◆毎日カレー◆と★タイ料理★ by エスニカン

☆コリアンダー=パクチー☆今日はインド系&カレー明日はタイ料理..毎日スパイシー。どうにもならないこのカラダ...。                      

今回のバンコク滞在時のラスト2日間滞在したのがウイッタユ通り(ワイヤレス通り)の「ホテルインディゴ バンコク」。今年1月にも宿泊したが、朝食会場の「メトロオンワイヤレス」ではビュッフェの一角にタイの生菓子デザート「カノム」のコーナーがあり、マンゴーともち米のデザート「カオニャオマムアン」など日替わりで楽しませてもらった。
カオニャオマムアン2
左が「カオニャオマムアン」で、朝からだとこれぐらいのミニサイズで充分(※とはいえ、もう1個おかわり)。右はココナッツミルク寒天のような「ウンガティ」。グリーン色はバイトゥーイ(パンダンリーフ)由来の天然色素。
カノムパンサンカヤー
同じバイトゥーイ由来のほんのり甘いクリーム「サンカヤー」を使った揚げパンとの組み合わせ「パートンコー・サンカヤー」も小腹サイズでうれしい。

この揚げパンとの組み合わせでは、中華街ヤワラートでミシュラン・ビブグルマンの店「パートンコーサボイ」(揚げてから炭火焼)が知られているが、そんな事もあり、フードコートだけでなく、別のホテルの朝食ビュッフェでも見かけたほどだった。
カノムソーサイ2
そして今回一番の当たりが「カノムサイサイ(ソーサイ)」。バナナの葉にココナッツミルクベースのほんのり甘い上新粉のような生地(もち米や米粉とタピオカ粉)を包んで蒸した生菓子。中に刻んだココナッツと小豆のような豆が入り、ほんのりした甘さとともに、ぷりんとした食感が心地良かった。ホールの方に「タイ語名」を教えてもらうと、「カノムサイサイ(ソーサイ)」とのことだった。

平日の仕事帰りにJR赤羽駅ナカは「エキュート赤羽みなみ」内の「タイ料理研究所」に寄ってきた。平日の午後7時前だが、店内は満席。真ん中はグループ客、左右の壁際がひとり客中心ですみ分けられているが、8割方は女性客だ。
豚肉
タブレット端末から注文したのが画像の「豚肉のガパオ炒めごはん」(パッ・ガパオ・ムー・ラートカーオ・カイダーオ)。

「辛口」「目玉焼き固め」「ごはん少なめ」のリクエストもすべてタブレット上で完結してしまうので、タイ人スタッフさんと会話ができないのは、少し残念ー。

この日はバンコクから帰国後ほぼ10日めで初めての「ガパオ炒めごはん」の実食に。都内随一の店舗数を誇る「タイ料理研究所」(クルンサイアムなどと同系)なので、画像の通り見た目からでもしっかりと主役のガパオ(タイのホーリーバジル)の葉の深いグリーン色が確認できる。

今回厨房近くのカウンター席に座ったが、それぞれのタイ料理は注文が入るごとに都度調理。もちろん「ガパオ炒めごはん」での「辛口」「辛さ弱め」「辛さなし」などの調節も大事なポイントなので、炒めたてで手元に運ばれてくる。味わいもいい意味で無難なので、安心感もある。
(※厨房に飛び交うタイ語からは「辛さ弱め」の注文が圧倒的。「辛口」は珍しいのか、精算時に「辛さはどうでしたか?」と日本語で聞かれた)
タレー
今回は半年ぶりの訪問だが、前回のシーフードとたまごのカレー粉炒め「タレーパッポンカリー」も、そのクオリティの高さにありがたく感じたが、「ガパオ炒めごはん」といい、やはりトップクラスとまではいかないが、無難においしいタイ式タイ料理を高すぎない価格設定(※オープン当初からは少し上がってはいるが)で楽しませてくれることも、人気につながっているーと見る。

ファミリーマートが25年6月17日から全国1万6300店で「アジアの美食」フェアをスタートした。その中にチルド(要冷蔵弁当)「バジルとナンプラー香る!ガパオライス」(税込み645円)があり、さっそく購入して実食してみた。
ファミマ1
ファミマのHPでは、「豚肉などの具材を、バジル、ナンプラー、唐辛子と一緒に炒めました。お肉の香ばしい風味、ナンプラーのコク、バジルの爽やかな香りが楽しめるタイの屋台料理のガパオライスです」と商品紹介されている。残念ながらご飯は「国産米使用」とパッケージに表記。

このコメ高騰や備蓄米放出が話題のタイミングでもあり、あえてでも「タイのジャスミンライス」を使って欲しかった。
ファミマ2
レンジ加熱し、パッケージを開けてみたのがこちら。「豚肉のガパオ炒めごはん」に着目したところは良しも、画像の通り「豚肉のガパオではめったにタイ料理店でも見かけないツユダク仕上げ」。さらには主役であるはずのガパオの葉(タイのホーリーバジルの葉)が一切見当たらず、失礼ながらタマネギとの組み合わせでもあり、「豚のひき肉丼」としか見えない。

原材料欄から推察すると、「辛口バジル風味そぼろ」部分に「バジルピューレ」を加えて「ガパオ風」に仕立てたのだろう。

何度もこのブログで書いてきたが、「ガパオはタイのホーリーバジルであり、スイートバジルとは別ものです」という「ガパオ炒めの基本のキの部分でボタンをつけ間違えてしまったー」のだろう。

確かに「ナンプラーの風味はやんわりと感じられる」が、「百歩ゆずってタイ風」ぐらいであろうか。いやいや、コンビニ弁当での「タイのガパオ炒めごはん」は難しいと言おうか、ガパオの香りが引き出せないーのが一番のネックである。

平日のランチで東京メトロ小伝馬町駅から3分圏の「インド料理デシタンドール バーベキュー」へ。正午前の11時55分頃に入店。正午過ぎの12時10分にはグループ客が大挙して来店。このわずかな時間差で待つことなく入店できた。
ビリヤニ1
注文したのはランチの人気メニュー「チキンビリヤニ」セット(サラダ、ラッシー付で税込み1100円。平日限定20食)。久しぶりに実食したが、やはり毎日炊いているだけあって、炊き加減や全体的な味わいはさすがにこなれていて美味い。もちろんコメは「インド産バスマティライス」使用だ。スパイスプレーンヨーグルトの「ライタ」はサラッとしたタイプ。
ビリヤニ2
今回は「辛さをベリーホット」でリクエスト。もちろん炊き込みビリヤニなので、1人前の分量に対してパウダースパイスを加え、全体を混ぜ合わせたスタイル。この辛さが個人的にはツボで、「スパイシー―&ホットなビリヤニ」に大満足だった。具の主役の「チキン」も4片ほど使われており、以前よりは小ぶりに感じたが、それでもセットとしてのコスパは上々かと思う。

馬喰横山駅近くの横山町繊維問屋街にオープンした黒毛和牛を使ったビーフカレー専門店「烏山カレー」に初訪問してきた。メニューは「ビーフカレー」(並=ビーフ90g・税込み1400円、上=ビーフ135g・1800円、特上=ビーフ180g・2200円)と「チーズフォンデュカレー」(ビーフ45g・1400円)の4種類。
烏山カレー 看板
エリアでは珍しい高値の価格設定だが、店内のメニューテントに「黒毛和牛」と書かれており、「食べる機会も少ないだろうしー」と入店してみた。注文したのは「上」。ライス量はレギュラーサイズで180gとのことで、そのままとした。簡易調理スペースでベースのカレーを調理しつつ、「仕込み済みの黒毛和牛」を都度加えるスタイル。厨房には若めの男性シェフが立ち、ワンオペでの対応。
烏山カレー 上
先客が2人ほどで、「ビーフカレー(上)」は待つこと10分弱で運ばれてきた。まずはカレーソースをスプーンでひと口。欧風カレーでありながらも、やさしい辛さとスパイシーさが混在する大人味。「スパイスはクローブとシナモンを強めにしているー」とのこと。これがいい意味で全体のカレーソースに調和している。

