2007年06月15日

シーズン

ここ一週間高い気温が続いた。
今日は久々の雨。

とアオサギに話したら、
「俺もそろそろ危ないと思ってたんですよ。」

出るぞ、クワガタ。

  
Posted by maborosikaeru at 07:24Comments(1)TrackBack(0)子供 | 雑感

2007年04月18日

母子の攻防

娘bbが筆を欲しがっているので、買いに誘った。
えー。今日?と引く。
いんや今日です。と引っ張る。

店では、微妙な角度の調整で、母に値札を見られないよう隠しながら選ぼうとする。
母はすかさずひったくり、ちょいと前にbbが、手に取りはしたけれど棚に戻した筆を調査する。
bbは何とか反らそうとする。
ばかね、ばれてるわよ。

bbは親に負担を掛けたくないので、必要最小限より更に更に削ろうとするのだった。
「今日」買い物すると困るのは、母が自分の財布から会計しようとするから。
と言って彼女のお財布の中身がが潤沢という訳では全くない。
彼女はお小遣いすらもらっていない。バイトもしていない。お年玉の残りで賄おうと考えている。もともと貰った額もわずかなのに。
でも親に負担を掛けるのは嫌なのだった。



だけんどそうはいかないのさっ。
だって、手に沿ってくれない筆が100本あるより、気持ちよく動いてくれる筆が3本ある方がずっといい。
でもどの筆が自分と相性が良いのかは、使ってみないとわからない。
だから今の選ぶ基準は「安いの」じゃなくて、「いろいろ」なのよ。
まずは付き合ってみなきゃ。

と 言う訳で、油の筆を少々買いました。

ふん。
ばーか。  
Posted by maborosikaeru at 10:00Comments(2)TrackBack(0)高校 | 

2007年04月12日

戦場

bbもそれなりに大変なのだった。

彼女はここ数日とても疲れて帰って来た。
まじめな学生なのに、テスト前なのに、勉強しないで寝ちゃうほど、
不真面目な学生だからテスト前だって描いちゃう絵も、描けないほど。


生まれて初めてのクラス替えだし、おまけに口内炎だし、まあ疲れるのも普通でしょ、と思ってただ眺めていたら、話し出した。

「学校に、かなり変な先生がいるの。実家の仕事を継ぐ継がないとか、ちょうどその時に学校で死んじゃった子がいたりとか、おうちでも他にいろいろ大変でダメになって入院して、でも入院した先でも騒ぎを起こしてしまったんだって」

「いっつも生徒の眼見ないし、だから怖くて寄れないなって今まではただ思ってたんだけど、今日その話しを聞いたの。他の先生たちはその先生の仕事が重くなりすぎないようにちょっと余分に引き受けて上げたりしてるんだって。でもね。」と。

生徒は残酷なのだった。
その痛みも苦しみも、面白いだけ。突っついて楽しむ。
もっともらしい質問をして返答を貰い、
「なんだ、まともな事言うぜ?!」ひそひそ。
聞えよがしに
「えー、やっぱ変だって!」くすくす。


bbは美術部がとっても好きで、大切に思っている。
でも周りからは「変人の集まり」とも見られるらしい。
「確かにそうなのよ。しゃべる時絶対に目を合わさない子がいるし、同級でも敬語しか使わない子もいるし、挨拶しても返してくれない子もいる。暗い子は多い。」

bbはうるさい。良い相棒がそばにいれば思いっきりはっちゃけられる。
大好きな友達にはぎゅうっと抱きつくし、半日合わなかった友人にめぐり逢えたら廊下の端から端まで届くほどの喜び方をする。

でも騒ぐのが苦手な子だっている。
そしてbbが愛する相手には、そういう子も何人かいるのだった。
bbが抱きつきたくても、bbの友達は抱きつかれるのが苦手で、だから攻防が繰り広げられる。
お互いが気に入ってるのなら、同じである必要なんか無い。
bbは抱きつきたい。友達はそれは嫌だけどbbは好き。
なら、振り払ったり抱きつき方を工夫したり隙を見つけて逃げたり反撃したり、笑ったり怒ったり叫んだり、







bbはとっても嫌なのだった。

「だから今日は早く帰って来たの。」
お母さんにぎゅーっと抱きつく。
お父さんといっぱいしゃべる。
弟にちょっと意地悪を言う。

「えーん口内炎痛いー」
と泣いて、
「私もうじき寝ちゃうから。」
と宣言する。

彼女は力を蓄えてまた彼女の戦場へ戻る。  
Posted by maborosikaeru at 23:06Comments(0)TrackBack(0)高校 | ひとりだち

2007年04月05日

K1

夫アオサギは穏やかな男で、乱暴な振舞いも粗暴な言葉も好きじゃない。
当然格闘技なんかキライだから、家庭で鑑賞などいたしません。

と、思ってたんだけど。

一回そういうのを見てみたいと思っていた妻は、夫がギックリギックリしてる今がチャーンス!とテレビをつけちゃう事にした。
なんだか戦ってるわよ。ふんふん?

