2016年09月

2016年09月30日

ロシア海軍空母「クズネツォフ」は10月中旬に地中海東部に向かう!!

日本語ブログ「ロシア海軍情報管理局」より。詳細は同ブログをご参照ください。


2016年9月27日14時21分配信
見出しは【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は10月中旬に地中海東部への遠距離航海へ向かう-情報筋】である。サンクトペテルブルク、9月27日、インタファクス-AVN

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北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、10月中旬にシリア沖への遠距離航海へ向かう事になるだろう。
火曜日、『インタファクス-AVN』は消息筋より伝えられた。

「航空打撃グループの遠距離航海への出発は、10月15日から20日の間に実行されます」
対談者は話した。 

彼によると、航空母艦は月曜日(9月26日)に第35艦船修理工場(『統合造船業営団』に含まれている艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の支所)の水域を去り、バレンツ海へ出てキルディン島付近に居る。
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「現時点において、同艦は、航空団を含め、弾薬を完全に受け取っています」
情報提供者は指摘した。

今後数日の間に、同艦は物資(水、燃料、食料)を補充する為、セヴェロモルスクへ戻る事になるだろう。
それは、少なくとも10日間が必要になる。

航空母艦は8月12日から第35艦船修理工場に在り、1ヶ月以上に渡り、メンテナンス及び技術的準備状態回復の第2段階を実行した。

9月21日、ロシア国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、軍当局がシリア沖への航空母艦の派遣を計画していると発表した。

以前、「アドミラル・クズネツォフ」は数度に渡り地中海東部で任務を遂行した。

伝えられるところによれば、4〜5ヶ月間に渡って続く航海で、航空母艦は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船を伴う。

最近まで第35艦船修理工場(『統合造船業営団』の構成に含まれている艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の支所)でメンテナンス及び技術的準備状態の回復の第1段階が実施されていた航空母艦は、その後、北方艦隊海軍航空隊の第279独立艦上戦闘機航空連隊及び最近に編成された第100独立艦上戦闘機航空連隊の艦上飛行士の訓練を支援した。

第279独立艦上戦闘機航空連隊の航空機は、サキの航空隊地上試験訓練複合体「ニートカ」での訓練を実施した後、7月初頭に航空母艦へ到着した。

現在、第100独立艦上戦闘機航空連隊の航空機は、同連隊の航空機の大部分がエイスク(クラスノダール地方)に建設されている新たな複合体ニートカに滞在している為、航空母艦の遠距離航海への参加及び飛行士の航空母艦での飛行訓練の完全なサイクルに関しては完全に明瞭では無い。


LCS「コロナド」、エンジン不調でハワイで修理していたが、29日に再出港

アメリカ海軍HP2016年9月29日より。

アメリカ海軍の沿海域戦闘艦「コロナド」は、16カ月のシンガポール任務で、9月29日にハワイを出港した。

「コロナド」は簡素な修理を行った後に、公試を経て、出港となった。

情報概要は以上。「コロナド」は6月22日にサンディエゴを出港し、リムパック演習に参加し、演習終了後の整備を経て、8月26日にパールハーバーを出港していたが、エンジン不調で、8月30日にハワイに戻っていた。 

カーター国防長官、空母「カール・ヴィンソン」艦上でアジア・太平洋重視主義を強調する

アメリカ海軍HP2016年9月29日より。

アジア・太平洋地域への重視は、枢要な国家的コミットメントである。この地域の繁栄をもたらし、アメリカの最先端の軍事力をとぎすませてくれる、とアッシュ・カーター国防長官は本日(9月29日)サンディエゴで語った。

アジア・ 太平洋は、アメリカの未来にとって最も重要な地域である、と国防のチーフは語った。空母「カール・ヴィンソン」の艦上のスピーチで。

アジア・太平洋地域重視は、オバマ大統領が5年前に発表した政策である、その政策は外交的、経済的、そして軍事的な総合政策である、と大統領は説明した。

その総合政策のすべては、アジア・太平洋地域は、その地域のすべての国は発展し、栄えることができるということである、そして、劇的な政治的、経済的、かつ安全面の変化が一時的にあったとしても。

