ワチャゴナ! What Cha' Gonna Do for Me?

オーケストラ・アンサンブル金沢を中心としたクラシック音楽。あるいは歌謡曲。その他映画とか、落語とか、お酒とか…あと、ナイナイさん!!

クラシック

【OEK定期263PH】ピヒラー先生のモーツァルト&R.シュトラウス

いまぼくの仕事は年に1度のピークなのですが、せっかくのOEK公演は何としても聴きたいものです。どうにか都合をつけて(他の人にまるまる託して)音楽堂に駆けつけました。プレコンサートも少し遅れましたが聴けました。第1ヴァイオリン奏者の原田智子さんがハープの方と共演していました。

本日の指揮はギュンター・ピヒラーさん。昨年惜しまれつつ活動を終えたアルバン・ベルク四重奏団のリーダーヴァイオリンにして、OEKの名誉アーティスティック・アドヴァイザー。ウィーン音楽大学教授の顔を持ち(ピヒラー先生!)、OEK第2ヴァイオリン奏者の竹中のりこさんが、現在彼の元で研鑽を積んでいらっしゃいます。そんなウィーン音楽大学教授のピヒラー先生が指揮を振る今回のプログラムは、モーツァルト&R.シュトラウス。さすがウィーンですね! しかも、管楽器8人→オケ+ホルンソロ→弦楽器23人という室内オケらしい機動性に富んだ編成であります。

まずはモーツァルトのセレナーデ12番「ナハトムジーク」。オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2の計8人による管楽合奏です。モーツァルトの短調らしく、テンポは軽快ながらも沈鬱な緊張感が漂い、時に劇的な世界が広がる名曲です。各メンバーの演奏も美しく、苦言を呈することが多いホルンも本日はばっちり決まっていました。

次はR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番。ソリストはラドヴァン・ヴラトコヴィッチさん。この人の演奏がとにかくすごかった! こんな伸びのある気持ちのいいホルンは初めて聴きました。名人というのはいるものですね〜。なお、ぼくの座席は1階の前の方なのですが、今回のホルンは2階席か3階席のほうが、ホルンの音が上方に回りこんで上から降ってくるような感覚があったかもしれないな〜と想像してみたり。聴衆の拍手も盛大で、アンコールはなんとモーツァルトのホルン協奏曲第3番から第3楽章。カーテンコールが何度も繰り返されました。

後半はR.シュトラウスの「メタモルフォーゼン(変容)」。今度はヴァイオリン10、ヴィオラ5、チェロ5、コントラバス3の計23人による弦楽合奏です。輝かしい明るさを楽しんだホルン協奏曲を挟んで、また静謐、重厚で悲劇的な曲調です。ヤングさん、カンタさんをはじめ、各人が奏でるパートは切なくも明快。そしてそれらが幾重にも重なって紡ぎだされていく悲愴的な世界。なんと敬虔で荘厳なことでしょうか。極弱音で迎えたラストのあと、ホールに数秒にわたる沈黙が広がり、やがてわきあがる万雷の拍手。この瞬間は感動的でした。コンマスのヤングさんは、疲労困憊というか放心状態というか、吹き出る汗をぬぐいながらなにか燃え尽きたような表情をしていらっしゃいました。演奏後の爽快感というのではなく、魂を抜かれたような虚脱的な表情。それが強烈に印象に残っています。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第263回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 263th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2009年6月26日(金)19:00開演 Friday, 26 June 2009 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:ギュンター・ピヒラー Conductor: Gunter Pichler
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Concertmaster: Abigail Young

■ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト W. A. Mozart (1756-1791)
 セレナード 第12番 ハ短調 K. 388 (384a) 「ナハトムジーク」
 Serenade No. 12 in C minor, K. 388 (384a) "Nachtmusik"

  第1楽章 アレグロ ハ短調
  1st. Mov. Allegro in C-minor
  第2楽章 アンダンテ 変ホ長調
  2nd. Mov. Andante in E-flat major
  第3楽章 メヌエット・イン・カノーネ ハ短調
  3rd.Mov. Menuetto in Canone in C-minor
  第4楽章 アレグロ ハ短調
  4th. Mov. Allegro in C-minor


■リヒャルト・シュトラウス R. Strauss (1864-1949)
 ホルン協奏曲 第1番 変ホ長調 作品11
 Horn Concerto No. 1 in E-flat major, Op. 11

  第1楽章 アレグロ 変ホ長調
  1st. Mov. Allegro in C-flat major
  第2楽章 アンダンテ 変イ短調→ホ長調→変イ短調 三部形式
  2nd. Mov. Andante in A-flat minor - E major - A-flat minor / Trrio
  第3楽章 ロンド:アレグロ 変ホ長調 
  3rd.Mov. Rondo: Allegro in C-flat major

  〜ホルン独奏:ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
   Horn: Radovan Vlatkovic


(アンコール Encore)
■ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト W. A. Mozart (1756-1791)
 ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K. 447 より 第3楽章 ロンド:アレグロ
 Horn Concerto No. 3 in E-flat major, K. 447 - 3rd. Mov. Rondo: Allegro

  〜ホルン独奏:ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
   Horn: Radovan Vlatkovic


---休憩---


■リヒャルト・シュトラウス R. Strauss (1864-1949)
 メタモルフォーゼン[変容](23の独奏弦楽器のための習作)
 Metamorphosen, study for 23 solo strings


【OEK定期262M】金聖響のベートーヴェン第7番&第8番

この日の定期公演は、金聖響さんの指揮によるオール・ベートーヴェン。聖響さんは2003年からOEKとのコンビで、ベートーヴェンの2、3、5、6、7番の交響曲を録音しています。一昨年、ブラームスの4つの交響曲を録音するため(これもOEK)全集録音は中断していましたが、今年からあらためてベートーヴェンチクルスシリーズを大阪で再開。金沢では今回、8番の録音が行われます。

まず1曲目は「プロメテウスの創造物」序曲。録音という緊張感からか、まずは引き締まった好演。そして続いて演奏されたのが交響曲第8番です。響敏也さんのプレトークで気づいたのですが、この日、6月13日というのは、故・岩城宏之永久名誉音楽監督(2006年逝去)のご命日。8番交響曲は、晩年「振るマラソン」などを通してベートーヴェンをますます追究していた岩城さんが、その中でもとりわけ愛した曲でした。革命的だった5番や6番、当時熱狂的に支持された7番と比べるといささか地味で古典的な印象がありますが、やはり聴けば聴くほど名曲でありました。

編成は、2管編成+弦5部が8-7-6-5-3。左から1stVn、Vc、Va、2ndVnの対向配置で、コントラバスが最後列中央に並びます。聖響さんが実践するピリオド・アプローチでは、通常のオケだとたとえば1stVnが16人→8人というように、編成を通常より絞るというイメージですが、OEKは8-6-4-4-2が基本型なので、聖響さんが指揮するときは、むしろ人員が増強されることになります。そのため、ノン・ヴィブラート奏法ではあるものの、古楽アプローチの常套句のように用いられる(ぼくもしばしば安易に使う)「軽快でスッキリとした響き」という表現よりも、逆にパワフルさが増しているようにさえ感じられました。

