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タイ料理、シンガポール料理など東南アジア料理パート4 に参加中!
日本でのパクチーブームは、今や死語と化しつつある「パクチスト」なるコトバが流行り、外食産業のキーワードともてはやされた一昨年の2017年がピークで、昨2018年にはだいぶ沈静化してきた。ただ、あれだけ流行っちゃうと、「日本のタイ料理の世界」にも悪しき習慣を残してしまい、タイ現地ではありえない日本オリジナルの「パクチーのせガパオライス」が2019年を迎えた現在もあちらこちらで散見される。

ぱくちー

真摯に向き合うタイ料理店のオーナーさんには、「大好きなパクチーをなんでガパオライスで一緒に食べちゃいけないの?。誰が決めたの?」的なリクエストは今も多いとの話も聞かれるし、「ガパオライス、パクチー大盛りで!」と迷いなく注文する方もいるという。

(※「客が食べたいって言ってんだから、ゴタゴタ言ってないで早く作れよ!」的に高圧的な態度をとられたとの話も聞いたことがある。これは全国各地複数オーナー氏からの話だ。タイ料理に真摯に取り組む店ほど、このような出来事が多いのは致し方ないか。このような客にはタイ産の強烈なカメムシ臭が漂う「本場のパクチー」で洗礼を受けて欲しいー)

がぱお2

仮に身近にタイ人の知人がいるならばぜひ聞いてほしいのが、「タイ料理店で『ガパオライス、パクチー大盛りで』って注文したら、不思議そうな顔をされた。なんでなの?」と。タイ料理では料理に香りのアシストをするタイハーブが欠かせない存在で、タイ人の多くの皆さんはタイハーブの使い方や香りの特徴をよ〜く知っている。

強い香りの「ガパオ」と「パクチー」の関係はそれこそ水と油。香りの個性として「クセが強い」ため、2つの足し算は好ましくない香りが増幅してしまうのである。基本バジル系統とパクチーの組み合わせは相も性がよくないこと
もある。

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少しでも、「パクチスト」の皆さんをかばう部分があるとすれば、「日本で流通している中国の香菜由来のパクチーの品種改良版ならば、パクチー本来の香りが弱すぎるので、ガパオのスパイシーなバジル香を邪魔するレベルではないので、使っても問題ないかも〜」という部分だ。

そして、写真の「豚肉のガパオライス」(神田の「プリックプリックタイ」のもの)など、タイ式ガパオライスがウリの店では「パクチー添え」はあり得ないし、タイ現地でそんなリクエストをしたならば、「おかしな日本人だなぁ〜」ぐらいの印象を持たれることだろう。

まあ、これだけ日本でタイ料理が広がり、認知されてきた現代ならば、「日本で独自に進化したタイ料理」が生まれても不思議ではないが、「パクチーが入らないタイ料理に、パクチーを無理やり使う」ようなことがあってほしくないなぁ〜と思う昨今である。