ワチャゴナ! What Cha' Gonna Do for Me?

オーケストラ・アンサンブル金沢を中心としたクラシック音楽。あるいは歌謡曲。その他映画とか、落語とか、お酒とか…あと、ナイナイさん!!

OEK

【OEK定期364PH】五嶋みどりのシューマン、井上道義のブラームス(2015/6/22@石川県立音楽堂コンサートホール)

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五嶋みどりさんと井上指揮OEKの共演は、2010年11月のチャイコン以来です。定期公演としては初登場。

プログラムはシューマンのヴァイオリン協奏曲。ピアノ協奏曲のような派手さがあるわけではなく、演奏される機会は少ないと思います。漫然と聴いているとひょっとして退屈かもしれません。しかし、みどりさんの内省的でストイックなヴァイオリンは、我々聴衆にも抜き差しならない緊張感を与え、その抑圧的な曲調にすっかり惹き込まれていきました。さすがみどりさん、今回もまた唸らされました。また、シューマンは(交響曲は特に)第一印象はとっつきにくいが、意識して集中して聴くと必ずその魅力に気づく、という個人的シューマン体験が今回も実証された形(笑)。

後半はブラームス2番。シューマンと続けるとやはり濃いですね。実によろしい笑。全体的にゆったりめのテンポで、丁寧にたっぷりと聴かせてくれました。井上さんは(ブログには書いていないのですが)3月の定期公演でのシューベルト「ザ・グレート」の完成度の高さといい、病気から回復後は特に、巨匠の風格満載のように思います。

オーケストラ・アンサンブル金沢
第364回 定期公演 フィルハーモニーシリーズ
2015年6月22日(月)19:00開演 
石川県立音楽堂コンサートホール

指揮:井上道義
ヴァイオリン:五嶋みどり

■ロッシーニ:歌劇「シンデレラ」序曲

■シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 Vn. 五嶋みどり

■ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73


OEKふだん着ティータイムコンサート Vol.18@金沢市民芸術村(2015/6/14)

毎年恒例のOEKふだん着ティータイムコンサートです。金沢市民芸術村に出かけてまいりました。

この日は夏を思わせる暑い日。水路・水場ではこどもたちが水遊びを楽しんでいます(ホントはだめなんだけど)。そんな光景を横目に、第2部「室内楽コンサート」より参加しました。

無料コンサートのため著作権料が発生しないので、近現代曲の珍しい曲が聴ける貴重な機会なのです。演奏曲は以下の通り。

●ルドヴィート・カンタ、ソンジュン・キム(vc)

Sting:Fragile (2CELLOS)


Nirvana:Smells Like Teen Spirit (2CELLOS)



●松木さや(fl)、加納律子(ob)、遠藤文江(cl)、柳浦慎史(fg)、金星眞(hr)

ダンツィ:木管五重奏曲 ト長調より第1楽章

バーバー:サマーミュージック


ロペス:レット・イット・ゴー


●早川寛(vc)、今野淳(cb)

バリエール:2本のチェロのためのソナタ


●岡本えり子(fl)、木藤みき(cl)、渡邉聖子(fg)

F.ドゥヴィエンヌ:フルート、クラリネット、ファゴットのための三重奏曲 作品61-5


●松木さや(fl)、柳浦慎史(fg)

ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第6番 I Aria, II Fantasia



●若松みなみ(vn)、ソンジュン・キム(vc)

ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ



●坂本久仁雄(vn)、大澤明(vc)

レオナール/セルヴェ:ベートーヴェンの主題による大二重奏曲 第2番

スーザ/B. ドゥコフ編:星条旗よ永遠なれ(ヴァイオリンとチェロ)



●ダニエル・グリシン(va)、ルドヴィート・カンタ(vc)

ベートーヴェン:ヴィオラとチェロのためのデュオ

ヒンデミット:ヴィロラとチェロのためのデュオ



●松井直(vn1)、上島淳子(vn2)、石黒靖典(va)、大澤明(vc)

ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 より 第一楽章 アレグロ・モデラート




新入団のフルート、松木さやさんが大活躍でしたね。
もちろん我らが大澤親分と坂本さんの「難曲探検隊」も健在でした(^^)v

井上道義×野田秀樹「フィガロの結婚〜庭師は見た!」(2015/5/26@金沢歌劇座)【ネタバレあり】

フィガロの結婚金沢公演


モーツァルト「フィガロの結婚」といえば、何と言っても「序曲」が有名です。実は私が初めて石川県立音楽堂へオーケストラ・アンサンブル金沢の公演を聴きに行った時、プログラムの1曲目がこの「フィガロの結婚」序曲でした。3階席の一番安い席でしたが、その華やかで奥行きのある響きに、一瞬にして鳥肌が立つ感動を覚えました。まさにこの瞬間、私はオーケストラ演奏会の虜となったのでした。

その後もこの曲は節目節目に登場し、いつも私に昂奮と陶酔を与えてくれます。岩城宏之さんの後継として井上道義さんがOEK音楽監督に就任した記念の演奏会では、「(故岩城夫人)木村かをりさんに捧げる」としてアンコールにこの曲を演奏されたのも印象深いです。また、個人的なことを申せば、2年前の自分の結婚披露宴の際、ウェディングケーキはこの曲の冒頭旋律の譜面をモチーフとしたデザインにしてもらいましたし、お色直し後の入場曲はこの曲でした。

ウェディングケーキ


そんな思い入れたっぷりの「フィガロの結婚」ですが、オペラとして全編鑑賞したことはありませんでした。ところがある日、ついに金沢でオペラ「フィガロの結婚」が上演されるという知らせが! 指揮・総監督はOEK音楽監督の井上道義さん。管弦楽はもちろんオーケストラ・アンサンブル金沢です。しかも……演出はあの「野田秀樹」さんのこと! クラシック界と演劇界の鬼才による奇跡のコラボです! これは見逃せない! 絶対に行かねば!! …というわけで、発売開始早々にチケットを確保し、首を長くしてこの日を待っておりました。そして迎えた上演当日、期待通りの大満足の公演でございました。