また、楽譜に忠実たらんとするピリオド・アプローチでは、通常聴き慣れているのより速いテンポで演奏されることが往々にしてあります。しかし聖響さんが自著や事前のインタビューで語っている通り、ここ石川県立音楽堂に関しては、残響がかなり豊かです。そのため、次の音に被らないように、あまりテンポを速めすぎることはしないとのことでした。たしかにこのホールでのフェルマータの後の残響はじつに心地よく、その響きがなくなるギリギリまでためて、ちょうどいいタイミングで次の音にいく、というのがすごく気持ちいい按配でした。このホールを知り尽くしているなあと感心します。

という感じで、第1楽章は華麗な演奏が繰り広げられました。続く第2楽章は緩徐楽章というわけではなく、わりとコミカルな楽章です。木管パートがメトロノームのように終始リズムを刻んでいるのが印象的。そして第3楽章のメヌエット。ここはホルンとクラリネットによる美しく牧歌的なメロディに、トランペットが鋭く絡んでいくのが面白い構成なのですが、今回はホルンがとにかくグダグダでした。この曲の1stホルンは金星さんではなくエキストラの奏者だったのですが、この録音はさすがにCDには使えないのでは…(事前収録したのを使うのでしょうか)。お気に入りの楽章だっただけに残念です。第4楽章は一転して快速。ここは気持ちよく聴けました。

後半はおなじみの第7番。聖響さんが、この曲を岩城さんに捧げると宣言して演奏が始まりました。この曲では、現在OEKに研修に訪れているホーチミン市交響楽団の5名の方(1stVn、2ndVn、Va、Vc、Cb)が加わり音響的にもさらに厚みを増しています。充実の第1楽章が繰り広げられました。第2楽章もノリントンのような驚異的なテンポで演奏することもなく、ほぼ通常のイメージどおりの葬送行進曲。ただしノン・ヴィブラートの弦の響きはこの楽章では特に幻想的に聴こえました。第3楽章は軽快。印象的だったのは、中間部(トリオ)で盛り上がっていく部分の、2ndホルン山田さんによる裏打ち的な低重音です(ゲシュトップト奏法?)。なお、この曲のホルンは金星さんが1st。多少音程の安定感に欠けるきらいはありましたが、音色はさすがに綺麗でした。よくも悪くもOEKはホルンがひとつの鍵を握っているような気がします。引き続き第4楽章へ。終盤の盛り上がりは特にすごく、ティンパニの強打が痛快で、おおいに盛り上がりました。

アンコールはやはり最後もベートーヴェンで、ト調のメヌエット。井上さんが踊りながら指揮をする姿が強く印象に残っていますが(笑)、熱狂の余韻にふさわしく、リラックスした感じで優しく上品に結びました。

8番でのホルンにはがっかりしたものの、最終的には結局満足してしまいました。終わりよければ全て良しというか、ベートーヴェンはやはり偉大というべきか。コンサートが終わってからも、またベートーヴェンを聴きたくなります。何杯でもメシが食える的な。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第262回定期公演マイスター・シリーズ
The 262th Subscription Concert / Meister-serie

日時:2009年6月13日(土)15:00開演 Saturday, 13 June 2009 at 15:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:金聖響 Conductor: Seikyo Kim
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Concertmaster: Abigail Young

■ベートーヴェン L. v. Beethoven (1770-1827)
 バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
 "The Creatures of Prometheus" Overture, Op.43

■ベートーヴェン L. v. Beethoven (1770-1827)
 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
 Symphony No.8 in F major, Op.93

  第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・コン・ブリオ ヘ長調
  1st.Mov. Allegro vivace e con brio in F major

  第2楽章 アレグレット・スケルツァンド 変ロ長調
  2nd.Mov. Allegretto scherzando in B-flat minor

  第3楽章 テンポ・ディ・メヌエット ヘ長調
  3rd.Mov. Tempo di Menuetto in F major

  第4楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ ヘ長調
  4th.Mov. Allegro vivace in F major


---休憩---


■ベートーヴェン L. v. Beethoven (1770-1827)
 交響曲 第7番 イ長調 作品92
 Symphony No.7 in A major Op.92

  第1楽章 ポコ・ソステヌート‐ヴィヴァーチェ イ長調
  1st.Mov. Poco sostenuto - Vivace in A major

  第2楽章 アレグレット イ短調
  2nd.Mov. Allegretto in A minor

  第3楽章 プレスト ヘ長調
  3rd.Mov. Presto in F major

  第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ イ長調
  4th.Mov. Allegro con brio in A major

(アンコール)
■ベートーヴェン L. v. Beethoven (1770-1827)
 6つのメヌエットより第2番 ト長調 WoO.10-2(ト調のメヌエット)
 6 Menuette - No. 2 in G major, WoO.10-2 (Menuet in G)


【OEK定期261PH】マエストロ広上淳一と新星・ジョルジ・カラゼ

今回の定期公演は広上淳一さんが登場。広上さんは岩城前音楽監督の逝去直後の定期公演(2006年6月)に出演されていますが、ぼくはそのときは予定が合わず行けませんでした。なので個人的には初・広上マエストロであります。

果たして、広上さんは実に個性的な魅力にあふれた指揮者でありました。演奏中に「はあ〜っ!」とか「ふンッ!ふンッ!」とか気合を発し、現に声が聴こえてきます。各パートに向けて、全身で明確に合図をします。同じアクション派でも、井上さんの踊るようなオシャレな指揮とは異なり、少々泥臭いですけど情熱的で明確な意図を持った指揮といえます。そのおかげか、1曲目のメンデルスゾーンからとても表情豊かな演奏を聴くことができました。

面白かったのは後半のハイドン交響曲第60番。劇音楽の再構成版とのことで、6つの楽章から成ります。この曲は「うつけ者」という通称があり、その名の通りときどき突拍子もない展開が起こります。軽いところでは第2楽章。緩徐楽章と思いきや突如として打楽器が連打されたりします。そして極めつけは第6楽章。はじまって間もなく、コンサートマスター(今日のコンマスはシュテファン・スキバさんという白髪の方…初めてお目にかかります)がいきなり怒りの顔で立ち上がって指揮者に詰め寄り、楽団員たちが各自チューニングし直し始める…という演出です。コンマスに詰め寄られた広上さんも、まずハンカチで自らの汗を拭き、次いでコンマスの額の汗も拭くというお芝居を演じていました。そういうことも含めて、全体的にはハイドンらしく明るく快活なシンフォニー、おおいに楽しめました。

忘れてはいけないのは、本日のソリスト、チェロのジョルジ・カラゼさんです。彼が独奏をつとめたハイドンのチェロ協奏曲第1番。これがまったくなんとも素晴らしい名演だったのです。序盤は多少走りぎみな感がありましたがすぐに回復。ハイドンの屈託のない軽快な楽想はそのままに、ロマンティックな演奏が繰り広げられました。歌謡旋律の優美な調べといい、快速技巧の的確な仕事といい、すべてパーフェクト。思わず聴き惚れてしまいました。グルジア人のカラゼさんは、まだ20代前半ですが、実はギドン・クレーメルさんが推薦する新進気鋭のチェリスト。金沢はもちろんおそらく日本初登場だとのことで、なにか新スターを自ら発見したような気分です。演奏後の拍手も盛大で、何回もカーテンコールが繰り返されました。アンコールはバッハの無伴奏第3番から第6楽章のジーグ。若々しい疾走感に溢れ、しめくくりも素晴らしい演奏でした。

