2008年07月18日
続々々・岡田斗司夫の「寝言」
前回の続きです。
<「ジブリがいっぱい」の「On Your Mark」>
○ このように作品の分析や解釈は楽しいのだが、自分の解釈が正しいかどうか、変かどうかは分からない。
○ 「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート」というDVDに、宮崎駿が監督したチャゲ&アスカの「On Your Mark」のプロモーションビデオが収録されているのだが、これに対する自分の解釈を聞いて欲しい。
ジブリがいっぱいSPECIALショートショート
内山理名 内藤剛志 柊瑠美


○ このPV、世間での受け取り方は地味なものなのだが、僕は宮崎駿が確信犯で自分の暗黒面を曝け出したものすごい作品だと考えている。
○ このPVの初出は95年。当時、「エヴァ」を監督した庵野秀明や「パトレイバー」や「攻殻機動隊」を監督した押井守への対抗意識があったのではなかろうか。
実際に「On Your Mark」のPVを鑑賞。その後、岡田の解説つきで必要に応じて一時停止しながら再度鑑賞。
○ 一見して分かるとおり、パッと見は非常に不思議な作品である。同じような映像が繰り返されるのだが、その度にちょっとずつ意味が変る。音楽でいうリフレインの構造を映像に取り入れている。
○ まず冒頭の遺跡みたいな建物なのだが、これは明らかにチェルノブイリ原子力発電所がモチーフだ。現在だとピンとこないかもしれないが、この頃(90年代)は放射性物質の飛散を抑えるためにコンクリート製の石棺で封じ込められたチェルノブイリ原発の映像や写真がよくメディアに露出していた。

○ 周囲には鉄条網があって、よーく観ると一瞬ラジエーションマークが描かれた看板が映る。つまり、この世界は過去に原発事故が起こって、ドームの外では生きられないディストピアである。
○ 宮崎駿はこの描写で世界観を説明しきったつもりなのだろうが、これだけじゃ分からないよ!
○ 恐ろしいことに、このPV、何回かTVで放映されたことがあるんだよね(私もTVで観た)。日本だと原発関係の映像は民放の電波に乗りにくいが、宮崎アニメというヴェールに紛れて、スポンサーも気づかなかったのだ!
○ 主人公は警察官というか特殊部隊の人間。つまりは権力側の人間で、これまでの宮崎アニメが打ち出してきた正義の範疇に入らない。
○ 彼らがオウムっぽい宗教団体にヘリで強行突入し、信者を虐殺する。捜査令状も出さなければ、開けたドアの先に何があるかも確認せず手榴弾を投げ込み、弾丸を撃ち込む。完全なるジェノサイド。
○ これは、警察とか公安とかいった、権力側の視点で作品を作り出した押井守への対抗意識が大きいのではないか。あー、オマエそんなの描くの?そんなのやらせたら、俺はもっと描けるよ!本気でやったらオマエら泣くぞ!「AKIRA」とか「パトレイバー」とかヌルいんじゃー!……という宮崎駿の負けず嫌いさが良く出ている。

○ 宮崎アニメで初めて描写される目が開いたままの死体。しかもナウシカみたいな女の子。やはりこの作品での宮崎は本気だ!
○ 「埃にまみれた服をはらった」とか「落ちていくコインは二度とかえらない」とか、意外にもきちんと歌詞の意味合いを反映させた映像に置き換えている。
○ このPVは「耳をすませば」の併映だった。「となりのトトロ」の併映で「火垂るの墓」をやられたことに対する仕返しなんじゃないのか?(笑)
○ ここまでが作品内の現実で、ここから先はチャゲアスっぽい二人の主人公の妄想の話です。

○ ここから妄想の話。まず第一段階は「あの死んだ美少女を助けられたらなぁ」という話。翼をもった少女は死んだ少女のメタファー。死体を持ち上げる為に掴んだ背中と、抱える為に掴んだ翼の位置が全く同じ。構図も同じ。
○ 冒頭にちょっとだけ出てくる黄色い特殊車両でも使わないと外出できないほど、放射能に溢れた死の世界なのに、オープンカーで楽しそうに走っているのは「これは妄想ですよ!」というサイン。
○ ここで流れる「流行の風邪にやられた」という歌詞がすごい。青春の本質は「やろうと思ったけどできない」ということ。つまりは後悔と未練。チャゲアスの歌詞はいつもこんな感じで、「これからそいつを殴りにいこうか」などと唄いながら、実際には殴りにいかない。童貞をこじらせた感じが良く出ている。

○ 飲み屋にて二人で呑むシーン。つまり、本当は、特殊部隊に属する主人公が宗教団体に強行突入して皆殺しにした後、酒飲んで愚痴を言い合い「こうだったら良かったのにな」と妄想する話なのだ。
○ もうちょっとリアルに妄想しようということで、少女が死んだのではなく研究施設のようなものに拉致られたことにする。で、ハッキングの道具を作り上げたり、ネットで情報を得たりして、助け出す。助けるシーンが冒頭のジェノサイドと一変して急にコミカルになるのも、これはウソですという暗示。

