦番号572で「アドミラル・ヴィノグラドフ」である。2013年12月25日に宗谷岬を東進し、2月22日に同海峡を西進した艦船である。

同艦は10月19日に出港し、韓国、ミャンマーを訪問し、帰路の12月16日から20日にかけて舞鶴を訪問している。それから宗谷海峡を東進したわけである。

同艦が何のミッションで宗谷海峡を東進し、多分カムチャッカ半島であろう同地にいた理由は分かっていない。カムチャッカ半島の太平洋艦隊ペテロパブロフスク基地にいたものと思われるが、それも確認されていない。

しかし、2月に宗谷海峡を西進し、この4月25日に津軽海峡を東進しているということは、カムチャッカ半島の海軍基地で整備をしていたということもあり得るということを示している。

「ヴィノグラドフ」は10月出港から2月帰港まで約4カ月任務であった。この期間は、ロシア海軍としては中期な任務期間ではあるが、やはり帰港後それなりの整備とその後の訓練が必要であろう。

しかし、2月末帰港から2カ月弱で再出港である。

これまでペテロパブロフスクでは資材などが少ないため、修理補修は無理とされてきた。

ということで、P−3Cが撮影した12月14日舞鶴寄港前の対馬海峡通過時、12月25日の宗谷海峡東進時、2月22日の宗谷海峡西進時の「ヴィノグラドフ」を比較してみたが、日影の艦影で撮影されており、比較は無理であった。

しかし、同時に航海していた航洋曳舟「カラール」を見ると、艦橋などの錆の状態が12月14日、2月22日で同じであった。

これまでのロシア海軍の出港状態のものを見ていくと、この航洋曳舟もきれいに塗色されて出港している。

ということはカムチャッカ半島では整備されていなかったということである。うーん残念である。



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対馬海峡を2013年12月14日に東北進している「ヴィノグラドフ」。12月25日宗谷海峡東進、2014年2月22日宗谷海峡西進の写真もあるのだが、逆光(日影)となっているため、参考にならなかった。


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こちらは2014年4月25日に津軽海峡を通過する「ヴィノグラドフ」である。


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こちらは2012年11月2日に出港した「マーシャル・シャポシニコフ」である。11月5日対馬海峡通過確認時。「シャポシニコフ」は2015年3月16日対馬海峡を通過しており、インドネシア、パキスタンを訪問しているが、その際の写真は逆光となっており、参考にならないので省略。

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こちらは2013年3月19日に出港した「アドミラル・パンテレーエフ」、3月21日に対馬海峡を通過している。
きれいに塗装されているのが分かる。

まあ間違っているかも知れないが、「ヴィノグラドフ」の場合、帰航時の12月14日時点と、今回出港の時点で、艦が新たに塗色された感じは無い。

この艦の往路は、2012年10月19日出港の折には韓国の釜山に寄港しており、韓国の領海内を通過したもので、P−3Cに対馬海峡通過が確認されていない。

艦の塗装はかなり時間がかかろうから、今回の2月25日ウラジオストック帰港、4月25日同港出港では、行われなかったのかも知れない。