本編のほうのアンコール、ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」第2楽章も良かった。ドイツ国家になっているこの曲ですが、本日は弦5部による合奏編曲版。主題が次々と受け渡されていき、OEK弦楽アンサンブルの美しさが最大限に引き出された感じ。すっかり満足しました。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第261回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 261th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2009年5月23日(土)15:00開演 Saturday, 23 May 2009 at 15:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:広上淳一 Conductor: Junichi Hirokami
コンサートマスター:シュテファン・スキバ Concertmaster: Stephan Skiba

■フェリックス・メンデルスゾーン F. Mendelssohn-Bartholdy (1809-1847)
 交響曲 第1番 ハ短調 Op.11
 Symphony No. 1 in C minor, Op. 11

 第1楽章 アレグロ・ディ・モルト
 1st. Mov. Allegro di molto
 第2楽章 アンダンテ
 2nd. Mov. Andante
 第3楽章 メヌエット、アレグロ・モルト
 3rd. Mov. Menuetto, Allegro molto
 第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ
 4th. Mov. Allegro con fuoco


■フランツ・ヨーゼフ・ハイドン F. J. Haydn (1732-1809)
 チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob. VIIb-1
 Cello Concerto No. 1 in C major, Hob. VIIb-1
 〜チェロ独奏:ジョルジ・カラゼ
  Cello: Giorgi Kharadze

 第1楽章 モデラート
 1st. Mov. Moderato
 第2楽章 アダージョ
 2nd. Mov. Adagio
 第3楽章 アレグロ・モルト
 3rd. Mov. Allegro molto


(アンコール Encore)
■ヨハン・ゼバスティアン・バッハ J. S. Bach (1685-1750)
 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009 より 第6楽章 ジーグ
 Cello suite No. 3 in C major, BMV 1009 - 6th Mov. gigue


---休憩---


■フランツ・ヨーゼフ・ハイドン F. J. Haydn (1732-1809)
交響曲 第60番 ハ長調 Hob. I-60 「うつけ者」
Symphony No. 60 in C major, Hob. I-60 'Distratto'

 第1楽章 アダージョ〜アレグロ・ディ・モルト
 1st. Mov. Adagio - Allegro di molto
 第2楽章 アンダンテ
 2nd. Mov. Andante
 第3楽章 メヌエット、ノン・トロッポ・プレスト&トリオ
 3rd.Mov. Menuetto, Non troppo presto - Trio
 第4楽章 プレスト
 4th. Mov. Presto
 第5楽章 アダージョ(ラメンタツィオーネ)〜アレグロ
 5th. Mov. Adagio (di Lamentatione) - Allegro
 第6楽章 フィナーレ、プレスティッシモ
 6th. Mov. Finale, Prestissimo

(アンコール Encore)
■フランツ・ヨーゼフ・ハイドン F. J. Haydn (1732-1809)
 弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Hob. III-77 「皇帝」 より
 第2楽章 ポコ・アダージョ、カンタービレ
 String Quartets No. 77 in C major, Hob. III-77 "Kaiser"
 - 2nd Nov. Poco Adagio. Cantabile

【OEK定期259PH】下野竜也マエストロ「ウィーン懐古」

この日のOEK定期公演は「ウィーン懐古」と題して、読売日本交響楽団の正指揮者・下野竜也さんが指揮を振ります。ただしウィーンといっても、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンといった18世紀末から19世紀にかけてのウィーン古典派ではありません。20世紀初頭のウィーンで先進的な作曲活動を行い、「新ウィーン楽派」と称されたシェーンベルクとウェーベルン、および彼らより少し前の時代に、ウィーンにオペレッタを持ち込んだスッペの曲をとりあげます。下野さんがOEK定期公演に初登場したのは2007年5月。岩城さんが予定していたオール・ベートーヴェン・プログラムの代役でしたが、今回はご自身による選曲だそうです。実験的・哲学的なシェーンベルク、ウェーベルンと、大衆的オペレッタのスッペ。コンサートであまり演奏されることのない、いかにも意欲的なプログラムではありませんか。僕としても、スッペの序曲集だけは入手して予習しましたが、シェーンベルク、ウェーベルンは初めて聴くことになりました。

なおプレコンサートは、ヴォーン・ヒューズさん(Vn)、石黒靖典さん(Va)、大澤明さん(Vc)による弦楽三重奏で、ハイドンとモーツァルトでした。こちらは慣れ親しんだウィーン古典派。リラックスして楽しめました。

さて1曲目です。ウェーベルン編曲による、J. S. バッハ作曲「音楽のささげもの」より「6声のリチェルカーレ」。リカルチェーレというのは、冒頭に提示された主題が別のパートにて次々と模倣される様式で、フーガの原型とされるもの…だそうですが、いまひとつ追いきれませんでした(汗)。ただ、金管が思いのほか目立ち、バッハとは趣きがかなり異なるということは確かに感じられました。

2曲目はシェーンベルクの室内交響曲第2番。プレトークで池辺晋一郎先生から説明があったとおり、室内オーケストラであるOEKの楽団編成にぴったりハマる曲です。その特性を活かす狙いなのか、終始丁寧なアンサンブルが展開されました。特に第1楽章なんかは前衛音楽的風味の度合いがわりと濃い楽想だと思うのですが、さほど気難しく感じるようなこともなく、やさしい気分で聴くことができました。

休憩を挟んで後半はスッペの序曲から4曲。カンタさんのチェロ・ソロが甘く響く「ウィーンの朝、昼、晩」序曲に、ギター伴奏が印象的な「怪盗団」序曲。「美しきガラテア」序曲ではホルンの咆哮が決まり、「スペードの女王」序曲で壮大にフィナーレ。いずれも楽しい演奏で、無名曲ながら充分堪能できました。プレトークによれば、下野さんはこの4曲をあたかも4楽章からなるひとつの交響曲のように捉えたとのこと。それならば曲間を空けずに(その都度指揮者・演奏者が出入りせずに)4曲続けて演奏したら面白いのになあと演奏前は思いましたが、こうして聴いてみると、1曲1曲のパワーがそれぞれ相当なものだったので、各曲に敬意をあらわしたのかなあと思い直しました。

下野さんの指揮はメリハリがきいていて、意思が明白。キビキビとしたタクトさばきは見ているだけでも気持ちがいいです。特に後半のスッペでは、下野さんの明快な導きによって、ただでさえ大衆的な曲調がさらにわかりやすく聴衆の共鳴を呼んだようで、高揚感がどんどんかきたてられていく感覚を覚えました。

アンコールはスッペの「軽騎兵」序曲。半ば予想通りではありましたが(最初のファンファーレで会場から思わず笑い声が漏れました)、演奏は爽快。期待に違わずスカッと華麗に決めてくれました。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第259回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 259th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2009年4月21日(火)19:00開演 Tuesday, 21 April 2009 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:下野竜也 Conductor: Tatsuya Shimono
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Concertmaster: Abigail Young

■ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作/アントン・ウェーベルン編 J. S. Bach / A. Webern
 J. S. バッハ「音楽のささげもの」BWV1079 より 6声のリチェルカーレ
 Ricercare a 6 voci from "The Musical Offering" BWV1079


