ワチャゴナ! What Cha' Gonna Do for Me?

オーケストラ・アンサンブル金沢を中心としたクラシック音楽。あるいは歌謡曲。その他映画とか、落語とか、お酒とか…あと、ナイナイさん!!

ラ・フォル・ジュルネ金沢

【LFJ金沢2011】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011 〜ウィーンのシューベルト〜 本公演第3日目(2011/05/04)

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011
〜ウィーンのシューベルト〜
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2011 - Schubert a Vienne
第3日目(2011/5/4) the 3rd day (4 May 2011)


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本公演最終日です。この日は天候に恵まれ、金沢駅周辺もますます賑やかでした。最終日も盛り上がっていきましょうーー!


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《公演番号 332》アンドレイ・コロベイニコフ
2011年5月4日(水)12:30開演 金沢市アートホール
Wednesday, 4 May 2011 at 12:30 Kanazawa Art Hall

ピアノ:アンドレイ・コロベイニコフ Andrei Korobeinikov, Piano

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 楽興の時 D780 より 第3番 ヘ短調・第4番 嬰ハ短調・第6番 変イ長調
 Moments Musicaux D780
  - No.3 in F minor / No.4 in C-sharp minor / No.6 in A-flat major

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 4つの即興曲集 D935 Impromptus D935

今大会初のアートホール、今大会初のピアノ独奏からこの日の鑑賞をはじめます。5列目一番左にて。コロベイニコフさんはラ・フォル・ジュルネ金沢に2008、2009と出演していますが、いままでぼくは聴いたことがありませんでした。というわけで、今回が初コロベイニコフであります。ステージに登場したコロベイニコフさんは、見た目はごく普通の若者…というかむしろお辞儀の所作などが垢抜けない感じなのですが、ピアノに向かうとたちまち豹変。ぐぐぐっとピアノの世界に没入していきます。

「楽興の時」は第3番・第4番・第6番を続けて、次の「4つの即興曲集」は4曲すべて続けて演奏しました。そしてその演奏は、それはそれは個性的…! たっぷりとタメを作って、感情たっぷりと…即興曲第1曲などは、15分近くかかったかも? 全編通して随所に装飾的でドラマチックな演奏でした。これはきっと賛否両論あるだろうなあ(「否」のほうが多い?)と思いますが、ぼくはあえて「賛」といたしましょう。面白い演奏であることは間違いないです。アンコールは一転してかわいらしいワルツ曲。


《無料エリアイベント》
13:00 @ホイリゲ(石川県立音楽堂前広場)
松原混声合唱団


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14:00 @JR金沢駅コンコース
千葉県柏市立柏高校吹奏楽部


駅コンコースでは、今回のLFJKでおおいに人気を集めている柏市立柏高校吹奏楽部のステージがありました。充実のサウンドに加えて、部員たちによる合唱やダンスといった高校生らしい若々しいパフォーマンスも楽しい。「アイーダ」とか「ふるさと」などで堂々たる合唱を披露していました。

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《公演番号 224》ライプツィヒ弦楽四重奏団
2011年5月4日(水)15:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Wednesday, 4 May 2011 at 15:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

ライプツィヒ弦楽四重奏団 Quartuor Leipzig

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 「ロザムンデ」 D804
 Strins Quartet No.13 in A minor "Rosamunde", D804

邦楽ホールの1階3列目左。ライプツィヒ弦楽四重奏団は、昨年のLFJKでおおいに感心したカルテット。今年は出演予定はなかったのですが、来日キャンセルしたイザイ弦楽四重奏団に代わって急遽参戦してくれたのです。昨年彼らの素晴らしさを実感した者としては迷わずチケット購入。昨年はメンデルスゾーンとシューマンの、ともにイ短調という重厚な弦楽四重奏曲を演奏しましたが、今年のシューベルトもイ短調(苦笑)。といっても、この「ロザムンデ」はいろんな表情を持ったメランコリックなものなのですが、期待通り充実の演奏を聴かせてくれました。

各人の音色がそれぞれ美しいだけでなく、ふだんから一緒にカルテットを組んでいる強みを遺憾なく発揮し、今年も隙のないパーフェクトなアンサンブル! まさにプロフェショナルの仕事です。今年も素晴らしかった…! なお、第2楽章の主題が、この曲の標題となっている「ロザムンデ」間奏曲からの変奏曲です。管弦楽でアンコールピースで使われるようなしっとりした雰囲気というより、軽快で牧歌的な感じですが、それもまたよいものです。

***

ポルテ金沢地下喫茶kagaでコーヒーブレイクのあと、再度アートホールへ。


《公演番号 334》アンヌ・ケフェレック
2011年5月4日(水)16:30開演 金沢市アートホール
Wednesday, 4 May 2011 at 16:30 Kanazawa Art Hall

ピアノ:アンヌ・ケフェレック Anne Queffelec, Piano

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894 Op.78「幻想」
 Piano Sonata No.18 in G major, D894, op.78, "Fantaisie"

本日2度目のアートホールは2列目左でアンヌ・ケフェレックさんの演奏を聴きます。この公演も、ジャン=クロード・ペヌティエさんの代役公演なのですが、代役といっても大物すぎる(笑)。ケフェレックさんは2008年のベートーヴェン2009年のモーツァルトでもLFJ金沢に出演し、いずれもぼくは聴きに行ったのですが、今年は当初金沢の出演予定はありませんでした。そのかわりラ・フォル・ジュルネびわ湖のほうに出演していたので、そちらに行こうと本気で思ってたくらいです。思わぬ形で金沢にも出演することになったので早速チケットを確保しました。

さて、ケフェレックさんが演奏するのはシューベルトの「幻想ソナタ」。母が子にやさしく物語を語りかけるような、やわらかく心のこもった丁寧な演奏。それはそれは優雅でとてもすばらしいものでした。やっぱり来てくれてよかった! アンコールはヘンデルのメヌエットで極上の響き。



《公演番号 315》現田茂夫&東京大学音楽部管弦楽団
2011年5月4日(水)18:15開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Wednesday, 4 May 2011 at 18:15 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:現田茂夫 Shigeo Genda, Conductor
管弦楽:東京大学音楽部管弦楽団 The University of Tokyo Orchestra

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 「ロザムンデ」序曲 D644/797 Rosamunde Overture D644/797

■J. ブラームス Johannes Brahms
 ハンガリー舞曲 第5番 ト短調・第6番 ニ長調
 Hungarian Dance No.5 in G minor / No.6 in D major