2025年6月16日からリンガーハットの東京都内10店舗で期間限定メニュー「トムヤムクンちゃんぽん」が発売された。対象店舗は、阪急大井町ガーデン店、大森店、五反田東口店、新橋駅前ビル店、日比谷シャンテ店、広尾店、渋谷サクラステージ店、JRお茶の水店、西新宿店、葛飾新宿店。
リンガー1
さっそく16日の仕事帰りに「JRお茶の水店」に出かけたが、入口看板、入口自動ドアともに「トムヤムクンちゃんぽん」の告知がなされるなど、限定メニューに力を入れている姿勢が伝わってきた。

実は「リンガーハット」が「トムヤムクンちゃんぽん」をメニュー化するのは今回が初めてではない。このブログでも2014年の「かき入りトムヤムクンちゃんぽん」(こちら)を始まりに、2017年、19年、20年と過去に何度か紹介させてもらっており、ある程度期待感を持って出かけたもの。
リンガー4
こちらが25年バージョンの「トムヤムクンちゃんぽん」(麺100g=税込み1310円、パクチー増し50円)。画像からは、レモングラス「タクライ」、こぶみかんの葉(メニュー表記はライムリーフ。バイマックルー)が確認できるほか、有頭エビも中サイズが1尾使われている。

メニュー紹介では「バンコクに店を構えて15年のリンガーハットがタイの店舗から逆輸入し、本場の味を追求した商品。スープはちゃんぽんスープをベースに、爽やかな辛さと本格スパイスの酸味が効いた味わい」と書かれている。

まずはレンゲでスープをひと口飲んでみる。確かにレモングラスとバイマックルーの香りは出ているが、なんだか「日本人向けに無難に仕上げた」ような味わい。「トムヤムクン」ならではの、尖った酸味とブワッと口中に広がっていく辛さのパンチに欠ける。見た目と味わいからも伝わってきたのは、チリインオイル「ナムプリックパオ」が使われていないこと、ココナッツミルクの長所がいかされていないこと、タイライム「マナオ」に代表される柑橘の酸味が弱いことーなど。

平日の昼過ぎに東京メトロ小伝馬町駅近くの「そば処おか田」へ。この日は蒸し暑い日で、券売機で見かけた「冷やし茄子天そば」を迷わず選び、サイドで「万願寺唐辛子天」を追加した。
おか田1
梅雨場の高湿度でなんとなく食欲が落ちているはずが、「冷やし茄子天そば」を見た瞬間に食欲が湧いてきた。さらには都度揚げ・揚げたての「万願寺唐辛子天」も後から運ばれてきて、さらに喰い付きのテンションも上がる。

まずは揚げたての「万願寺唐辛子天」をそばつゆに浸してかぶりつく。ほんのりと青臭さが漂いつつ、じんわりと青唐辛子特有の辛みも後追いしてくる。「おか田」のそばつゆは甘めなので、バランスはちょうど良い感じだ。
おか田2
そして「冷やし茄子天そば」へと移行。「茄子天」は皮抜きのひと手間で、茄子全体に火が通り、かみしめるとともに特有のうま味も広がる。大根おろしときざみ長ネギもまぜつつ、そばをじっくりと楽しむ。

ここでも受け渡し口に常備されている「鷹の爪の輪切り」を添えた。「天かす」でほど良いオイリーさも入り、美味しく完食ー。

毎度タイに出かけると食べるのを楽しみにしている麺料理がある。それはビーフン太麺「センヤイ」を生麺で食すこと。麺料理と言おうか「生麺センヤイ」のつるっつるっ&もちもちの食感にそそられる。
パッシーユ
画像は炒め麺「パッシーユ」。麺の指定をしないとデフォでビーフン生太麺「センヤイ」を使い、炒めて供される。具はパックブーン(空芯菜)と豚肉、にんじん、炒り玉子のシンプルな組み合わせ。味付けもニンニク風味の醤油味なので、日本人には万人に好まれる炒め麺だと思う。

ここに主役の「生センヤイ」なのでとても食べやすく、つるっとした食感に具が絡みあたりまえ過ぎるほどに美味い。麺違いではあるが醤油味の「焼きうどん」をなんとなく想像させてくれる。
デュシタニ京都「アヤタナ」
ご参考まで、日本で乾燥ビーフン太麺「センヤイ」を使った「パッシーユ」がこちら。タイ資本ホテルの「デュシタニ京都」のメインダイニング「アヤタナ」でのひと皿なので、味付け含めタイ式で調理してくれている。この時も美味だったが、画像で比較しても「センヤイの乾燥麺と生麺での違い」が明らかであることをおわかりいただけるだろう。

今回のタイ滞在中にガパオ(タイのホーリーバジル)が主役の「ガパオ炒め」を食す機会が5回ほどあった。どの店でも感じたことは、やはりガパオ生葉による鮮烈でスパイシーなバジル香。日本でも暑気など季節によってはガパオ生葉で楽しめるが、そこはテロワール(太陽と土壌ほか)によるものか、香りはさすがの現地だった。
サングワンシー
画像は先日紹介したミシュラン・ビブグルマンのタイ家庭料理食堂「サングワンシー」(バンコク・ウイッタユ通り)の「海老のガパオ炒め」(小サイズ)。見事なほどの深いグリーン色のガパオ葉に圧倒されたが、海老と一緒にガパオ葉を合わせると、心地良いぐらいのバジル香が広がっていくー。「ガパオ炒め系」の実食は2度目だが、今回も注文して大正解だった。
ガパオ タペー
そしてこちらも紹介済みのバンコク・アソークエリアの日本人御用達のガパオ炒め専門店「ガパオ・タ・ペー」の「豚肉のガパオ炒めごはん」。辛さ上限の4なので色合いはトウガラシにより赤みが勝っているが、ガパオ葉の深いグリーン色も負けてはいない。

ドライ仕上げでガパオ香も極限まで引き出され、「ガパオ炒めごはん好きの日本人」からの絶大の支持にも納得の味だった。辛さもタイ人平均が3なので、その上の4にしてみたが、それでも複数のトウガラシがおりなす複雑な辛さとともに、バジル香がしっかりと感じられた。
ガパオの葉
ご参考まで、タイ現地の有機栽培農場(※中部スパンブリー県)での「ガパオ(赤ガパオ)」のズームアップがこちら。ガパオ葉のギザギザを画像を見て改めて想い出したが、ギザギザがないタイバジル「ホーラパー」や「スイートバジル」と明らかに別ものであることもわかる。

この「ガパオ葉」は加熱することで香りを放ち、肉類やシーフードとの相性も良く、それぞれの素材に絡んで「ガパオ炒め」として提供される。

平日のランチで都営地下鉄神保町駅前の南インド料理の新店舗「ルシ」に出かけてきた。店のオープンを知ったのは半月ほど前。定期的に出かける百年カレー専門店「スマトラ共栄堂」に駅から向かう途中で店看板に気づいたもの。A5出口から数十秒というか数秒のビル地下に店はある。
ルシ外観
店内は2フロアで区切られ、かなりの大箱だ。入口に近いフロアは7割方埋まっていた。奥のフロアに通され、3番目ぐらいの客で入店した。入口はこんな感じで、ポスターに「4月14日オープン」と書かれている。