息子蛙は見ようとしなかった。痛いのは怖いからキライなの。
ところが娘bbが乗った。
「すげー、あの筋肉、骨、描きたい!!」
なるほどね。乙女は花を描ける。犬猫も描ける。大好きな女友達も描ける。
でも男を描くのは難しいのよ。
うんうんよっしゃあ!と盛り上がり、「えー、縞パンツのおじさんより向こうのヒラヒラパンツのお兄さんの方が体形きれいだよね、録画する?後で一時停止してよく見られるように?」とバタバタ♪
おまけに「格闘技なんか大キライ」だと思っていたアオサギが熱く燃え上がって騒いでる。
嫌いじゃなかったの?と尋ねたら、いや好きだよ、多分君たちに見せるのが嫌だったんじゃないかな、という答え。
うーん?「うおー、血だ血だ、野郎ども!」と奥さんと娘が喜んだら困るから?
家庭が殺伐としそうで嫌だったのかしら。
まあ娘がクロッキー&デッサンしたがるのはオーケーらしい。


今bbの美術部には男子がいない。
4月に男の子が入って来るといいね!
そしたら部費でダンベル買って、その子をうんと鍛えて、クロッキーしまくり!!!
頑張って勧誘だ、女の子たち!  
Posted by maborosikaeru at 22:41Comments(0)TrackBack(0)字日記 | 雑感

2007年04月03日

乙女の祈り

夫アオサギがギックリ腰です。
体を斜めにできないので、床の物を拾いたいときはエレベーターのようにまっすぐに(下ヘマイリマス)
で、立ち上がる時はそのまま(上へマイリマス)
水平移動する時もギクギクギコギコ。
もちろん家族は心配です。

ところが「ぎっくり腰というのは侮れないのです、身長が減っちゃったりするそうなのです!」と新知識を披露するお母さんの言葉を聞いたとたん、いきなり瞳がきらきら輝きだした娘bb。
期待と喜びにきらめくマナコ。やーな感じ。

「・・・何ですか?」と尋ねたところ、
「じゃあQがぎっくり腰になったら、私の方が背が高くなる?!」
母は身長159兌紂
もうすぐお母さんより背が高くなる!と楽しみにしていたのに、身長の伸びが止まってしまったbbは158儷。


可愛い娘の望みならかなえてやりたい、
とは思いますが。

  
Posted by maborosikaeru at 09:29Comments(0)TrackBack(0)ハライタ日記 | 子供

2007年03月27日

古文漢文

bbと学科の話しをしていた。
彼女は古典も漢文も好きなのだそうだ。
活用形を覚えるのは面倒だけど、お話しも詩も素敵だと。
「それに漢文はパズルみたいに読むでしょ。一二点とかレ点とか得意だし」と言う。

そばで怪訝な顔で聞いていた弟蛙が尋ねる。
「bb、漢文とっても苦手なの?1点とか2点とか0点とか、テストで取っちゃったの?」

・・・・まだ習ってないのね!
お母さんとお姉ちゃんは大笑い。かわいそうな蛙君はしばらくぽかんとしていましたとさ。
もうちょっとしたら習うから。面白いから!!
  
Posted by maborosikaeru at 00:02Comments(0)TrackBack(0)高校 | 中学

2007年03月13日

ホワイトデイ

bbは学校へチョコレートの大袋を持って行った。
バレンタインデイには、手作りのチョコをいっぱい貰った。
だからお返ししなきゃね。

スーパーで買った(それもお母さんが、ごはんの買い物のついでに)安いチョコの詰め合わせ。
でもみんな喜んだんですって。
あれ?と気がついたら、チョコのお菓子をくれた仲良しの女の子たちだけじゃなくて、そこら辺の男の子たちにも袋が回ってたって。

駄目じゃん!
「来年はちゃんとバレンタインにチョコちょうだいよ?!ホワイトデイは、くれた子へのお礼の日なんだから!」って言っておかないとね。
  
Posted by maborosikaeru at 23:39Comments(0)TrackBack(0)高校 | 食べ物

2007年03月09日

別れの日

ついにその日が来た。

「蛙とふたりで風呂入ると狭いんだよなー」とアオサギ。
・・・そりゃそうでしょう。いくらアオサギが痩せっぽちだって言っても、息子はどんどん大きくなるんですもの。
蛙君、とうはお風呂1人で入るほうが楽なんですって。1人で入るの、どう? と聞いてみたら、
「別にいいよ。」

ついこの間までは、「一緒がいい。1人だとしりとりとかできないからつまらん。」って答えてたのに。
仕事で疲れて帰って来たアオサギは入浴中ものんびりできず、「今日は駄洒落合戦と地名シリーズと生物シリーズだった・・・」とくたくたになってお風呂から上がるのが毎日だったのに。

蛙君、1人立ち。
ちぇー。  
Posted by maborosikaeru at 08:58Comments(0)TrackBack(0)ひとりだち | 中学

2007年03月06日

危ない危ない

最近読書づいている。
で、ふと、bbはどんなの読んでるの?と聞いてみた。
んー、友達に借りたデンゲキブンコとか。と言う。
デンゲキブンコって何だ?と調べてみたら、中高生対象のファンタジーやSFなどを出版している所らしい。
む。そんな下らないの読んでないで古今東西の名作文学、現代社会を深くえぐったルポルタージュ、教養をいやが上にも高める古文漢文などに親しむべきなのです!即刻読むのを止めなさい、そして母の薦めた本を読むのです!

と言いたくなって、あれ?違うかな?と言うのを止めた。

しばらく考えて、ああそうか、貸してくれるお友達へのやきもちがちょっぴり、後は母にとって面白かった本を読んでもらって、これ面白いねえ!そうでしょそうでしょ!と盛り上がりたかったんだ、きっと。と合点。

力づくでねじ曲げるのはまずいよ。
まっすぐに、これ面白かったのよ、読んでみない?って、ただ言わなくちゃ。
本当にしたい事は、良い本を読んでもらって、きちんと感じてもらうこと、それから一緒に喜ぶこと。
無理矢理押し付けても心には響かないだろう。そしてちっとも「一緒」にはなれないだろう。
ひゃー危ない所だった。心はコントロールできないのに。

親になるのに免許はいらないからなあ。
  
Posted by maborosikaeru at 16:51Comments(3)TrackBack(0)高校 | ひとりだち

2007年02月23日

人生は思う通りには

雨が降るらしい。
昨夜から強い風が吹き、窓枠を揺らしている。
空は鈍灰。じきに暗雲に覆われるのだろう。
心は天候に左右される。陰鬱な雨はやる気を奪う。気分が沈む。

だがしかし失業者ですからね。沈んで当然なのです。
そしてどうせ沈むなら地獄の底まで落ち込のも悪くない。
底突きしてボロボロになって這い上がるのも、カタルシスだから。
音楽の助けを借りるのもよろしいなと、今日はデュプレをチョイス。

エルガー&ディーリアスのチェロ協奏曲。
重い音色で始まり、暗い情熱を込めてぐいぐい弾きまくるデュプレのチェロを、ほらお聞き!才能に恵まれながら体の自由を失い、演奏もできなくなって死んだ女が、その未来も知らず力の限り弾いた音よ!この音に捕まって、アンタなんか転げまわりながらむせび泣くがいいわ!ホホホ!と掛けてみたのだけど、どうも乗らない。

晴れてんだもん。
雨はどうなってんだー?