■J. ヘルメスベルガー2世 Josef Hellmesberger II
 悪魔の踊り ニ長調  Danse diabolique in D minor

■P. デュカス Paul Dukas
 交響詩「魔法使いの弟子」The Sorcerer's Apprentice

■J. シュトラウスI世 Johann Strauss I
 ラデツキー行進曲 Radetzky-Marsch

今年のラ・フォル・ジュルネ金沢の締めは、プログラムが面白そうなので急遽当日券を購入した東大オーケストラ! 1階11列目やや右。現田茂夫さんのメリハリの効いた指揮で、学生たちもそれにこたえてパワフルな演奏! たいへん元気がよく、気持ちのいい演奏を楽しませてくれました。学生オケはこうでなくちゃ! なんというか、演奏曲が華やかだったり、勢いがあったり、とにかくみんなお祭りの締めくくりにふさわしい曲でしたので、とっても楽しめました。というわけで、そのときの楽しさを思い出すべく、以下、全曲ともYouTubeの関連動画を。


ロザムンデ序曲。華麗ですなあ。



ハンガリー舞曲 第5番と第6番。東大オケの演奏では、現田マエストロが第5番が終わった後の拍手にいったん振り向いて応えたかと思うと、すかさず向き直っていきなり第6番を振り始めたので、演奏開始のタイミングがずれてしまいました。この映像みたいにきっちり間を取ればよかったですねえ(苦笑)。



小澤さんが指揮をしたウィーン・フィルの2002年ニューイヤーで有名になった「悪魔の踊り」。この曲はかっこいいなあ!



デュカス「魔法使いの弟子」。(この映像はやがて削除されそう…^^;)



最後は「ラデツキー行進曲」! これも小澤さんの2002年VPOニューイヤーの映像から。LFJK会場でも当然手拍子です。


***

この後、交流ホールでクロージングコンサートがあったのですが、井上さんもOEKも出演しないので、それは聴きに行かないことにしました。しかし、東大オケの元気な演奏がちょうどいいシメになっていたので、これで充分!

帰りは「魔法使いの弟子」のファゴット、「ラデツキー行進曲」のリズムをおもわず口ずさみながら夜のお食事へ〜

という感じで、今年のラ・フォル・ジュルネ金沢も終幕。震災の影響が懸念されましたが、特に不自由なく楽しむことができました。来年もこの楽しいお祭りを心待ちにしたいと思います!


【LFJ金沢2011】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011 〜ウィーンのシューベルト〜 本公演第2日目(2011/05/03)

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011
〜ウィーンのシューベルト〜
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2011 - Schubert a Vienne
第2日目(2011/5/3) the 2nd day (3 May 2011)

本公演2日目!といっても、本公演3日間のうち、初日は事実上夜の1公演くらいしかないので、この日こそが実質的な開幕という感覚です。金沢駅周辺にはお客さんもたくさん訪れていましたよ!

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《公演番号 221》庄司紗矢香+ヴァシリエヴァ+ダルベルト
2011年5月3日(火)11:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Tuesday, 3 May 2011 at 11:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

ヴァイオリン:庄司紗矢香 Sayaka Shoji, Violin
チェロ:タチアナ・ヴァシリエヴァ Tatjana Vassiljeva, Cello
ピアノ:ミシェル・ダルベルト Michel Dalberto, Piano

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 D929 作品100
 Piano Trio No.2 in E-flat major, D929, op.100

この日の最初は、今回のLFJKで最も楽しみにしていた公演! 何と言っても庄司さんですからね! さらに、昨年とても気に入ったチェリストのタチアナ・ヴァシリエヴァさん、そして一昨年昨年(は少々微妙でしたが)と連続出演中のピアニスト・ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ君という強力布陣。というわけで、即完売が予想されたこの公演に関しては早々にチケット確保済みなのでした。ところが、ヌーブルジェ君が直前に来日を取りやめたため、代役としてヴェテランのミシェル・ダルベルトさんが急遽トリオに加わりました。

で、今日の本番。2階席最前列。冒頭からなにより目立つのはダルベルトさんの強い打鍵! 響きのさほどよくない邦楽ホールでも大迫力で、トリオをグイグイ引っ張ります。庄司さんとヴァシリエヴァさんは、全体的には、急遽代役に立ったヴェテランに自由に弾いていただき、ふたりしてそのフォローに回ったという印象を受けました。なので、庄司さんとヴァシリエヴァさんの音色は少々抑えられ気味。そんなダルベルトさんに同行者は憤慨しておりましたが…まあたしかに室内楽としてのバランスはいただけなかったかもしれませんね…(^^ゞ でも、第2楽章あたりはヴァシリエヴァさんの歌いあげるチェロを堪能できましたし、こうして全曲通して聴いてみると、昨日聴いた「冬の旅」にも通じるような、感傷的な気分にどっぷり浸れる名曲だということを再認識しました。


《公演番号 213》井上道義&OEK 第5交響曲・キリエ
2011年5月3日(火)14:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Tuesday, 3 May 2011 at 14:00 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:井上道義 Michiyoshi Inoue, Conductor
ソプラノ:森岡紘子 Hiroko Morioka, Soprano
テノール:志田雄啓 Takehiro Shida, Tenor
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団 Orchestra Ensemble Kanazawa Chorus

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 交響曲 第5番 変ロ長調 D485
 Symphony No.5 in B-flat major, D485

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 キリエ ニ短調 D31 Kyrie in D minor, D31

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 キリエ ヘ長調 D66 Kyrie in F major, D66

お昼ごはんのためいったん音楽堂を離脱し、急いで帰ってきてコンサートホールへ。やはりひとつくらいは井上さん指揮OEKによる交響曲を聴きたいな、と。OEKの第5番は2009年7月に安永徹氏のリーダー&ヴァイオリンで聴きましたが(そのときの公演はCD化されてますね↓)、今回はそれ以来となります。

B003E838IGシューベルト:交響曲第5番 他
オーケストラ・アンサンブル金沢
ワーナーミュージック・ジャパン 2010-06-23

by G-Tools


3階席中央2列目。この公演は、北陸朝日放送により県内生中継されておりました。指揮の井上さんはテレビ映りを意識したか、グレーのスーツに水色のコンバースというLFJシューベルトコスプレで登場(笑)。得意顔で演奏が始まりました。この交響曲はお気に入り。モーツァルトを思わせる明るく颯爽とした古典的な曲です。でも今日の演奏はちょっと物足りない感じかなあ。全体的にもっと元気があっても良かったかも〜?