手前フロアから奥に進むタイミングで、皆さんの注文を見ると、「今日のビリヤニ」(税込み1550円)を頼んでいる方が多く、ほかはカレー1種(1000円)、2種のセット(1100円)が少し。ホール担当の方も「本日のビリヤニはー」と推奨、看板メニューとしているのが伝わってきた。
ミールス1
私自身は好みの「マサラドーサ」(1200円)が「南インドミールス」(1400円)で悩み、頼んでいる方を見かけなかった「ミールス」を選んでみた。

待つこと10分弱で四角のトレーのようなターリーで「南インドミールス」が登場。下段右端から「ポリヤル」(野菜のココナッツ炒め含め煮。スパイスのテンパリングがなかなか巧みで美味。ブロッコリー、グリンピース、トマト、キャベツなど)、「ラッサム」(やや粘度があり、酸味より甘みが勝ったタイプ。カレーリーフの香りも良かったが、ペッパー系のスパイスは抑えめ)。

「サンバル」(豆と野菜のスープカレー。オクラ、なす、刻みタマネギ、大根、グリンピースなど。素材のうま味重視でやさしいながらも地味深く、好みの味わい)、「カーラコロンブ」(本日のカレーから選んだ。タマリンドの酸味が後からじんわりと。浮き具は青菜)、「今日の豆カレー」。

平日の仕事帰りにJR京浜東北線東十条駅北口そばの「ネパル麺」がウリの二郎系ラーメン「ミゾグチヤ」に約1年ぶりに再訪してきた。入口券売機で「ネパル麺(小)」(税込み950円)を購入。「アチャール(大根のムラコアチャール)」(300円)と「ダニヤ(パクチー)」(200円)を追加した。
ミゾグチヤ1
「ネパル麺(小、麺量120g)」がこちら。トッピングの「ダニヤ」の香味がほど良く漂っている。さらに「ゆでもやし」「チャーシュー」のほか、「ムラコアチャール」も少量混ざっている。さらに「すりおろしニンニク」「マサラ(ミックススパイス)」の香りもほんのりとー。

家系のスープがベースではあるが、ここに「マサラ」「ダニヤ」が入るとスープ自体が「ネパル麺」であることを主張。麺も太麺でコシがある「ネパル麺」(ヒエ=シコクビエがベースの「コド粉」と麵用小麦粉(道産のゆめ牡丹)を使用)なので、独特のボソッとした歯応えのある食感も心地良く、1年ぶりに実食してみたが、さらに磨きがかかっている。
ミゾグチヤ2
今回はあえて「アチャール」を別盛りにしてもらった。大根の「ムラコアチャール」にグリンピースと黒ゴマ、輪切りの乾燥赤唐辛子にマサラもトッピングされている。

ネパール人スタッフによる仕込みだとは思うが、適度な酸味と大根の漬かり加減のバランスが素晴らしい。それこそ「ネパール料理店でダルバート(豆のダルスープとごはん)のお供」として供されても、「美味い」と思うほどだ。

平日のランチでJR秋葉原駅電気街口改札そばのアトレにある専門店「エチオピアカリーキッチン」に出かけてきた。正午前の時間帯だったが、空席ギリギリ空いているかどうかぐらいのにぎわい。外国人観光客や日本人でもスーツケース持参のグループも多かった。
エチオピア2
注文したのは「チキン+野菜カリー」(税込み1350円)。これを「辛さ50倍」「ライス半分(※レギュラーが320gなので、半分は160g)」でお願いした。

具の主役はぶつ切りサイズの「チキン」と、いつもの多彩な野菜たちのバリエーション。キャベツ、ブロッコリー、プチトマト、シメジ、えのき茸、茄子、ピーマン、カボチャにひよこ豆(チャナ豆)。「チキン」は「ビーフ」「ポーク」ほどにはクセがないので、茄子やカボチャ、ブロッコリーなどの素材感のある旨みがより生かされている味わい。
エチオピア1
カレーソースは毎度ながらのスパイシーさとともに、クローブの香味が後追いしてくる。「辛さ50倍」となると、ホット感が伴う辛さも、ひと口ひと口運ぶたびに上乗せされていく感覚で、後から辛さが増していくー。ある意味「エチオピアのカリーの醍醐味」でもある。

サイドメニューから「タマネギのアチャール」を加えたが、ライス部分に添えて箸休めとして充分に楽しめるし、画像には写っていない「じゃがいも」と一緒に食べても美味い。
(※画像左下はランチサービスの「マンゴープリン」。甘すぎず、濃すぎないデザートで、食べ慣れてくると、食後の〆にぴったりであることを実感。いつまでも続けて欲しいサービスである)

平日のランチでタイ式チキンライス専門店「渋谷カオマンガイ」へ。JR渋谷駅新南改札経由で出かけるのは今回が初めて。改札出てから徒歩6〜7分と以前より若干時間がかかる(※途中エスカレーターが廃止され、階段移動が増えた)。時間帯は午後1時過ぎだったがほぼ満席。ちょうど精算の方の席が空き、待ち時間なしで入店。
カオマンガイ1
値段もほぼ1年前の訪問時と比べると「カオマンガイ(スープ付)で税込み980円」と30円ほど上がったが(※テイクアウトは50円引きの930円、スープなし)、このご時世で1000円でお釣りがくるのはありがたく、変わらぬコスパを保っている。
カオマンガイ2
注文したのは「カオマンガイ」(ライスのみ大盛り、税込み1030円)。ゆでチキンのボリュームも普通盛りでこのサイズ感なので満足感も高い。チキンもしっとり&ジューシー。鶏皮部分は最後にトッピングしてある盛り付けなので、苦手な方は外してもらえそう。

「渋谷カオマンガイ」といえば、サービスの「パクチー」が大きなウリのひとつだが、個人的にはもうひとつのサービス「グリーンチリ」がありがたく、今回も「グリーンチリ大盛り」にさせてもらい、タレの「ナムチム+グリーンチリ」のタイ式スタイルで、「カオマンガイの頂上にトッピング」してみた。

先週の月曜日の仕事帰りに向かったのが「デリー上野店」。前日までタイ・バンコク滞在中だったが、帰国して真っ先に食べたくなったのはやはり「デリー」だった。
牛ばら2
注文したのは「日替わりプレミアムカレー」の月曜日「牛バラ肉のカシミールカレー」(タンドリーチキンセット、税込み2400円)。辛さをベリーベリーホットに増強してもらった(※器の周りに浮遊している炒ったコリアンダーシードはこの辛さリクエストによるもの)。

「牛バラカシミール」の大きな魅力のひとつは、大きなサイズ感が食欲を盛り立ててくれる「牛バラ肉」の肉塊。食べ応えもたっぷりだし、牛肉の旨みが溶け込んだカシミールカレーソースも、「日替わりプレミアムセット」ならではだ。
牛ばら1
ライスは通常量(320g)に対して150gの少なめでお願いしたもの。単に「タンドリーセット」での注文でもあり、私には食べきれないボリュームであることや、少なめのライスでより「カシミールカレー」ソースをじっくりと楽しめるメリットもあるーと個人的に。

それにしても、幾度となく食べ続けている「カシミールカレー」だが、スプーンでそのままひと口めを楽しんでみれば、尖ったカシミール特有のスパイス感とホットな刺激のある辛さが口中で弾けていく。この瞬間が毎度毎度たまらない。ライス少なめなので、カレーソースが余り気味になるため、スープの用に味わうことも容易である。ここに「牛バラ肉」の旨みが付加されており、満足度も高い。