歌劇座看板開演前


【(注)以下、壮大にネタバレあります】

井上さんの熱烈なラブコールにより演出に迎えられた野田さんの回答は、いわば「井上道義と野田秀樹の『結婚』」。それはまさに「オペラ」と「演劇」、あるいは「西洋」と「日本」の出会いとでも言うべきものでした。

オペラは西洋が舞台のものが多く(この物語もスペインが舞台)、本来、西洋人がこれを演じる方が自然でありましょう。日本人がイタリア語のオペラを演じるというのは、正直、違和感がないわけでありません。しかし、諸々の事情によりキャストを全員西洋人で揃えるというわけにもまいりますまい。というわけで今回は、アルマヴィーヴァ伯爵、伯爵夫人ロジーナ、小姓のケルビーノの三人が外国人キャスト、それ以外は全員日本人キャストという混成チームとなりました。まあ、こういうキャスト構成はよくあるパターン。

ところが、今回の井上×野田作品では、こうした(以前からなんとなく実は違和感があると思われていた)事情を逆手に取って、むしろこの事情を積極的に利用して物語に活かす道を選んだようでした。物語の舞台を幕末の長崎に変更し、登場人物は、黒船に乗って日本にやって来た伯爵夫妻と、彼らに仕える現地の日本人たちという設定に引き直されました。日本人役の名前も、フィガロは「フィガ郎(ふぃがろう)」、スザンナは「スザ女(すざおんな)」、マルチェリーナは「マルチェ里奈(まりちぇりな)」、バルトロは「バルト郎(ばるとろう)」といった具合です。

そして、日本人だけが登場する場面では、日本語が用いられており、これにより言語に関する違和感がずいぶん緩和されていました。たとえば、冒頭のフィガ郎とスザ女が新居となる部屋でベッドの採寸をする場面では、原語ではフィガロが「Cinque...Dieci...Venti...(5、10、20…)」と歌うところ、フィガ郎が「三寸、四寸…」と日本語で歌い始めます。特にここは上演の最初の場面ですので、聴衆も、ああ日本語で聴けるのだなと承知するわけです。とりわけ今回は聴衆に野田ファン、演劇ファンが多く、私も含めオペラ初心者も多いため、これはずいぶん安心感を与えるように思います。

他方、その他の場面、伯爵夫妻やケルビーノが登場する場面、あるいは日本人キャストによる有名なアリアにおいては、オリジナル通りイタリア語が用いられ、原語版の醍醐味を損ないません。なお、初めて伯爵が登場する場面では、それまではずっと日本語で進行していたものですから伯爵も最初はカタコトの日本語を話すのですが、「無理して日本語を喋らなくていいんですよ」とツッコミが入ります。そして、以後、伯爵はイタリア語で会話し、またその際は同時に、日本語訳が字幕が映し出されるようになる、という共通認識が瞬時にできあがります。うまいことできてますわ。

さらに、今回の副題が「庭師は見た!」となっている通り、庭師のアントニオならぬ「アントニ男(あんとにお)」の目線から見た伯爵邸のドタバタ劇という形で、アントニ男が狂言回しとしてナレーションを入れる手法が取られています。というわけでこのアントニ男は歌手ではなく、劇団「ナイロン100℃」の俳優である廣川三憲さんによって演じられました。この「フィガロの結婚」はとにかく登場人物間の関係が複雑なため、こういった説明役がいるとおおいに鑑賞の助けになります。今回も要所要所で現われ、登場人物を操り人形のように動かしながら、現在の状況をその都度説明してくれました。なお、アントニ男にも一部歌の場面もあるのですが、歌も難なくこなしていてその点も素晴らしかったです。

また、演出として効果的だったのが、「演劇アンサンブル」とクレジットされていた方々によるエキストラ演技やダンス表現でした。合唱団の面々がエキストラとしてその他群衆を演じることが多いですが、今回はそれを精鋭のプロフェッショナル陣が担います。特に三人の女性よるバレエダンスが演者の感情をさらに際立たせていて良かったです。

そして、OEKファンとしては、モーツァルトの音楽を堪能できたこともおおいに嬉しいことでした。井上さんの遊び心にあふれた軽快な世界がオーケストラ・アンサンブル金沢により活き活きと繰り広げられました。

あと興味深かったのは「少年」役のケルビーノ。普通は女性のメゾソプラノが男装して演じることが多いのですが、今回は大柄な男性のカウンターテナー! これがまたいろいろなギャップを生み面白味を醸しだしていたようです。

【(注)以下の部分が最も大いなるネタバレです!】

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鑑賞記録:ラ・フォル・ジュルネ金沢2015本公演3日目(2015/5/5)

昨日はラ・フォル・ジュルネ金沢2015最終日。最終日にしてついに本気を出して?5公演ハシゴで楽しみました。

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毎年聴いてるアンヌ・ケフェレックさん。最近は小曲を並べて一気に弾いていくスタイル。バッハのコラールやスカルラッティのコロコロとしたソナタなど優しく美しい音色が連なり、最初と最後はヘンデルで締めるという構成。何の違和感もなく淀みなく決まってました。

東フィルのベト7。バロックとは何の関係もないのですが指揮がチョン・ミョンフンと聞けば震災直後に中止になったチェコフィル金沢公演のリベンジとばかり参戦(Sさんチケット譲ってくれてありがとう)。さすが大編成でダイナミックな演奏。コンマスの隣の人の終始ドヤ顔がツボだったw

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OEK弦楽メンバーによるヴィヴァルディ四季。これは素晴らしかった(Sさん重ねがさねありがとう)。アビゲイル・ヤングさんのリードのもとメンバーの息がぴったりと合って絶妙。何とも気持ちの良いひとときでした。…やっぱりベト7もキリリとしたOEKのほうが好き(ボソッ…

ラーンキ一家のピアノとケラー指揮コンチェルト・ブタペスト。ハンガリーの現役作曲家ドゥカイ氏(会場に来てた)の楽曲と、バッハの2台/3台ピアノ協奏曲の組み合わせが3つ。まずは夫婦で2台ピアノ、そして息子が加わり3台。なんか独特な世界に引き込まれたようで、なかなか珍しいものを聴かせてもらいました。