続いては、OEK合唱団のみなさんが登場してシューベルトのキリエを2つ。テノールは志田雄啓さんでしたが、3階席にはあまり声が届かない…というか、ソプラノの森岡紘子も含めてソリストの出番がほんのちょっとだけで拍子抜けしました…もったいない。しかしOEK合唱団は素晴らしかったです。真摯な心構えが伝わってきて好印象でした。

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《無料エリアイベント》
15:00 @シューベルティアーデ(石川県立音楽堂1階やすらぎ広場)
池辺晋一郎(司会・Pf)/安藤常光(Br)/大野由加(Pf)


(池辺・大野 Pf連弾)
■シューベルト:3つの軍隊行進曲 D733 作品51 より 第1番・第3番
(安藤・大野)
■シューベルト:「冬の旅」D911 作品89 より「おやすみ Gute Nacht」「溢れる涙 Wasserflut」
■シューベルト:「音楽に寄せて An die Musik」作品88-4、D547

ああ、「おやすみ」はいいですねえ。安藤常光さんのバリトンもエエ声でしたわ…

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池辺さんダジャレ連発(笑)。


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金沢駅東地下のイベント広場で、石川県高等学校選抜吹奏楽団の楽しげな演奏をちらっと。「坂の上の雲」のテーマなど。

16:00 @もてなしドーム
スキヤキ・スティール・オーケストラ


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南砺市の誇るスティール・オーケストラ。2年連続出場です! シューベルト「軍隊行進曲」「アヴェ・マリア」「楽興の時」から「島唄」「上を向いて歩こう(スキヤキ)」など。ノリノリ〜〜

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《公演番号 224》能舞とシューベルト
2011年5月3日(火)17:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Tuesday, 3 May 2011 at 17:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

ヴァイオリン:西澤和江 Kazue Nishizawa, Violin
チェロ:福野桂子 Keiko Fukuno, Cello
ピアノ:田島睦子 Mutsuko Tajima, Piano

■L.v.ベートーヴェン Ludwig van Beethoven
 ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11 「街の歌」
 Piano Trio No.4 in B-flat major, op.11 "Gassenhauer"


能舞:渡邊荀之助 Junnosuke Watanabe, Noh
ソプラノ:森岡紘子 Hiroko Morioka, Soprano
テノール:志田雄啓 Takehiro Shida, Tenor
ピアノ:多田聡子 Satoko Tada, Piano

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 歌曲集「美しき水車小屋の娘」 D795 より
 "Die schone Mullerin", D795

1階4列目。毎年欠かさず鑑賞している能舞とのコラボ企画。まずは地元演奏家によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲「街の歌」から。お昼の豪華トリオとは違って、こちらは全員バランスよくまとまっていました(笑)。聴いた席がよかったのかも?

お次はシューベルト「美しき水車小屋の娘」を能舞付きで。テノール、ソプラノ、女性ピアニストの全員が和装になって演奏するという、なんともインパクトのある絵面! しかもテノール・ソプラノはひな壇の上に正座して朗々と歌い上げます。この稀有な歌唱姿は必見でした(笑)。しかしそうした外観の違和感は、テノールが調子を上げてきてくるにつれ、たちまちなくなり、能舞との相性が良くなっていきました。最後に登場した老尼などは、すっかりドイツ歌曲の世界の住人のようでした。


終演後、時間が少しあいたので、音楽堂前ステージ「ホイリゲ」へ。ブラシシモ・ウィーン金管五重奏による賑やかな演奏が盛り上がっていましたよ。パフォーマンスも楽しい!

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《公演番号 225》バッハ・コレギウム・ジャパン
2011年5月3日(火)19:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Tuesday, 3 May 2011 at 19:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

チェロ:鈴木秀美 Hidemi Suzuki, Cello
ヴァイオリン:若松夏美 Natsumi Wakamatsu, Violin
ヴィオラ:高田あずみ Azumi Takada, Viola

■F. シューベルト Franz Peter Schubert
 弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D471(未完:第1楽章のみ)
 String trio No.1 in B-flat major, D471 - 1st Mov.

■L.v.ベートーヴェン Ludwig van Beethoven
 弦楽三重奏曲 第2番 ト長調 作品9-1
 String trio No.2 in G major, op.9-1

ふたたび邦楽ホールへ。2階席最前列。こちらもリチェルカーレ・コンソートという古楽アンサンブルの代役公演ですが、我が国随一の古楽アンサンブルの名門バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーが来てくれたので、まったく問題なし!逆に豪華! チェロの鈴木秀美さんを中心に、めちゃめちゃ純度の高い極上のアンサンブルを楽しみました。なんていうんですか透明感。会場に聴きに来ていたOEKチェロ奏者の大澤さんもスタンディングで大拍手。

本日はこれで打ち止め〜〜




【おまけ】

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会場で売っていたLFJKのクリームパン

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ラ・フォル・ジュルネ東京2011のマグカップ


【LFJ金沢2011】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011 〜ウィーンのシューベルト〜 本公演第1日目(2011/05/02)

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011
〜ウィーンのシューベルト〜
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2011 - Schubert a Vienne
第1日目(2011/5/2) the 1st day (2 May 2011)

いよいよ本公演が始まりました。といっても、この日は暦で言えば休日ではなく、あくまで平日。だから日中は子ども向けのスクールプログラムで、この日唯一の夜公演が本格的なLFJ金沢のはじまりといえます。で、その夜公演を聴きに行ったわけですが、スタート即いきなりクライマックスといってもいい素晴らしい内容でした。

《公演番号 113》ホルツマイアー&井上道義OEK「冬の旅」
2011年5月2日(月)20:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Monday, 2 May 2011 at 20:00 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:井上道義 Michiyoshi Inoue, Conductor
バリトン:ヴォルフガング・ホルツマイアー Wolfgang Holzmair, Bariton
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa

■F. シューベルト(鈴木行一編曲)
 Franz Peter Schubert / Arranged by Yukikazu Suzuki
 歌曲集「冬の旅」 D.911(バリトン・オーケストラ版)
 Winterreise D.911 for bariton and orchestra
 〜バリトン:ヴォルフガング・ホルツマイアー Wolfgang Holzmair, Bariton

シューベルト「冬の旅」。恋に破れた青年が、故郷を離れさすらいの旅に出るという歌。元々はピアノ伴奏によるバリトン歌曲ですが、今回演奏されたバリトン・オーケストラ版というのは、生前の岩城宏之さんが、バリトン歌手のヘルマン・ブライさんとOEKが共演するためにオーケストラ版の編曲を依頼したオリジナルバージョンです。なのでOEKにとっても思い出多き作品なのではないでしょうか。個人的には、「冬の旅」というのは今まで断片的にしか聴いたことがありませんでしたが、今回初めて全曲歌詞を追いながら聴くことができました。

座席は2階右バルコニー席。ホルツマイアーさんのバリトンは、テノールにかなり近く、輝かしい美声でした。失礼ながらもう結構な歳だろうけど、声が若々しいから、まさにピュアな若者の苦悩が叫ばれているようです。一途な若者が抱くような自己陶酔型のナイーブな絶望感と申しましょうか…その美声は最後まで衰えることなく、全曲が歌い通されました。過剰に深刻になるような感じでもないのに、すっかり感情が伝わってくるとは…素晴らしかったです。

*********

終演後、音楽堂前に出ていくと、エーデルワイス・カペレのみなさんによるアルザス民族音楽の無料公演が行われていました。

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この音楽堂前のステージは、「ホイリゲ」(オーストリア東部のワイン酒場の呼び名)と名付けられているとのこと。会期中の祝祭感をより楽しげに演出してくれることでしょう。この日はその後、さっそくブラシシモ・ウィーン金管五重奏による賑やかな演奏が繰り広げられていました。

【LFJ金沢2011】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011 〜ウィーンのシューベルト〜 開幕!(2011/04/29)

ゴールデンウィークに突入! 今年もラ・フォル・ジュルネ金沢が始まりましたよ! ただし、今年は震災(というか原発事故)の影響により、当初出演が予定されていた演奏家が来日を取りやめるなど、大幅な日程変更が予想されました。なので、今年は日程が最終的に確定するまでチケットの購入は最小限にとどめていたのです。ところが、そうこうしているうちに、気が付けば井上道義指揮OEKによるオープニングコンサートは満席完売。毎年聴きに行っていたのに今回は行けなくなってしまいました。迂闊!