しょうがないなあ・・・。

部屋の薪、少なくなってきたな。
いつもなら休日まで待って、「ものども小屋から取ってきやがれっ!!」って号令掛ければ子供たちが持ってきてくれるんだけど、今回はすんなりはいかないだろう。絶対言われる。
「はい、お母さん。ただ僕たちは来週テストなんです。だから勉強もしなくちゃいけないんです。見た所、1人2箱運べばなんとか足りると思うんですけれど、それでいいですか?どうしても数学をもう一回おさらいしたくて。」とかなんとか言われる。
でなきゃ、
「えー。・・・じゃあ終わったらアイスくれ。」とかなんとか言われる。
ちっ・・・ しょうがねえ。自分でやるか。

と、わっせわっせと薪運びしたら、すっかり気分上々になってしまって、デュプレ聞いても効果なしになっちゃった。
アオサギに聞いたら、雨は夕方からだそうで。
ふん、夜なんか雨振ったって楽しいだけだわ。家族みんな家にいるんだから。
ぶうぶう、予定狂っちまったぜ。
いいや、テレンストレントダービー掛けてほいほい踊りながら家事しよっと。  
Posted by maborosikaeru at 13:50Comments(0)TrackBack(0)雑感 | 音楽

2007年02月19日

春休みのはじまり

さて今日から春休み。
ぺったり元気を無くしたお母さん、俯いた奥さんじゃあ家族が苦労だろう。
家庭を楽しまなくちゃ。
動こう!
目をやれば家の隅々が荒れている。やっつけなきゃね。

さてさて家事には音楽が必須じゃわい、と とりあえずプレイヤーに入ったままだったCDを掛けながら掃除を始めてみる。
チキドンチキドンチキドン、いにしえの音色は最近蛙君が気に入ってよく掛けているYMO。
親には懐メロテクノなんだけど、彼には新鮮で楽しいらしい。

んーでも違うなあ?とそばにあったCDに替えてみる。
bbお気に入りのアブリル・ラビン。
好きだけど・・・やっぱ違う?



私が聞きたいのは何なんだろう???

そう言えばここ数年、ひとりだけの時間はほとんど無かった。
仕事から帰ってぱたぱたしていればじきに家族のだれかが帰ってきて、その人が好きな音を掛けた。
すっかりそういう暮らしに慣れてしまって、音楽が欲しくなったら
「何か掛けて?落ち着けるの(楽しいの、踊れるの、歌えるの、、、)」と頼むだけになってしまってる。
私は何を聞きたいのかしら?


元気が出るの。胸がすっとするの。美しいの。

ベートーベン?!シンフォニー5番の第2楽章!7番、1番、真っ青な高い空を、白い雲がどこまでも走っていくような。
モーツアルト?ピアノコンチェルトの24番、ペライア!
マ!

掛けてみて、泣いちゃおうか?!と思うヒット。
か、か、か、かっこいいなあ!聞かせてくれるぜお兄さん、チクショー!と1人で騒ぎながら蕪を浅漬けにして、ガラス玉を磨いて、じゃがいもを洗って、きらきら光る水面みたいな、大きな樹を揺さぶる風のような音に浸る。
あらまあ。私は感動せずに生きてたのね。
たまには立ち止まることも必要だったんだわ。

昼食をとりにアオサギが帰ってきて、「奥さんが家にいるなあ!って実感があるよ」とにこにこして言う。
彼はモーツアルトは自分ではまず掛けない。イタリアンバロックかジャズが好きだから。子供たちは「眠くなる」と言うし、このチョイスは私だけのものだから。


おや?
でもアオサギは忙しくて忙しくて、ここひと月、休みが全く無い。
朝は起きるなり仕事をしてから朝食をとり、夕食後もベッドに倒れるまで仕事をしてる。
彼はちっとも立ち止まれていないなあ・・・

今の仕事の納品がすんだら海に誘おう。
お弁当を持って家族でドライブ。
アオサギは家族みんなできれいなものを見るのが好きだから。


なるほど、気づく。
お休みって良い日々なんだわ。  
Posted by maborosikaeru at 16:45Comments(0)TrackBack(0)音楽 | 雑感

2007年02月17日

言い出せなくて

娘bbが学校のスキー合宿から帰って来た。
ホテルに泊まり、町のスキー場とは比べ物にならない長いコースを満喫し、友達とはしゃいだりおいしいものを沢山食べたり、楽しい体験だったらしい。

あんな事があった、こんな事があったとひとしきり家族に報告して満足してから、ベンチに横になって聞いていたお母さんの所へやってきて、くっついた。
体重を預けてしなだれかかり、友達をうまく慰められなくて悲しかった、と言う。
その子は一瞬前までふざけて笑っていたのだけれど、心の中に抱えていた辛い思いに負けて、急に泣き出したのだそうだ。
「私はしゃべるのうまくないから、そばにいるしかできなかった」と悔やんでいる。
でも愛情があって誠実な思いがあるなら、上手に言葉をあやつれなくてもいいと思うよ、アオサギだって不器用よ、一緒にいてあげるだけでも力よ、きっと通じたと思うわよ、などと話す。

そしてどうも、友人を充分助けられない自分へのもどかしさを訴えたいだけではなくて、気に入っていた仕事から離れたお母さんへのいたわりの気持ちもあって、寄り添ってくれたらしい。

良い子に育ったなあ。
と感慨に耽りながら、実は

(ううう重い 押されてちょっと痛い 少ーし離れてくれないかしら アバラぎしぎし言うんですけど くくく苦しい〜 重いコンニャロ離れろお ででででも今言えない!・・・)と困っていたのだった。

親の心子知らず。(違う?)
  
