今年はショパン生誕200年。ラ・フォル・ジュルネ金沢2010のテーマもショパンです。ということで今回は、ラ・フォル・ジュルネ金沢の関連イベントのひとつとして、木村かをりさんを迎えてショパンとラヴェルの室内楽コンサートが開かれました。共演はOEKコンサートマスターの松井さんと首席チェロ奏者のカンタさん。OEK実力者による室内楽が1000円という安価で聴けるというので(地元銀行が協賛していたためのようです)、知らない曲ばかりでしたが、ひょいひょいと行ってまいりました。

前半はショパンです。まずはピアノ三重奏曲。ショパン唯一のピアノ三重奏曲だそうですが、チェロに重きが置かれています。ところが病み上がりのせいか、2、3楽章ではところどころ夢の中へ…

2曲目は「序奏と華麗なポロネーズ」。ピアノとチェロの二重奏です。ようやく目が覚めてきましたぞ(苦笑)。甘く歌うカンタさんのチェロが素敵!

休憩を挟んで後半はラヴェル。ヴァイオリンとピアノのためのソナタ。最初の一音からラヴェルのイメージそのもの。イタズラ好きの妖精のように(?)メロディが可愛く神秘的にころころと転がります。2楽章なんてまるでジャズ。

最後はラヴェルのピアノ三重奏曲。これもたいそう聴き応えがありました。ラヴェルが戦争に徴兵されたときの作品で、暗鬱な気分がうかがえます。でも、ラヴェルらしい宝石のような気まぐれな輝きもあり奥行きの深い曲でした。ただし少々難解ぽいので招待客主体の会場はうつむいている(居眠りしている)人多し(苦笑)。

アンコール曲はカンタさんの紹介で(笑)サティの「君が欲しい」をピアノ三重奏版で。サティってほとんど聴かないのでどんな曲だったなー?と一瞬戸惑いましたが、聴いたら誰でも知ってる曲でしたね。

といった感じでプログラム終了。今日はショパン生誕200年と銘打ったショパンメインの演奏会だったのですが、個人的には後半のラヴェルのほうにおおいに興味を惹かれました。ひさびさにラヴェルを聴き直してみるかなー?


木村かをりとオーケストラ・アンサンブル金沢メンバーによる室内楽シリーズ
「ショパンの風〜ラヴェルの愛」

日時:2010年2月17日(水)19:00開演 Wednesday, 17 February 2010 at 19:00
会場:石川県立音楽堂邦楽ホール Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

■フレデリック・ショパン Frederic Chopin (1809-1849)

○ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8
 Trio pour violon, violoncelle et piano, Op.8

 〜ピアノ:木村かをり Piano: Kaori Kimura
  ヴァイオリン:松井直 Violin: Naoki Matsui
  チェロ:ルドヴィート・カンタ Cello: Ludovit Kanta

○序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 作品3
 Introduction et polonaise brillante , Op.3

 〜ピアノ:木村かをり Piano: Kaori Kimura
  チェロ:ルドヴィート・カンタ Cello: Ludovit Kanta


--- 休憩 Intermission ---


■モーリス・ラヴェル Maurice Ravel (1875-1937)

○ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 Sonate pour violon et piano

 〜ピアノ:木村かをり Piano: Kaori Kimura
  ヴァイオリン:松井直 Violin: Naoki Matsui

○ピアノ三重奏曲
 Trio pour piano, violon et violoncelle

 〜ピアノ:木村かをり Piano: Kaori Kimura
  ヴァイオリン:松井直 Violin: Naoki Matsui
  チェロ:ルドヴィート・カンタ Cello: Ludovit Kanta

(アンコール Encor)
■エリック・サティ Erik Satie (1866-1925)
 Je te veux(君が欲しい) ピアノ三重奏版