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ネットニュースで、北海道釧路市で農薬不使用・化学肥料不使用の「946BANANANA(くしろバナナ)」を栽培・販売していた946Skyファームが昨年末で生産終了したことを知った。燃料高やコロナ禍の影響が大きかったようだ(※2月1日付で破産手続き開始決定)。1本1000円超の「バナナ」の品種は幻のバナナ品種と呼ばれる「グロス・ミシェル種」だった。ただ、栽培を続けている別の事業者もあるようで、「北海道でのバナナ栽培」がすべて終了したわけではない。
ホムトンバナナ2
この「グロス・ミシェル種」の「バナナ」は、20世紀半ばに地球上に蔓延したバナナの病害「パナマ病」により絶滅したといわれていた品種。

それが偶然タイ王国で一般的な「ホムトンバナナ」がこの「グロス・ミシェル種」であることが半世紀以上してから判明(※発見したのは欧州の学者だという。なんというノーマークなのか。ポピュラー過ぎて品種を調べていなかったらしい)、近年は「幻のバナナ」としての希少価値が上がっている。

北海道でも「グロス・ミシェル種」のハウス栽培に乗り出したが、どこにも書かれてはいないが苗はタイから導入したもの(※絶滅していた品種だし)だと考えられる。
ホムトンバナナ
(※ご参考まで、日本で一般流通しているフィリピン産、エクアドル産、流行りの台湾産などのバナナは「キャベンディッシュ種」)
 タイ現地では「ホムトンバナナ」はあまりにもポピュラー過ぎて近年の人気はそれほどでもなかったが、この「幻の希少性」から「青いホムトンバナナ」が見直されはじめている。農業活性化へ向けてのモデルをも担いつつ、栽培を大々的に行う事業が進んでいる。主に北部や東北部、東部で栽培が奨励されているそうだ。
ホムトンバナナ4
味わいもクセがなく食べやすい。日本でも最近何かと話題を提供してくれるスーパー「ベイシア」で長らく販売されている(※あの「ワークマン」も「ベイシア」傘下だ)。

写真は直近最後である2019年の「タイフェスティバル2019(東京・代々木公園)」で販売されたいた「ホムトンバナナ」。1本1000円なんてことはなく、「5〜6本で278円」だった。
ホムトン6
今年も「タイフェスティバル2022」の開催は未だ不透明だが、3月中の段階でオミクロン株が収束に向かっていれば3年ぶりに開催される可能性がある。「グロス・ミシェル種バナナ=タイのホムトンバナナ」も会場で販売されるだろうし、仮にタイフェスが行われなくても、「ベイシア」では購入できるわけで、ぜひぜひ「本家タイのグロス・ミシェル種のホムトンバナナ」を味わって欲しいものだ。