しかし、やはり年に一度のお祭り…開幕ムードを味わいたい!ということで、金沢駅周辺でおこなわれるオープニングセレモニーに出かけてきました。

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もてなしドーム 皷門下にて 金沢市立額中学校吹奏楽部によるオープニング!


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シューベルトのLFJタペストリーが雰囲気を盛り上げます


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引き続きJR金沢駅コンコースにて、金沢大学フィルハーモニー管弦楽団


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OEK弦楽首席奏者陣によるひがし茶屋街ヴァージョンのLFJ金沢ポスター。
これは貴重!


音楽堂コンサートホールのオープニングコンサートには入れませんでしたが、ラ・フォル・ジュルネ金沢恒例、辻口博啓パティシエによるオリジナルスイーツはちゃっかり買ってきましたよ。

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チョコレートケーキ「シューベルティアーデ」

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マカロン「野ばら」


【LFJ金沢2010】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2010 〜ショパン,ジェネラシオン1810〜 第3日目(2010/05/05)

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2010
〜ショパン,ジェネラシオン1810〜
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2010 - CHOPIN et la generation 1810
第3日目(2010/5/5) the 3rd day (5 May 2010)
LFJ金沢もついに最終日。この日は午後から最後まで綱渡り的なスケジュールを組んでいます。会場間ダッシュもまたLFJの醍醐味?

《無料エリアイベント》
11:00 @金沢フォーラス6階 KUUGOスクエア
 アビゲイル・ヤング(Vn) 江原千絵(Vn)
 ダニール・グリシン(Va) マルタ・スドラバ(Vc)

 メドレー(メンデルスゾーン/シューマン/リスト/ショパン)

12:30 @JR金沢駅コンコース
 石川県高校選抜吹奏楽団
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13:00 @もてなしドーム(JR金沢駅東口横)
 スキヤキ・スティール・オーケストラ
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金沢フォーラスの弦楽四重奏はOEKの精鋭メンバー。コンマスのヤングさんに第2ヴァイオリン首席の江原さん、ヴィオラとチェロはともにクレメラータ・バルティカの首席奏者でOEKに1年に数ヶ月来てくれます。特にスドラバさんは長身で美人で超人気です。メンデルスゾーン、シューマン、リスト、ショパンそれぞれのメドレー曲を華やかに。

石川県高校選抜吹奏楽団も元気があってひじょうによかった。LFJ金沢待望のスティールパンオーケストラは、お隣富山県の南砺(なんと)市からの参戦。ラ・フォル・ジュルネの発祥はフランス・ナント市だけにいいご縁です。来年以降も継続参加希望!



《公演番号 323》小曽根真×アナ・マリア・ヨベック
2010年5月5日(水・祝)14:15開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Wednesday, 5 May 2010 at 14:15 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

ピアノ:小曽根真 Piano: Makoto Ozone
歌:アナ・マリア・ヨベック Chant: Anna Maria Jopek

■ショパンの作品に基づく即興演奏
 Improvisations on the thema of Chopin

 ○マズルカ 第13番 イ短調 作品17-4
  Mazurka No.13 A minor Op.17-4

 ○マズルカ 第24番 ハ長調 作品33-3
  Mazurka No.24 C major Op.33-3

 ○ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
  Nocturne No.2 E-flat major Op.9-2

 ○ワルツ 変ニ長調 作品64-1(小犬のワルツ)
  Waltz in D-flat major Op.64-1 (Minute Waltz)

■ショパン/ヨペック編曲 F.Chopin/Jopek
 「ドゥムカ」(あるべきものもなく)
 Dumka

(アンコール Encore)
■ショパン/ヨペック編曲 F.Chopin/Jopek
 「マズルカ 嬰ハ短調 作品6-2」によるポーランド風歌曲
 Polish folk song arranged from "Mazurka in C-sharp minor Op.6-2"
1階席右端前から8列目。
曲目はプログラムの順番と違っていましたので、「OEKfan」さん(いつも拝読しています)の演奏会レビューを参考にして記載しました。
http://oekfan.web.infoseek.co.jp/review/2010/lfjk2010/0505.htm

というわけで、最終日有料公演は小曽根さんのショパンからスタート。小曽根さん自らによるMCを交えながら、ショパンの作品に基づく即興演奏を次々と披露していきます。いやあ、どれも惹きこまれました…。

特に胸がざわついたのはマズルカ。小曽根さんもマズルカがお気に入りのもよう。「マズルカ」とはショパンの祖国ポーランドの民族舞踊の形式で、4分の3拍子の1拍めに付点、第2または第3拍にアクセントがつく独特なリズムが特徴とのこと。正直、予習的にCDを聴いていたときには、マズルカでそんなにピンと来たことはなかったのですけど、小曽根さんの演奏は、躍動感がすごいんです。心の底から踊り出したくなるような感覚。そしてそれが溢れ出て抑えられない感覚。まさに舞曲でした。

ノクターン2番も子犬のワルツも、小曽根さんにかかるとキラキラ度がハンパない。楽しいーー♪♪♪

続いて、ポーランドのシンガー、アナ・マリア・ヨベックさんが登場。小曽根さんと掛け合いでショパンの歌曲を唄います。これがまた胸を騒がせる演奏。ヨペックさんの哀愁を帯びた歌声はポーランド民族の哀しみか。さらに、曲名不明ですが、マズルカ風の舞曲では凄いステージを目の当たりにしました。…いま思い出しても胸が熱くなるほどの。なにか心の底から踊り出したくなるような…といってもそれは必ずしも底抜けな歓びなどでは決してなく、どこか根底に哀しみを湛え、せめて踊らずにはいられないという突き動かされるような激情。ヨペックさんはドレスを翻し、足を踏み鳴らしながら、ピアノの周りを移動していきます。小曽根さんもヨペックさんから目を離さず、その振り絞るような歌声に呼応してリズムを刻んでいきます。これは凄まじかった。



《公演番号 313》エル=バシャ/パキスエ/井上OEK
2010年5月5日(火・祝)15:30開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Wednesday, 5 May 2010 at 15:30 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:井上道義 Conductor: Michiyoshi Inoue
ヴァイオリン:レジス・パスキエ Violin: Regis Pasquier
ピアノ:アブデル・ラーマン・エル=バシャ Piano: Abdel Rahman El Bacha
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa

■ショパン F.Chopin
 演奏会用ロンド ヘ長調 作品14 「クラコヴィアク」
 Krakowiak, grand rondo de concert in F major Op.14
 〜ピアノ:アブデル・ラーマン・エル=バシャ Piano: Abdel Rahman El Bacha