平日のランチで秋葉原昭和通り口のインド料理「アールティ」へ。ちょうど周年期間のタイミングで出かけてみたが(※2009年6月8日オープン)、晴れて16年目を迎えたことになる。この日の日替わり「チキンと茄子」をライスで、小カトリで「サブジ」を選んだ。
アールティ1
この日は午前11時半過ぎに出かけたが、すでに先客で8割方埋まっており、すでに日替わり「ビリヤニ」を食べ終えて精算のグループ客も。16年が経過しても、このにぎわいも変わらない。

日替わりの「チキンと茄子」は画像の通り、王道の組み合わせなので満足度も高い。サラッとしたベースカレーにチキンの旨み、茄子の食感と味わいも加わり、いつもながらの「アールティ」の味わいだ。
アールティ
そしてオーナーの綾子さんから、「今日はサブジの日です。じゃがいも、小松菜、エリンギの組み合わせです」と聞き、小カトリで選んだ。エリンギはスパイス炒め含め煮「サブジ」には相性も良く、意外なほどに美味い。じゃがいもとの食感の違いも心地良かった。

バンコク滞在時に出かけたかったのが7年連続ビブグルマンを獲得している麺類クイティオの専門店「リムラオゴウ(林老五)」。

今年1月に中華街ヤワラートに近いソンサワット通りの本店屋台で、自然な風味のすり身団子ルークチン・プラーとたまご入り中華麺「バミーナーム」の素朴なほどの美味しさに初回訪問で魅せられた。今回はMBK(マーブンクローンセンター)1階の支店に出かけてみた。
リムラオゴーMBK店
店入り口にも7年連続ビブグルマンの称号が燦然と存在感を放つ。前回同様にたまご入り中華麺クリアスープの「バミーナーム」(89バーツ=約374円)を注文するつもりで入店したが、メニューのスタートページで紹介されていた干しアワビがメインの具で入る「バミー・ナーム・ホーイパオフー」(285バーツ=約1197円)が気になり、ついつい注文してしまった。
バミーナーム ホーイー・バオ・フー
写真が「バミー・ナーム・ホーイパオフー」器の左上がそんな「アワビ」の姿。正直な感想として、この1つの「アワビ」が入ることで約800円増しとなる意味合いほどは感じられなかったが、すっきりしたスープに「アワビのうま味」が付加されていることは確認できた。
(※違いがあるとすれば、金色のスプーンが添えられる。ん?)

そしてクリアなスープにシンプルなたまご入り中華麺バミー。小麦粉などを使わないシンプルな魚団子ルークチン・プラーは、ぷりぷりした弾力ある食感と素材感のある魚のすり身のおいしさが格別。想い出したのはひと昔以上前まで営業していた東京・下町のおでん種専門店の「手作りすり身揚げ団子」だった。今回は実食2回目でもあるので、余裕を持って弾力をぶにゅぶにゅ感じつつ、じっくりと楽しませてもらった。

平日夜に池袋西口の専門店「火星カレー」へ。この日は出先から直帰で池袋へ。久しぶりに午後6時過ぎに入店できた。券売機で購入したのが「羊カレー」、トッピングは「草」「豆」「焼きチーズ」。辛さは例によって「冥王星×3枚=ボイジャー」を選んだ。
火星1
「羊カレー」は、「ラム(仔羊)肉の地中海風煮込み+火星カレー」。メニュー紹介でも「焼きチーズとのトッピングの相性が良い」と書かれており、「ラム肉に焼きチーズを絡め、ベースの火星カレーと合わせつつ、トッピングの草(ほうれん草のバターソテー)も加えて」食べ進む。
火星2
今回は久しぶりに「豆」も足してみた。チャナダール(ひよこ豆)、ラジマ(レッドキドニー)、枝豆などを中心に白いんげん豆なども使われている。「火星カレー」にトッピングで加えると明らかに食感が異なるので、箸休めの良いアクセントにもなる。やはりこの組み合わせは個人的にはベストに近い。

週末前に「火星カレー」に出かけたのは、先週初めから出張続きとともに「暑さ」もじわじわと〜。そんなタイミングで「夏バテ前に火星カレー」のフレーズを思い出し実食。火星カレー1皿=ニンニク2個分入り(特殊技術で無臭化している)」なので、翌日身体が軽くなったような経験を夏場に複数回実感。私には良いイメージしかないので、そんな「火星カレーの美味しさを楽しむ」だけでなく「後の楽しみ」をも期待してーだ。

今週は国内出張で羽田空港を利用し、帰りに第2ターミナルの「新宿アカシア」に寄ってきた。注文したのは「極辛チキンカレーとロールキャベツシチュー」のセット(税込み1700円)。ちょうど日本式カレーも食べたくなるタイミングで、変わらぬ美味しさで充分に楽しませてもらった。
アカシア1
「新宿アカシア」といえば、クリームベースではなく、チキンスープベースの「白いロールキャベツシチュー」。葉っぱ1枚ベースのキャベツに、牛豚の合挽き肉が包まれている。今回はミルのブラックペッパーを添えてもらい、その場でガリガリ砕きながら加えつつ、昭和期からの伝統の味に集中。
アカシア2
そして「極辛チキンカレー」へと食べ進む。いい感じの鶏手羽元が2本センターに配置。この手羽元をスプーン&フォークでチキン身のみはがしながら、カレーソースと合わせていく。
カレーソースは、字ヅラだけだと、辛さのみを思い浮かべてしまうが、ご店主のコンセプトは
「極辛ではなく、美味しい辛さを極める」。
新宿アカシア
個人的には辛さよりも、華やかなスパイシーさが洋食店らしさではないかーと感じる。いい意味で極端なクセがなく、食べやすいのもありがたいし、なにより「ロールキャベツシチュー」のあっさりとした味わいの邪魔をしないというか、セットでもバランスが保たれる。これこそ「新宿アカシア」らしさなのかもしれない。

※新宿本店で「ロールキャベツシチューと極辛カレーライス」 こちら

この日のバンコクでの夕食はタイ人グループを中心とした皆さんと一軒家レストラン「ガイヤーン スアヤイ」へ(※バンコク高架鉄道BTS「11ts インファントリーレジメント駅から5分ほど。高架線路沿い)。

鶏の炭火焼「ガイヤーン」をメインに、東北部イサーンの南部ウボンラチャタニーをはじめ、各地の料理が楽しめる「タイセレクト認証店」。だいぶ前だが「ウボン歴2回」でもあり、一軒家・宴会個室ありの店で訪問を楽しみにしていた。
ガイヤーン外観
テーブル着席と同時に運ばれてきたのが看板メニューの鶏炭火焼き「ガイヤーン」、ローストダックと塩漬けたまごのレッドカレー「ゲーンペッ・ペットヤーン・カイケム」、エビとふくろ茸の炒めもの「クン・パット・ヘットファーン」が並んでいた。

鶏の炭火焼「ガイヤーン」は画像の通りで、大ぶりにカットしてあり、ナムチム(タレ)につけて食べるのも良しだが、私は骨付き鶏のロースト香と鶏の旨みを感じたかったので、そのままでー。鶏肉の旨みとともに、ローストしただけの素朴な風味で看板メニューであることを実感。
ガイヤーン1
「エビとふくろ茸の炒めもの」は辛くないタイ料理として日本人にも向いている。ふくろ茸「ヘット・ファーン」は、「トムヤムクンのお供」に欠かせないが、炒めものでもぴったり。辛酢の「プリック・ナムソム」を少しかけつつ、いただいた。

ローストダックと塩漬けたまごのレッドカレーは、やはりタイのメリハリのある辛さとタイハーブの香味、さらにはローストダック「ペット・ヤーン」、塩漬けたまご「カイケム」との相性の良さに魅了された。字ヅラだけだと「合うのかなぁ?」と思いつつ、初めての組み合わせの「レッドカレー」を味わった。