最後は恒例、交流ホールでのクロージングコンサートです。長蛇の列でしたがステージ上手ティンパニ裏エリアの最前列席を確保。
曽根麻矢子さんのチェンバロから、池辺晋一郎さん司会で進行(池辺氏「チェンバロはピアノの白鍵が黒いんですよ〜新ハッケン!」(会場拍手)「そういうのはいいです」)。さらにヌオーヴォ・アスペット・ブレーメンの古楽アンサンブル。
井上さんとOEKが登場し、内藤淳子さんと岡本誠司さんによるバッハの2台ヴァイオリンのための協奏曲。続いてソプラノの小林沙羅さんとバスの森雅史さんによるバッハのカンタータ。祝祭的でありながら荘厳な、なんとも心地よい雰囲気。
そして金沢フィガロ・クワイヤの合唱が加わりバッハ「主よ人の望みの喜びよ」とヴィヴァルディ「グローリア」。
最後は青島広志さん扮するヘンデルが現れ「メサイヤ」より「ハレルヤ」コーラス。皆んなで歌いましょうと促され、周りの人につられてとりあえず立ち上がったものの、実は歌ったことなく(爆)、合唱団の口を真似て何となく参加してみました。これはこれで楽しかったw

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という訳で、テーマがバロックだったため派手に盛り上がる感じではなかったものの、今年もしっかりラ・フォル・ジュルネを満喫したのでした。

鑑賞記録:LFJ2014 東京&金沢(2014/5/3-2014/5/6)

(超久々にブログ書く!…Facebookと同じ内容だけど(笑))

2014年5月3日(土・祝)

《ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2014》

●公演番号 173
2014年5月3日 15:00-15:45 よみうりホール

【演奏者】
ラファエル・セヴェール (クラリネット)
モディリアーニ弦楽四重奏団 (弦楽四重奏)
フィリップ・ベルナール(ヴァイオリン)
ロイック・リョー(ヴァイオリン)
ローラン・マルフェング(ヴィオラ)
フランソワ・キエフェル(チェロ)

【曲目】
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 op.115


初のLFJ東京だけど最初は隣のよみうりホール(笑)
クラリネットのセヴェールさんはテルマエ・ロマエ系のイケメン。
今年20歳とは思えない柔らかくまろやかな音色。これは注目すべき。
おなじみのモディリアーニ弦楽四重奏団も相変わらずソツなくうまい。


●公演番号 125
2014年5月3日 17:45-18:30 東京国際フォーラム ホールB7

【演奏者】
ラファエル・セヴェール (クラリネット)
ジュリエット・ユレル (フルート)
吉野直子 (ハープ)
プラジャーク弦楽四重奏団 (弦楽四重奏)
パヴェル・フーラ(ヴァイオリン)
ヴラスティミル・ホレク(ヴァイオリン)
ヨセフ・クルソニュ(ヴィオラ)
ミハル・カニュカ(チェロ)

【曲目】
ラヴェル:序奏とアレグロ
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調


ラヴェルの室内楽は実に心地良し。
先ほどのクラリネットのテルマエ君に加え、
ユレルさんのフルートも吉野さんのハープも美し。
ベテランのブラジャーク弦楽四重奏団はパーフェクトなアンサンブル。


●公演番号 126
2014年5月3日 19:30-20:20 東京国際フォーラム ホールB7

【演奏者】
クレール・デゼール (ピアノ)
フォル・ジュルネ・カメラータ
正戸里佳(ヴァイオリン)
クレモンス・ドゥ・フォルスヴィル(ヴァイオリン)
コランタン・アパレイー(ヴィオラ)
オーレリアン・パスカル(チェロ)

【曲目】
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 op.105
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44


シューマンのこの2曲は、最近の通勤車中でのヘビロテ(笑)
イキのいい若手弦楽奏者たちがシューマンの躍動する2曲を熱演。
こうしてガンガンぶつかり合う感じも良いではないか。


●公演番号 117 “祝祭の夜”
2014年5月3日 22:15-23:10 東京国際フォーラム ホールA

【演奏者】
マルタ・アルゲリッチ (ピアノ)
酒井茜 (ピアノ)
ギドン・クレーメル (ヴァイオリン)
堀米ゆず子 (ヴァイオリン)
川本嘉子 (ヴィオラ)
ギードゥレ・ディルバナウスカイテ (チェロ)
吉田秀 (コントラバス)
ジュリエット・ユレル (フルート)
ラファエル・セヴェール(クラリネット)
安江佐和子(打楽器)

【曲目】
ストラヴィンスキー:春の祭典(2台ピアノ)
サン=サーンス:動物の謝肉祭


アルゲリッチとクレーメル!やはり最大のお目当てはコレでしょう!!
2台ピアノのハルサイ。 おお〜 生アルゲリッチ!はじめて見た!オーラが凄い!
向かって左の酒井さんは鋭く明朗、アルゲリッチの深く強靭な低音の打鍵!これは痺れる…!
動物の謝肉祭。急造のチームとは思えぬ完成度!各奏者の実力がみな桁外れなのだろうなあ。
テクニカルなのにまったく曇りのないクレーメルの弦も健在。
アンコールに「フィナーレ」をもう一度。ああ、楽しい! 楽しい!最高でした。


2014年5月4日(日・祝)

●公演番号 271
2014年5月4日 10:30-11:15 よみうりホール

【演奏者】
プラジャーク弦楽四重奏団(弦楽四重奏)
パヴェル・フーラ(ヴァイオリン)
ヴラスティミル・ホレク(ヴァイオリン)
ヨセフ・クルソニュ(ヴィオラ)
ミハル・カニュカ(チェロ)

【曲目】
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810「死と乙女」


シューベルトも聞いとかないと。
ブラジャークのみなさん。やはりアンサンブルが美しい。


●公演番号 272
2014年5月4日 12:45-13:45 よみうりホール

【演奏者】
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ドミトリー・マフチン(ヴァイオリン)
アンリ・ドマルケット (チェロ)

【曲目】
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 op.65
ショパン:ピアノ三重奏曲 ト短調 op.8


チェロ・ソナタに興味があってこのプログラムをチョイスしたが…
うーむ、ちょっと大雑把な印象。あまり面白くなかった。
奏者の問題か、それとも単にショパンが趣味でないのか。