Posted by maborosikaeru at 16:46Comments(0)TrackBack(0)高校 | 子供

2007年02月16日

いたわり

6年勤めた職場を辞めた。
なるべくなんでもないように振舞っていたつもりだったけど、滲んじゃってたのかな。
「悲しい?」と蛙君に聞かれた。

蛙君はいつでも笑っている。
楽しそうに騒いでいる。
彼には何の悩みも無いように見える。

アオサギは辛い時はひとりで耐えるし、bbも痛みを消化するまで口に上せない。
だから誰も人の傷には触れないように気を使うのだけど、蛙君もそうだったらしい。
気にしてくれてたのね。


さて、明日から新しい道を探そう。
  
Posted by maborosikaeru at 18:17Comments(0)TrackBack(0)子供 | 雑感

2007年02月14日

フツウ

娘bbはスキー合宿へ。
ほぼ全員参加の学校行事で、ホテルに泊まり、飲み食いし、滑ったりしゃべったりするお楽しみの2泊3日。

着替えやおやつをバッグに詰め、学校指定のジャージの上にスノーボーダーっぽいスキーウェアを着込み、友達も玄関に迎えに来た。さあ出発!

で、いってらっしゃいと玄関で足元に目をやると、靴がローファー。

何でそれ履くの?スキーの服と全っ然吊り合わないんですけど・・・と聞いたら、
「だって昼間はスキーだけど夜は合唱コンクールがあるんだもん。コンクールは制服着用って決まってて、靴もローファーでなきゃだめって言われてるの。だから。」
だから、って。
えーと、雪靴履いて、皮靴は袋に入れて持ってった方がいいんじゃない?と進言したら、
「嫌だ!荷物が増える!めんどくさい!今はこれフツーだよ?父さんも母さんも知らないだけだよ?これがフツーなんだって!」と珍しく熱心に言い張る。

うーん、そりゃ私は今時の女子高生のファッションにはうといですけど。
でも見るからに変なんだって。
重装備ヘビーデューティーのスノボウェア、足元は軽やかにローファー。
雪深い所へ行くのに学生フォーマルの短い靴で、靴下が覗いてる。上はぶかぶかしたアウトドアファッション。
変。
どう考えても変。

お母さんがあんまり笑うので、娘はぶーっとふくれてローファーを袋にしまってバッグに納め、くるぶしまで来る冬靴に履き替えて出て行きました。

全くねえ。  
Posted by maborosikaeru at 21:42Comments(0)TrackBack(0)高校 | 子供

2007年02月10日

日は半ば、道遠し

「私ドロロさんに惚れたから!」とbbが帰宅した途端叫んだ。

ドロロさんは、クラスの男の子。仲良しの男の子達のうちのひとり。
おお?!と詳細を尋ねてみると、
「だってあの!あのケチでめんどくさがりのドロロンがグミ4個もくれたんだよ?!ほら、これ!」と食べかけのお菓子を見せてくれる。
「あのドロロンがだよ?!」興奮冷めやらぬbb。

「あの」って言われたって。会ったことないもん。
食べるの飽きて、捨てるのもめんどくさいからそばにいたあなたに寄越したじゃない?と言ってみたら、
「そうかもね。ドロロさんだから。」と納得してる。


なるほど。
恋への道はまだまだ遠いのね・・・  
Posted by maborosikaeru at 11:00Comments(0)TrackBack(0)高校 | 食べ物

2007年02月01日

怒る蛙

「今日は4時間授業だったし、だから明るいうちに勉強しちゃったし、早く寝られると思ったのに!!!」

蛙君が怒っています。

「あんな野菜嫌だ、オラ!」

ブロッコリーの茎が余っちゃって、お肉と一緒に炒めて出したのよね。
そしたら、固くて噛み切れなかったんですって。
(他のみんなは何とか食べてたんだけどなあ。)

「ブロッコリー食うんで40分掛かっちゃったんだからな!もう食わん、オラあれは」


そんなに怒らなくても?みんな食べられるのにどうして蛙君だけ?そおおおおんなにカンカンになるくらい嫌だったの?
おかしくてずっと笑ってたら本当に怒っちゃって、さっさと歯を磨いて部屋に引っ込んで寝ちゃった。

ごめん、明日はそういう変な食べ物は出ないから!
(明日はね、お母さんは夜お食事会だから、ごはんは今日以上に手抜きなのよ!)  
Posted by maborosikaeru at 21:47Comments(0)TrackBack(0)食べ物 | 中学

2007年01月29日

週末

蛙坊主は熱で学校を3日休んだ。
ので、週末は大人しく勉強せよ!と言い渡す。
すると彼は、
「半月後に学力テストがある。じゃによって勉学に関してはすでにばっちりと計画済みである。自分はそれに沿って精魂込めて精進する所存である。」と言う。
ふーん、エライじゃん。じゃやってみ。

見ていたら、ちょびっとノートになにやら書き込んだ後は熱心にゲーム。
ずーっとずーっとずーっとゲーム。
バッキャロそれでいいと思ってんのかー!と怒っても、これは予定通りの行動である。本日分はすでに終えた。安易な前倒しは先々のスケジュールが狂うのでよろしくない。そういう言いがかりは遺憾である。
強く主張する。

