2019年06月

2019年06月29日

中国空母「遼寧」の航跡とアメリカ海軍「ロナルド・レーガン」の航跡も発表/多維新聞

まず、この図を見ていただきたい。


中国空母アメリカ空母の航跡




























図/多維新聞

赤の航跡は、中国空母「遼寧」のものであり、緑は空母「ロナルド・レーガン」の航跡である。

この図を一目見て、艦船ファンならこのアメリカ空母を追った航跡図は中国国防部作製のものと了解されよう。であるなら、当然、赤の中国空母の航跡も、中国国防部作製のものと思われる。

分かりづらいが、緑のアメリカ空母の出発は北東の丸が大きい地点で、6月8日とある。そこからルソン海峡を南東進し、南西の地(南中国海のベトナム沖、南沙諸島)に6月10日、そこから、南東に向かい6月11日、そこで向きを大きく変え、北西に向かい6月12日、そこから北東に北上の形となり、ルソン海峡を東進、6月14日から16日、そこから台湾南端に向かい6月17日、さらに南西進し6月18日から23日、そして再度ルソン海峡を東進し、この航跡の終点は白い丸の地点である。6月23日から24日となっている。

日本のヘリ空母「出雲」編隊とは6月10日から12日にかけて、さらに6月19日から20日にかけて共同演習を実施しているので、その位置が了解される。



この図を報道した記事は、多維新聞2019年6月27日報道のものである。見出しは「遼寧艦編隊の南海演訓練の内情を披露 中国軍が強硬の動きを示した」である。



遼寧2019.6航跡


























図/多維新聞 2019年6月19日報道

この中国空母の航跡図は2019年6月19日に、多維新聞が空母「遼寧」が南中国海に入ったと報道した際の図である。明らかに大きく違っており、今回の6月27日報道の方が正確である。

小生の知る限りでは、「燎寧」編隊の動きを最初に報道したのは、この多維新聞6月19日のものであった。台湾メディアによるとしている。

そして以前にも記したが、台湾の国防部がこの空母の動きを完全にとらえているとの報道も複数回あった。

今回の一連の「遼寧」の動きの元はすべて台湾からの発信であった。しかし、台湾国防部(正式には中華民国国防部)はそれらしき報道をしていないのである。

となると、これら一連の動きは中国国防部筋がリークし、流れたとも言える。6月27日の多維新聞の2隻の空母の航跡図を見ると、そう思わざるを得ない。

当然、アメリカ政府も日本政府も、この中国空母の動きを知悉していたであろう。この中国空母の航跡は、一般(庶民)に知られていないだけの話であったはずである。しかし、何らのリークはなかった。この点も分からないのである。グアムに向かっていたのであるから、リークしてもおかしくは無い。

何回も記すが、この空母「遼寧」の動きを中国国防部はまったく報道しなかったし、アメリカも日本も報道しなかった。大阪でのG20サミットでの最高指導者同士の話し合いを意識していたためであろうか。ともあれ、中国空母の外洋航海はめでたいことと言える。スクラップ艦の再生を行った中国造船担当者のレベルの高さを称賛したい。










 

ma2221 at 06:27|この記事のURLComments(0)

2019年06月28日

中国国防部が空母「遼寧」の西太平洋、南中国海、台湾海峡通過で初の発表

中国国防部は2019年6月27日に定例の月末記者発表会を開催した。

その席上、報道官は、記者の質問に対し、空母「遼寧」の行動に関し、回答した。それは、今回の空母の動きに関し、初の報道となった。


1)記者の質問/メディアの報道によると、6月25日に空母「遼寧」編隊が台湾海峡を通過して母港に戻ったとのこと。今回の訓練中で、空母編隊の航行は、グアム島に接近しています。そこでお聞きします。今回の空母編隊の訓練状況を紹介することができるかどうか、また、空母編隊はなぜグアムに接近したのか。