■アルノルト・シェーンベルク A. Schoenberg
 室内交響曲 第2番 変ホ短調 作品38
 Chamber Symphony No. 2 in E-flat minor Op. 38

  第1楽章 アダージョ
  1st.Mov. Adagio

  第2楽章 コン・フオーコ
  2nd.Mov. Con fuoco


---休憩---


■フランツ・フォン・スッペ F. v. Suppe
 「ウィーンの朝、昼、晩」序曲
 Overture "Ein Morgen, ein Mittage, ein Abend in Wien"

■フランツ・フォン・スッペ F. v. Suppe
 喜歌劇「怪盗団」序曲
 Overture "Banditenstreiche"

■フランツ・フォン・スッペ F. v. Suppe
 喜歌劇「美しいガラテア」序曲
 Overture "Die Schone Galathea"

■フランツ・フォン・スッペ F. v. Suppe
 喜歌劇「スペードの女王」序曲
 Overture "Pique Dame"


(アンコール)

■フランツ・フォン・スッペ F. v. Suppe
 喜歌劇「軽騎兵」序曲
 Overture "Leichte Kavallerie"

オーケストラの日2009 ウェルカム・スプリング・コンサート

「耳に一番」で3月31日は「オーケストラの日」!
…ということで、この日はオーケストラファンのために、全国のプロオーケストラがさまざまな催しを企画しています。OEKは「ウェルカム・スプリング・コンサート」と銘打ち、新規会員獲得を視野に入れた親しみやすいコンサートを開催。既存会員にとっても、ファン感謝祭的な楽しいプログラムです。

コンサートのナビゲーター(司会者)を務めたのは、石川県立音楽堂洋楽監督の肩書きを持つ作曲家の池辺晋一郎さん。池辺さんはつい先日N響アワーの司会を卒業され、もうあのダジャレが聞けないのかと少々さびしい思いでしたが、何のことはない、曲間に登場しておしゃべりするたびに、ダジャレを連発していました。そしてそのたびにニヤリとご満悦な表情。池辺先生、健在です。以下、覚えている池辺先生のジョークを。

「今日はオケの日なんです。『手桶』『風呂桶』ではないですよ」
「この曲の編曲は『紫色』、いや、ラヴェンダーという人です」
「いまからOEKの楽員さんとの交流会です。ホントは交流より『直流』の方がいいんですけど」
「(ステージの右側へ)ちょっと移動しましょう。そのほうが上手くなりますよ。『上手(かみて)』ですから」
「さあ、アルコールの前に、『アンコール』を!」
「ビートルズの『昨日』、いや『Yesterday』です」


今年のコンサートの前半は、地元の子供たち・若者たちのオーケストラが登場しました。スズキメソードは小2から中2、県ジュニアオケは小中高、そして金沢辰巳丘高校の管弦楽部(さすがに演奏は順に上手になっていきますね)。池辺さんも指摘していましたが、金沢の音楽文化の層の厚さが実感できました。彼らにとっては貴重な発表の場になったのではないでしょうか。

後半にはOEKが登場。指揮は若手期待の山田和樹さん。ラ・フォル・ジュルネ金沢の予告編的な意味も込めて、モーツァルトが披露されました。まずは歌劇「フィガロの結婚」から序曲と、安藤常光さんによる伯爵のアリア。序曲はいつものことながら鳥肌が立ちます。続いては、平野加奈さんの独奏でピアノ協奏曲第23番より第1楽章。金沢出身で現在東京藝大で学ぶ平野さん。丁寧で柔らかい音色に好感が持てます。面白かったのはその次に演奏された「クラシックのおもちゃ箱」という曲。文字通りクラシックの定番曲がおもちゃ箱のように散りばめられた曲です。第九の合唱部分は観客も歌うよう促され、おどおどしつつも合唱が実現しました。そういうことも含めて、何より選曲がキャッチーで素直に楽しい! 使用されていた曲を、憶えている範囲で以下に記しておきましょう。僕は公演後、無性にブラームスが聴きたくなりました(で、帰宅後速攻聴きました)。

ベートーヴェン:交響曲第7番 第1楽章
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 第4楽章
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 第4楽章
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より「モンタギュー家とキャピュレット家」
ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲
ブラームス:交響曲第1番 第1楽章
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」 第4楽章
ブラームス:大学祝典序曲
ブラームス:交響曲第1番 第4楽章
ラヴェル:ボレロ


アルコールの前のアンコール(笑)は、池辺先生の編曲作品から。ビートルズの楽曲をバロックの名曲風にアレンジするというものです。「Let it be」はパッヘルベルのカノン、「Yesterday」はG線上のアリアがほんのり聴こえてきました。そういえばLet it be→パッヘルベルは確か一昨年のウェルカム・スプリング・コンサートでも聴きましたね。

最後はお祭りらしくヤンキース松井選手の応援歌「栄光(ひかり)の道」! WBCで野球も盛り上がったし、何より安藤常光さんがこの場にいるので予想&期待したところ、期待通りやってくれました。手拍子&合唱でにぎやかにフィナーレ。
松井秀喜 公式応援歌「栄光の道」松井秀喜 公式応援歌「栄光の道」
オーケストラ・アンサンブル金沢 安藤常光 OEK合唱団

曲名リスト
1. 栄光の道
2. 栄光の道(カラオケ)
3. 栄光の道(Stadium Edit)
4. 栄光の道(Stadium Edit-Instrumental)
5. Take Me Out To The Ball Game(私を野球に連れてって)(英語詞)
6. Take Me Out To The Ball Game(私を野球に連れてって)(カラオケ)

Amazonで詳しく見る
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微笑ましい地元の子供たち、面白いプログラム、抜かりのないOEKの演奏、そして何より池辺先生(笑)。理屈抜きで楽しいコンサートでした。

オーケストラの日2009 ウェルカム・スプリング・コンサート
日時:2009年3月31日(火)18:30開演
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
ナビゲーター:池辺晋一郎

《第1部》
スズキメソード金沢ジュニア合奏団
指揮:清水直季

■ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」より「秋」 第1楽章
■ボッケリーニ:メヌエット
■コレルリ:12の室内ソナタより第1番ニ長調


石川県ジュニアオーケストラ
指揮:鈴木織衛

■ベートーヴェン:交響曲第5番 第1楽章
■ジマー(ラヴェンダー編曲):「パイレーツ・オブ・カリビアン〜デッドマンズ・チェスト」メドレー
■久石譲:崖の上のポニョ


石川県立金沢辰巳丘高校管弦楽部
指揮:大久保譲

■ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
■フレデリック・ロウ:ミュージカル「マイ・フェア・レディ」メドレー


---休憩---


《第2部》
オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮:山田和樹

■モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲

■モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より
「もうお前の勝ちだと言ったな〜ため息をつきながら」(伯爵のアリア)
〜独唱:安藤常光(バリトン)

■モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第1楽章
〜ピアノ独奏:平野加奈

■上田真樹編曲:クラシックのおもちゃ箱

(アンコール)
■池辺晋一郎編曲:The Beatles「Let it be」
■池辺晋一郎編曲:The Beatles「Yesterday」
〜指揮:池辺晋一郎
 チェンバロ:山田和樹

