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ガパオ屋台このブログでも登場頻度がやたらと高いタイ料理の「ガパオご飯」。東京圏では多国籍エスニック料理店やアジア料理の店、あげくは先週ネタにした中華料理店などでも「ガパオご飯」がランチなどでメニュー化されることが多くなっている。

「ガパオ」自体を取り上げてもらい、知名度や認知度が上がっていくのはタイ料理ファンとしてありがたいことではあるが、「この店、ホントに『ガパオ』のことをわかっているんだろうか?」とギモンを持つことが圧倒的に多い。それは、ガパオが入っていない(使っていない)『ガパオご飯』がほとんどの場合だからである。「ガパオ」はタイ語で、英語ではホーリーバジル(あるいはヘアリーバジル)のこと。同じバジルでもタイにはもう1種類ホーラーパー(スイートバジル)もあるが(※イタリアンで多用されるスイートバジルよりも葉は小さめで香りは強い)。

タイ現地で「ガパオ炒め」といえば、写真のように、「炒めたもの&素揚げしてトッピング〜」しちゃうぐらいの「ガパオ攻め」がある。右側の一見「海苔なの、ワカメなの〜」ぐらいの存在感が「ガパオ炒め」にはなくてはならないものだ(※バンコクMBKの6階クーポン食堂にて。ちなみに左下の料理は「パッ・ウンセン」=「緑豆春雨の炒めもの」、左上は「ラープ・ガイ」=「鶏肉のハーブ和え」)。

パッガパオクン2枚めの「バナメイエビのガパオ炒め」(パッ・バイガパオ・クン・カオ)はタイ南部のスラータニ県の食堂でのもの。

1枚めのバンコクMBKのものと同じように、ふんだんに「ガパオ」が使われているのがわかる。「エビの甘み&うまみ+ガパオのスパイシーな爽快&清涼感+香り」がこの料理の味わいで、本来「ガパオ炒め」をオーダーしたならば、これくらい「ガパオ」が入っているのがタイ現地スタイルなのである。

東京圏のタイ料理店での「ガパオご飯」といえば、しっかり「ガパオ」を使っている店でもせいぜい数片。ヒドイ店では、「パクチー」「バイマックルー(こぶミカンの葉)」を炒めたものを「ガパオご飯」として出していることもある(※実体験済み)。さすがにタイ料理店では、「ガパオご飯頼んだんだけど、バイマックルーしか入ってないけど?」と申し訳ないが、クレーマーになったこともある。そして日本人だけで営んでいるエスニック料理店では、「ガパオの意味はご存知ですか?」と聞くこともある。最近はようやく2〜3割の店で「バジル」と答えが返ってくるようになったが、まだまだ「ガパオご飯」の名前だけが先行しているようだ。

ガパオ弁当3枚めの写真はバンコクで食べた「ガパオ炒め&パッ・パックブーン(空芯菜炒め)ご飯」の弁当。

右半分が「バジル炒めご飯」で、炒めたグリーンの葉っぱがいくつも確認できる(※右上の赤いのがプリッキーヌ=タイの最強トウガラシ。「辛口」でオーダーしたわけではなく、なにもお願いしなくてもこれぐらいのトウガラシは普通に使う。ガパオご飯はそれなりに辛いのも現地スタイル)。「ガパオご飯」と名乗るのであれば、日本であっても、最低限「ガパオ」の葉を使って欲しい。使わないのならば、「タイ風鶏肉炒め」とか、「タイ風野菜と鶏肉炒め」のように違うメニュー名で出して欲しい。まあ私が個人ブログでいろいろ書いても、「ガパオご飯」が正しい方向に進む〜なんてことはあり得ない。そんなことは百も承知の上で、食べる側の日本人客も「正しい『ガパオご飯』」を認識しなくっちゃ、なにも変わらない。ちょっと飛躍した比較かもしれないが、他国の日本料理店に出かけたとして、「カレーライスメニューにあるのに、出てきたのは似て非なるハヤシライスだった〜」みたいなことではないかと。「ガパオご飯ならば、ちゃんとガパオを使いましょう!」。

(※関連補足エントリー12年3月6日=ガパオ葉っぱの画像ほかあり こちら