バンコクからタイ国際航空(TG)で帰国したが、この便の機内食でうれしいサービスがあった。なんと「パッタイ」の人気店にして、玉子焼き包みスタイル発祥の店でもある「ティップサマイ」とのコラボ機内食を実食することができた。
機内食
このTGとティップサマイとのコラボは5月の「タイフェスティバル東京」ブースで告知があり、タイファンの間ではすでに話題となっていた(エコノミークラス)。

ただ「5月限定メニュー」と発表されており、私自身は6月帰国便だったので、あきらめていたところにCAさんから「チキンパッタイ(※チキンステアフライドヌードル?だったか)orビーフステーキ」と聞かれ、迷わず「チキンパッタイ」を選んだもの。
パッタイ1
たぶん冷凍麺を解凍したものだと思われるが、「パッタイ」に欠かせない「ローストピーナッツ」が小袋で別添されており、機内食にもひと工夫ーといったところか。この砕いたローストピーナッツ(トゥアリソン クア ボット)の有無で印象もだいぶ変わるし、食感と風味にも大いにプラスに。

「麺は中部チャンタブリー産のセンヂャン」を店では使うとされるが、機内食では一般的な中細ビーフン麺のセンレックだろう。
パッタイ2
ご参考まで、ローストピーナッツをふりかける前はこちらの画像となる。まあまあ大ぶりのチキン、炒り玉子、黄色い豆腐(タオフー・ルアン。硬豆腐)、ニラ(グイチャーイ)、もやし(トゥア ンゴーク)が入る。

私自身は「テイップサマイ」が未食なので説得力には欠けるが、タイ式パッタイのタマリンド(マカーム)由来の酸味よりも、日本人にも食べやすい「甘いケチャップ風味(くどくない)」なので、機内食にも向いていたのかもしれない。全体的には「機内食」ならば充分過ぎる味わいで、「タイ料理の名店シリーズの機内食」は素晴らしいアイディアではないだろうか。

前日に雷雨であきらめたバンコクはアソークエリアの「ガパオタ・ペー」に出かけてきた。週末の午後7時過ぎだったが、ほぼ満席。かろうじて空いていた入口そばのカウンター席に座ることができた。

この段階でびっくりしたのは、20人ほどのキャパの入口スペースの客層は8割方が日本人(※奥にももテーブルスペースがあり、そちらもご同胞が多め)。今回のバンコクで日本語が周りから聞こえてきたのは「ガパオ・タ・ペー」が初めてー。日本人御用達だ。
ターペ ガパオ1
注文したのは「パッ・ガパオ・ムー・ラートカーオ・カイダーオ・ペッ」(豚肉のガパオ炒めごはん。129バーツ=542円)。辛さは一番上の「4」、目玉焼きは「鶏」を放棄し、「ダック」添えとした(20バーツ=84円)。

辛さに関してはタイ人の普通レベルが「3」で、一瞬迷ったが「4」にしてみた。見た通りの「タイのトウガラシ・ワールド」的な色見になっているが、主役のガパオの葉(タイのホーリーバジルの生葉)がたっぷりと使われているのがわかる。

「ダックの目玉焼き」(カイダーオ・ペッ)もコク味が深い。あえてタイ式揚げ焼きのリクエストはしなかったが、今回はこれが正解かもしれない。
ターペ ガパオ2
タイのトウガラシとしては、中型赤トウガラシ「プリックチーファー」、乾燥赤トウガラシ「プリック・ヘーン」、黄色のトウガラシ「プリッキーヌ・スワン(プリック・シールアン)」がたっぷり入り、ニンニクも粗みじんの豚肉片と同じ大きさのものも見える。
ターペ ガパオテーブル
豚肉もドライの深炒りで好みのスタイル。辛さもストレートなフレッシュ系に、プリック・ヘーンの乾燥赤トウガラシらしい重くずしっと広がる系統の二重奏なので、日本のガパオ炒めごはんの辛さとは別ベクトルでもあり、新鮮な感覚で食せた。

カウンターテーブルには、プリックナンプラー、チリソース、ソープーカオ(シーズニングソース)と楊枝が常備されている。ソープーカオは目玉焼きに、プリックナンプラーからは、中に浮かぶトウガラシのみ使わせてもらった。

この日のバンコクは雨季でもあり、夕方から断続的な雷雨で雨量も相当、翌朝まで降り続いた。BTSアソーク駅から徒歩圏の「ガパオ炒めごはんの人気店」に行くはずも断念。近くで両替だけして、ホテル最寄り駅近くのセントラルエンバシーに戻った。
ソンファ1
飲食フロアをぶらつくと、シンガポールのミシュラン・ビブグルマン常連店の「松發肉骨茶(ソンファバクテー)」が目に入った。「肉骨茶(バクテー)もしばらく食べてないなぁ〜(半年ぶり)」と入店してみた。

画像が「肉骨茶」(レギュラーサイズ、250バーツ=約1050円)。「ゆでた青菜のオイスターソースがけ」や「高菜」「油条(揚げパン)」を副菜で、「ライム(マナオ)・ミントソーダ」も添えた。「青菜」はオイスターソースがやや濃いめだが、しっかりと落として食せば美味。「高菜」も箸休めになる。
ソンファ2
そして主菜の「肉骨茶(バクテー)」を。ポークスペアリブは4本。やや細めだがスプーンをあてると簡単に肉片がはがれる。もちろんかぶりつきでー(日本人らしさか、常備しているウエットティシュが役立った)。

続いて「肉骨茶」のスープを。レンゲでひと口運んでみれば、「ニンニクとスパイス(というか、肉骨茶の場合は漢方っぽい)が見事に溶け込み、ホワイトペッパーもしっかりと存在感を放ちながらも心地良いキレ」。

シンガポール現地クラーク・キーの本店は長蛇の行列で過去に断念したので、実食は今回が初めて。ミシュラン・ビブグルマンの常連であることは当然というか、必然ぐらいに感じられた。もしかしたら、バンコクで体験できたのはラッキーかもしれない(※シンガポール現地の方がさらに美味しいのかもー)。

週末のランチでバンコク・BTSプルンチット駅から徒歩5分圏のタイ料理食堂「サングワンシー」へ。「ホテルオークラ」と「アテネホテル」の5つ星ホテルの間にある間口も小さな食堂だが、その実力は「ビブグルマン2020」に輝いたこともある。今年1月の訪問時にすっかり魅せられてしまい、今回再訪したもの。午後1時前に出かけたがほぼ満席。入り口そばの2人がけテーブル(※入店待ちのウェイティングにも使っている)のみ空きがあり、着席できた。
ガパオ・クン
注文したのは「エビのガパオ炒め」(パッ・ガパオ・クン)。小サイズでお願いしたが、このエビの「クンパオ」(バナメイ種)が6尾入って、わずか100バーツ(約425円)。「クンパオ」はもちろんぷりぷりだし、殻抜きで背ワタなども処理され、とても食べやすい。

そしてなにより「ガパオ」(タイのホーリーバジル)たっぷりで、スパイシーなバジル香もふんだんに。タイ現地・バンコク現地の賜物であることを実感した。「そうそう。これこれ。」って感じ。この値段でビブグルマン店で食せるのだから、旅行者・出張者にもありがたい限り。

「サングワンシー」では、前回の「ガパオ・ガイ」(鶏肉のガパオ炒め)の際にも、「長ネギ」(トンホーム・イープン、直訳は日本のネギ)が使われていたが、今回もその存在を確認した(※異なる香味を引き出すのだろうか)。
カオパット ムー
そして白米「カオスワイ」ではなく、あえて「豚肉チャーハン」(カオパット・ムー)を小サイズで注文(※これで70バーツ。約294円)。暑くて食欲が落ちていたはずが、運ばれてきた瞬間に想像上のビジュアルで急に食べる気力が湧いてきた。