■宮川彬良:松井秀喜公式応援歌「栄光(ひかり)の道」
〜独唱:安藤常光(バリトン)

【OEK定期251M】ジョアン&マイケル from U.S.A

郷愁を誘うドヴォルザークの東欧の響きに、意外に重厚なサラサーテ。ジョアン・ファレッタさんの指揮は明快で、マイケル・ルードヴィヒさんは端正なヴァイオリンを聞かせます。OEKは現代の作曲家カーニスの崇高な旋律を濁りなく響かせ、メンデルスゾーンではイタリアの気分を流麗かつ軽快に奏でてくれました。

…のですが、実はまだ、前日のO氏邸での音楽体験の興奮がさめやらぬまま。2階中央ブロック最前列という最高の座席でありながら、正直、前日のO氏邸の音の迫力のほうが数倍すごいと感じてしまいます。アンプラグドだからある意味仕方ないんですけど、本来は石川県立音楽堂の音響はかなり優秀なはずです。まあ、それだけO氏邸のオーディオが素晴らしかったということですね。

やはりこの日に限っては音響の感覚が大幅に麻痺していたのは間違いなく、その誤差を差し引けば、やはり今回の公演内容自体はじゅうぶん満足できるものだったといえましょう。

オーケストラ・アンサンブル金沢
第251回定期公演マイスター・シリーズ

日時:2008年11月29日(土)15:00開演
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:ジョアン・ファレッタ JoAnn Falletta
コンサート・マスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young

■ドヴォルザーク A. Dvorak
 チェコ組曲 ニ長調 作品39 B.93
 Czech Suite in D major op.39 B.93

  第1曲 プレリュード(パストラール) Prelude (pastorale)
  第2曲 ポルカ Polka
  第3曲 ソウセツカー(メヌエット) Sousedska (Menuett)
  第4曲 ロマンス Romance
  第5曲 フィナーレ(フリアント) Finale (Furiant)

■ドヴォルザーク A. Dvorak
 ロマンス ヘ短調 作品11 B.39
 Romance in F minor op.11 B.39

  〜独奏:マイケル・ルードヴィヒ Michael Ludwig

■サラサーテ P. Sarasate
 ツィゴイネルワイゼン 作品20
 Zigeunerweisen op.20

  〜独奏:マイケル・ルードヴィヒ Michael Ludwig

(アンコール)
■サラサーテ P. Sarasate
 序奏とタランテラ 作品43
 Introduction and Tarantella op.43

  〜独奏:マイケル・ルードヴィヒ Michael Ludwig


---休憩---


■カーニス(ケルニス) A. J. Kernis
 ムジカ・チェレスティス(弦楽のための「天上の音楽」)
 "Musica Celestis" for Strings

■メンデルスゾーン F. Mendelssohn-Bartholdy
 交響曲 第4番 イ長調 作品90 「イタリア」
 Symphony No.4 in A major op.90 "Italian"

  第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ イ長調
  1. Allegro vivace in A major

  第2楽章 アンダンテ・コン・モート ニ短調
  2. Andante con motoin D minor

  第3楽章 コン・モート・モデラート イ長調
  3. Con moto moderato in A major

  第4楽章 サルタレロ:プレスト イ短調
  4. Saltarello; Presto in A minor

(アンコール)
■J.S.バッハ J. S. Bach
 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV 1068 より「アリア」
 (G線上のアリア)
 Orchestral Suite No.3 in D Major,BWV 1068: "Air"

【OEK定期248PH】巨匠キタエンコ&小山実稚恵「自然賛歌」

南米のヴィラ=ロボス、北欧のグリーグ、そして西欧のベートーヴェン。天候・風土がまったく異なる地域に生まれた作曲家による、それぞれが愛した自然を彷彿させる楽曲たち。興味深いプログラムです。指揮は白髪が印象的なロシア人のドミトリ・キタエンコさん。OEKのブリンシパル・ゲスト・コンダクター(首席客演指揮者)です。

まずはヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」第9番。バッハのオルガン音楽のような、前奏曲とフーガの2部形式です。神秘的な和音が印象的な前奏曲がゆったりと展開されたあと、8分の11拍子という複雑なリズムのフーガが続きます。「ブラジル風バッハ」は全曲入りのCDを入手したもののあまり聴き込むことができずにいましたが、いわれてみれば南米の光線を連想させる面白い曲でした。
B000UZ4F10Villa-Lobos: Bachianas Brasileiras
Susan Bell Eldon Fox Heitor Villa-Lobos
EMI Classics 2007-08-07

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続いては小山実稚恵さんが登場し、グリーグのピアノ協奏曲。かなり前のほうになったマイシートからはソリストの表情も良く見えます。例の緊迫する冒頭部分から迫力満点。大曲にふさわしい感情たっぷりの演奏にぐいぐい引き込まれていきます。その盛り上がりは後半へ進むにつれますます輝きを増していきました。

アンコールはスクリャービンの「左手のためのノクターン」。夜想曲の繊細さもさりながら、左手だけで弾いているとは思えないほど表情豊かなロマンティックな曲でした。感服です。

「左手のためのノクターン」収録↓
B0002ZEZZOベスト・アルバム
小山実稚恵 ショパン ファリャ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 2004-11-17

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後半はベートーヴェンの田園交響曲。個人的にはベートーヴェンの交響曲の中で1、2を争うくらい好きな曲です。少なくとも聴いた回数としては最も多いのではないでしょうか。僕がはじめてOEKのコンサートに行ったときのメインプログラムでした。

おなじみの第1楽章はひたすら心地よく、第2楽章も幸福感満載。穏やかな田園風景が眼前に広がります。そしてとりわけ大好きな第3楽章のスケルツォ。木管が繰り広げる田舎ふうのメロディが楽しい舞曲です。微妙なリズムで挿入されるファゴットが特に味わい深く、いつまでも耳に残ります。続いて嵐の第4楽章から、陽光差す感謝の終楽章へと切れ目なく演奏されていきます。クラリネット&ホルンののどかな響きは牧歌的な雰囲気を象徴的に演出します。終楽章の終盤、弦の美しい盛り上がりはどこか神々しさすらが漂う最大の恍惚ポイント。そしていつまでも聴いていたいコーダの余韻・・・。いやあ、やっぱり「田園」は名曲です。

愛聴版はこの全集のもの↓
ベートーヴェン:交響曲全集
ベートーヴェン:交響曲全集スウィトナー(オトマール) ベートーヴェン クノーテ(ディートリヒ)

おすすめ平均
starsクラ音痴の私でも凄いと思います
stars渋いベートーベン全集
starsこの値段でこの内容は、ほんとうに嬉しい。
stars良かったです。
stars聴け、これがドイツの弦の音だ。

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はじめて聴きに行ったときの収録版はこちら↓
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
金聖響 ベートーヴェン オーケストラ・アンサンブル金沢

曲名リスト
1. 交響曲第6番ヘ長調《田園》作品68 第1楽章 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め
2. 交響曲第6番ヘ長調《田園》作品68 第2楽章 小川のほとりの情景
3. 交響曲第6番ヘ長調《田園》作品68 第3楽章 田舎の人々の楽しい集い
4. 交響曲第6番ヘ長調《田園》作品68 第4楽章 雷雨、嵐
5. 交響曲第6番ヘ長調《田園》作品68 第5楽章 牧歌-嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち
6. バレエ音楽《プロメテウスの創造物》序曲 作品43 ライヴ録音