●公演番号 274
2014年5月4日 17:15-18:00 よみうりホール

【演奏者】
アンヌ・ケフェレック (ピアノ)

【曲目】
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 KK IV a-16 (遺作)
ショパン:子守歌 変ニ長調 op.57
ショパン:即興曲第4番 嬰ハ短調 op.66 「幻想即興曲」
ショパン:舟歌 嬰へ長調 op.60


ケフェレックさんが金沢に来てくれないのも、東京に来た理由のひとつ。
ホントは前日のラヴェルのプログラムが聞きたかったのだが残念ながら売り切れ。
相変わらず軽やかながら安定した美音を堪能。


●公演番号 226
2014年5月4日 19:30-20:15 東京国際フォーラム ホールB7

【演奏者】
レジス・パスキエ(ヴァイオリン)
堤剛(チェロ)
ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ)

【曲目】
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 op.108
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 op.120


ベテラン3人の珠玉の共演。フォーレの室内楽というプログラムも渋い。
奔放なパスキエさんと、それを優しく包むペヌティエさんの絶妙なバランス。
ピアノ三重奏曲では、そこに堤さんの威厳あるチェロが一本ビシッと筋を通してくれた。


●公演番号 216 “ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール”
2014年5月4日 20:45-22:00 東京国際フォーラム ホールA

【演奏者】
セルゲ・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
マタン・ポラト(ピアノ)
ルセロ・テナ (カスタネット)
シンフォニア・ヴァルソヴィア(管弦楽)
ジャン=ジャック・カントロフ (指揮)

【曲目】
モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob. XVIII-11
ヨハン・シュトラウス II世:スペイン行進曲 op.433
ヨハン・シュトラウス I世 :カチューシャ・ギャロップ op.97
ファリャ:オペラ《はかない人生》より舞曲


ルネ・マルタンオススメのアーティストが登場するプログラム。
おなじみのシンフォニア・ヴァルソヴィア。素敵なアイネクライネ。
あの名ピアニストの息子、セルゲ・ツィンマーマン。ナイーヴなヴァイオリン。
でもモーツァルトはスキッと明朗な感じがいいなあ。メンデルスゾーンとかのほうが合ってるかも。
マダン・ポラト。この人のピアノはなかなか面白い。上品だけど楽しいハイドン。
そしてそんな若手たちを吹っ飛ばすような(笑)カスタネットの女王、ルセロ・テナ。
ウキウキ楽しい気分になりますね!これぞお祭りだ!


2014年5月5日(月・祝)

●公演番号 371
2014年5月5日 10:30-11:15 よみうりホール

【演奏者】
モディリアーニ弦楽四重奏団(弦楽四重奏)
フィリップ・ベルナール(ヴァイオリン)
ロイック・リョー(ヴァイオリン)
ローラン・マルフェング(ヴィオラ)
フランソワ・キエフェル(チェロ)

【曲目】
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 op.96 「アメリカ」
バーバー:弦楽のためのアダージョ op.11


ドヴォルザークも聞いとかないと。「アメリカ」はやっぱり名曲だなあ。
今日も熱演のモディリアーニのみなさん。
フル回転の彼らは、翌日は金沢で公演ですって(おつかれさまです)

●公演番号 372
2014年5月5日 12:45-13:30 よみうりホール

【演奏者】
アブデル・ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)

【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」


ベートーヴェンも聞いとかないと。しかも好物の「ワルトシュタイン」だし。
エル=バシャさんのピアノは王道。一分の隙もない正統派。
東京のLFJをしっかり締めくくれました。


金沢へ帰ります!


《ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2014》

●公演番号 225
2014年5月5日 20:00-20:45 石川県立音楽堂 邦楽ホール

【演奏者】
近藤嘉宏(ピアノ)
オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー
松井直(ヴァイオリン)
上島淳子(ヴァイオリン)
石黒靖典(ヴィオラ)
大澤明(チェロ)

【曲目】
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ短調 op.81


金沢に帰ってきたら、やはりLFJ金沢も行っとかないと。時間もちょうどいいし。
しかもOEKの大好きなカルテットのみなさんだし。
まずは近藤さんのハンガリー狂詩曲第2番。テンション高っ!
そしてドヴォルザークのクインテット。OEKカルテットは自在でひとりひとりの魅せ場もふんだん。
近藤さんも力が程よく抜けていいバランス。
それにしても、やはりドヴォルザークはいいなあ。
キャッチーなメロディと郷愁を誘う曲想は日本の歌謡曲に通じるものがあるように思うのです。


2014年5月6日(火・振休)

●公演番号 226
2014年5月6日 14:30-15:30 石川県立音楽堂 コンサートホール

【演奏者】
工藤重典(フルート)
ドミトリー・マフチン(ヴァイオリン)
オーケストラ・アンサンブル金沢(管弦楽)
金聖響(指揮)

【曲目】
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 op.26
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.77


今年のラ・フォル・ジュルネの最後はコンサートホールで。
やっぱOEKを聞いとかないと!指揮は病気降板の井上さんにかわり金聖響さん。
まずは工藤さんのフルートでドップラー。これは素敵〜!田園が見えたわ〜。
そしてブラームスのヴァイオリン協奏曲。
ソリストは東京でも聴いたドミトリー・マフチンさんだけど…うーむ。
でもOEKの管弦楽を聴けたので、良しとします!