まあ自分を動かすのは自分ですからね、いいですけど。
でも一学期の成績悪かったから、頑張って頑張って、もし100点取れても付くのは4なんだぞ・・・

bbは元気だったけど、戯れに計ってみたら7度2分。
あれれ?
でもこんなの熱のうちに入らない、と遊びに行ってしまいました。
街の公共体育館にクラスメイト達と集まって、バレーしたりバトミントンしたり楽しもうという計画。
「入場料90円払えば一日遊べるんだよ?!いいと思わない?凄いよね、体育館偉い!!」と貧乏学生bbはにこにこでお出かけ。
でも(一本バスを遅らせて一緒にお茶を飲んでやったら親達喜ぶな?)と思ったらしく、紅茶とホットケーキタイムをとってから出て行きました。

アオサギは日曜大工、主婦Qは伝票類の整理やら机周りの模様替えやら。

みんながそれぞれ元気に活動する、悪くない週末。
  
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2007年01月18日

太陽が高度を増した。
世界がすっかり変わった。


明るい時間がどんどん短くなる年の暮れは、年末の忙しさと相まって心に薄く蓋をされたような塩梅で、気持ちが重く沈みがちになる。
クリスマスあたりで折り返し点が来て、地表を舐めていた太陽は顔を上げて高く昇るようになり、少しずつ日が長くなる。

これからが一年のうちで最も寒さが厳しい時期なのだけど、それでも溢れる光が力になってくれて、今を歩ききろう!と思えるようになる。
超えたら春。もうちょっと。  
Posted by maborosikaeru at 14:27Comments(0)TrackBack(0)字日記 | 雑感

2006年12月27日

飛行機になる

お風呂に入っていたら、

Э罕勍悄◆л△♪、ぶうーん、Хヾ★℃、着陸!

って叫びながら、蛙君がやってきた。
・・・飛行機になってるの?と聞いたら、
うん、そう!離陸!滑空!ぶうーん、墜落!!と叫びながら帰っていった。






    保育園児とかね。
    だったらね。
    なるよね。
    車とか、超合金ロボとか、飛行機とか、
    強いもの、かっこいいもの。




中学一年生・・・も、 飛行機になるんだね。
楽しそうだからお母さんはうれしいけどね・・・  
Posted by maborosikaeru at 20:37Comments(2)TrackBack(0)中学 | 子供

2006年12月23日

困ったシーン

図書館でDVDを借りて見る事にした。
何しろ家族で見るのだから、名作でなければ。
せっかく子供達も成長したのだから、人間が描かれていて、見重りがして感動できる作品で、だけど中学生でも飽きないお話し。
で、最重要なのは、やばいシーンが無いこと。

夫とふたりで見てても困るのに。ひとりだってだめなのに。
子供達と見るなんて、不可能。

で、(確かゴッドファーザーならだいじょうぶだったよね・・・)と借り出して、一家で鑑賞する事にしました。

そしたらあったんですね。
傷心の主人公が島流しになったシシリー島で出会った美しい乙女との初夜。
見つめ合うふたり。
新妻は心を決めて、シュミーズの肩紐を外す・・・

「きゃああああっ 恥ずかしいから!お母さん照れちゃうからここ飛ばしてっ、今すぐ飛ばして蛙君!!!」
いきなり騒ぎ出した母親の声に急いでリモコンを探してボタンを押した、その瞬間やばいシーンは終わり、そして慌てた蛙君が押したのは巻き戻しボタンだったので、指を離した瞬間また新妻はまた心を決めちゃってまた肩紐を外してしまいました。
わあああまた始まったっ

・・・・と、全然大した事ないラブシーンで盛り上がれる、素晴らしい映画鑑賞のひと時となりました。

せっかく良い映画だったのにねえ。しまった。  
Posted by maborosikaeru at 16:28Comments(0)TrackBack(0)中学 | 子供

2006年12月16日

きゅうり

蛙君は生の玉ねぎは苦手だって、お母さんは思い込んでいた。
だから出さなかった。

学校で調理実習があって、すりおろしの「玉ねぎドレッシング」を作って食べたら、
おやおいしい!
特に千切りにしたきゅうりにかけると、絶品。

きゅうりは、一本を千切り、斜めスライス、みじん切り、いちょう切り、半月切り、すのこ切りにしなきゃいけなかったんだ、だから大変だったんだ、と言う。
そしてそれらの中で一番おいしかったのが、千切り!
ああ・・・ドレッシングがよく絡むしね。みじん切りはもっとよくなじむだろうけど、食べ難いし。
オラきゅうり大好きになっちゃった!と言う。
常に野菜より肉を好む蛙君がきゅうり好きになったとは。今野菜好きになっておけば、将来のメタボリック症候群を回避できるかも?どおんどん食べなさいっ
と言いたい所だけど、すでに年末。きゅうりは高いのよね。

先生、きゅうり料理は夏に教えて下さるとありがたいです・・・  
Posted by maborosikaeru at 07:58Comments(0)TrackBack(0)中学 | 食べ物

2006年11月27日

見ないでよ。

夫アオサギは仕事がきつくて、「俺寝る。」と部屋へ引っ込んだ。
息子蛙はテストが終わってほっとして「オラ寝る」と消えた。
娘は明日テストなので、ノートにしがみついてる。