■メンデルスゾーン F.Mendelssohn
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
 Violin Concerto in E minor Op.64
 〜ヴァイオリン:レジス・パスキエ Violin: Regis Pasquier

(アンコール Encore)
 曲目不明
 (「OEKfan」さんによるとジャズ・ヴァイオリニスト、シュテファン・グラッペリの曲)
2階右バルコニー席、前から2ブロック目の後列。
意外なことに井上さん指揮の公演は本祭初鑑賞。やはりミスターLFJKは外せない!!
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エル=バシャさんは2年前のLFJ金沢でベートーヴェンを聴きましたがそのとき以来。今回も力みのない軽やかな演奏で楽しませてくれました。

メンコンは個人的にいちばん好きな曲かもしれない。ソリストのヴェテラン、パスキエさんは、第1楽章は楽器が鳴ってなくてかなり危うい感じだったんですが、第2楽章あたりから雰囲気が感じられてきました。そして第3楽章では、井上さんと対峙すると互いに笑顔で身を躍らせながら、熱く激しい独奏を披露。心躍るフィナーレを迎えました。

座席もよかった。バルコニー席も2階の前から2ブロック目までだと結構見やすいことがわかりました。今後活用していこうと思います。前方のバルコニー席では、殿様・前田実行委員長が鑑賞。スタンディングオベーションで演奏を讃えていました。井上マエストロも実行委員長の姿を見つけて最敬礼(笑)。



《公演番号 334》ライプツィヒ弦楽四重奏団
2010年5月5日(火・祝)16:30開演 金沢市アートホール
Wednesday, 5 May 2010 at 16:30 Kanazawa Art Hall

ライプツィヒ弦楽四重奏団 Quartuor Leipzig

■メンデルスゾーン F.Mendelssohn
 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品13
 String Quarter No.2 in A minor Op.13

■シューマン R.Schumann
 弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 作品41-1
 String Quarter No.1 in A minor Op.41-1
右ブロック前から2列目の通路側。
個人的には本祭唯一の弦楽四重奏。唯一のアートホール。前公演が少し長引いたものの、終演後ダッシュでたどり着くと、少々開演時間を遅らせていてくれたため、滑り込みセーフ。最初から聴くことができました。

果たして演奏は極上。2つのイ短調という重厚なプログラムを、重厚なまま直球で提示してきます。しかも(少なくとも素人目には)1点の綻びもなく精緻なアンサンブルが奏でられるのです。迂闊に楽章間で拍手をしたお客さんに対しては、即座にリーダーが毅然とこれを制するなど、絶えず集中力を維持。終始妥協を許さない緊張感あふれる演奏に、名門ゲヴァントハウス管弦楽団の元首席奏者で構成されたという彼らのプライドが垣間見えました。



《公演番号 314》ヌーブルジェ×スウェンセン&パリ室内管
2010年5月5日(火・祝)18:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Wednesday, 5 May 2010 at 18:00 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:ジョセフ・スウェンセン Conductor: Joseph Swensen
ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ Piano: Jean Frederic Neuburger
管弦楽:パリ室内管弦楽団 Ensemble Orchestral de Paris

■メンデルスゾーン F.Mendelssohn
 交響曲 第4番 イ長調 作品90 「イタリア」
 Symphony No.4 in A major Op.90 "Italia"

■シューマン R.Schumann
 ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
 Piano Concerto in A minor Op.54
 〜ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ Piano: Jean Frederic Neuburger

(アンコール Encore)
■ショパン F.Chopin
 エチュード Etude
2階中央ブロック後ろから2列目。
パリ室内管はOEK設立の際モデルになったフランスの室内オケ。OEK会員としては、いわば本家というべきこのオケはぜひ聴かずにはいられますまい。本祭最終公演、さらにヌーブルジェ人気も手伝って、ステージ席が設けられるほどの人気公演となっていました。

まずは「イタリア」。最初の一音からおおっと目を瞠るほど音が素晴らしく鳴っています。人数の割りに弦の厚みがあり、さらに管がきっちりしていて気持ちいい。スウェンセンさんの全身を使った指揮もわかりやすくて好感。1楽章終わりに、他会場からの移動客の途中入場待ちのため数分間中断するアクシデントがあったのですが、スウェンセンさんは心安く手招きをして、険悪になりそうなムードをさっと笑いに変えてくれました。

…と思いきや、ぼくの周りでは、不快な物音が耳元を侵略して来ました。5、6席隣のおっさんが、プログラムの紙を丸めたり伸ばしたりガサコソうるさくて仕方ないのです。隣に座っていたら確実に注意するレベル。しかし人見知りでヘタレなぼくは、席をまたいで注意するほどの勇気はありません。おっさんは自席からぐっと身を乗り出して聴いているところを見ると(これも後部座席の人からすると視線を遮るマナー違反ですが)、決して演奏に飽きているわけでもなく、悪気はなさそうだから始末が悪い。結局集中できないまま演奏は終了。それはシューマンのコンチェルトになっても変わりませんでした。きーーーーっ!!!

シューマンのピアノ協奏曲については、雑音があったということもありますが、あまりピンときませんでした。もともとこの曲にはなじみがなく、ちょっとまだ心に入ってこない。ヌーブルジェ青年のピアノは昨年のLFJKでハイドン、モーツァルト、バッハを聴き、そのときは詩的な叙情性に感激しましたが、今回はちょっとこれといった印象がないのです。曲のせいなのか、彼の演奏のせいなのかは判然としませんが(なにせ雑音が…)。



《クロージングコンサート Closing Concert》
2010年5月5日(火・祝)19:15開演 石川県立音楽堂交流ホール
Wednesday, 5 May 2010 at 19:15 Ishikawa Ongakudo Interchange Hall

ピアノ:小曽根真 Piano: Makoto Ozone

指揮:井上道義 Conductor: Michiyoshi Inoue
ピアノ:ブリジット・エンゲラー Piano: Brigitte Engerer
ピアノ:アブデル・ラーマン・エル=バシャ Piano: Abdel Rahman El Bacha
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa

■ショパンの作品に基づく即興(独奏)
 Improvisations on the thema of Chopin
 〜ピアノ:小曽根真 Piano: Makoto Ozone

■ショパン F.Chopin
 「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 作品2
 Variations in B-flat major on La ci darem from Mozart's Don Giovanni, Op.2
 〜ピアノ:ブリジット・エンゲラー Piano: Brigitte Engerer

■ショパン F.Chopin
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
 Andante spianato et Grande Polonaise brillante in E-flat major, Op.22
 〜ピアノ:アブデル・ラーマン・エル=バシャ Piano: Abdel Rahman El Bacha
少々個人的には残念な最終公演を聴き終え、いざクロージングコンサートへ。アンコールまで律儀に聴いたため(これはわりと素直に綺麗だと思った)、立ち見は覚悟していましたが、今年は座席を最大限に用意してくれたようで、八角ステージの左脇(上手)ですが、5〜6列目あたりにいちおう座席を確保することができました。オケを真左からながめる形になります。

