image


五嶋みどりさんと井上指揮OEKの共演は、2010年11月のチャイコン以来です。定期公演としては初登場。

プログラムはシューマンのヴァイオリン協奏曲。ピアノ協奏曲のような派手さがあるわけではなく、演奏される機会は少ないと思います。漫然と聴いているとひょっとして退屈かもしれません。しかし、みどりさんの内省的でストイックなヴァイオリンは、我々聴衆にも抜き差しならない緊張感を与え、その抑圧的な曲調にすっかり惹き込まれていきました。さすがみどりさん、今回もまた唸らされました。また、シューマンは(交響曲は特に)第一印象はとっつきにくいが、意識して集中して聴くと必ずその魅力に気づく、という個人的シューマン体験が今回も実証された形(笑)。

後半はブラームス2番。シューマンと続けるとやはり濃いですね。実によろしい笑。全体的にゆったりめのテンポで、丁寧にたっぷりと聴かせてくれました。井上さんは(ブログには書いていないのですが)3月の定期公演でのシューベルト「ザ・グレート」の完成度の高さといい、病気から回復後は特に、巨匠の風格満載のように思います。

オーケストラ・アンサンブル金沢
第364回 定期公演 フィルハーモニーシリーズ
2015年6月22日(月)19:00開演 
石川県立音楽堂コンサートホール

指揮:井上道義
ヴァイオリン:五嶋みどり

■ロッシーニ:歌劇「シンデレラ」序曲

■シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 Vn. 五嶋みどり

■ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73