恥辱の肉獣・麻吹淳子の全て

にっかつロマンポルノ二代目SMの女王・麻吹淳子さんについて、 ブログ主・朝吹淳夫(あさぶき・あつお)が当時の資料などから 研究・考察を書いていきたいと思います。 (18歳未満の方はご遠慮ください)

怪獣王・ゴジラと恥辱の肉獣・麻吹淳子

新しい「ゴジラ」を観た。「ゴジラ-1.0」というタイトルで、戦後の混乱期にゴジラが日本を襲ってくる。

監督は「三丁目の夕日」「永遠の0」などの山崎貴。怪獣映画と人間ドラマをうまく組み合わせて見せていた。

 

新しいゴジラももちろん怖く、巨体を揺らしながら動き、圧倒的な力で街を破壊していく。

日本の怪獣ゴジラはいまやハリウッド映画でも作られるほど世界的な人気者だ。

だが、このゴジラにも「不遇の時代」があったことをご存じか?

それは「1975年から1984年」で、日本でゴジラの人気がなくなった時代である。

1975年の「メカゴジラの逆襲」が不人気でゴジラ映画が作られなくなり、1984年にやっとゴジラの復活ブーム起こり、9年ぶりに映画が作られたのであった。

 

だだ、このゴジラ不在の期間にも、日本映画にはゴジラのような「ケモノ」がいた。

それが“恥辱の肉獣”こと麻吹淳子である。

麻吹はSMクイーンとして80年、81年に大活躍をしたが、まさに怪獣王のかわりに肉獣王として大暴れをみせたのである。


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「女教師縄地獄」で苦痛にゆがむ麻吹淳子の迫力のある表情

 

恐ろしい顔面に刻まわれたシワのゴジラに対して、苦痛でゆがむときに眉間にシワの麻吹。

「ガオー!」というゴジラの咆哮に対して、「もう堪忍して!」という麻吹の喘ぎ声。

攻撃を受けると背びれを揺らし口から放射能を吐くゴジラに対して、浣腸を受け尻を振り肛門から排泄物を出す麻吹。

ああ、なんと共通項の多いことか。

 

麻吹淳子はご存じの通り、81年に引退。にっかつロマンポルノも88年に終了。SM映画も最近ではあまり作られることがなくなった。

それでも、ゴジラ映画の変わらぬ人気というのは日本映画に撮ってとても頼もしいと思う。

そしてまた、日本映画でもかつての麻吹淳子が主演していたようなSM映画が作られることを期待したい。

そのときこそ“恥辱の肉獣”の復活なのである。

撮影・米田実氏と麻吹淳子

ラピュタ阿佐ヶ谷の監督・関本郁夫特集に行ってきた。
「スーパーガール」や「極道の妻たち」など、氏の作品を観てあらためて、
「女性の心理描写を見せるのが上手だなあ」とスクリーンを前に感心した。

特集の中には1本、団鬼六SMものがあった。
「緊縛卍責め」(1988年)だ。
高倉美貴5作目の主演作で、関本監督とは前作「縄責め」から続くタッグ。
本作では、高倉の妹を演じる麻生かおりとの心理的バトルが緊張感あふれ、
それぞれの肉体を縛る縄に女優ふたりの気持ちが入っているかのようだった。

高倉美貴と麻生かおり、姉妹の揺れる心の描写に「坂」が効果的に使われる。
屋外でのロケだが、薄明りの中での綺麗な撮影であった。
自分は35年ぶりに劇場で観て確認したのだが、撮影は米田実さん。
麻吹淳子作品では「縄炎夫人」と「女秘書縄調教」を撮っている。
どちらも、野外撮影が印象的な作品だ。

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自らの罪で入れ墨奴隷に落とされる「女秘書縄調教」

「縄炎夫人」では、滝をバックにして逆さ吊り後、川での浣腸からの排泄の姿。
「女秘書」では、入れ墨を掘られた淳子が砂浜で彫師に背負われて歩くシーン。
それぞれ、スクリーンから息を飲むような官能的な美しさが伝わってくる。
浣腸も入れ墨も、ともに麻吹淳子の肉体を通じて女性の悲哀を表したもので、
米田氏の繊細な撮影によって、見事に伝わっている。

「日活は本当に家族みたいな会社だった」
(「映画撮影」2014年8月15日号)と語る米田さんだが、
後輩のかたのツイッターでの報告で、
2018年にお亡くなりになったことを知る。
本当に、美しい麻吹淳子の姿を収めた作品はじめとする、
数多くの映画撮影に携われた仕事の見事さに尊敬の意を表したい。





団鬼六 女秘書縄調教
織田俊彦
2016-07-01






バービーと麻吹淳子

映画「バービー」を見た。

主役のマーゴット・ロビーの魅力満載で、劇場は若い女性が詰めかけていた。
内容は、可愛い人形の世界で生きるバービーが己の人生に疑問を抱き、
人間界へ行き、男尊女卑の世界に驚きながら、バービーの世界に戻り、
混乱していくバービーの世界をもとに戻していくというものであった。



バービー人形とは、日本でいうと「リカちゃん人形」で、
看護婦やOLや美容師など、さまざまな職業のタイプがある。
バービーも同じだが、これはなにかに似ていると感じないだろうか?
そう、1980年代初頭に麻吹淳子がSMの世界で演じた、
さまざまな職業婦人の世界である。

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縛られる看護婦

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縛られるOL

「麻吹SM」といえば、職業婦人として頑張るマブキが悪の手に落ち、
SMマゾ奴隷として調教されてしまうパターンが王道としてある。
さらに「マゾ堕ち」したあとに、さらなる女の快楽に目覚めることも。

映画「バービー」の主人公も一時は混乱する
バービーランドに翻弄されるが、
最終的には男との関係をも踏み台にして、
さらに強く生きていくことになる。

1980年代、地位向上を目指して頑張った当時の
女性たちの姿が、麻吹淳子のSM映画には強く投影されていて、
それはいまから見ると少し懐かしくも感じる。

願わくば、現在フェミニズムに関心のあるひとも麻吹映画を見てほしい。
きっと当時の輝く働く女性たちの戦いぶりが見えてきて参考になるだろう。

あらためて、働く女性が縛られるということは、
そこからの我慢を経て、さらに強く輝くのである、
ということを麻吹淳子はいまなお教えてくれるのだ。



団鬼六 白衣縄地獄 [DVD]
朝霧有香
日活
2007-03-21


OL縄奴隷[ビデオ]
日活
1993-10-01








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