2016年07月

2016年07月31日

オーストラリア海軍補給艦「サクセス」が南中国海で、DDG「スプールアンス」に給油

アメリカ海軍HP2016年7月27日より。

DDG「スプールアンスは」南中国海でオーストラリア海軍の「サクセス」から給油を受けた。また、T−AKE9「マーシー・ペリー」所属のスーパーピューマヘリから資材の補給を受けた。


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Photo/US Navy

アメリカ海軍情報は以上。

昨年から今年にかけてのオーストラリア海軍の南中国海における活躍は、顕著なものがある。

一番顕著な動きは、2015年9月にインド海軍とAUSINDEX演習を実施したことから始まる。

この演習はインドのヴィシャーカパトナム沖で行われ、オーストラリア海軍はFFH「アランタ」、補給艦「シリアス」、潜水艦「シーアン」を派遣した。演習終了後「シーアン」は戻り、「アランタ」、「シリアス」は北東アジア任務に向かった。「アランタ」「シリアス」は10月上旬にフィリピンを訪問した。

10月に開催された日本の国際観艦式にはFFH「スチュアート」が参加し、その後、3隻は、ベトナム、マレーシア、インドネシアを訪問した。(単艦訪問を含む)

この間、レギュラー派遣の中東任務には、FFG「ニューカッスル」(2015年4月出港)、FFG「メルボルン」(2015年8月出港)、FFG「ダーウイン」(2015年12月出港)が派遣されている。

続いて、2016年になると日本のヘリ空母「いせ」が参加したインドネシアで開催された「コモド演習2016」にFFH「アンザック」が参加し、4月17日には、「アンザック」「いせ」、そしてアメリカからの参加艦DDG「ストックデイル」と共同演習を行っている。

その後、「アンザック」はブルネイで行われたADMMプラス演習に参加し、シンガポールまで「いせ」などと共同航海している。この「アンザック」も5月16日にマニラに寄港している。さらにベトナムも訪問。

そして、ハワイで行われたリムパック2016演習には空母型強襲艦「キャンベラ」、FFH「バララト」同「ウオーラムンガ」の3隻が参加である。

さらに中東任務にFFH「パース」が2016年6月に出港した。新型装備の整備が進められているアンザック級FFHで、新型となった艦としては最初の派遣である。

現在、オーストラリア海軍のフリゲートはイージスFFG「ホバート」(慣熟訓練中)、FFG3隻、FFH8隻計12隻である。

上記の動きで、FFGは3隻とも稼動済み、FFHは6隻が動いたこととなる。つまり、現在整備中は下記の2隻である。

というわけで、補給艦「サクセス」は2015年6月に6カ月任務で中東任務から帰って来たのであるが、再度奉公である。

新型装備の整備では、「パース」、「アランタ」、「アンザック」、「ウオーラムンガ」の順で成り、「バララト」は2016年2月に5番目の改修艦として復帰した。さらに6番目として「パラマッタ」は整備中で、4月にドックを離れた。「ツゥーウムバ」も整備中。最終艦は「スチュアート」である。





 

2016年07月30日

第3艦隊所属で西太平洋に展開している3隻のアメリカ海軍DDG

アメリカ海軍が第3艦隊所属のままで、西太平洋に展開させている3隻のDDG、つまり「スプールアンス」、「マンセン」、「ディケーター」は実に興味ある動きをしている。

7月後半で見ると、「マンセン」と「スプールアンス」はオーストラリア北部のダーウインに寄港している。7月17日から20日にかけてである。

その後、「マンセン」は7月23日にマカッサル海峡、つまりセレベス島とボルネオ島(カリマンタン島)の間を通過し、7月26日にフィリピンのミンドロ海峡、ルソン島とパラワン島との間を北上し、現在では南中国海にいることとなる。

一方、「スプールアンス」はアメリカ海軍HPでは7月28日にシンガポール海軍とのCARAT演習終了記念写真に登場している。

こちらは20日までダーウインにおり、7月24日にジャワ島の東側のロンボク海峡を北進し、ジャワ海に入り、シンガポール沖のCARAT演習海域に行ったものと思われる。

オーストラリアに行く際には、7月3日にシンガポールに寄港、6日にシンガポールを出港し、7月9日にロンボク海峡を南進している。17日にダーウイン到着であるから、このオーストラリアへの往路ではかなりゆっくりしていたと言える。


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 Photo/US Navy

インド洋を行くDDG111「スプールアンス」とDDG92「マンセン」である。7月15日撮影。下も同じ。


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Photo/US Navy

手前が「スプールアンス」である。


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Photo/US Navy

7月28日、南中国海でヘリ訓練を行っているDDG73「ディケーター」









 

CARATシンガポール演習が終了、記念写真

アメリカ海軍が東南アジア諸国との2国間演習CARATで、その終了時に記念写真を撮影することはあるが、このように多くの艦船が参加した写真は初めてである。

アメリカ海軍HP2016年7月28日より。


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Photo/US Navy

写真では9隻が写っている。

中央の列で見ると、先頭の潜水艦は、ロサンゼルス級SSN715「バッファロー」(1983年就役)、フォーミダブル級FF、アメリカ海軍DDG63「ステザム」またはDDG111「スプールアンス」、その右はフォーミダブル級FF、ヴィクトリー級ミサイルコルベット、最右列は高速輸送艦T−EPF3「ミリノケット」。