【OEK定期303M】定期初登場!左手のピアニスト 舘野泉 〜天空の五つ星「ケフェウス」を弾く(2011/6/8@石川県立音楽堂コンサートホール)

この日の定期公演には、脳溢血による右半身不随を克服し「左手のピアニスト」として復帰した舘野泉さんが初登場。吉松隆さん作曲の左手のための協奏曲「ケフェウス・ノート」が演奏されました。ケフェウスは秋の夜空に浮かぶ五つ星の星座。そのすぐ隣りにあって同じく五つ星のカシオペア座が右手だとすると、ケフェウスは左手。「天空の左手」が透明で涼やかな星のような音を紡ぎ出していく曲です。やがて曲想は熱さを伴うように変わり、手のひらや肘を使った連打など、演奏は激しさを増していくのでした。

と、このように、吉松さんのピアノ協奏曲は絵画的でわりとわかりやすかったのですが、この日ほかに演奏された3曲はいずれもいわゆる「現代音楽」。公演当日から3ヶ月以上経過した今となっては、もはや印象が残っておりません…(汗)。ただ「室内交響曲」ならではというべきか、弦楽器各パートが1名ずつだったり、ちょっと珍しい楽器が使われていたりしたため、各曲の楽器編成だけはメモにて残しております。

●A.シェーンベルク:室内交響曲 第1番
 Vn1、Vn2、Va、VC、Cb、
 FL(Pic)、Ob×2、Cl×3、Con.Fg、
 Hr×3

●M.リンドベル:ジュビリーズ(2002)
 Vn1、Vn2、Va、VC、Cb、
 Fl、Ob、Cl、Fg、
 Hr×2、Tp、Tb、
 Harp、Per×2

●J.C.アダムズ:室内交響曲(1992)
 Vn、Va、VC、Cb、
 Fl、Ob、Cl×2、Fg×2、
 Hr×2、Tp、Tb、
 KeyBoard、Drams

ということで、以上のメモを持って、今回のレポはお茶を濁します…

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オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第303回定期公演マイスター・シリーズ
The 303rd Subscription Concert / Meister-serie

日時:2011年6月8日(水)19:00開演 Wednesday, 8 June 2011 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:板倉康明 Yasuaki Itakura, Conductor
コンサートマスター:松井直 Naoki Matsui, Concertmaster

■A.シェーンベルク Arnold Schonberg (1874-1951)
 室内交響曲 第1番 ホ長調 作品9
 Chamber Symphony No.1 in E major, op.9

■吉松隆 Takashi Yoshimatsu (1953-)
 左手のための協奏曲「ケフェウス・ノート」 作品102
 Piano left hand Concerto "Cepheus Note", op.102
 〜ピアノ独奏:舘野泉 Izumi Tateno, Piano

(アンコール Encore)
■G.カッチーニ Giulio Caccini (1545頃-1618)
 編曲:吉松隆 Arranged by Takashi Yoshimatsu
 アヴェ・マリア Ave Maria
 〜ピアノ独奏:舘野泉 Izumi Tateno, Piano

--- 休憩 Intermission ---

■M.リンドベルイ Magnus Lindberg (1958-)
 ジュビリーズ(2002)
 Jubilies (2002)

■J.C.アダムズ John Coolidge Adams (1947-)
 室内交響曲(1992)
 Chamber Symphony (1992)

(アンコール Encore)
■J.C.アダムズ John Coolidge Adams (1947-)
 室内交響曲(1992)より一部抜粋(終結部)
 Chamber Symphony (1992) - Coda


OEKふだん着ティータイムコンサート Vol.14@金沢市民芸術村(2011/05/29)

オーケストラ・アンサンブル金沢の楽員のみなさんが自主的に運営する無料の音楽会。クラシックを市民のみなさんにより身近に感じてもらうための企画だそうで、金沢市民芸術村で演奏者もお客さんもふだん着で楽しみます。ぼくは昨年に続いて2回目の参加です。

まずはオープンスペースにて、OEK全体による「子供のためのコンサート」。ファゴットの柳浦さんの司会のもと、楽員および楽器の紹介を交えながら、親しみやすい曲を演奏していきます。名物はお客さんによる指揮者体験コーナー。子どもたちが我先にと争って「運命」または「さんぽ」の指揮に挑みます。自分の指揮棒のタイミングでオケが動くという体験はどんなもんかなー?

その後は隣のミュージック工房に移動して、室内楽のコンサート。まず第1部は、先ほど司会で奮闘した柳浦さんが、ヴァイオリンの若松さん、ヴィオラの丸山さん、チェロのキムさんという新入楽員3人とともに登場。モーツァルトのような雰囲気のドゥヴィエンヌのファゴット四重奏曲などを演奏。松井さん、上島さん、石黒さん、大澤さんのおなじみのカルテットは「こどものためのハイドン講座」。上島さんの解説によりハイドンの親しみやすい弦楽四重奏曲が抜粋演奏されました。さらにふたたび柳浦さんが登場し、クラリネットの遠藤さんとのデュオ。

第2部は大村さん率いるセカンドヴァイオリンチームによる四重奏。セカンドヴァイオリンの首席奏者は江原さんですが、この4人は「酒席奏者」だそうです(笑)。通奏低音のないテレマンの作。大澤さんはバッハ無伴奏よりサラバンド。あいかわらず味のあるトークがおもしろい。オーボエの加納さんはヘッケルフォーン(Heckelphone)という馬鹿長い管楽器で登場。ファゴットの渡邉さんともにクープランのデュオ。
 
第3部は坂本さん、グーギンズさん、古宮山さん、大澤さん、今野さんによるドヴォルザーク弦楽五重奏曲から。これはいい曲ですねえ。やっぱりドヴォルザーク♪ 山野さんはイザイのソナタ。クライスラーに献呈したという難曲。続いては、坂本さん、遠藤さん、渡邉さん、山田さん、今野さんによる楽しげな「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」。最後は、ヴァイオリン3(若松さん、ヒューズさん、原さん)、ヴィオラ3(古宮山さん、丸山さん、石黒さん)、チェロ3(キムさん、早川さん、大澤さん)、コントラバス1」(今野さん)によるブランデンブルク協奏曲第3番。弦9部からなる複雑な掛け合いがおもしろく聴き応えも満点。

今回は室内楽も含め、全ステージをはじめて通して聴きました。いっそう親しみがわきました♪

オーケストラ・アンサンブル金沢楽員によるふだん着ティータイムコンサート Vol.14

日時:2011年5月29日(日)14:00開演
会場:金沢市民芸術村 オープンスペース(PIT3)/ミュージック工房(PIT4)

14:00〜 子供のためのコンサート@PIT3 オープンスペース
演奏:オーケストラ・アンサンブル金沢

ハンガリー舞曲第5番」
ピチカート・ポルカ
クラリネット・ポルカ
鍛冶屋のポルカ
恒例!1分間指揮者コーナー(「運命」「さんぽ」)
〜みんなで歌おう〜「上を向いて歩こう」