パラパラに炒められたタイのレギュラー米「カオカオ」と小口切りちょいサイズの「豚肉片」、赤トウガラシ「プリックデーン」が1片入っているものの、全体にはほんのりと甘い味わい。ここにタイライム「マナオ」の酸味、「パクチー葉」で香味、しょっぱ過ぎない青トウガラシ入り「プリックナンプラー」を加えてみれば、ちょうど良い味加減になる。ご参考まで、カオパット皿の上部がタイネギ「トンホーム」。これも箸休めで丸かじりー。

前々から一度は出かけてみたかったバンコク近隣エリアで20数店舗展開する鶏炭火焼きの人気店「ニッタヤガイヤーン」にタイ人グループの皆さんと出かけてきた。場所はインパクト展示会場近く(車で10分ほど)のムアントンタニー店。
ニッタヤ ガイヤーン
てっきり骨付きでの「ガイヤーン」が出てくるかと思いきや、食べやすさ重視で骨なしを選んでくれたらしい。塩だれ漬け焼きの鶏肉片は旨味もたっぷりでジューシー。骨なしでもこの美味さなのだから、きっと骨付きはひと味上だろう。これを看板メニューに多店舗展開してきたのも納得の味である。
ニッタヤ ヌム
そして前菜には北部名物満載の「ナムプリック・ヌム」。大ぶりサイズのグリーンチリ「プリックヌム」を炭火で焼いてつぶしたものがベースで、一見「長茄子を焼いて皮をとったもの」にも感じたが、ひと口味わってみれば、「辛さ弱めのトウガラシ」であることが伝わってきた。焼いてつぶした「万願寺唐辛子」に近いような〜。これをトゥアファックヤーオ(ササゲ)やゆでたガランブリー(キャベツ)、皮むきのテンクワー(キュウリ)などと合わせたり、ケープ・ムー(揚げた豚の皮)と一緒に食べると美味い。北部名物なのでチェンマイソーセージ「サイウア」も同じ皿に。
ニッタヤ パックブーン
また、初めて食した「ヤムパックブーングローブ」(揚げた空心菜とエビやイカのシーフードと豚ミンチ入りのつけダレ添え)。見た感じ、「タイネギのトンホームを揚げたもの?」とか勝手に勘違いしていたが、空芯菜の「パックブーン」と知り驚いた。同席タイ人の話では、「茎が短めのパックブーン・チンなので、ネギっぽく見えたのかもー」とフォローしてくれたが、「空心菜の天ぷらに、天つゆならぬ、シーフード入りのナムプリックパオダレ(チリインオイル入り)」。日本人にはなじみやすいかもーである。

今週初めから仕事でタイ・バンコクへ。今回はタイ国際航空(TG)で成田空港から搭乗した。客層はタイ人が多く、あとはインド系の方がかなり目立った。日本人は3割ぐらいか。インド系の皆さんはバンコクでの乗り継ぎで各所へ(※そんな声が機内から聞こえた)。
タイ航空1
エコノミークラスの機内食ではチキンを選択(※例によって、チキンorビーフの2択)。するとメインは「チキンとたけのこのレッドカレー」(ゲーン・ペッ・ガイ・ノーマイ)。見た感じ圧倒的にたけのこのボリューム、それも太めの短冊切りで、日本のタイ料理店でも多々登場する仕様だ。

意外に美味だったのが「梅そば」。梅がそばに練り込んであり、そばつゆも日本発便なので普通にめんつゆで食せた。右上はバイトゥーイ(パンダンリーフ)のクリームのケーキで「サンカヤー」とまではいかないものの、日本人にも食べやすく香り弱めで楽しめた。
タイ航空2
「チキンとたけのこのレッドカレー」は、全体にレッドカレーソースが絡んでおり、ゲーン(汁もの)というよりは「パッ・ペッ」(炒めもの)に近いような仕上がり。ココナッツミルクの香りが勝っており、もちろん辛さは相当に抑えてある。

ごはんはレギュラーのタイ米「カオカオ」かと。「レッドカレーだけが温かく、ごはんは冷めており、青菜は温め〜」といったような感覚。それでもエコノミーの機内食としてはまずまず(※単に個人的にタイカレーが好きなだけ)だった。

平日のランチで神田は昭和通り沿いのインド・バングラデシュ料理「アラジン」へ。同居するビルの人気店「豚の子ラーメン」の長〜い行列を横目にらせん階段を登る。「アラジン」はグループ客が多く、この日は10分ほど待って入店した。
アラジン1
注文したのは毎度毎度の「カレーチャーハン」(サラダ、スープ、ドリンク付で1090円)。日印中バングラのコスモポリタン的な要素満載のオリジナルメニューで、パラパラ仕上げのチャーハンの横には、たっぷりのキーマカレー。そしてセンターにキーマがけのゆでたまごが具の主役として添えられている(※運ばれてきた時はゆでたまごはそのまま丸ごと)。
アラジン2
こちらは別の訪問時の「カレーチャーハン」。字ヅラだけだとピンとこないかもしれないが、グルメ系月刊誌にも「カレーチャーハンのうまい店」として紹介されたこともある実力派。パラパラのチャーハンだけでも充分に食べる価値ありなのだが、具にはタンドリーチキンティッカ、さらにキーマカレー添えなのだから、「好きな人は絶対にハマる」系の味わいだ。

私自身は最初の訪問時は「ビリヤニ」を注文。隣席の方が「カレーチャーハン」を頼んでおり、「これは町中華にある炒めただけのカレーチャーハンじゃない」と驚きつつ、その翌週には実食し、早5年ほどー」といったところか。

平日のランチで都営新宿線小川町&東京メトロ淡路町駅近くの専門店「カリー屋ジンコック」へ。最近は開店が午前11時となっており、午前11時40分前後だと「1巡目のお客さん」の食べ終えたタイミングと重なることもあり、ここに合わせれば以前より行列の待ち時間が短くなっている。
ジンコック1
注文したのは「本日のインド風カリーランチAのチキンと野菜のカリー」(税込み890円)。これを「激辛」(50円増し)と「ジンコック名物」でもあるお約束の「カニクリームコロッケ」(280円)を追加した。

ご参考まで、この日の「インド風Bはビーフとほうれん草のカリー(950円)」「インド風Cはロースカツカリー(950円)」「本日のカリーはトマト味のエビ、チーズ、野菜のカリー(930円)」。
ジンコック2
「ジンコックのインド風カリー」は、十数種類のスパイスを使い、4日間煮込みコクを出し、くせのないごはんに合うように作り上げたインドカリー(濃い味風)」。もちろんスパイシーさが最大の特徴だが、「チキンと野菜のカリー」は、チキンの旨みとともに、細切りのタマネギとピーマン、それぞれの香味がカレーソースに絡んでおり、独特の味わいがある。毎度ご主人の素材の味の引き出し方に感激しちゃうのだが、並んでも食べたくなる理由のひとつでもある。

日曜夕方に東京駅八重洲地下街(ヤエチカ)のカレーショップ「アルプス」へ。この日は会合仕事でランチを食べ損ね午後4時過ぎに出かけた。店前で気づいたのが、「タイムサービス(14時〜19時)」が「税込み420円」と、それまでの「税込み390円」から30円の値上げとなっていたこと。
アルプス1
どうやら、このGW前(4月末)に新価格となったようで、タイミング的に「コメの価格高騰」によるものだろう。それでも「コロッケカレー」「チキンカレー」「チーズカレー」が「東京駅チカで420円」で食べれるのだから、「アルプスのタイムサービスは破格」であることは変わりない。
アルプス4
画像が「コロッケカレー」。「ほうれん草(100円)」をトッピングで加えた(※福神漬けなしでお願いした)。「アルプス」のカレーソースは、やや粘度があるクセがない味わいだが、ほんのりとした辛さとスパイシーさが感じられ、「大人味の少辛」ぐらいかと。さらに大きめサイズの「コロッケ」にはウスターソースを加えたため、もしかするとややスパイシーさとコク味が増しているのかもしれない。