まず最初に小曽根さんがひとりで登場。ショパンのマズルカ?を軽やかに演奏。ああ、さきほどのようすが再現されて心揺さぶられます。

続いてはOEKが壇上に上がり(その前にステージマネージャーが楽譜交換に壇上に上がった際に拍手が起きるなど、聴衆もハイテンション状態ww)、井上さんとともにエンゲラーさんが登場。昨日のマンゴーヴァさんほどではありませんが、パワフルなボディーでドン・ジョヴァンニの変奏曲を演奏。

最後はエル=バシャさん。本公演のときと同様に気負わない態度は変わらず、リラックスしてやわらかく軽快でやさしいピアノを聴かせてくれました。

全曲が終わってカーテンコール。本祭のプロデューサー、ルネ・マルタン氏が井上さんによって壇上に上げられました。そして挨拶の中で来年のラ・フォル・ジュルネ金沢のテーマを電撃発表!!題して「ウィーンのシューベルト」!! おおー! 東京ではブラームスと聞いたけど、金沢ではシューベルトですか! しかも「ウィーンの」と付くだけにベートーヴェンなども取り上げられる見込み。OEKの活躍の場も広がりますね。

最後は井上さんが「終わりだー!!」と叫んでバンザイしながら去っていきました。

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祭りの終わり。

今年もなんだかんだと満喫できましたね。
来年のシューベルトでまた逢いましょう。

【LFJ金沢2010】ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2010 〜ショパン,ジェネラシオン1810〜 第1日目(2010/05/03)

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ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2010
〜ショパン,ジェネラシオン1810〜
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2010 - CHOPIN et la generation 1810
第1日目(2010/5/3) the 1st day (3 May 2010)

今年もいよいよラ・フォル・ジュルネ金沢の本公演が始まりました!
今年の個人的なコンセプトは「倹約」なので(苦笑)、毎日通うにしろ、有料公演は抑え目にして、無料イベントを有効に楽しんでみようと思っています。


《公演番号 142  交流ホール 11:30〜》
■ショパン(ミルシュタイン編曲):ノクターン 第20番 嬰ハ短調 (遺作)
 〜水上由美(Vn)/平野加奈(Pf)
■ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品23
 〜鶴見彩(Pf)
■リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番(4手版)
 〜鶴見彩/吉村絵里(Pf)
ということで、有料公演購入者なら無料で入場できる交流ホールの公演からスタート。ただ最後列立見席だったのであまり集中して聴けず。


引き続き、無料のエリアイベントをハシゴ。

《無料エリアイベント》
12:00 @JR金沢駅コンコース
 尚美ウィンドオーケストラ

13:00 @サロン・ド・ノアン(石川県立音楽堂1階やすらぎ広場)
 池辺晋一郎(司会)/金沢二水高校合唱部
 メンデルスゾーン「青い鳥」「歌の翼に」
 池辺晋一郎「未来少年コナン」
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14:00 @ANAクラウンプラザホテル金沢 1階ザ・ステージアクア
 ソレイヌ・パイダシ(Vn)/クララ=ユミ・カン(Vn)
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15:00 @サロン・ド・ノアン(石川県立音楽堂1階やすらぎ広場)
 響敏也(司会)/西沢和江(Vn)/鶴見彩(Pf)
 ショパン(サラサーテ編曲):ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
 ショパン(ミルシュタイン編曲):ノクターン 第20番 嬰ハ短調 (遺作)
 メンデルスゾーン:無言歌集 第5巻「春の歌」 作品62-6
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調より第1楽章
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16:00 @サロン・ド・ノアン(石川県立音楽堂1階やすらぎ広場)
 地元の小中学生ピアニストたち(Pf)
尚美ウィンドオーケストラはすごく上手でしたね!コンコースも盛り上がっていました。我が母校は池辺さん司会にて合唱を披露。


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《公演番号 114》金聖響×OEK
2010年5月3日(月・祝)17:15開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Monday, 3 May 2010 at 17:15 Ishikawa Ongakudo Concert Hall

指揮:金聖響 Conductor: Seikyo Kim
オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa

■シューマン R.Schumann
 歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲 ハ短調 作品81
 Genoveva Op.81: overture in C minor

■シューマン R.Schumann
 交響曲 第3番 変ホ長調 作品97「ライン」1
 Symphony No.3 in E-flat major "Rhenane", Op.97
3階席中央前から2列目。
最初の有料公演は金聖響さんのシューマン! OEKのアーティスティック・パートナーに就任した聖響さんがLFJ金沢初登場です。シューマンの「ライン」といえばN響アワーのオープニングですが、いろんな要素があっておもしろい曲。演奏の方は聖響さんが得意な古楽アプローチは採用していなかったもよう。そのためシャープというのではなく、より雄大で牧歌的な雰囲気が出ていました。満足!


《無料エリアイベント》
18:00 金沢大学管弦楽団
 @JR金沢駅コンコース
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こちらの母校も池辺さんの司会ww


《公演番号 125》能舞とショパン
2010年5月3日(月・祝)20:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
Monday, 3 May 2010 at 20:00 Ishikawa Ongakudo Hougaku Hall

■シューマン/倉知竜也編曲 R.Schumann/arr.T.Kurachi
 流浪の民 Zigeunerleben

■倉知竜也編曲 Arr.T.Kurachi
 ショパン・メドレー F.Chopin Medley

 〜石川県筝曲連盟 Ishikawa Sokyoku Renmei
  篠笛:藤舎眞衣 Shinobue: Mai Tosha


■メンデルスゾーン F.Mendelssohn
 歌の翼に Auf Flugeln des Gesanges, Op.34-No.2

■シューマン R.Schumann
 献呈(「ミルテの花」より) Widmung, Op.25-1

 〜ソプラノ:木村綾子 Soprano: Ayako Kimura
  ピアノ:加藤純子 Piano: Junko Kato


■ショパン F.Chopin
 幻想曲 ヘ短調 作品49(能「葛城」)
 Fantaisie in F minor, Op.49 (Noh dance "Kazuraki")

 〜能舞:藪俊彦 Noh Dance: Toshihiko Yabu
  ピアノ:田島睦子 Piano: Mutsuko Tajima

(アンコール Encore)
■ショパン F.Chopin
 ノクターン 第20番 嬰ハ短調 (遺作)
 「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
 Nocturne No.20 in C-sharp minor, Op.Posth. "Lento con gran espressione"

 〜ピアノ:田島睦子 Piano: Mutsuko Tajima
2階席右側前から2列目。
邦楽とクラシック音楽のコラボ企画。金沢ならではのプログラムです。毎年これは押さえておかねば! 筝と篠笛によるシューマンとショパン。綺麗にまとまってました。

歌は…正直記憶にないです(すいません)。なお、予定されていたバリトン安藤常光さんは体調不良により休演。

で、最大のお目当ては能舞「葛城」とショパン。葛城山へ向かった山伏が吹雪に遭い、最寄りのあばら家に一夜の宿を頼りました。するとその家の女は、罪深きわが身に祈祷を行うよう山伏に願い姿を消します。山伏が祈祷を行うと、先ほどの女の正体=「葛城明神」が現れ、狂おしく舞い踊り始めます。やがて葛城明神は天に上っていくのでした――。この「葛城」にあわせるピアノ曲は、ショパンの幻想曲ヘ短調。田島さんのピアノが凄まじくよかった。そして藪俊彦師の鬼気迫る舞。ピアノと能舞のコラボレーションは毎年おこなわれていますが、幻想性が年々増し、ひじょうに見応えのあるものになっているように思います。

アンコールは田島さんのノクターン「遺作」。センチメンタルな度合いやテンポがちょうどいい感じで、完全にツボに入りました。実に心に染み入る演奏でした。

【LFJK2008】5月5日:感動!本公演最終日!

