2015年06月

2015年06月30日

アメリカに次ぐ国、中国の立ち位置

中国はいずれアメリカを抜く経済力を得ようが、2010年代ではまだ世界第2位の経済大国の位置にいるだろう。

いずれアメリカと同等の大国となり、世界を動かす国となった場合、中国の立ち位置はどのような姿となっていくのであろうか。

思想の自由、報道の自由はなお制限されているだろう。

しかし、世界の指導者となった場合、アメリカのかつての姿、世界を圧倒した世界の警察官には中国はならないと思える。なぜなら、アメリカの失敗は顕著な事例を残しているからである。

しかし、中国は世界のどこの国とも仲良くは、アメリカができなかったように、中国もできないと言える。

中国が2012年以降、中国の海に接する日本、フィリピン、ベトナムと領土問題で激しく喧噪しているのは、かねてから疑問であった。

つまり、世界の大国である中国が対峙だけを続け、解決策を見出そうと思えばできる事案であるのに、なぜ具体的解決策を提唱しないかである。

今後、中国が世界の指導者となっていく場合、どこかの国と懸案事項は発生するであろう。例えば、インドである。

両国はインド洋、中央アジアを考えれば、仲良くより、さまざまな大国同士の違いの方が目立ってくる。

その時、どういうふうに対処すれば良いのか、御しやすい日本などで実験していると思えば、2012年以降の日本、フィリピン、ベトナムとの喧噪は納得するのである。

2015年06月28日

インド東進艦隊はカンボジア、タイで引き返す

21世紀中半には、中国海軍、インド海軍の存在は大きなものとなろう。そのような時点では、日本はドイツ海軍、オランダ海軍のような独自の動きを示せる、毅然とした海軍でありたいものである。

インド海軍HP2015年6月23日より。

ルックイースト政策、アクトイースト政策を実施しているインド海軍は、2カ月任務でインド東部艦隊のDDG「ランヴィル」、国産ステルスFFG「サツプラ」、国産対潜コルベット「カモルタ」、補給艦「シャクティ」を東南アジア航海を実施しているが、「ランヴィル」と「カモルタ」はカンボジアのシアヌークヴィル港に、「サツプラ」と「シャクティ」はタイのサタヒップ港に入港した。6月23日から4日間訪問である。

前回のインド艦船によるタイへの訪問は、2010年6月であった。

これらの艦船は、出港後45日を経て今後帰航の途につく。

このインド海軍東進艦隊はシンガポール、ジャカルタ(インドネシア)、フリーマントル(オーストラリア)、クアンタン(マレーシア)を歴訪してきている。

この任務期間中、2隻の艦船は、5月20日から26日まで、シンガポール海軍とSIMBEX演習を行った。

情報概要は以上。この東進艦隊、今年はタイ、カンボジアまでとなるわけである。

実はこの艦隊、以前にも書いたが、分からない面が多いのである。何時ものことだが。まず出港時点も分からないのである。6月23日時点で45日間とあるから、するとアバウトで5月8日頃出港であるが、SIMBEX演習を行う前に、シンガポールで開催されたIMDEX(第10回アジア国際防衛展示会5月19日〜21日)に参加している。

すると5月8日頃出港はおかしい。5月15日頃出港か!!??

どうもインド海軍の記事は日付の面ではかなりのアバウトである。

インド海軍「テグ」、アフリカ東沖のセイシェルに寄港し、セイシェルのEEZを警備する

テグセイシェルに寄港2015.6























Photo/Indian Navy

インド海軍HP2015年6月26日より。

インド海軍改「タルワー」級フリゲートの「テグ」は、南インド洋に2カ月の任務でパトロールに出港し、6月26日にポート・ヴィクトリア港に寄港した。

「テグ」は6月26日から7月9日まで、セイシェルに寄港し、セイシェルのEEZ(排他的経済海域)巡回を行う。EEZ巡回に当たってはセイシェルのコーストガードが選択した海域を巡回する。「テグ」には、セイシェル・コーストガード乗員が乗艦する。