テーブルの上はごっちゃごちゃ。
みーんなほったらかし。
食べ残しのレタス、マカロニ、煮物、蕨もち、牛乳のコップ、

だーれも片さない!きー!
って怒ったら、

犬のペネタが(私手伝います?)って顔して、じーっと見てた。

見ないでよ。
イヌはヒトのごはん食べちゃだめなの!
ぷんぷん。
  
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2006年11月25日

現場に行かなきゃいけない夫にお弁当を渡して送り出しほっとしたところ、
久々の連休なので家事の神様が肩を叩いたらしくてエンジンが掛かり、シーツを剥いだり流しを磨いたりぱたぱたと薄暗い家の中で働く。
あっちもこっちも荒れているので片付ける相手に不足は無くて、でも休日なのが嬉しくて自分の朝食用に雑穀を混ぜたお粥を作ったりもしながら、掃除して歩く。
家族と囲む食事を大事に思えば、時々ぽろんと落ちてくる一人きりの食事もかえって楽しい。

明日はアオサギも休みだから、今夜はゆっくりしてもらおう。
疲れているので心がもたず、ここ数日寝る直前には必ず何かに怒ってたからね。
私もくたびれてて、フォローし切れなかった。

それもあってなおぱたぱた、やかん磨いてストーブ台拭いて、ふと見上げたらすっかり明るくなった部屋で蛙君が笑ってた。

お休みの土曜日、寝坊してお母さんが働いてる気配で目が覚めて、(そっと出てって気が付かなかったお母さんを笑ってやろう)と思いついたのだった。

さあて、今日と明日のしたいことリストを作らなきゃ。
リストの最後に、みんなでお茶、と書いとかないとね。
  
Posted by maborosikaeru at 09:01Comments(0)TrackBack(0)中学 | 雑感

2006年11月22日

赤点

もうすぐテスト。
部活は禁止で、帰宅して勉強しなさい!と先生に追い出される。
bbはまじめなので、まあそれなりに勉強する。

でも、英語が苦手なの。で、
「ほんっと大変なの!補習出てもわからないから無駄なの!私赤点取って落第するかも!!」と言う。


いいよ、留年しても。
それだけ長くなるもの、bbがそばにいる時間が。

少女も少年もみんな町から出て行く。生活する場所が無いから。
この町に住む、来年成人を迎える青年は、ふたりだけ。
「せいじんしきやるぞ@実行委員会」も組織できない。

留年、いいんじゃないかなーっ  
Posted by maborosikaeru at 20:36Comments(0)TrackBack(0)高校 | ひとりだち

2006年10月30日

週末の夜

土曜、帰宅したら娘が落ち込んでいた。
狭いすみっこにうずくまって膝に顔を埋めている。
(嬉しい週末!可愛い娘と元気な息子とにこにこ夫、甘ったれ犬と楽しい夜、)と期待していた母は、どよよ〜んと沈み込んだ娘を見てがっかり。
(んまあ何と迷惑なっ 元気で可愛いbbでなきゃいらないわっ こんな低迷娘私の役に立たないわ うっとおしいわっ)と怒って勢いよくお風呂に飛び込んだのだった。

湯を浴びてひと落ち着きしてやっと反省。
娘は私を満足させるためにいるんじゃない。私が落ち込んでる時彼女はいつでも慰めてくれるのに、このお母さんは何と勝手な。

で、謝って、やっと判った彼女の落ち込みの原因は、弟の抜け駆けだった。
「こいつ、ひとりでデスノ見てやがったんだぜ」(←とっても怖い声)

マンガ:デスノートは家族全員が好き。
これって 面白! 
・・・でもまだ最終巻まで読んでなくて、それなのに映画が封切られて、でも映画館には行ってなくて、オタオタしているうちにテレビ放映までされちゃったのだった。

わあい映画見よう!
と喜んでたら、娘bbが
「私、原作全部読んでから見たいんだけど・・・だめ?」と言い出した。
そりゃそうだ。まずは原作。それからバリエーション。
じゃあまあ、録画したのは見ずに取っとくか。残りの巻を買って読み終わってから見ましょうか、と家族で話していた。


良いもの、おいしいものが豊富な家ではないのだった。お金は少ないし、だから誰かが見つけた楽しみはみんなで共有して、持てる限り一緒に楽しもう、というのが家のルールだった。
でもひとりがズルをした。
更に悪いことに、彼はそれをごまかそうとした。
bbは腹立ちを通り越して悲しくなってしまったので、「言わないつもりだった」そうだ。でも蛙君の態度が悪くて、「つい怒って言っちゃった・・・」


さあこうなると落ち込むのは、今度は蛙君の番だ。
俯いて部屋に引っ込んでしまった。

とりあえずほっとく。
でもずーっとはほっとけないので、時間を置いてからえへーっと部屋に入って、
「ねえねえ髪の毛触っていい?」と聞いてみる。
「だめ。」と固い答え。
「えーっ、ほっぺもだめ?」
「だめ。」

うーん 

「んーでも触りたいんだけど。どうしてもだめ?ちょっとだけ。」と再度ねだると、
「だめ。触られたら怒るから。」

「???何を怒るの?誰が誰を怒るの?」と尋ねると
「オラがオラを怒る。」

そうかあ。蛙君は自己嫌悪でいっぱいになってるんだ。

娘bbは父親に似た。克己心が強く、責任感が強い。
息子蛙は母に似た。したい事優先、しなきゃいけない事は後、ちょっぴりずる。魂は弱い。気の毒に。

なだめて、ハグさせてもらえるところまで浮上し、母親が弟の襟首をつまんで部屋から連れ出したので、姉bbも機嫌を直してくれた。
やれやれ、やっと土曜の夜になった。

かわいそうな蛙君は、一生自分と戦い続けなくちゃならない。弱い、悪い自分と。
大人になっても頑張り続けられるように、今は親も手助けするからね。諦めないで進もう、蛙君。  
Posted by maborosikaeru at 14:39Comments(0)TrackBack(0)中学 | ひとりだち

2006年10月24日

突然フットサル

「先生が今度の土日フットサルの試合だって言った。出たいなら靴がいるって。オラやりたいんだけど・・・」と、学校から帰った蛙君が言い出した。
土日?!急だなあ!
蛙君は未経験。きっとまたボロボロに負けるんだわ。

しかたないなあ。
甘いお母さんは息子と街へ走る事にした。
スポーツショップでシューズとボールを購入。
少しでも慣れないとね。

その後スーパーに寄ろうとしたら、
「オラ車で待ってていい?」
あれ?いつもならお菓子をねだるために付いて来るんだけど。
「ボール触ってたいの」
あらまあ。



で、家に帰ったら早速父さんと蹴とばし合い。
へえ、音が違うよ。重い。
弾まないし、飛ばない。
狭い茶の間で遊ぶにはちょうどいいボールだな。


そして先生からの手紙を見たら、試合は来週じゃなくて再来週になってる。。。
il||li _| ̄|○ il||li
慌てて買いに行かなくても良かったのか・・・

ままままあいいや、
慣れるには時間が必要ですし!
蛙君は喜んでますし!