15:10〜 室内楽コンサート@PIT4 ミュージック工房

第1部
《柳浦慎史/若松みなみ/丸山萌音揮/ソンジュン・キム》
■F.ドゥヴィエンヌ:ファゴット四重奏曲 第2番 へ長調 作品73-2 より
■童謡「七つの子」

《松井直/上島淳子/石黒靖典/大澤明》
「こどものためのハイドン講座」
■ハイドン:弦楽四重奏曲より
 「ひばり」「鳥」「騎手」「日の出」「五度」「あいさつ」「皇帝」「冗談」

《柳浦慎史/遠藤真理》
■ボザ:コントラスツIII より 5、8、7
■世界の曲 ロンドンデリーのうた〜フニクリフニクラ〜ビューティフルドリーマー


第2部
《大村俊介/若松みなみ/原三千代/ヴォーン・ヒューズ》
■G.Ph.テレマン:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 通奏低音なし

《大澤明》
■J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 より「サラバンド」

《加納律子/渡邉聖子》
■クープラン:コンセール 第13番
 ※ヘッケルフォーン(Heckelphone)

第3部
《坂本久仁雄/トロイ・グーギンズ/古宮山由里/大澤明/今野淳》
■ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 ト長調 作品77 より 第1楽章・第4楽章

《山野祐子》
■E.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第4番 より 第1曲「アルマンド」、第3曲「フィナーレ」
 ※クライスラー献呈

《坂本久仁雄/遠藤真理/渡邉聖子/山田篤/今野淳》
■R.シュトラウス(F.ハーゼンエール編曲):もう一人のティル・オイレンシュピーゲル

《若松みなみ/ヴォーン・ヒューズ/原三千代/古宮山由里/丸山萌音揮/石黒靖典/ソンジュン・キム/早川寛/大澤明/今野淳》
■J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト 長調 BWV1048

【OEK定期302PH】OEK初登場リープライヒが魅せる ヨーロッパの潮流(2011/05/25@石川県立音楽堂コンサートホール)

この日のOEK定期公演は、図らずも「追悼」音楽の特集となりました。この公演のプログラムは1年以上も前に決まっていたのですが、まさか現にこれほど甚大な被害をもたらした大震災が起こるなんて…。偶然の一致とはいえ、気持ちが引き締まります。指揮はドイツ人指揮者アレクサンダー・リープライヒさん。OEK定期初登場です。

1曲目はエストニアの現役作曲家・ペルトの「レナルトの追憶に」。2006年に亡くなったレナルト・ゲオルク・メリ前エストニア大統領の追悼作品です。静謐で重厚な弦楽合奏曲。

2曲目は管・打楽器が加わってハイドンの交響曲。これが何故に追悼?とおもいきや、この98番はモーツァルトの死の直後に作曲され、モーツァルトに対する追悼の想いが込められているとのこと。面白かったのは、弦が対向配置に入れ替わり、管・打楽器含め、チェロ以外の全員が起立して演奏したこと。対向配置はまあハイドンだからわかるのですが、全員が起立するというのはあまり知りません。ノンヴィブラート奏法が採用され、また、わざわざ対向配置にしたことも考え合わせると、当時の演奏スタイルがそのようであって、それを再現しようとしたのでしょうかね? あるいは、この日のノンヴィブラート奏法は「歯切れがのいい」というのとは違う、凍り固まった氷柱をスカっとと送り出すような?とてもダイナミックで、なにか不思議な感じに聴こえたのですけど、そういったダイレクトな効果を狙ったもの、より音が通るようにという思惑だったのかもしれません。でも、ナンダカンダ言っても、やっぱりハイドンは楽しいなあ。

後半最初はルトスワフスキ。弦楽合奏によるバルトーク追悼の葬送曲。全員に譜面台が与えられ、つまり全員が別パートを演奏するという複雑な構成の曲。バルトークの緻密な構成力を彷彿とさせます。曲はチェロで始まり、中間部はこれが追悼曲なのかと疑うくらいスリリングなやりとりがなされ、最後はカンタさんのチェロで消え入るように終わります。

最後はハルトマン。交響曲といいつつ前曲に引き続き弦楽のみの合奏。この曲は第二次世界大戦の犠牲者に対する追悼の音楽とのこと。ユダヤ系のハルトマン自身もナチス批判を展開して不遇な時代を過ごしたそうなので、曲にこめられた思いは格別なものがあったことでしょう。3楽章からなる楽曲は事あるごとに不協和音が支配し、不安感緊張感が煽られます。

今日はハイドン以外は聴き馴染みのない現代音楽が中心でしたので、楽しげとか心地良いといった感情とは違う種類の音楽でした。面白いことは面白いのですけどね。集中して聴いていたら、はっきり言って重々しくて疲れちゃいました…(苦笑)。



オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第302回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 302nd Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2011年5月25日(水)19:00開演 Wednesday, 25 May 2011 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:アレクサンダー・リープライヒ Alexander Liebreich, Conductor
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young, Concertmaster

■A.ペルト Arvo Part (1935-)
 レナルトの追憶に
 For Lennart

■F.J.ハイドン Franz Joseph Haydn (1732-1809)
 交響曲 第98番 変ロ長調 Hob.I-98
 Symphony No.98 in B flat major, Hob.I-98

--- 休憩 Intermission ---

■W.ルトスワフスキ Witold Lutos?awski (1913-1994)
 葬送曲(バルトークの思い出のために)
 "Musique funebre", a la memoire de Bela Bartok

■K.A.ハルトマン Karl Amadeus Hartmann (1905-1963)
 交響曲 第4番
 Symphony No.4


【OEK定期300PH】祝・300回!!井上道義&OEK「黄金時代」オール・ショスタコーヴィチ・プログラム(2011/05/13@石川県立音楽堂コンサートホール)

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この日のOEK定期公演は記念すべき第300回の記念公演! ぼくがはじめてOEKの定期公演に行ったのは2006年1月の第194回定期公演で、その数ヶ月後に第200回の記念公演を迎えました。そしてそれから5年。その間、初代音楽監督の岩城さんが亡くなり、井上道義さんが次代音楽監督に就任、ぼくも定期会員になり、コンスタントにOEKに親しんできました。幸せなことです。

