2005年10月02日

21世紀循環型経済社会の構築に向かう市民活動

  市民活動が構造的に変化してきているな、と感じたのは、身近の小川町に「風土」と言う市民団体が、生ゴミを回収し、それをバイオガスを使った堆肥や燃料にすると言うことを始めた頃からである。2000年前後である。また、有機農業をしている人たちが会員であったり、その堆肥を使用して食料を生産し、その食料を生ゴミ供給者が今度は購入していく。つまり循環型経済構造を志向、実践しているのである。


 きわめて日常的であり、事業的である。それまで、寄居町の「皆農塾」などの農場があり、その定期的購入者に野菜、卵を配達して、生活を得ている動きがあった。しかし、購入者からの行動が少なかった。生ゴミの提供はなかったのである。

 いわば皆農塾は1990年前後の先駆け的動きであったと言える。

 1990年前後の市民団体は、川のゴミ拾いをしたり、行政の三面護岸の川の整備に反対したり、ダムの建設反対活動を展開したり、自然観察活動をしたり、水質調査の実施といったパターンの活動であった。

 つまり、ここでは循環型活動をする、街おこしをする、という明確な志向は、上記の1990年前後型市民活動では見えにくいのである。

 2000年前後から市民活動は、第3期に入ったと言える。第1期は水俣病に代表される公害反対への動きである。第2期が前記した、環境啓発活動である。

 第3期は、循環型経済活動への実践であり、環境まちづくり活動であろう。

 きわめて面的になっており、実際、生ゴミの回収をするとか、地域通貨を発行するとか、コミュニティカフェを運営するとか、農場を運営、交流センターを経営するとか、日常的、経営的活動を実施しているのである。

 このNPO活動があと数年したら、我が国のおおいなるパートになっていくだろう。その動きはまさに加速度的である。

 

 小川町の市民団体「風土」が、河川のネットワークに見向きもしなかったし、こちらからも呼びかけることもなかった。しかし、心の底では、これからはああだよな、と思っていた。

 聞けば、「風土」は、「廻りの市町村の環境系市民団体からは、異端視されていたんじゃないですか」なんて冗談入りで聞かされたことがある。確かに議論先行型の旧来の市民活動には入りづらかったし、入ってもメリットはなかったであろう。時間の無駄と感じられたのに違いない。

 ずいぶん舵取りを変えようとして動いた。しかし結局変えられなかった。変えようとした二人は他に動いていったのである。

 この4月に設立した「さいたまグリーンエコツーリズム協議会」は、この三期目の市民団体が参加している。まだ始まったばかりであるが、各団体の事業が有機的連携を図り、その団体に具体的メリットを生じさせていこうと考えている。



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この記事へのコメント

1. Posted by tubasa   2005年10月08日 21:51
特定非営利活動法人 小川町風土活用センター(NPOふうど)事務局です。
ご紹介頂き、ありがとうございます。
目下、NPOふうどでは、2基目の新醗酵槽建設プロジェクトを進行中です。完成しましたら、また、ご報告したいと思います。
日本の農業と食糧とエネルギーの自給を市民が支える新しい公共の仕組みです。とても、素敵な仕組みです。こう、ご期待。よろしく、お願いします。

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