○ 助けた少女が車に押し込められる際に手足がまっすぐのままだったり、抱きしめられる時に目を見開いたままだったりするのも、妄想の証。本当は死体あどということを暗示している。
○ でも、警官なので妄想がリアルになりすぎてしまい、こんなんで「逃げ切れるわけねーだろ」と逃亡に使った前述の特殊車両ごと落ちて死ぬバッドエンドを想像してしまう。
○ イカンイカン。最初からやりなおしだ〜とリフレイン。

○ 車が飛ぶ。初めて観た時「さすがにこれはないわー!」と思った。
○ マンションに特殊車両がつっこむシーンは冒頭のヘリによる宗教施設突入と全く同じ構図。
○ ドームを抜け出ると、一瞬だけ灰色の大地に覆われた現実の死の世界が見えるが、車が走ると共に緑に溢れた妄想の世界に変っていく。
○ 普通、ハッピーエンドなら、主人公達が乗った車が地平線の向こうへ走り去ったり、画面の向こう側へ消えていったりする場面で終わる。でも、このPVは車が途中で停まり、主人公二人が地上に置き去りにされるシーンで終わる。単純なハッピーエンドではない。
○ 最後、少女が空へ飛び立っていくシーンで、「僕らがこれを無くせないのは 夢の心臓めがけて 僕らと呼び合うため」という歌詞がかぶさるが、ここでいう「これ」とは妄想のことだ。
○ 言い換えれば、「これ」とは宮崎駿がアニメを作る理由でもある。作者が本気を出せば出すほど、自分と向き合うしかなくなる。このPVは、現実には何の力も持たず、作家としても行き詰まりを抱えているが、それでも「ナウシカみたいな少女が空を飛ぶ」という妄想を売ることしかできない宮崎自身を象徴しているのだ。
○ 「本当はこういう意味」というような一元的なことは言いたくないのだが、敢えて分析するとこのPVは三段重ね以上の構造を持っている。
○ まず0段目はこういうアニメを作る宮崎駿自身。
○ 1段目はジェノサイドという行為に加担したことを後悔し、酒飲んで忘れる主人公二人。
○ 2段目以降は主人公二人の様々な妄想。その妄想も、これまで説明したように何層ものレイヤーに分かれている。
○ 宮崎駿には二律背反的な部分がある。作家としては自分の作品のDVDを観て欲しい。一方で、作品を観たら自分の生活を反省して、子供と外で遊んで欲しい。でも、作品に込めたメッセージを感じ取れず、「毎日DVD観てます!」なんて感想を平気で口にするような奴らばかりだ。そんな奴はこのおにぎりフィギュアでも喰らえ!(笑)わしなりの嫌がらせじゃ!!みたいなことを考えているに違いない。
○ 宮崎駿にとってアニメを作るという行為はこのPVにおけるリフレインみたいなもの。宮崎が作品を作るのを辞めることなんてことできる筈がない。しかし、そんな宮崎のスタジオはガス・水道・電気を大量に消費し、原発みたいなものを抱えているスポンサーや代理店やTV放送局にしっかりと守られている。
○ そんな苦しみをこのPVで表している。初めてこの映像を観た時は、宮崎はまだ現役バリバリのクリエイターなのだと驚いた。苦しんでるなぁ。でも、それに比べて息子は苦しんでないよなぁ(笑)。
○ でもそのように自身と向き合った作品を、それとわかり難く作るのはズルい(笑)。
○ 押井守ら後輩への挑戦状という意味合いもあるのだが、今まで上手ーく誤魔化していた押井が、今夏の「スカイクロラ」(自分の娘世代に向けて作ったという)でどう自分と向き合うのか楽しみ。
<質疑応答>
問:「On Your Mark」でチャゲ似の主人公がネットで情報を集める場面で背後に花束が見えるが、放射能に満ちた死の世界なら生の花など無いのでは?
○ あそこの場面は妄想なので、妄想の証としてでてくる。

○ その後に続く居酒屋の場面は現実なので、「やきとり」や「めざし」等の自然食品は時価になってるね。一方で「塩サバ(合成)」「バイオ蛸酢」といったSFっぽい食品は安価(他の部分もそうなのだが、宮崎駿ってこういう演出をする人だったんだ!と目から鱗です)。
問:BSマンガ夜話の「ハチクロ」の回で、はぐみは創作モンスターとか海原雄山であるとか言いかけていたのがとても気になるのだが、やっぱりガイナックスで庵野秀明をみていたからか?
○ 違います。
○ はぐみは創作に全てを捧げた人間なのだが、そういう人間は周囲を不幸にする。周囲の幸福を犠牲にする。それ故に、これを青年マンガでやろうとすると「息子からみた雄山」になる。
○ 創作を「光」としてポジティブに描いてはいるが、本当は怖い話。4年間続いた心地良い人間関係をはぐみは簡単に棄てる。生きる為に先生も取り込む(でも先生本人は幸せそう)。「ハチクロ」という漫画世界で、青春期の幸福が壊れる理由は、4年経ったからというよりも、はぐみが創作を選択したせい。
○ マンガ夜話ではモーツァルトとサリエリを例に出したが、アートで良い例がピカソ。ピカソは生涯で何人もの妻や愛人がいたが、その殆どが精神を病んでいる。ピカソは「自分にとって女性というものは女神か洗濯女のどちらかでしかない」と発言したこともあり、そのように極端な扱いをされたからだ。「私はピカソから生き残った!」という意味で、「サバイビング・ピカソ」と題された映画もある。
サバイビング・ピカソ【字幕ワイド版】
アンソニー・ホプキンス