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定番といったらコレでしょうかね↓
ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番
ワルター(ブルーノ) ベートーヴェン コロンビア交響楽団

曲名リスト
1. 交響曲第5番ハ短調op.67「運命」
2. 交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」

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演奏会の結びはシベリウスの「悲しきワルツ」でしみじみと。今日も存分に堪能しました。

オーケストラ・アンサンブル金沢
第248回定期公演フィルハーモニー・シリーズ

日時:2008年10月9日(木)19:00開演
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:ドミトリ・キタエンコ Dmitrij Kitajenko
コンサート・マスター:松井直 Naoki Matsui

■ヴィラ=ロボス H. Villa-Lobos
 ブラジル風バッハ 第9番
 Bachianas Brasileras No.9

■グリーグ E. Grieg
 ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
 Piano Concerto in A minor op.16

  〜独奏:小山実稚恵 Michie Koyama

(アンコール)
■スクリャービン: A. Scriabin
 「左手のための2つの小品」より「左手のためのノクターン」作品9-2
 Nocturne for the Left Hand op.9-2

  〜独奏:小山実稚恵 Michie Koyama


---休憩---


■ベートーヴェン L. v. Beethoven
 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 「田園」
 Symphony No.6 in F major op.68 "Pastorale"

  第1楽章「田舎に着いての愉快な心の目覚め」
  1. Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf dem Lande.

  第2楽章「小川のほとりにて」
  2. Szene am Bach.

  第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」
  3. Lustiges Zusammensein der Landleute.

  第4楽章「雷雨、嵐」
  4. Gewitter. Sturm.

  第5楽章「牧歌、嵐のあとの歓びと感謝」
  5. Hirtengesang. Frohe und dankbare Gefühle nach dem Sturm.

(アンコール)
■シベリウス J. Sibelius
 「悲しきワルツ」 作品44-1
 Sad Waltz op.44-1

OEK設立20周年記念公演「第九」

オーケストラ・アンサンブル金沢がこの秋、めでたく設立20周年を迎えました。20年前といえば1988年(昭和63年)、中日ドラゴンズが久々に優勝した年であります。郭源治が泣いております。勇んでナゴヤ球場(当時)に日本シリーズ第一戦を観に行ったはいいものの、初回いきなり清原選手に場外本塁打を浴びそのままシリーズ敗退した苦い思い出のある1988年の秋です。当時僕は大学3年生でした。就職活動などまだ全然念頭になく、講義もろくに受けずに週6日ビアレストランでアルバイトをしておりました。ケーハクなボンクラ学生です。金沢にオーケストラができたということはニュースで聞いておりましたが、当時はクラシック音楽にはまったく興味がなく、当然OEKの演奏に触れる機会もありませんでした。そうして、クラシック音楽に縁のないままさらに10年以上過ごしてきたのですが、数年前に高校の吹奏楽部をとりあげたテレビバラエティ番組が放映され、中学時代の一時期吹奏楽部に所属しフルートを吹いていた頃の音楽の楽しみを思い出しました。やがて、吹奏楽→シエナ・ウィンド・オーケストラ→佐渡裕マエストロという流れの末、本格的なクラシック音楽に興味を持ち始め、初心者向けCDセットなどを聴いて楽しむようになりました。そして、せっかく地元にプロオケがあるのだからと初めて生演奏を聴いてみたところ衝撃を受けたのが2006年の初頭。以来、演奏会の魅力にとりつかれ、間もなくOEK定期会員に加入し、定期会員も3シーズン目を迎えました。まあこんな僕の個人遍歴は別にいいでしょう。

プレコンサート。ホワイエにサイモン・ブランディスさん(1stVn)、ヴォーン・ヒューズさん(2ndVn)、古宮山由里さん(Va)、ルドヴィート・カンタさん(Vc)が登場。さらに2本のトランペットが加わり、シャルパンティエ「テ・デウム」で祝祭っぽく華やかに。そして弦楽四重奏曲を2曲。曲名不明のやつ(汗)と、ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」。ブランディスさんとヒューズさんは風貌がそっくりです。とりわけお辞儀したときのスキンヘッドの頭頂部などはまったく区別できません。今回至近距離で見る機会を得ましたが、結局、決定的な違いというものが見出せませんでした。

谷本正憲石川県知事の祝辞(および「20歳には誰だってなれる」と言う井上道義音楽監督との掛け合い)の後、いよいよ演奏会開始です。今回はギドン・クレーメルさん率いるクレメラータ・バルティカとの合同公演で、弦楽部はいつものほぼ倍、15-12-8-8-4の構成でした。クレメラータ・バルティカのみなさんは客演で頻繁にOEKに参加していただいていますが、今回も各プルトの裏でOEKを支えてくれる形になっていました。

まずは序曲「レオノーレ」第3番。「レオノーレ」とは、ベートーヴェン作の唯一の歌劇「フィデリオ」の旧題(主人公の名が「レオノーレ」)。序曲も改訂が繰り返され、「レオノーレ」序曲1〜3番と「フィデリオ」序曲の計4曲が作られました。この「レオノーレ」第3番は、そのうちで最も演奏機会が多いようです。曲は重々しい感じで始まり、徐々に華やかに盛り上がってきます。最も印象的なのは、途中に挿入されるトランペットのファンファーレソロ。といっても、音はどこか遠くから聴こえ、舞台上を探しても誰も吹いている様子が見えません。音はすれども姿は見えず。ほんにあなたは以下自粛。しばらくするとそのファンファーレがもう一度聴こえてきます。気がつけば2階オルガンステージ奥の扉が開いており、ファンファーレが終わると閉じられました。どうやらこのオルガンステージ裏で演奏していたのでしょう。遠くから響いてくる感じが効果的でした。

次はクレーメルさんの独奏によるカンチェリのヴァイオリン協奏曲「Lonsome(孤軍)」。昨年亡くなったチェロの巨匠ロストロポーヴィチの75歳の誕生日のために作られた曲で、「偉大なスラヴァに、2人のGKから」と副題が付いています。「スラヴァ」というのはロストロポーヴィチの愛称で、「2人のGK」とは、Giya Kancheli=カンチェリとGidon Kremer=クレーメルのこと。クレーメルさんが泣くように奏でる極小の微弱音と、ときおり弾ける爆発的な管弦楽が対照的で、際どい緊張感を保ちながら曲は進んでいきます。カンチェリの故郷グルジアは、今、ロシアとの軍事紛争の渦中にあります。同じく旧ソ連(ラトビア)出身のクレーメルさんも心を痛められていることでしょう。人類平和を歌う「第九」演奏の前にこの曲を日本初演するというのも、そういう意味合いが込められているのでしょう(公演の最後に井上マエストロがそのことを補足説明していました)。