カーターはこの地域の安全面の挑戦を強調した、北朝鮮の核保有へのガチャガチャばなし、同盟国を脅かし、緊張を高めるような。他の挑戦は、この地域の繁栄を阻害する海上面の出来事、テロリズムと通商面の脅しのような。中略

国防長官は強調した。5つの地球的挑戦に関して、ロシアの侵略と弾圧、中国の侵略的な動き、北朝鮮のミサイルと核の挑発、イランの侵略と湾岸における有害な動き、イラクとシリア・レバノンおけるイスラム国をやっつけること。

アジア・太平洋重視政策は3つのパートで構成されている。一つは5年前に始まった。DoD(国防省)がこの地域の軍事力態勢を強調したとき、二番目のフェーズは昨年に始まった、アメリカが軍事力態勢に対し、質的改善を行ったとき、3つ目のフェーズは、最初の、そして2番目のフェーズを構築したとき、である。

情報概要は以上。

何ということも無い話しと言えば話であるが、アジア・太平洋重視政策は3つのパートで構成されており、その二つ目が分からない。2015年は横須賀駐在部隊に対し、CG「チャンセラーズヴィル」、DDG「ベンフォルド」、DDG「バリー」が配備となり、DDG「ラッセン」が大西洋艦隊任務となり、純増として1隻のCG,1隻のDDGの増強となった。結局、これまで2隻のCG、7隻のDDG体制であったが、これが3隻のCG、8隻のDDGとなったわけである。

また、LCS「フォートワース」がシンガポールに16カ月任務で赴任し、ほぼ常駐体制となった。

多分このことであろう。横須賀にはDDG「ミリアス」が2017年夏に配備となり、こちらも純増となる。シンガポールにはより多くのLCSが配備される計画となっている。

ロシア海軍太平洋艦隊の中ロ演習参加支隊は、シリアに向かっているのか!!??

ロシア海軍艦隊の航海速度の遅さはかねてから指摘しているが、10ノットを切るかも知れないくらいの速度である。

ロシア人の根気の長さは、多分「動いていれば、何時かは到着するさ」というものであろうか。

さて、ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「アドミラル・ヴィノグラドフ」など5隻から成る支隊は、2016年9月5日午後4時半頃、上対馬の北東約70キロの海域を南西進し、対馬海峡を通過し、中国の湛江に9月12日午前に到着した。 

中ロ演習は9月19日に終了し、ロシア海軍支隊は出港した。しかし、30日午前現在でも、統合幕僚監部はその対馬海峡北東進を伝えていない。

この支隊は、2隻の他、大型揚陸艦「ペレスウエート」、航洋曳舟「アラタウ」、給油艦「ペチェンガ」であった。

この支隊の大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」は、航洋曳舟「フォーティ・クリロフ」、給油艦「イルクト」と共に3月末にウラジオストックを出港し、インドネシアに向かい、4月にインドネシアのインド洋岸のパダンでコモド2016多国間演習に参加し、さらにカンボジアを訪問、続けてブルネイに向かい、5月にADMMプラス演習に参加し、ブルネイからシンガポールまで多国籍艦隊で航海した。その後、ミャンマーを訪問、そして、6月9日には尖閣諸島の接続水域を航海した。そのまま北上かと思われたが、7月16日、17日にハワイ沖のリムパック演習海域に現れた。そして、8月5日に津軽海峡を西進する「アドミラル・ヴィノグラドフ」が確認されたのであった。