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2008
〜ベートーヴェンと仲間たち〜
2008年5月5日
あっという間に最終日。
駆けずり回って長時間待たされるのも快感になってきたりして。
以下、覚え書き。

【公演番号331】
日時:2008年5月5日(月・祝)11:30〜
会場:金沢市アートホール[ラズモフスキー]
ピアノ:シャニ・ディリュカ
管楽:オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー
 オーボエ:加納律子
 クラリネット:遠藤文江
 ファゴット:柳浦慎史
 ホルン:コンスタンティン・ティモキン

■ベートーヴェン
 ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.59「熱情」

■ベートーヴェン
 ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
邦楽ホール12:30からのエル=バシャさんももう一度聴きたかったところですが、
木管好きとしては、このピアノとの五重奏曲はやはり抑えておきたい。
難関のアートホールでしたが、朝10時前から整理券待ちの列に並び、
下手側最前列の席をゲット。

ディリュカさんのピアノはムーディ。
ただ、淡い水色のドレスはエキゾティックな美貌には不釣り合いなような。

ピアノ&管楽器の五重奏曲はベートーヴェン初期の作品だそうです。
そのせいか、楽しげな第1楽章はモーツァルトを思わせ、特におもしろい。


【公演番号312】
日時:2008年5月5日(月・祝)13:45〜
会場:石川県立音楽堂コンサートホール[ワルトシュタイン]
指揮:井上道義
ピアノ:小山実稚恵
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
コンサート・ミストレル:アビゲイル・ヤング

■ベートーヴェン
 ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」
アートホールからの移動中、高校時代の同級生女性3人組に遭遇。
ゴールデンウィークのイベントならではで、こういうのもまた楽しい。

それでもわたしは3階前から2列目どまん中を確保できましたが、
今回は特に人気が高いのか、
ついに補助席すらも不足し立見客があふれていました。
昨日の「英雄」、庄司さんの協奏曲よりも観客が多かったように思います。

小山さんのピアノは壮麗。それでいて意外に堅実。
非のうちどころなどあろうはずもなく。

【無料公演】
日時:2008年5月5日(月・祝)15:30〜
会場:石川県立音楽堂交流ホール[フィデリオ]
指揮:井上道義
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
コンサート・ミストレル:アビゲイル・ヤング

■シューベルト
 序曲 ニ長調 D590「イタリア風」

■シューベルト
 序曲 ハ長調 作品170 D591「イタリア風」

■シューベルト
 交響曲 第6番 ハ長調 D589
コンサートホールの観客が終演後大挙してこの交流ホールに急ぐも、
ほとんど立ち見。
わたしはコントラバスの真後ろ。立ち見最前列。

演奏曲は、明日5/6に東京のLFJで披露するシューベルトの交響曲など。

この数日間の疲労が立ち見のカラダにじわじわこたえます。足が棒のようです。でもこの疲労も充実感といえなくもない。ティンパニの渡辺さんが曲の間に何回も鼓面の張り具合を調整しているようすを夢心地を眺めつつ、とろ〜んとした感じでこのシューベルトを聴いておりました。

曲が終わり、万雷の拍手が井上さん&OEKに送られます。井上マエストロは事務局長の山田さんを壇上に引き上げ、スタッフの苦労を称えます。入場者数は目標の5万人を大きく上回り8万5千人に達したとのこと。大成功です。

何回かのカーテンコールが終わり、メンバーが退場しました。しかしそれでも拍手は鳴り止みません。金沢ではなかなか見られない現象です。でも、わたし自身、まさに惜しみなく拍手を送り続けたい…そういう心境でした。

ミッキーが再び登場し、もう何も出てこないよ!とばかりに、バレエダンスよろしくクルクルとターンを決めました。これで本当にお開きです。

はあ、なにか、夢のような3日間でした。
井上さん、OEKのみなさん、スタッフのみなさんには心から感謝したいと思います。
来年以降の継続開催を期待しつつ…

【LFJK2008】ラ・フォル・ジュルネ金沢開幕!オープニングコンサート

待ちに待ったラ・フォル・ジュルネ金沢2008がついに本日開幕します。
5月3日からの本公演を前に、まずはプレイベントである14時からのオープニングコンサートへ。

バスに乗って金沢駅に着いたのは12時半すぎ。すでにタイコの音がずんちゃか聴こえてきます。もてなしドーム鼓門下で泉野小学校マーチングバンドのドラム隊の演奏が行われているようです。たしか13時から正式なオープニング演奏があるはずなので、それまですこし本会場の様子を見てみようと思い石川県立音楽堂へ。すると、ホール内のプロムナードにすでに長蛇の列ができあがっているではありませんか。ふと横を見ると「オープニングコンサート 当日券は完売しました」の看板が。ということは、これは整理券配布の順番待ちではないか?!

わたしは全公演の自由席に入場できる「マルチパス」を購入しておりました。ただし人気公演についてはその公演単独のチケット購入者が優先で、「マルチパス」および「チケット4」(4公演の自由席入場可)の場合は公演1時間前に配布される入場整理券が必要とのこと。どの公演で整理券が配布されるかは、公式サイトで随時発表されるのですが、前夜遅くまで飲んでいたため確認を怠っておりました。

急いで列の最後尾に並ぶことにします。残念ながら泉野の子たちの演奏は見られそうもありません。やがて13時になって徐々に列が動き出し、無事に整理券を入手しました。整理券配布の列の横にもう1つ、自由席の入場列ができています。マルチパス&チケット4の整理券組はまたそこに並び直さなければならないのかとも思いましたが、整理券を受け取ったあと、コンサートホールにのぼる階段の下へ誘導され、そのまま入場手続となりました。マルチパスは裏にQRコードが印刷されており、入場口に設置されている読み取り機にかざして認証を受けます。ディスプレイに「◎」印が表示され、「♪ジャジャジャジャジャーーン」と「運命」のフレーズが流れると手続は完了。結局、入場整理券は「146番」でわりと早い順番だったので、実はそれほど急ぐ必要もなかったのですが、いったん入場してしまった以上、それなりにいい席をゲットしたいと思うもの。もてなしドームでのオープニング演奏に後ろ髪を引かれつつ客席へ急ぎ、1階2列目のほぼセンターの座席を確保。1人だとこういうぽっかり空いている座席をゲットできることがわりとあるのです。まあ、こんな良席に座れたので、結果的にはよしとします。