土曜は仕事だけど、日曜なら見にいけるかな?  
Posted by maborosikaeru at 20:51Comments(0)TrackBack(0)サッカー | 中学

2006年10月20日

弱さ3

蛙君帰宅。
携帯の話しなんだけど、あれは蛙君がゲームしたくて隠してたんでしょ?と始めたら、
違う。アオサギのベッドにあった。オラ違う。と認めない。
あららら これは困った、潔く認めてくれないとめんどくさい事になるじゃないのさ、スパッとかっこよく決まらないじゃないのよ、計算外よ、と母は焦る。
仕方ないので状況証拠を連ねて、包囲網を縮めていくことにした。
アオサギはこう言ってたよね。その後bbは寝室に移動した。bbがあっちにいた時にQは呼び出し掛けて、その時蛙君はああ動いた・・・
んまあ、私ったらまるで少年探偵コナンみたい。

で、ホシはだんだん目が赤くなってきて、ついに白状した。オラが持ってたの。
ったく手間掛けやがってよお。

母は追い討ち。
ばれなきゃいいよね。父さんが困ったって、ゲームできて楽しければそれでいいよね。怒られなければ悪い事したっていいんだよね。
声は出ないけど、違う、そんな事ない、とかぶりを振る。

もっといじめてやれー。
あのね、まず1コ間違えた。持ってちゃいけないのに隠して持ってた。それからもう1コ間違えた。嘘ついてごまかそうとした。
ひとつ目の分かれ道で、わかってるのに悪い方の道を選んで、それからやっぱりわかってるのに次にも悪い方の道を選んじゃったね。
今そこにいるのは、悪い道に入っちゃった蛙君だよ。その道、どんどん進んじゃったらどうなる?!
戻っといで、2歩間違えただけなんだから帰ってくるのは簡単だから、戻っといで。ほら、帰っておいで、学校にいても一日、やーな気分だったでしょ?こっちへ戻ってきたら気分良くなるよ。
涙ぽろぽろ。
自分が嫌になってしまったんだって。
鼻かんでばっかりで、おやつ食べなさいよって進めても、突っ伏して食べようとしない。
戻ってこれた?って聞いても、首を横に振る。んー、1歩だけなら戻れた?って聞いたら、うん。
そか、時間掛かるのね。ほっとこ。

しばらくパソコンに向かってかちゃかちゃやってたら後ろで気配がして、
「ごめんなさい」

おかえり!
蛙君がこんなに泣いたの、何年ぶりだろうね。
しばらくぎゅーっとハグして、肩をぽんぽん叩いて、小さい頃にはよくこうやって慰めたなあと思い出したり。
随分大きくなった。まだ小さい。これから伸びる。
頑張ろうね。  
Posted by maborosikaeru at 07:31Comments(0)TrackBack(0)中学 | ひとりだち

2006年10月19日

弱さ2

さあ考えなくては。
彼がした事は何?私は何を間違ってる?

朝蛙君を前にして、とっさに思いついた方法を検証してみる。
私は全てに(違う)と思ったらしい。何が違うんだろう?

怒鳴る・殴る・ペナルティー・無視:直接的間接的な暴力での支配なら、こちらが強くて相手が弱い場合は有効だけど。今は彼は弱い。経済的にも社会的にも親に頼っている。関心や愛情も必要としているので、これらのやり方は効果がある。
でも蛙君はどんどん大きくなって、強くなる。力で縛って言う事を聞かせられるのは今だけだろう。ひとり立ちした時に、彼はどんな行動をとるのかしら?

恥ずかしがる:‘世間様に自慢できる行いではないから私は恥ずかしい’のなら、これは相手への愛情ではない。自分の持ち物なのに非常に優れていない、だから私はプライドが傷ついた、と怒っているのと同じ事になる。それに恥ずかしかったとしても、その感情を他者に押し付ける事に意味があるかしら?彼はこれから自立していかなくてはならないのだから、母は人格の境界に曖昧さを望むべきではない。私の感情は私のもの。彼の感情は彼のもの。伝え合うのは大事だけど、覆い被せてしまってはいけない。

泣き落とし:これは・・・だめね(^。^;)自分の悲しみで相手をコントロールしようというのは卑怯だわ。

そうか、私は「支配」と「コントロール」に嫌悪感を感じていたらしい。
お母さんが叱ってあげなきゃ正しい行いができないだめな子、正しい行いに導いてあげる良いお母さん。

彼は自分の心の弱さからしてしまった事だと、わかっている。
どうするべきだったのかも教える必要は無い。もう知っているもの。

ちょっと熱があったら、学校を休みたい。だって楽だから。
勉強するよりゲームをしていたい。だって楽しいから。
そこにいくつか仕事があったら、ちょっぴり楽な仕事を担当したい。だって全然やらなければ非難されるし、でも一番大変な仕事なんか嫌だし。