報道官/「遼寧」空母編隊は年度計画に訓練を行っている。目的は練度の向上・維持である。

2)記者の質問/私は2つの質問があります。1つ目の問題は、アメリカのメディアの報道によると、今月18日に空母「遼寧」編隊が南中国海に入った時に、アメリカ軍のP−8A対潜哨戒機が1機、シンガポールを離陸して、この編隊を追跡した。また、任務の終了時の台湾海峡通過時にも台湾を一周する形で哨戒を行った。そこでお聞きしますが、何かコメントがありますか。また付け加えるようなことがありますか。

報道官/1つ目の質問に関して、我々は貴重な軍事機会を掌握しており、厳重な警戒を維持していた。アメリカ軍に対しては、台湾海峡と南中国海の挑発行動に断固反対する。

2つ目の質問に関して、アメリカ軍機の行動を把握しており、すべての動きを掌握している。

****************
何回も記すが、中国国防部はこの空母「遼寧」の動きに関し、何ら発表していない。であるから、新華社、人民日報などの主要メディアも報道していない。僅かに、環球時報が、台湾メデイアによるとで、6月20日に空母編隊の南中国海入り、26日に台湾海峡通過を報じている。
 
 

ma2221 at 18:02|この記事のURLComments(0)

ヘリ空母「出雲いずも」級にF−35Bを搭載させる愚策/ミッドウエー沖で戦うのか

2隻ではなく、3隻が必要とか、つまらない意見が出てきつつあるので、艦船ファンの立場から少々の意見を言わせてもらう。

最終的目的は南西諸島の島嶼防衛であり、奪還であろう。そしてそのお相手は中国海軍空母である。ではあるが、その想定される東中国海はあまりにも狭い。 何しろ、長崎から上海までおおよそ800キロも無い。

具体的には長距離対艦ミサイルがあれば、充分な防御策と言える。航空機から多数の対艦ミサイルを発射すれば、充分対応できる。

第1、空母はカネがかかりすぎる。それに事故も多い。そして、F−35Bに乗るパイロットは海上自衛隊要員なのか航空自衛隊要員なのかも分からない。海上自衛隊なら1からパイロットを養成し、新組織を編成する必要がある。

ヘリ空母「いずも」「加賀かが」は3年連続で、東南アジア・インド洋に派遣し、多大なる任務を果たしている。おとなしい・静かな(つまり、何もしない)海軍と世界から見られていた海上自衛隊が、東南アジア・インド洋における海上の安定化、安全化に向けて動き始めてきたと言える。

しかし、そのヘリ搭載は今年も「いずも」は3機であったし、それ以上搭載しても意味が少ないのであろう。

F−35B搭載は、有事を意識し、まさかの場合に対処するものと言う意見であろう。しかし、その想定海域は西太平洋なのであろうか。先にも記したとおり、狭い東中国海で戦いを想定できないのである。どちらも敵の哨戒機、爆撃機、攻撃機、艦船からの対艦ミサイル、潜水艦(東中国海は深度が浅いので見つけやすいと言うことであるが)からの魚雷ではなく、対艦ミサイルを意識したら、とても戦える海域ではない。よりわかりやすく言えば、黒海の東西で空母同士が戦うようなものである。そんな戦いは艦船ファンとしては想定できない。黒海の東西は、長崎から上海の距離とほぼ近い。

それは中国も日本も同じで、戦闘機を離陸させる前に、対艦ミサイルの槍ぶすまにやられてしまう。出港、または航海中も、潜水艦、哨戒機、軍事衛星に捕捉されているのであるから、空母の位置は現代の技術水準から見れば、明白である。

であるから、現実的には空母「出雲」「加賀」は太平洋はるかで対処することとなるが、中国空母も西太平洋のはるかにいることとなる。グアム沖か、ミッドウエー沖か、ハワイかであるが、そんな戦さを想定するなら、島嶼防衛とはまったく違った状況である。

経済大国2位の中国と第3位の日本が戦うことを想定するのは、現在、まったくの愚策であり、南西諸島への「まさか」の上陸に対する対応はいかほどにもあろう。大阪でG20が開催されている。習国家主席も来日しており、互いの違いはいやになるほどあるが、対岸の国家同士である。幾らでも策は出てこよう。

 

ma2221 at 07:22|この記事のURLComments(0)

2019年06月27日

ドイツの次期主力フリゲートF125型1番艦がようやく就役した!!