インドは高速艇やドルニエ航空機などをセイシェルに譲渡している。

6月29日にセイシェルのナショナル・デイ記念日には、「テグ」に乗艦の25名のバンドがパレードする。


テグ、セイシェルに到着2015.6
























Photo/Indian Navy


テグ南アフリカに到着2014.10






















Photo/Indian Navy

こちらは2014年10月に南アフリカのサイモンタウンに寄港した「テグ」である。

この時はインド海軍西部艦隊の「ムンバイ」、「テグ」、「タルワー」、および補給艦「デーパック」が東アフリカを歴訪した。中途で「テグ」は別れ、南アフリカを訪問している。


オーストラリアのFFG「ニューカッスル」は、5月に続き今回もフランス海軍補給艦「ヴァール」から給油を受けた!!

ニューカッスル ヴァールから補給2015.6





















Photo/Austaralian Navy

「ヴァール」から給油やフレッシュ・フルーツを受ける「ニューカッスル」である。オーストラリア海軍HP2015年6月28日より。

「ヴァール」から29個のフレッシュ、または冷凍した食糧を受けた。

この「ニューカッスル」は、「ヴァール」から補給を受けたのは初めてでは無く、5月にも受けている。

「ヴァール」は先にこの中東で任務していたオーストラリア海軍の補給艦「サクセス」と同型艦である。





日本の海賊対策派遣艦「いかづち」は、フランスの補給艦「ヴァール」から給油を受けなかった!!

カナダ海軍は、中央アメリカの東岸(カリブ海)、西岸において麻薬対策を艦船を派遣している。オランダ海軍、イギリス海軍もカリブ海における海外領土周辺で麻薬対策に艦船を派遣している。

ドイツ海軍、インドネシア海軍、ブラジル海軍、バングラデシュ海軍および地中海沿岸諸国であるフランス海軍、イタリア海軍もレバノン沖のUNIFIL任務(海上警備活動)に従事している。

中東においては、CTF150艦隊が麻薬対策、テロ対策に従事しており、特にオーストラリア海軍は常時艦船を派遣させている。現在は、ISIL対策もあり、このCTF150艦隊に、ニュージーランド海軍、フランス海軍、イギリス海軍(中東派遣の艦船)も参加している。

というように、アデン湾ソマリア沖の海賊対策だけではなく、多くの海軍が国際貢献活動に従事しているのである。

であるから、世界で第3位の経済大国であり、自由主義国ではアメリカに次ぐ海軍国(兵員数)を誇る日本がより積極的に出て欲しいというのは国際的要望であろう。

しかし、日本はCTF151海賊対策艦隊には、海賊対策派遣法の範囲で動けるが、CTF150の麻薬対策に動けないし、まして種々のことに制限がある。

細かいこと(この細かいことが結構重要なこともある)であるが、先日、日本の海賊対策派遣艦の「いかづち」は、CTF150艦隊旗艦であるフランス海軍の補給艦「ヴァール」と演習を行った。

艦船ファンなら納得していただけると思うが、補給艦と演習なら、当然、「ヴァール」から給油を受けたと思えるであろう。他の艦船は「ヴァール」と何らかのコンタクトをとったら、給油を受けている。まあ、給油を受けるのが礼儀と言うものであろう。

ところが海上幕僚監部発表(2015年6月15日発表)では、13日に行った「ヴァール」との演習では、通信訓練、近接運動のみで、給油を受けていない。疑い深い小生は、フランス海軍HP(6月16日アップ)を見たら、相互乗員乗り入れを行っているものの、やはり給油とは無い。

給油を受けないのは何らかの理由か、何らかの制約からか分からないが、当地に展開しているほとんどの艦船が給油を受けているのである。その理由を知りたいところである。