飲み物が振舞われた休憩を挟んで、いよいよベートーヴェンの「第九」です。OEK合唱団を中心とした100人を超える合唱隊がステージ後方にスタンバイしています(バス最前列一番右の人は松葉杖をついていました。直近に骨折してしまったのでしょうか)。僕個人としては「第九」をナマで通しで聴くのはこれが初めて。前述の通り僕自身のクラシック経験が乏しいということもあるのですが、そもそもOEKも第九を演奏する機会がかなり少ないようです。室内オーケストラという編成的な問題もありますし、何より年末になると日本全国あちこちで第九が演奏される風潮に、岩城さんも井上さんも批判的であるというのが大きな理由だそうです。設立20周年記念という特別な節目だからこそ演奏されるのであって、だとすればやはり今回の演奏は貴重な機会といえましょう。果たして、演奏は集中力に満ち、期待通りたっぷりと聴き応えがありました。ここぞというときにはマエストロ井上の指揮にも力がみなぎり、大編成オーケストラの厚みのある響きに贅沢な気分を味わえます。そして最終楽章、直野さんのバリトン独唱が響き渡ると、また違った緊張感が覆い、合唱が重なることでさらに高揚感を増してきます。ソリストの四重唱、そして最後のコーダと続き(その寸前に一瞬静かになるところでケータイを鳴らすバカモノがいたのは非常に腹立たしいですが)、お祝いにふさわしくハイテンションのまま華やかに結びました。

設立20周年という節目の公演でこのような素晴らしい演奏を聴けて幸せでした。僕自身はOEKの20年の歴史のうち3年半くらいしか接していませんが、これからは末永く聴かせてもらいたいと思います。そしてたとえば今から20年後、設立40周年のときは僕のファン歴も23年半となり、OEKの歴史の半分以上を共にしたことになります。そうなればOEKの支援者として胸を張って誇ることができるでしょうか。まあ、その頃は僕も61歳。そこまで継続するためには情熱はもちろんですが、健康と財力が不可欠であり、そちらはおおいに不安が残るのでした。

オーケストラ・アンサンブル金沢
設立20周年記念公演

日時:2008年9月15日(月・祝)15:00開演
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:井上道義
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢&クレメラータ・バルティカ
コンサートマスター:サイモン・ブレンディス

■ベートーヴェン
 序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 op.72b

■カンチェリ
 ロンサム(孤軍)〜偉大なスラヴァ2(に)、2人のGKから (日本初演)
 Lonsome "2 great Slava from 2 GK's"
 〜ヴァイオリン:ギドン・クレーメル

---休憩---

■ベートーヴェン
 交響曲 第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」

 〜ソプラノ:澤畑恵美
  アルト :菅有実子
  テノール:中鉢聡
  バリトン:直野資

  合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団&20周年記念合唱団
  合唱指揮:佐々木正利

【OEK定期246M】岩城宏之メモリアル・コンサート

いよいよOEKの2008-2009シーズンが始まります。今シーズンからフィルハーモニー・シリーズに加え、新たにマイスターシリーズでも定期会員になり、しかも2階最前列という好位置の座席を確保できました。

仕事を終えて音楽堂に到着したのは、ホワイエで行われていた弦楽四重奏のプレコンサートが終わる頃でした(何という曲だったのでしょうか?)。演奏終了後、リーダーの竹中のり子さんが挨拶し、ウィーン国立音楽大学大学院への留学とその間OEKを休団する旨ご報告。先日活動を終了したアルバン・ベルク四重奏団のリーダーヴァイオリニストで、OEK名誉アーティスティック・アドバイザーでもあるギュンター・ピヒラー氏に師事するそうです。すごいですね〜〜! 留学後はOEKに復団していただけるようですので、パワーアップした竹中さんを心待ちにいたしましょう。

三枝成彰さんと池辺晋一郎さんの漫才のようなプレトークと(三枝さんは1942年、池辺さんは1943年生まれ。若く見えるけど三枝さんの方が年上!)、岩城宏之音楽賞表彰式の後、いよいよ演奏会が始まりました。

まずは三枝成彰氏による新曲「イカの哲学」です。「イカの哲学」・・・このタイトル自体がそもそも謎なのですが(苦笑)、これは三枝氏と親交のある哲学者・中沢新一氏の著書「イカの哲学」を音楽で表現する試みでありました。もともとは、特攻隊の生き残りでソ連に抑留された後、米スタンフォード大学へ留学して哲学を学んだ波多野一郎という人がいたのですが、この在野の哲学者がイカの加工工場でアルバイトをした際の体験から着想して「烏賊の哲学」という著書を発表したのです。そして、この作品を学生時代から注目していた中沢氏が最近これを復刻し、分析や論考を加えて刊行したというわけです。

イカの哲学 (集英社新書 0430)
イカの哲学 (集英社新書 0430)中沢 新一

おすすめ平均
stars他の生物に”配慮”ができるのが人類
stars波多野一郎の生涯に、限りない重さを感じる。
stars中沢平和論のはじめの一歩
stars全ての生物の「実存」の極みから絶対的平和=日本国憲法第9条を基礎づける
stars憲法9条(9)+中沢新一(1)=イカ(10)の哲学

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イカ加工工場での作業においては、一疋一疋のイカがそれぞれ今までどのように生きてきたかといったイカの「実存」などというものは考えません。そのことに気づいた波多野氏は、人間同士の戦争というのも、互いの生命の「実存」について相互理解が欠如しているから起こるのだということに思い至りました。あらゆる生命の実存を理解することこそが、戦争に対する最大の抑止力になりうる――中沢氏は、こうした波多野氏の思想を紹介し、分析・評価し、新たな世界平和を論じます。

タイトル名とは裏腹に、なかなかに高尚な内容だったのですが、三枝さんが作曲したこの楽曲は、劇的でエキサイティングなものでした。木村かをりさんのピアノ独奏による協奏曲形式ですが、バリトン歌手の薮内さんによる朗読がこれに加わります。冒頭いきなり薮内さんの「イカは!」という一声が発せられ、間髪を入れずオーケストラの力強い演奏が始まります。木村かをりさんの超快速ピアノ連打も見事です。そして、音楽に合わせて、時には単語をひとつひとつ刻みつつ、薮内さんによる朗読が乗せられていきます。当初は中沢氏ご自身がナレーションを担当する予定だったのですが、かなり複雑なオーケストレーションでしたので、朗読のタイミングを合わせるのはやはり音楽家でないと絶対無理だったでしょう。バリトン歌手の起用は正解でした。また、正座しての拍子木打ちオーケストラ団員による足踏み(笑)など、見どころは満載でした。

続いては、第2回岩城宏之音楽賞受賞者、荒井結子さんによるハイドンのチェロ協奏曲第2番です。6-4-4-2-1の弦5部に、オーボエとホルンが各2という楽器構成。この曲は一時はハイドンの作ではないとされていたというくらい先進的な技巧がふんだんに登場するのですが、旋律もひじょうに美しくお気に入りの1曲です。OEKが柔らかく優しく演奏した提示部に続き、荒井さんがより装飾的な独奏を堂々と披露しました。若くボーイッシュな荒井さんはその容貌のイメージ通り、颯爽とした演奏っぷり。演奏後の恒例(?)、井上さんからのヒーローインタビューのときはさすがにぐったりしていた様子。でも、緊張もあったでしょうが、充分「男前」でした。

ハイドンのチェロ協奏曲第2番といえば、僕の愛聴版はロストロポービッチが超ロマンティックに弾いているやつなのですが、マエストロ井上が藤原真理さんとの共演で録音されたCDというのがありまして、これにも興味があります。値段は大して高くないので、ついポチっとクリックしてしまいそうですが、いつかアマゾンで文庫本1冊だけ欲しいのだけどそのままじゃ送料がかかってしまいそうなときにいっしょにポチっとクリックし、1,500円以上購入で送料無料の条件を満たしたいと思います。