中央列より左先頭はアメリカ海軍DDG,その後ろはヴィクトリー級ミサイルコルベット。

最左列は、補給艦「マシュー・ペリー」(T−AKE9)。

結局アメリカは5隻、シンガポールは4隻である。 

この演習は22回目のもので、7月19日に開始された。 

リムパック演習記念写真、総計40隻を撮影

アメリカ海軍HP2016年7月28日より。

恒例のリムパック演習2016の記念写真が撮影された。演習はハワイ周辺と南カリフォルニア沖で行われ、南借りフォルニアでは、LSD「パールハーバー」など、アメリカ3隻、カナダ2隻、メキシコ1隻の計6隻が参加した。

ハワイ沖ではアメリカを除けば、11カ国の21隻が参加した。


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Photo/US NAVY

計40隻が撮影されている。最右列は潜水艦4隻、右から2列目は6隻、3列目は6隻、中央は7隻で、空母「ステニス」、LHA「アメリカ」、ヘリ空母「いせ」、空母型強襲艦「キャンベラ」の順である。

最左列は5隻、左から2列目は6隻、3列目は6隻である。



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Photo/US Navy

空母「ステニス」、2014年10月に就役し、本格演習に初登場のLHA6「アメリカ」である。そしてその後ろはヘリ空母「ひゅうが」。


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Photo/US Navy

ヘリ空母「ひゅうが」に続くのはオーストラリア海軍の空母型強襲艦「キャンベラ」である。こちらも本格演習に初登場としても間違いではないだろう。「キャンベラ」の列とは違うのであるが、左にはアメリカ海軍DDG「チャンフーン」である。「キャンベラ」と「チャンフーン」の間に韓国海軍の潜水艦S071「リー・オッギ」が僅かに視認される。


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Photo/US Navy

トリマラン(三胴)型のLCS「コロナド」である。この「コロナド」も本格演習に初参加であろうか。その向こうは中国海軍のDDG「西安」である。「西安」は2015年2月就役、「コロナド」は2014年4月就役。まさに新鋭艦である。


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Photo/US Navy

LPD「サンディエゴ」とCG「プリンストン」である。このLPDサン・アントニオ級も就役は9隻である。満載排水量は25,000トンを越える大型艦である。大きさでは「ひゅうが」よりも大きいが、ここは外来の客に敬意を表し、多分、中央列で「ステニス」「アメリカ」「ひゅうが」「キャンベラ」に続き5隻目の艦となっている。


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Photo/US Navy

アメリカ海軍DDG「チャンフーン」とインドネシア海軍コルベット「ディポネゴロ」。


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Photo/US Navy

中国海軍の「衡州」である。中国海軍が誇る054A級フリゲートは精悍な構えと言えよう。向こうを行くのはDDG「ストックデイル」。


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Photo/US Navy

CG「モービルベイ」から撮影したもの。左の大型艦は先頭から「ステニス」、「アメリカ」、「ひゅうが」(左から3隻目)。どうも一番上のヘリから撮影したものを除き、写真の角度から見ていくと、この「モービルベイ」から撮影されたものと思われる。「モービルベイ」の前を行くのはアメリカ海軍DDG、、右から3隻目もアメリカ海軍DDG。

拡大した写真で見ていくと一番右は「衡州」、右から2隻目の白い艦は「西安」と思われる。

また、「ひゅうが」の左が日本のDDG「ちょうかい」であろう。



 




 

2016年07月29日

空母「燎寧」の艦載機「殲15」が墜落、パイロットは死亡

朝鮮日報日本語版2016年7月29日より。見出しは「中国の主力艦載機「殲15」、訓練中に墜落」。

この記事、日本のマスコミでは報道されていないようであるが、いかがであろうか。

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  中国初の航空母艦「遼寧」の主力艦載機として開発され、テストが進んでいる「殲15」戦闘機(写真)が訓練中に墜落し、パイロットが死亡したという。事故のニュースは、発生からおよそ3カ月を経て国営メディアによって公にされた。中国当局が空母艦載機の事故を公にするのは異例。

 今年4月27日、陸上の基地で空母への着艦訓練を行っていた殲15戦闘機1機が、降下中にデジタル飛行操縦制御システムが故障して事故を起こし、パイロットの張超少校(少佐に相当)=29=が死亡した。中国中央人民放送(CNR)が27日に伝えた。同放送によると、事故の際、張少校は非常脱出を試みたが、地面に落下して重傷を負い、治療中に亡くなった。

 しかし中国人民解放軍海軍は、事故が起きた基地がどこなのか、事故を起こした戦闘機はどのような状態だったのかなどについては明らかにしなかった。

 殲15は、中国が空母保有戦略と歩調を合わせて艦載用に開発した戦闘機で、折り畳み式の翼や強化されたランディングギアなどを有している。中国は今年3月、殲15が空母「遼寧」から離着艦する場面を公開している。

 香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙は、今回の墜落事故で殲15開発計画に支障が生じ、中国の空母運用戦略も打撃を被ったと伝えた。マカオ国際軍事学会のアンソニー・ウォン(黄東)会長は、同紙のインタビューで「今回の事故は、殲15が空母艦載機の基準に達していないということを示している。1980年代当時、ソ連のスホーイ27戦闘機がそうであったように、飛行制御装置の故障や品質の問題で墜落したこともあり得る」と語った。

北京=李吉星(イ・ギルソン)特派員 
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 
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また、韓国の中央日報日本語版は、墜落は陸上基地ではなく、空母への着艦時に発生したと報じている。