平日のランチで久しぶりに東京メトロ小伝馬町駅近くの「タイビストロ NICO’S」へ。店は地下1階にあるが、入口ではタイ料理弁当を破格の「税込み600円」で販売している。種類も「パッタイ」「チキンライス(カオマンガイ)」「チキンと茄子のグリーンカレー」「ガパオ」「ガパオ&グリーンカレー」「盛り合わせのタイ幕の内」の6種類と豊富だ。
ニコーズ入口
「 NICO’S」もこの6月で開店11年目を迎えるほどで、エリアでは「タイ料理弁当の店」「地下のタイ料理店」としてすっかり定着している。

今回は店内で「ガパオ(鶏肉のガパオ炒めごはん)を注文(税込み900円)。タイ料理副菜(ミニガパオ、ミニグリーンカレー、ヤムウンセンやスープなど)のセット(100円)を選んでみた。
ニコーズ1
この副菜セットでは春雨サラダ「ヤムウンセン」を選んだが、これがカップ入りでボリュームたっぷり。とてもワンコインとは思えない盛りで、思わずニンマリしちゃったが、充分に楽しませてもらった。

平日のランチで東京メトロ銀座線上野広小路駅そばのタイ料理「ア・ハン・タイ」へ。先客はタイ人グループやひとり客が多く、スタッフもオールタイ人の店なのでタイ語が飛び交っている。今回はランチセットではなく、日本では珍しい生のビーフン太麺センヤイを使っている炒め麺「パッシーユ」を注文してみた。
パッシーユ1
タイ現地では生麺センヤイがポイントの「パッシーユ」だが、日本では乾燥麺のセンヤイを使う店が大半で、生麺は珍しい。画像でどの部分が生麺「センヤイ」かといえば、醤油の茶褐色に色付けがなされた部分。やや柔らかすぎるのか、センヤイが炒めでぶつ切り状態に近かったが、独特のピロピロ〜&ぷるんとした食感は現地味を思い出させてくれる味わいだった。
パッシーユ2
基本タイの中国醤油シーユーダムとタイ醤油シーユーカオの風味なので、「辛くないタイの炒め麺で醤油味」。日本人には違和感よりも、親近感が湧くような炒め麺だ。

具の主役は、タイらしさが感じられるヤングコーン、にんじん、キャベツ、小松菜に豚バラ肉。具の構成でも、日本人好みではないだろうか。

平日の正午前に東京メトロ後楽園駅・都営地下鉄春日駅近くのえんま通り商店街のネパール・インド料理「ピプレー」へ。正午を過ぎるとグループ客が複数組一気に来店、アルコール注文のファミリー客も混じる。驚いたのが注文の多くが「本日のダルバート」に集中していたことー。
本日のダルバート(スパイシーラムカレー)
こちらが「本日のダルバート(ネパール米)」(税込み1400円。ターメリックライスだと100円引き)。ターリーのセンターには「セクワ2片」(ネパールのタンドリーチキンティッカ)、その右が「サブジ」(野菜のスパイス含め炒め煮)、「パパード」(豆せんべい)、その上に「タルカリ」(ほうれん草塩味炒め)、左に「ネパール米」(バスマティ)。

ターリー下が左「ダルカレー」(ひよこ豆=チャナ、ウラド豆=マスコダルなどの豆カレー)、右が「スパイシーラムカレー」(やわらかいラムが大ぶりカットで使われ、辛口リクエストでさらにホット感がある仕立て。全体にやさしい風味のダルバートの中で、メリハリのある異彩な逸品)。
本日のダルバート2
そしてターリーの中段には多彩なアチャール群。アチャール(ジャガイモと細切りキュウリ=アル・カックロアチャール、大根とキュウリ=ムラ・カックロアチャール、太めの大根のムラコアチャールなどなど)。

バスマティにダールをかけながら、アチャールやタルカリと合わせながら食べ進む。「ピプレー」のアチャールはオーナーのスラジさんならではのやさしい風味で、食べながら思わずニヤケてしまう。

平日の仕事帰りに神保町の大正期創業の百年食堂「スマトラカレー共栄堂」へ。席に通され、おしぼりと水が運ばれてきた。このタイミングで旧知の男性ホール担当から、「6月から恐縮なんですが値上げさせていただきますー」とのお知らせが。

米だけでなく様々な食材や運送費などが高騰している昨今なので、やむを得ない状況だ。「それなら『牛タンカレー』お願いします。ごはんは半分で」と注文した。
牛タンカレー2
6月からの値上げと聞き、前回の24年春には値段据え置きだった「牛タンカレー」は確実に上がるだろうーと読み(現在税込み1950円)、注文した。
「半ライス」に「牛タンカレー」を全体にまわしがけしてみたのがこちら。まずは「牛タン」の大ぶりカットが目をひく。
牛タンカレー
HPでは
皮のまま野菜ともに6時間以上煮込んだ牛タンはとろけるようにやわらかく、にじみ出た肉の甘みが、カレーソースの辛味にまろやかさを加えます」と紹介されているが、このフレーズ通り、牛タンのやわらかいことー。

カレーソースのみを味わってみれば、独特の旨みが広がり、共栄堂らしさのあるスパイシーさが押し寄せた後には、じんわりとビターな大人味が追いかけてくる。この味わい。やっぱり美味いなぁ〜。

久しぶりに都営大江戸線新御徒町駅近くのカレー専門店「サカエヤ」に出かけてきた。入口のガラス面に書かれていたメニューでは「ポークカレー」「チキンカレー」「エッグカレー」が税込み650円、「カツカレー」が900円。24年秋に改定(それまでは600円、820円)されたが、リーズナブルさも変わらず健在だ。
サカエヤ1
注文したのは「ポークカレー(ごはん少なめ)」「ゆでたまご」「サラダ(マヨネーズ)」。このセットでも650円+50円+150円の850円。まだまだ平成価格で楽しませてくれている。「サラダ」は自家製ポテトサラダ添え。マヨネーズも自家製は変わらずだろうか。
サカエヤ2
「ポークカレー」は、ほんのり粘度があるぐらいのサラサラなカレーソース。やんわりスパイシーな大人味で美味い。具は小口切りやや大の豚肉と、厚さうすめの角切りジャガイモのみのシンプルさ。この味を当地で1973年(昭和48年)から52年提供し続けているわけで、「老舗ならではの貫禄の自家製カレー」ともいえよう。

平日の仕事帰りに、東京メトロ銀座線末広町駅近くの専門店「モチヅキカレー」へ。「ポークビンダルーHOT」が食べたくなり出かけたもの。注文は券売機から発券、店内はセルフでの営業だ。
ポークビンダルーHOT
画像が「ポークビンダルーHOT」(ごはん少なめ、税込み820円)。副菜の自家製アチャール(4種、50円)、「レモンピクルス」(50円)もサイドで注文した。

「ポークビンダルー」には赤ワインビネガーが使われており、ほんのり+アルファぐらいの酸味が立っており、小口切りぐらいの豚肉が絡む。「HOT」の辛みにはレッドチリがストレートに加えられている。いい意味でのホット感が増し、辛旨仕立てになっている。
ポークビンダルーHOTとラッサム
また、「モチヅキカレー」の特徴でもあるオイリーひかえめ&抑えめなので、食べ口も軽いので「胃袋にもやさしい」。そしてクセがありそうな「ポークビンダルー」のはずが、「クセもなく食べやすい」。