300回の記念公演は、井上マエストロお得意のショスタコーヴィチ! 200回の時はシェエラザードでしたが、同じロシア物でもショスタコーヴィチというのがさすが井上さんらしいひとひねりです。開演前のロビーコンサートもショスタコーヴィチの楽曲から、「弦楽四重奏のための2つの小品」。チェロの大澤さん率いるOEK弦楽メンバーによるこの演奏、実はこれがとっても素晴らしかった…! 第1曲は歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」のアリアの変奏曲「エレジー」、第2曲はこの日演奏する「黄金時代」組曲の第3曲「ポルカ」の弦楽編曲版。第1曲「エレジー」では切なく美しい旋律でしっとりと聴かせ、第2曲「ポルカ」は一転して、あちこち不規則に飛び跳ねるような奔放な曲。わずか数分の曲ですがショスタコーヴィチの溢れ出る才気が垣間見られます。

さて本番。今日はさすがに普段より編成が大きいです。まずはバレエ組曲「黄金時代」。このバレエは、西側のスポーツ大会に出場したソ連のサッカーチームが、西側の享楽的で誘惑的な策略に屈せず、見事勝利を得るという、いかにもソ連当局が好みそうな筋書き(笑)。しかしそれをあえて大真面目にエンターテインメント化することで、逆にその滑稽さが透けて見えるというか…ショスタコーヴィチのアイロニックな一面が発揮されたといえるかもしれません。井上さんは早くもノリノリ、各ソロパートの活躍も見ものでした。

次はヴァイオリン協奏曲第1番。1曲目とガラっと変わって、沈鬱で重厚な雰囲気が漂います。そんな緊張感溢れる曲を、ボリス・ベルキンさんが隙のない技巧でじっくりと演奏。第3楽章のカデンツァから第4楽章への怒涛の流れは圧巻でした。

後半は交響曲第1番。各パートの独奏が次々と出てきて、OEKメンバー個人の活躍が随所に現れます。こういった記念公演にはふさわしいですね! というか、構成の複雑さといい表現の多彩さといい、現代音楽に足を踏み入れたかのようなこの交響曲はすごいですねえ。ショスタコーヴィチ19歳の時の作品、音楽学校の卒業制作というから恐れ入ります。あらゆる要素がぎっしり詰まったのこの曲、それぞれの箇所はとっても面白いのですけど、じっくり聴き終わるとさすがにぐったりしてしまいました(苦笑)。

アンコールはチャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズで、井上さんらしく華やかに終了。本編と趣きは全く異なりますが、これでいくぶん心身がほぐれましたね(笑)。

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オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第300回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 300th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2011年5月13日(金)19:00開演 Friday, 13 May 2011 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:井上道義 Michiyoshi Inoue, Conductor
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young, Concertmaster

■D.ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
 バレエ組曲「黄金時代」作品22a
 "The Golden Age", op.22a

■D.ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
 Violin Concerto No.1 in A minor, op.77
 〜ヴァイオリン:ボリス・ベルキン Boris Belkin, Violin

--- 休憩 Intermission ---

■D.ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
 交響曲 第1番 ヘ短調 作品10
 Sumphony No.1 in F minor, op.10

(アンコール Encore)
■P.I.チャイコフスキー Peter Ilyich Tchaikovsky (1840-1893)
 歌劇「エフゲニー・オネーギン」 より ポロネーズ
 Opera "Eugene Onegin"



終演後は、先日行った浅野本町のモグラキッチンでお食事を。
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その後はガレタッソ…
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【LFJ金沢2011】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011 〜ウィーンのシューベルト〜 本公演第2日目(2011/05/03)

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011
〜ウィーンのシューベルト〜
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2011 - Schubert a Vienne
第2日目(2011/5/3) the 2nd day (3 May 2011)

本公演2日目!といっても、本公演3日間のうち、初日は事実上夜の1公演くらいしかないので、この日こそが実質的な開幕という感覚です。金沢駅周辺にはお客さんもたくさん訪れていましたよ!

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《公演番号 221》庄司紗矢香+ヴァシリエヴァ+ダルベルト
2011年5月3日(火)11:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Tuesday, 3 May 2011 at 11:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

ヴァイオリン:庄司紗矢香 Sayaka Shoji, Violin
チェロ:タチアナ・ヴァシリエヴァ Tatjana Vassiljeva, Cello
ピアノ:ミシェル・ダルベルト Michel Dalberto, Piano

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 D929 作品100
 Piano Trio No.2 in E-flat major, D929, op.100

この日の最初は、今回のLFJKで最も楽しみにしていた公演! 何と言っても庄司さんですからね! さらに、昨年とても気に入ったチェリストのタチアナ・ヴァシリエヴァさん、そして一昨年昨年(は少々微妙でしたが)と連続出演中のピアニスト・ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ君という強力布陣。というわけで、即完売が予想されたこの公演に関しては早々にチケット確保済みなのでした。ところが、ヌーブルジェ君が直前に来日を取りやめたため、代役としてヴェテランのミシェル・ダルベルトさんが急遽トリオに加わりました。

で、今日の本番。2階席最前列。冒頭からなにより目立つのはダルベルトさんの強い打鍵! 響きのさほどよくない邦楽ホールでも大迫力で、トリオをグイグイ引っ張ります。庄司さんとヴァシリエヴァさんは、全体的には、急遽代役に立ったヴェテランに自由に弾いていただき、ふたりしてそのフォローに回ったという印象を受けました。なので、庄司さんとヴァシリエヴァさんの音色は少々抑えられ気味。そんなダルベルトさんに同行者は憤慨しておりましたが…まあたしかに室内楽としてのバランスはいただけなかったかもしれませんね…(^^ゞ でも、第2楽章あたりはヴァシリエヴァさんの歌いあげるチェロを堪能できましたし、こうして全曲通して聴いてみると、昨日聴いた「冬の旅」にも通じるような、感傷的な気分にどっぷり浸れる名曲だということを再認識しました。


《公演番号 213》井上道義&OEK 第5交響曲・キリエ
2011年5月3日(火)14:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Tuesday, 3 May 2011 at 14:00 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:井上道義 Michiyoshi Inoue, Conductor
ソプラノ:森岡紘子 Hiroko Morioka, Soprano
テノール:志田雄啓 Takehiro Shida, Tenor
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団 Orchestra Ensemble Kanazawa Chorus