というわけで、「ヴィノグラドフ」は4カ月強の航海の後、1カ月弱の整備で、あわただしく出港したのであった。

今後も「ヴィノグラドフ」が、長期整備を行い、大改装を行った「トリブツ」と共に、航海を続けるかは分からないが、「トリブツ」艦隊はシリア沖に向かうのかも知れない。ロシア海軍の内部事情を見ていくとそうなるのである。

なぜなら、現在、シリア沖にはロシア海軍の大型対潜艦クラス以上の艦船は動いていないからである。シリア国内の動きはかなり沈静化されているとは言え、やはり大型対潜艦クラスの常駐は、海外に向けて大きな発信力となる。

「ヴィノグラドフ」もウラジオストック出港当時は、シリアに向かうのかとの情報も出ていた。北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は2011年頃から長期整備中、「アドミラル・チャバネンコ」も2013年から長期整備に入っており、「セヴェロモルスク」、「クラコフ」も2016年8月の夏の大演習には参加したものの、長期任務にはもう少し準備が必要である。

空母「クズネツォフ」はシリア沖任務に10月頃出港するかもと、日本語ブログ「ロシア海軍情報管理局」は報じている。2隻はこの空母随航艦として参加するかも知れない。2隻とはいかなくとも1隻は参加するであろう。

空母「クズネツォフ」の出動は、ロシア国家において、国の威信をかけてイベントである。

今年秋から来春にかけてのロシア海軍の動きは注目される。

 

2016年09月29日

DDG「ジョンS・マケイン」が2014年に続きベトナムを訪問

21世紀前半における東アジアというか、太平洋・アジアにおけるアメリカと中国の覇権争いは、硬軟とりまぜての動きを伴い、実施されていくものと思われる。

第1期は、中国国産空母の就役までであり、第2期は空母の就役以降である。その第1期における中国海軍の攻勢は、まだ始動しておらず、アメリカ海軍の攻勢がめだっている段階と言える。まあ尖閣諸島における動き、インド洋への遠洋訓練、日本海における中国艦船の航空機を伴う演習などは、中国海軍の攻勢の序曲かも知れないが、それぞれが単独行動であり、長期的持続的動きとは言いがたい。

アメリカの動きは東南アジア諸国との2国間演習CARATを始め、インド、日本、オーストラリア、韓国との共同演習、さらにオーストラリア海軍とインド海軍との2国間演習など多様多極な動きを示している。

さて、アメリカ海軍はベトナム戦争以降、ベトナムとは積極的外交を続け、アメリカ海軍、ベトナム海軍との交流を深めている。現在はアメリカ艦船がベトナムを訪問するという一方的動きではあるが、中国政府の南中国海における強圧的動きもあり、その協力ぶりは高まっていると言える。

アメリカ海軍HP2016年9月28日より。


ジョンS・マケイン ベトナムダナンを訪問2016.9 

















Photo/US Navy

ベトナムのダナンに入港するDDG「ジョンS・マケイン」


アメリカ海軍とベトナム海軍は第7回のNaval Engagement Activity(NEA)ベトナムを開始した。この動きは毎年行われている。そして、9月28日にダナンのチエン・サ港で歓迎式典が開催された。

このNEAベトナムは毎年ダナンへアメリカの艦船が訪問することから始まる。そして、2国間の行動が海岸(陸上)で海上で実施される。この行動は、毎年強化されてきており、昨年には、沿海域戦闘艦「フォートワース」が参加した最初の年であった。

情報概要は以上。

ジョンS・マケインダナンで歓迎2016.9

















Photo/US Navy

第7駆逐隊司令のH.B.リー大佐(右)がベトナム海軍の人々を握手をしている。歓迎式典にて。


この「ジョンS・マケイン」は2014年4月にも同地を訪問している。

ジョンSマケインダナンに2014.4

















Photo/US Navy

2014年4月にダナンを訪問した「ジョンS・マケイン」


ジョンS・マケインベトナム海軍と演習2014.4
 
















 Photo/US Navy

ベトナム海軍と演習2014年4月