「自家製アチャール」は、タマネギ、エノキ、もやし、大根。右側にレモンピクルス。ちょっと副菜盛りすぎに見えなくもないが、すべてが食べやすいので、ついつい「ポークビンダルーの箸休め」で交互に食させてもらった(画像右は自家製「ラッサムスープ」。ひよこ豆のダール入りで、こちらもワイルドさとは真逆のやさしいラッサムだった)。

平日の正午前にJR上野駅徒歩圏のインド料理「ハリマケバブビリヤニ」へ。店内は5割ほどの客入りだったが、ものの10分で満席に。すでに店外には行列もできていた。この日は「ハリマ」では初めて注文する「香辛料たっぷりのチキンレバーセット」(税込み1100円)を辛口でお願いし、ライス・ナン・ロティの中から「ロティ」を選んだ。
ハリマ レバー1
画像左がチキンレバーの「マサラダー・チキン・カレジ」。上がタンドリー「ロティ」。サイドメニューで「シシカバブ」(330円)も添えてみた。「カバブ」は短いサイズながら、都度調理なのでジューシーで美味い。

そして「チキン・カレジ」。メニュー名に「香辛料たっぷり」と書かれているが、画像からでもホールスパイスがごろごろ浮遊しているのが見える。コリアンダーシード、ブラックペッパー、カルダモンなどなど。これだけ使われると、もちろんスパイシーではあるが、ここにホット感の辛さも加えてもらったので、新鮮な風味のスパイシー&ホットな味わい。
ハリマ レバー2
そして「チキンレバーカレー」の響きだと、「チキンレバーのみ」かと思い込みそうだが、画像の通り「大ぶりのチキン正肉」も使われている。食べ応えも充分だし、コク味がありそうに見えて、実のところ食べ口は意外に軽め。それもあって大サイズの「タンドリーロティ」との相性も良い。「ロティ」は全粒粉ならではの香りと、ややかための食感も良い加減で、「なんで今までチキン・カレジを頼んでなかったんだろうー?」と自問自答したくなったほどにハマってしまった。

タイ料理を代表する炒め麺といえば「パッタイ」。名前にタイ王国の名前が使われているほどで、日本でも女性を中心に人気があり、麺類クイティオでは認知度や喫食経験でも一番人気ではないだろうか。それこそ、「日本のタイ料理店でのメニュー化率」もほぼ100%に近いだろう(※チキンライス「カオマンガイ専門店」やタイカレーだけの専門店ではまれに置いていない店もあるが)。
パッタイ1
「パッタイ」の味の大きな特徴といえば、独特の甘酸っぱい風味。不思議な甘酸っぱさは「マカーム」(タマリンド)由来で、日本料理(和食)には同じようなものはあまりない。この「マカーム」の味を置き換えるとすれば、「梅干しと干し柿の中間」のような表現が当てはまる。「パッタイ」のレシピサイトでも「梅干しや干し梅での代用」がされることがある。
パッタイ2
日本に同じような風味のものや代替が存在しないので、タイ料理店での「パッタイ」が大人気なのだろう。さらにタイ現地では「マナオ」(タイライム)、日本では「レモン」の果汁など柑橘系果汁が入ることで、「マカーム」とは異なる酸味が入り、さらに「ナムターン」(砂糖)で甘みも付加する(※椰子砂糖「ナムターンピープ」だと甘みがあっさり)。

タイ料理の「グリーンカレー」、タイ語では「ゲーンキョワーン」。近年の日本のタイ料理店・レストランでも、現地式正統派のレシピには欠かせない「タイバジル(ホーラパー)」を使う店が増えてきており、味わいと共に、香りもタイ現地に限りなく近づいてきている気がしている。
タイ1
こちらの画像がわかりやすいが、センターで存在感を放つグリーン色の葉っぱが「タイバジル(ホーラパー)」だ。グリーンカレーに入ると、ゲーン部分に華やかなバジル香が染み込むとともに、口の中に含んだ瞬間にも、さわやかなバジルの香りが広がっていく。
(※画像は上野駅前「シヤートムヤムクンポーチャナー」の「グリーンカレー」をタイ・ジャスミンライスにかけたもの。グリーンカレーペーストは自家調合の手作りだ)
タイ2
ご参考まで、1枚めの画像に盛られている「グリーンカレー」がこちら。まさかぶっかけした際にあれほどの存在感を見せるとは、こちらの画像からは想像もできない。ココナッツミルクの甘さとグリーンチリ(プリッキーヌほか)の辛さとホーラパーが織りなすうま味と香りのハーモニーこそが、「グリーンカレーの醍醐味」でもある。

平日のほぼ正午に神田紺屋町の老舗カウンターカレーの店「インデラ」へ。階段を下ってみれば、2席だけ空席の「ほぼ満席」。「ハードにゆでたまごお願いします。ライスは『半ライス』で〜」とカウンター内のママさんに注文を伝えた。千円札を出しその場で現金引き換え。100円お釣りが返ってきた。
インデラ2
そういえば、4月1日から値上げ新価格となっている。「カレー」が税込み800円、大盛850円、特盛900円。「ハード(辛口)」が850円、大盛900円、特盛950円。タマゴは生・ゆでともに50円と変わらない。前回の値上げは21年9月なので3年半ぶりとなる(※当時はスタンダード(普通盛)650円から700円、ハード700円から750円への変更で、この時は1970年以来の値上げだった)。
インデラ店内
諸物価高騰。特にブランド米を用いている「インデラ」では、コメ価格の高騰が引き金だと思われる。それでもこのご時世で「スタンダード800円、ハード850円」でオリジナルの「カレーライス」が食べれるほか、10種類を超える薬味食べ放題なので、コスパ上々に変わりはない。
(※今春で開店55周年。来店客には店名入りの「爪切り」が配られた。この時期に食べに出かけた同僚に見せてもらった)

水曜の仕事帰りに「デリー上野店」へ。久しぶりに日替わりの「タンドリーチキンドライカレー」を食べに出かけたもの。「ラッサムスープ+サラダ+ドリンク」添えの「スペシャルセット」(税込み2400円)で注文した。
タンドリー1
水曜日の日替わりカレーといえば、写真の「タンドリーチキンドライカレー」。「デリー」オリジナルの「ドライカレー」に、オーブン仕上げの骨なしの「タンドリーチキン」を豪快にトッピングしたボリュームたっぷりのメニュー。普通盛りのレギュラーサイズ(ライス260g)だと私には食べきれないので、2割ほど減らした「ライス200g」でお願いした。

やはり自分の胃袋の身の丈に合ったサイズで、ついでにベリーホットでリクエスト。トッピングにはうす切りのオニオンスライス(水さらし)、角切り生トマト、みじん切りのピーマン、が入り、香味や食感のアクセントになる。ほかにエビ、グリンピース、マッシュルーム入りだ。
フルサイズ
ご参考まで、ライス260gのフルサイズがこちら。全体的なボリューム感が先の1枚と異なることをお気づきいただけるだろう。私にはちょうど良いのが200g(※カシミールカレーなどと合わせる時は150g。ドライカレーはライスがメインなので、いつもよりは大盛りだ)。

「デリーのドライカレー」は、ベースとなる「ドライカレーペースト」が店頭で販売されているように、店オリジナルの伝統メニューのひとつ。ベリーホットでのリクエストだと、「ストロングドライカレーペーストかなぁ〜」などと勝手に想像しながら(※たぶん違う)、香味野菜やテーブル常備の「オニオン&ダイコンピクルス」などと合わせていただいた。