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 交響曲 第5番 変ロ長調 D485
 Symphony No.5 in B-flat major, D485

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 キリエ ニ短調 D31 Kyrie in D minor, D31

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 キリエ ヘ長調 D66 Kyrie in F major, D66

お昼ごはんのためいったん音楽堂を離脱し、急いで帰ってきてコンサートホールへ。やはりひとつくらいは井上さん指揮OEKによる交響曲を聴きたいな、と。OEKの第5番は2009年7月に安永徹氏のリーダー&ヴァイオリンで聴きましたが(そのときの公演はCD化されてますね↓)、今回はそれ以来となります。

B003E838IGシューベルト:交響曲第5番 他
オーケストラ・アンサンブル金沢
ワーナーミュージック・ジャパン 2010-06-23

by G-Tools


3階席中央2列目。この公演は、北陸朝日放送により県内生中継されておりました。指揮の井上さんはテレビ映りを意識したか、グレーのスーツに水色のコンバースというLFJシューベルトコスプレで登場(笑)。得意顔で演奏が始まりました。この交響曲はお気に入り。モーツァルトを思わせる明るく颯爽とした古典的な曲です。でも今日の演奏はちょっと物足りない感じかなあ。全体的にもっと元気があっても良かったかも〜?

続いては、OEK合唱団のみなさんが登場してシューベルトのキリエを2つ。テノールは志田雄啓さんでしたが、3階席にはあまり声が届かない…というか、ソプラノの森岡紘子も含めてソリストの出番がほんのちょっとだけで拍子抜けしました…もったいない。しかしOEK合唱団は素晴らしかったです。真摯な心構えが伝わってきて好印象でした。

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《無料エリアイベント》
15:00 @シューベルティアーデ(石川県立音楽堂1階やすらぎ広場)
池辺晋一郎(司会・Pf)/安藤常光(Br)/大野由加(Pf)


(池辺・大野 Pf連弾)
■シューベルト:3つの軍隊行進曲 D733 作品51 より 第1番・第3番
(安藤・大野)
■シューベルト:「冬の旅」D911 作品89 より「おやすみ Gute Nacht」「溢れる涙 Wasserflut」
■シューベルト:「音楽に寄せて An die Musik」作品88-4、D547

ああ、「おやすみ」はいいですねえ。安藤常光さんのバリトンもエエ声でしたわ…

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池辺さんダジャレ連発(笑)。


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金沢駅東地下のイベント広場で、石川県高等学校選抜吹奏楽団の楽しげな演奏をちらっと。「坂の上の雲」のテーマなど。

16:00 @もてなしドーム
スキヤキ・スティール・オーケストラ


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南砺市の誇るスティール・オーケストラ。2年連続出場です! シューベルト「軍隊行進曲」「アヴェ・マリア」「楽興の時」から「島唄」「上を向いて歩こう(スキヤキ)」など。ノリノリ〜〜

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《公演番号 224》能舞とシューベルト
2011年5月3日(火)17:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Tuesday, 3 May 2011 at 17:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

ヴァイオリン:西澤和江 Kazue Nishizawa, Violin
チェロ:福野桂子 Keiko Fukuno, Cello
ピアノ:田島睦子 Mutsuko Tajima, Piano

■L.v.ベートーヴェン Ludwig van Beethoven
 ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11 「街の歌」
 Piano Trio No.4 in B-flat major, op.11 "Gassenhauer"


能舞:渡邊荀之助 Junnosuke Watanabe, Noh
ソプラノ:森岡紘子 Hiroko Morioka, Soprano
テノール:志田雄啓 Takehiro Shida, Tenor
ピアノ:多田聡子 Satoko Tada, Piano

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 歌曲集「美しき水車小屋の娘」 D795 より
 "Die schone Mullerin", D795

1階4列目。毎年欠かさず鑑賞している能舞とのコラボ企画。まずは地元演奏家によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲「街の歌」から。お昼の豪華トリオとは違って、こちらは全員バランスよくまとまっていました(笑)。聴いた席がよかったのかも?

お次はシューベルト「美しき水車小屋の娘」を能舞付きで。テノール、ソプラノ、女性ピアニストの全員が和装になって演奏するという、なんともインパクトのある絵面! しかもテノール・ソプラノはひな壇の上に正座して朗々と歌い上げます。この稀有な歌唱姿は必見でした(笑)。しかしそうした外観の違和感は、テノールが調子を上げてきてくるにつれ、たちまちなくなり、能舞との相性が良くなっていきました。最後に登場した老尼などは、すっかりドイツ歌曲の世界の住人のようでした。


終演後、時間が少しあいたので、音楽堂前ステージ「ホイリゲ」へ。ブラシシモ・ウィーン金管五重奏による賑やかな演奏が盛り上がっていましたよ。パフォーマンスも楽しい!

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《公演番号 225》バッハ・コレギウム・ジャパン
2011年5月3日(火)19:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Tuesday, 3 May 2011 at 19:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

チェロ:鈴木秀美 Hidemi Suzuki, Cello
ヴァイオリン:若松夏美 Natsumi Wakamatsu, Violin
ヴィオラ:高田あずみ Azumi Takada, Viola

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D471(未完:第1楽章のみ)
 String trio No.1 in B-flat major, D471 - 1st Mov.

■L.v.ベートーヴェン Ludwig van Beethoven
 弦楽三重奏曲 第2番 ト長調 作品9-1
 String trio No.2 in G major, op.9-1

ふたたび邦楽ホールへ。2階席最前列。こちらもリチェルカーレ・コンソートという古楽アンサンブルの代役公演ですが、我が国随一の古楽アンサンブルの名門バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーが来てくれたので、まったく問題なし!逆に豪華! チェロの鈴木秀美さんを中心に、めちゃめちゃ純度の高い極上のアンサンブルを楽しみました。なんていうんですか透明感。会場に聴きに来ていたOEKチェロ奏者の大澤さんもスタンディングで大拍手。

本日はこれで打ち止め〜〜




【おまけ】

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会場で売っていたLFJKのクリームパン

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ラ・フォル・ジュルネ東京2011のマグカップ


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