なお、自由席入場列の中には招待ハガキらしきものを持っている人もいました。どうやら無料招待客も結構いたようです。ところが、たぶん主催者の予想以上に入場客が多かったらしく、続々と客席が埋まっていきます。オルガンステージのほか、ステージ上(!)にまで補助席が出されていました。後で聞いたところによると、1500人定員のところ入場者は1800人だったとのこと。整理券配布即入場だったのも、入場者多数のため開場時刻を早めたせいなのかもしれません。

しかし、この様子を見ると今後の本公演でも入場に苦労することが予想されます。入場整理券の配布は開演1時間前なので、それを手に入れるためにはそのさらに前、たとえば開演1時間半以上前とかに並ばなければならないかもしれません。しかしその場合、整理券の順番待ちをしている時間帯の公演は見られないということになってしまいます。整理券を確保した後そのまま入場せずに他会場に行くという方法もありますが、会場に設置されていたチケット売れ行き状況のボードによると、意外に各公演とも売れ行きは悪くなく(特にコンサートホールで行われるポピュラーな交響曲・協奏曲や、キャパの小さい金沢市アートホールでの大物アーティストによる公演などでは、すでに完売続出もしくは完売必至です)、かなりの公演で整理券配布による入場制限が行われる可能性もあります。そのため、他会場のほうでも整理券がいるかもしれない・・・ということはさらにそのまた1時間半前に並んで・・・ということになりかねません。しかも、そうしてギリギリの時間でハシゴする場合、早めに入場していい席を確保する作戦は放棄せざるを得ません。悩ましいところです。
事前に綿密に作戦を練り、しっかり計画を立てつつ、他方、当日の現場の状況に応じて臨機応変に対応する必要がありそうです。

また、整理券の順番待ちや自由席の早めの席とりのため、待ち時間が相当長くなることを見越して、時間つぶしのため本など持参しておいたほうがよいでしょう。

まあ、今年は初めて開催するわけですから、多少の混乱はやむをえません(「マルチパス」のシステムは金沢で初めて採用されたそうですし)。「熱狂の日」、すなわちお祭りなのですから、むやみに目くじらを立てるのは野暮というものでしょう。全部ひっくるめて楽しんでしまうくらいの気分でいったほうがいいと思います。

オープニングセレモニーが始まりました。お偉方の祝辞。実行委員会会長は「加賀前田家第18代当主」前田利祐氏。いかにもお殿様でありますが、資金集めに奔走してくださったとのこと。谷本石川県知事は来年以降のこの音楽祭の継続をアピール。さすが挨拶には慣れている様子。北陸経済連合会の新木会長の祝辞は無内容。読まされ感満載。最後にルネ・マルタンさんが登場。あなたのおかげです。どうもありがとう!

お偉方たちがステージ後方の座席に移動し、OEKメンバーが登場。次いで井上道義マエストロが颯爽と壇上へ。いよいよ演奏が始まります。

序曲「コリオラン」。
緊張感漲る冒頭が、ビシッと決まりました。とりわけ今回はステージから近いので迫力が違います。タクトを振る井上マエストロも、楽団員のみなさんも、ものすごく集中しているのがよくわかります。楽器から奏でられる響きが直接びしびし伝わってきます。特にヤングさんの渾身の弦。なんか、感動して泣きそうです。
緊張感を伴う劇的な曲調から、徐々にさびしく悲劇的な曲調へと移り、井上さん曰く「悲劇だから」、弦のピチカートで消えるように静かに終わります。その余韻も格別。

そして交響曲第2番。井上マエストロはこの曲をオープニングに選んだ理由を次のように言います。「ベートーヴェンのシンフォニーの中で最も演奏される機会の少ない曲。だからこそ、どの公演を聴いても楽しめるこの音楽祭の象徴として選んだ。でも、イケてる曲ですよ」。

たしかにこの曲は「イケてる」曲でした。OEKの演奏も申し分なく、カッコいい爽快なスマッシュヒットであります。

今回のラ・フォル・ジュルネは、先に述べたとおり初の試みですし、敷居の低いクラシックコンサートというのがウリなわけですから、たとえおばちゃんがおしゃべりしたり、おっさんが眠り込んでイビキをかいたり、おねえちゃんが携帯をいじったり、あんちゃんがチラシをがさごそしたり、子どもが泣きわめいたたりしても、決して怒るまいと思っております。といっても、今回はそのような迷惑な行動はほとんどなく、充分に演奏を堪能できました。むしろ、いつも耳障りな咳払いが、天候もよかったせいか普段より少なかったようさえ思います。

あと、楽章間の拍手もある程度予想されたことでしたが、案の定、第1楽章終わりでぱらぱらと拍手が起こりました。すると井上マエストロは背を向けたまま、すかさず後ろ手を広げて制止していました。第2楽章の終わりでも少し拍手が起こりましたが、井上さんは再度両手で制止するポーズを見せつつ、拍手をした集団のほうをにこやかに見やり、まるで「ここでは拍手は結構です。でもありがとう」と語りかけているような(←妄想)優しいまなざしを向けていました。すると第3楽章終わりではもう拍手は起こりませんでした(インターバル自体も短いですが)。この井上さんの一連のスマートでダンディな振る舞いに感服しました。

こうして、ラ・フォル・ジュルネ金沢は絶好のスタートを切りました。帰宅後は夕方のテレビのローカルニュースで、会場生中継による井上さんの生出演をハシゴ(笑)。今後1週間、このイベントを存分に楽しみたいと思います。

http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080430101.htm
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20080430-OYT8T00050.htm
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000804300001
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/music/080429/msc0804292112002-n1.htm
http://kanazawa.keizai.biz/headline/239/

ベートーヴェン:交響曲第2番&第7番ベートーヴェン:交響曲第2番&第7番
金聖響 ベートーヴェン オーケストラ・アンサンブル金沢

曲名リスト
1. 交響曲第2番ニ長調op.36
2. 交響曲第7番イ長調op.92

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ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2008
〜ベートーヴェンと仲間たち〜

【公演番号001】オープニングコンサート
日時:2008年4月29日(火・祝)14:00〜
会場:石川県立音楽堂コンサートホール[ワルトシュタイン]
指揮:井上道義
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
コンサート・ミストレル:アビゲイル・ヤング
ナビゲーター:朝岡聡

■ベートーヴェン
 序曲「コリオラン」Op.62

■ベートーヴェン
 交響曲 第2番 ニ長調 Op.36

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ブログ名「ワチャゴナ!」の由来は、ナイナイさんも大好きな知念里奈さんの「DO-DO FOR ME」です!
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