ハイドン:チェロ協奏曲第2番ハイドン:チェロ協奏曲第2番
ハイドン ボッケリーニ 井上道義

曲名リスト
1. チェロ協奏曲ニ長調 作品101 Hob.7b-2 1-Allegro moderato
2. チェロ協奏曲ニ長調 作品101 Hob.7b-2 2-Adagio
3. チェロ協奏曲ニ長調 作品101 Hob.7b-2 3-Allegro
4. チェロ協奏曲変ロ長調 1-Allegro moderato
5. チェロ協奏曲変ロ長調 2-Adagio non troppo
6. チェロ協奏曲変ロ長調 3-Rondo:Allegro

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休憩。携帯でドラゴンズの途中経過をチェックしつつ、おお、三枝氏やら中沢氏が間近にいるなあ、と俗っぽいところで感動したりしつつ、SS席シリーズ購入者特典のドリンク券を使いうきうきとコーラを注文して一服。

現代作曲家による先鋭的協奏曲の世界初演、新進音楽家が演奏する古典派協奏曲に続いて、後半は、古典派交響曲の王道、ベートーヴェン交響曲第1番。まだハイドンやモーツァルトの影響下にあると評されるこの曲ですが、そこかしこにベートーヴェンらしい知的さ崇高さが感じられます。ドラマティックな第4楽章。井上さんによりオケはいっそう快速に走り、心地よいグルーヴ感が増幅していきました。

アンコールはNHK大河ドラマ「篤姫」のメインテーマ。テレビで流れているのは当然N響の演奏ですが、井上さんが指揮しているので、いつかOEKでも演奏しないかな〜と思っていたところ、今回やってくれました。毎週耳にしてすっかりなじんでいるこの曲、最後に低音の金管(トロンボーン?)が下がりながら響かせるフォルティシモは、逆に弦だけで軽くふんわりと演奏されていました。アンコールの余韻にふさわしいアレンジでとても良かったと思います。

「篤姫」オリジナルサウンドトラック
「篤姫」オリジナルサウンドトラック吉俣良

おすすめ平均
stars120点!!!
stars癒しを求める方へ
stars第2弾(完全版?)を期待しています!!
stars大河のサントラ、恐るべし
stars非常に良い

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今シーズンの定期公演も満足いく形で幸先良く幕を開けました。また、来年の5月には、「モーツァルトと仲間たち」をテーマとして「ラ・フォル・ジュルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2009」が開催されることがこのたび決定しました。これから1年、存分に堪能したいと思います。

オーケストラ・アンサンブル金沢
第246回定期公演マイスター・シリーズ
岩城宏之メモリアル・コンサート

日時:2008年9月10日(水)19:00〜
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:井上道義
コンサートミストレス:アビゲイル・ヤング

■三枝成彰
 ピアノ協奏曲「イカの哲学」(2008年度新曲委嘱作品・世界初演)
 〜ピアノ:木村かをり
  朗読:薮内俊弥
  台本:中沢新一

■ハイドン
 チェロ交響曲 第2番 ニ長調 Hob.VII b-2
 〜チェロ:荒井結子 《第2回岩城宏之音楽賞受賞者》

---休憩---

■ベートーヴェン
 交響曲 第1番 ハ長調 op.21

(アンコール)
■吉俣良
 NHK大河ドラマ「篤姫」メインテーマ

【購入検討】ハイドン弦楽四重奏曲集(ブッフベルガー四重奏団)

最近、ハイドンの弦楽四重奏曲に浸りたいなあ〜と思うときがあり、ちょこっと調べてみたのですが、曲数が多いせいかあまり全集がありません。コストパフォーマンス的には、ブッフベルガー四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲集がわりと評判が良いようです。ただしまだ全集としては未完です。現在、第7集まで発売されています。

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第1集 (2CD) ブッフベルガー四重奏団
op.9-1〜6(弦楽四重奏曲第19〜24番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1389905

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第2集 (2CD) ブッフベルガー四重奏団
op.33「ロシア四重奏曲」(弦楽四重奏曲第37〜42番)
op.42(弦楽四重奏曲第43番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1301791

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第3集 (2CD) ブッフベルガー四重奏団
op.77「ロプコヴィッツ四重奏曲」(弦楽四重奏曲第81〜82番)
op.103(弦楽四重奏曲第83番=未完成)
op.51「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(弦楽四重奏曲第50〜56番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1201094

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第4集 (2CD) ブッフベルガー四重奏団
op.71「第1アポーニ四重奏曲」(弦楽四重奏曲第69〜71番)
op.74「第2アポーニ四重奏曲」(弦楽四重奏曲第72〜74番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2538221

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第5集 (2CD) ブッフベルガー四重奏団
op.20「太陽四重奏曲」(弦楽四重奏曲第31〜36番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2625020

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第6集 (3CD) ブッフベルガー四重奏団
op.1(弦楽四重奏曲第0/1/2/3/4/6番)
op.2(弦楽四重奏曲第7/8/10/12番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2688625

ハイドン:弦楽四重奏曲集 第7集 (2CD) ブッフベルガー四重奏団
op.17(弦楽四重奏曲第25〜30番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2749140

HMVは現在、輸入版を3点以上まとめて買うと25%オフというキャンペーン中で、第6集以外の2CDは各976円、3CDの第6集も1,568円という破格値。7点合計7,424円で買えます。

もっとも、前述の通りまだ制作は中途であり、未収録のものが以下の通り残っています。
op.3(弦楽四重奏曲第13〜18番)【偽作】ロマヌス・ホフステッタ作
op.50「プロシア四重奏曲」(弦楽四重奏曲第44〜49番)
op.54「第1トスト四重奏曲」(弦楽四重奏曲第57〜59番)
op.55「第2トスト四重奏曲」(弦楽四重奏曲第60〜62番)
op.64「第3トスト四重奏曲」(弦楽四重奏曲第63〜68番)
op.76「エルデーディ四重奏曲」(弦楽四重奏曲第75〜80番)
これらが今後ちゃんと発売されるとして、Op.50で1点(2CD)、Op.54・55で1点(2CD)、Op.64で1点(2CD)、Op.76で1点(2CD)が収録されるとすると、残りは4点(Op.3の偽作で1点つくるならば5点)という計算になるのかな? だとすれば合計ざっと1万円くらいですか。エンジェルスSQの全集がHMVで通常¥20,308(キャンペーン適用で¥16,924)なので、ブッフベルガーSQの全集完成まで待とうかな? どうせまとめて聞けるわけないので・・・

・・・というわけで、結局買わないのでありました(なんだそれ)。
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quackey

♪体は40(以上)〜
♪でもハートは中2さ〜
quackeyは、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と中日ドラゴンズとナインティナインさんを応援しています!
いちおう金沢検定中級保持者です。

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ブログ名「ワチャゴナ!」の由来は、ナイナイさんも大好きな知念里奈さんの「DO-DO FOR ME」です!
♪ワチャゴナドゥーフォーミー!

Passage〜Best Collection〜
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知念里奈
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