NavalNews2019年6月20日より。

見出しは「ドイツ海軍はようやっと最初のF125フリゲート『バーデン・ビュルテンベルク』を就役させた」。

数年間の遅れの後。ドイツ海軍は公的に最初のF125フリゲート「バーデン・ビュルテンベルク」が2019年6月17日に就役した。

最新の要目は次のとおりである。

全長/149m

全幅/18m

最高速度/26ノット

満載排水量/7,200トン

乗員数/190名(通常クルーは120名)

兵装/127mm1基、RIM116RAM(RollingAirframeMissile)2基、27mm機関砲2基、ハプーン対艦ミサイル4連装2基 

ma2221 at 14:57|この記事のURLComments(0)

日本「観艦式に韓国海軍招待しない」/朝鮮日報

韓日の軍事摩擦収束せず…日本「観艦式に韓国海軍招待しない」
朝鮮日報日本語版2019/06/26 23:04
▼海上自衛隊の旭日旗問題・哨戒機威嚇飛行で昨年末から関係悪化
▼6月の韓日国防相会談後も関係改善の兆し見えず
▼韓国側「招待状を受け取っていないので検討できない」
    
 日本が、今年10月に開催する海上自衛隊の観艦式に韓国海軍を招待しない方針であることが伝えられ、昨年から続いている韓日の軍事摩擦が依然として収束していないことが分かった。

 日本メディアなどは26日、日本の防衛省が10月14日に神奈川県の相模湾で海上自衛隊の観艦式を開催すると報じた。

 日本メディアによると、観艦式には米国、オーストラリア、インドのほか中国の招待も検討されているものの、韓国海軍は招待しないことになったという。

 昨年の韓国・済州での観艦式直前には、海上自衛隊の艦艇が旭日旗を掲げていることが論議を呼び、日本は観艦式に参加しなかった。昨年末には韓国海軍と海上自衛隊が、いわゆる哨戒機問題で対立し、韓日の軍事摩擦が悪化した。

 日本の防衛省が海上自衛隊の観艦式に韓国海軍を招待しないことを決めたのは、こうした摩擦が収束していないためだとみられる。

 海上自衛隊は3−4年に1回、友好国の艦艇が参加する国際観艦式を開催している。2015年の観艦式には韓国の駆逐艦「大祚栄」が参加した。

 両国間の軍事摩擦に加え、日本による植民地時代の強制徴用賠償問題や慰安婦被害者への謝罪問題など、外交問題での対立が続いていることも影響を及ぼしたとみられる。

 今月初めシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)では韓国国防部(省に相当)の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官と日本の岩屋毅防衛相が会談し、軍事摩擦収束に向けた突破口が開かれたかに見えた。

 この会談によって韓日関係がある程度改善し、北朝鮮のミサイル問題や韓半島(朝鮮半島)非核化など安全保障上の共同の懸案について踏み込んだ協議が行われるとの期待もあった。

 しかし韓日国防相会談で融和的な態度を見せた岩屋防衛相に対し、日本の政界などを中心に批判の声が高まった。

 韓国海軍の関係者は「現段階では日本から(観艦式への)招待状を受け取っていない」として「観艦式に出席するかどうかは、日本側が招待の意思を示さなければ検討できない」と述べた。

 韓日の国防当局は、軍事摩擦とは関係なく、両国間で軍事的に協議すべき問題について話し合いを続けていると表明しているが、実質的な対立解消のためにはかなりの時間と努力が必要となる見通しだ。

オ・ジョンテク記者

NEWSIS/朝鮮日報日本語版


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