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タイ料理、シンガポール料理など東南アジア料理パート4 に参加中!
タイのホーリーバジル「ガパオ」の葉と豚・鶏・牛などの肉類やシーフードなどの具材とトウガラシで辛みを加え、ナンプラーなど調味料を合わせて炒め、タイ米「カオスワイ」などを添えたひと皿が「タイ料理ガパオライス」(※「ガパオ炒めごはん」)。目玉焼き「カイダーオ」は日本では定番だが、タイ現地では実はオプション(※もちろん加えた方がベスト)なのである。

ガパオなし1

そんな「ガパオライス」だが、残念なことに「ガパオ」のフレーズばかりが独り歩きし、「タイのホーリーバジル」であることが知られていないことをいいことに、「ガパオの葉が入らないガパオライス」がタイ料理店でもまだまだ存在する。写真のオフィス地下街にあるオールタイ人スタッフの店でも「ガパオの葉が見当たらないガパオライス」が提供されていた。

ガパオなし2

1枚めの店での精算時に、あまりにも「ガパオの葉」が使われていないのでクレームを入れてみたが、タイ人スタッフからは素直に「ごめんなさい。ここの店ではこれが普通です」と返ってきた。私もこのタイ人の留学生とみられるお姉さんを責めても仕方がないので、それ以上は言わなかったが、キャッシャーから厨房のタイ人コック氏に、「日本人のお客さんにガパオが入ってないって怒られちゃったじゃない!。それもタイ語で!」と怒鳴っているのが聞こえてきた。厨房のコック氏は苦笑いで、こちらを見て軽く会釈が入ったー。

2枚めの写真の店もそうだが、ホールや厨房のスタッフの問題ではなく、お店の姿勢、オーナーの姿勢が「ガパオライスのひと皿」に反映されたものだろう。オーナーが「ガパオは入れないでいい。日本人にガパオが入る入らないなんてわからないからー」的な姿勢が、コスト面での「単なる鶏のひき肉&パプリカ炒めの方が利益率が高い。ガパオの葉は高いから〜」という本音の部分も絡んで、写真のような「ガパオなしガパオライスセットなのに1000円」なんてことがはびこっているのだろう。

ガパオあり


一方で、神田のタイ食堂&弁当の「プリックプリックタイ」の「豚肉のガパオライス」(アタマの大盛り)では、まんべんなくガパオの葉が使われている。柴オーナーさんは、「正直な話、冬場の『ガパオの葉』の手当ては厳しい話です。今年は暖冬なので比較的手に入りやすいですが、ガパオを使いたくない気持ちはなんとなく理解できます。ただウチの店ではしっかりとガパオの葉を使ったガパオライスをお客さんに食べてもらいたいですし、知ってもらいたい。そして鶏肉ではなく、あえてコストが高い豚肉を使っているのも、豚肉の方がよりおいしいガパオライスが提供できるからです」と話していた。

「タイでガパオライスといえば豚肉」の話は別の機会に譲るが、日本ではそれ以前の「ガパオライスなのにガパオの葉が使われていない」現状が、10年ほど前よりはマシにはなってきたが、まだまだはびこっていることが情けないのひと言である。このブログを始めた16年前から似たようなことを書いてきたが、なかなか変わらない。それでもこれからも書き続けることは継続していきたいと思う。