アオサギは必ず一番大変な仕事を取る。家族を守るのが仕事だし、彼の喜びだから。
私はちょっとずるをする。アオサギの方が力があるから。アオサギの方が正しいから。アオサギに甘えていれば楽だから。
なるほど、蛙君の問題ではなかった。私は私の問題を片付けるべきね。

それなら、私が蛙君に語るのは、頑張ろう!だけでいい。
私は私のだめな所を頑張って何とかしてみるから!蛙君も自分の弱い所、すぐに自分を甘やかしちゃう所をやっつけなくちゃ。でもその戦いは、お母さんが代わって上げる訳にはいかないから、自分で頑張んなね。って言えばいい。

(より正しい道ではない)って感じてるのに、甘い匂いに惹かれて選んじゃう分かれ道。
叱られるのが怖くてより正しい道を選ぶのではなくて、自分で選びたいから正しい道を選ぶのでなくちゃ本物じゃない。大事なのは誇りと動機なんだ。

話したら理解して、きっとうなづいてくれる。だけどすぐ忘れるだろう。
何度も思い出すだろうけど、自分に負けてズルもするだろう。
自己嫌悪でぺちゃんこになったり、でももう一回やってみようって顔を上げたり。
立派になんかなれない。とにかく、私はちっとも立派にはなってない。

でも自分を諦めることもできないよ。
頑張ろう、蛙君。

じきに彼は帰ってくる。うまく話せるかしら?  
Posted by maborosikaeru at 22:32Comments(0)TrackBack(0)中学 | ハライタ日記

弱さ1

今週は蛙君は熱を出し、学校を休んでいた。

昨日の朝、父アオサギが仕事へ向かおうとしたら、携帯が無い。
食卓に置いたはず。でも無いね。いやいい、急ぐから今日は無しで行くわ、と会話があって、
夜会った時には
やっぱりテーブルの上にあったらしい。新聞の下になってるのを蛙が見つけたよ、と報告してくれた。
ふーん?私も見たのに見つけられなかったね。

そして今朝、また携帯が見当たらない。
寝室から持って出て、食卓に置いた、確かに。とアオサギは言う。
テーブルの上で2回目のアラームが鳴ったから、止めてそのまま置いた。と言う。
変だな・・・と呼び出してみたけれど、音は鳴らない。マナーモードにはしていない、とアオサギは確信を持って言う。
まだ家を出ていなかったbbも一緒に探して、大騒ぎになった所で、

寝る部屋にあった、と蛙君が持ってきた。

寝室にある訳はないの。アオサギの記憶ははっきりしているの。蛙君、どこにあったの?と聞きただしたら、

寝る部屋・・・かな?

「かな?」
なるほど。

蛙君は今、携帯に入ってるミニゲームがとても面白くて、離したくないのだった。
風邪で熱っぽくて、一人で留守番なのでつまらなくて、ゲームで遊んでいたかったのだった。

さて困った。
小さい子じゃないんだから、してはいけない事だってちゃんとわかってやっている。
お父さんが困るのも知ってる。

どう叱ればいいのか。
怒りにまかせて怒鳴れば、お母さんがとても怒っている事は良くわかるだろう。
体罰に走っても怒りは理解されるだろう。
ペナルティーを与えても、冷たく無視しても、怒りの量は感じ取れる。
それとも「あなたがこんな事をしたので、お母さんは恥ずかしいわ」と責める?
泣き落としする?「がっかりしたわ・・・悲しいわ。」

彼にはどれも応えるだろう。でもどれも違うような気がする。

どうしたら良いのかわからないので、保留。
熱は37度6分なので微妙だけれど、考える時間も欲しいので、学校へ送り出した。

  
Posted by maborosikaeru at 15:22Comments(0)TrackBack(0)中学 | ひとりだち

2006年10月17日

「良い子」

bbはいつも「良い子」だった。
お母さんの言う事を良く聞き、お父さんににこにこし、弟の面倒を見た。
一番好きなお友達は誰?と聞かれたら、お友達はみんな好き、と答えた。
先生に「一日50分勉強しましょう」と言われた時は、予習も復習も手持ちの問題集も全て済ませて、わからないところなんかもうひとつも残ってないのに「あと10分勉強しなくちゃいけないんだけど、、、」と困りながら、きちんと10分間座っていた。

中学生になってしばらくしたら、どうもこれは具合が悪い、と感じ出したらしく、
「私、Qが言うほど良い子じゃないんだけど・・・」と呟くようになった。

「良い子」でなくなればお母さんはがっかりするかもしれないし。
でも「良い子」なばかりじゃないのを自分は知ってるし。
「良い子」を演じ続けるのは何だか息苦しいし。

それでも無慈悲なお母さんは「bbは良い子♪」と言い続けてきたんだけど、

「私さあ、昨日初めて遊びのために部活さぼっちゃった!!!」と報告が来た。
「友達と遊んじゃった!!!」大にこにこ。

仲の良い男の子達と3人で、100円ショップに行ってきたんですって。
みんなで店内をぐるぐる回って、あれを買ったりこれを品定めしたり、馬鹿話しをして笑い転げたり。
「楽しかったー!!!」顔がピカピカ!

そか。ちょっぴり「悪い子」もできるようになったんだね。

「100円ショップ」ってとこが弱い。
ボーイフレンドじゃなくて、「友達」なのも弱い。
大喜びでお母さんに話しちゃうのも、弱い。

高校に入学した時には、「しょうがないから優等生やるよ。私他にできないから。」って悟ったような事を言ってたけど、ほーら大丈夫だったじゃない!
英語は赤点すれすれだし!部活はさぼれるし!

もうちょっと頑張ってもいいかもしれないけどねー・・・
(お母さんはさぼり魔だったんだぞ!お父さんは遅刻の常習犯で、留年だってしてるんだぞ!!)



  
Posted by maborosikaeru at 17:15Comments(0)TrackBack(0)高校 | ひとりだち