○ 作者にも同じ要素がある。「ハチクロ」の後書きをみると、編集者かアシスタントしか出てこない。アシスタントの顔ぶれもよく変る。普通は友達とか家族とか出てくるのだが、全く登場しない(日記には出てくるよ!と思ったのだが、確かに少ないかも)。
○ でも、こういう話をしようとすると「止めとけ、また少女マンガを扱えなくなるぞ!」という無言のプレッシャーをかけられる(笑)。
ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)
羽海野 チカ


全体的な感想について、この次のエントリに書きました。
○ このように作品の分析や解釈は楽しいのだが、自分の解釈が正しいかどうか、変かどうかは分からない。
○ 「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート」というDVDに、宮崎駿が監督したチャゲ&アスカの「On Your Mark」のプロモーションビデオが収録されているのだが、これに対する自分の解釈を聞いて欲しい。
ジブリがいっぱいSPECIALショートショート
内山理名 内藤剛志 柊瑠美

○ このPV、世間での受け取り方は地味なものなのだが、僕は宮崎駿が確信犯で自分の暗黒面を曝け出したものすごい作品だと考えている。
○ このPVの初出は95年。当時、「エヴァ」を監督した庵野秀明や「パトレイバー」や「攻殻機動隊」を監督した押井守への対抗意識があったのではなかろうか。
実際に「On Your Mark」のPVを鑑賞。その後、岡田の解説つきで必要に応じて一時停止しながら再度鑑賞。
○ 一見して分かるとおり、パッと見は非常に不思議な作品である。同じような映像が繰り返されるのだが、その度にちょっとずつ意味が変る。音楽でいうリフレインの構造を映像に取り入れている。
○ まず冒頭の遺跡みたいな建物なのだが、これは明らかにチェルノブイリ原子力発電所がモチーフだ。現在だとピンとこないかもしれないが、この頃(90年代)は放射性物質の飛散を抑えるためにコンクリート製の石棺で封じ込められたチェルノブイリ原発の映像や写真がよくメディアに露出していた。

○ 周囲には鉄条網があって、よーく観ると一瞬ラジエーションマークが描かれた看板が映る。つまり、この世界は過去に原発事故が起こって、ドームの外では生きられないディストピアである。
○ 宮崎駿はこの描写で世界観を説明しきったつもりなのだろうが、これだけじゃ分からないよ!
○ 恐ろしいことに、このPV、何回かTVで放映されたことがあるんだよね(私もTVで観た)。日本だと原発関係の映像は民放の電波に乗りにくいが、宮崎アニメというヴェールに紛れて、スポンサーも気づかなかったのだ!
○ 主人公は警察官というか特殊部隊の人間。つまりは権力側の人間で、これまでの宮崎アニメが打ち出してきた正義の範疇に入らない。
○ 彼らがオウムっぽい宗教団体にヘリで強行突入し、信者を虐殺する。捜査令状も出さなければ、開けたドアの先に何があるかも確認せず手榴弾を投げ込み、弾丸を撃ち込む。完全なるジェノサイド。
○ これは、警察とか公安とかいった、権力側の視点で作品を作り出した押井守への対抗意識が大きいのではないか。あー、オマエそんなの描くの?そんなのやらせたら、俺はもっと描けるよ!本気でやったらオマエら泣くぞ!「AKIRA」とか「パトレイバー」とかヌルいんじゃー!……という宮崎駿の負けず嫌いさが良く出ている。

○ 宮崎アニメで初めて描写される目が開いたままの死体。しかもナウシカみたいな女の子。やはりこの作品での宮崎は本気だ!
○ 「埃にまみれた服をはらった」とか「落ちていくコインは二度とかえらない」とか、意外にもきちんと歌詞の意味合いを反映させた映像に置き換えている。
○ このPVは「耳をすませば」の併映だった。「となりのトトロ」の併映で「火垂るの墓」をやられたことに対する仕返しなんじゃないのか?(笑)
○ ここまでが作品内の現実で、ここから先はチャゲアスっぽい二人の主人公の妄想の話です。

○ ここから妄想の話。まず第一段階は「あの死んだ美少女を助けられたらなぁ」という話。翼をもった少女は死んだ少女のメタファー。死体を持ち上げる為に掴んだ背中と、抱える為に掴んだ翼の位置が全く同じ。構図も同じ。
○ 冒頭にちょっとだけ出てくる黄色い特殊車両でも使わないと外出できないほど、放射能に溢れた死の世界なのに、オープンカーで楽しそうに走っているのは「これは妄想ですよ!」というサイン。
○ ここで流れる「流行の風邪にやられた」という歌詞がすごい。青春の本質は「やろうと思ったけどできない」ということ。つまりは後悔と未練。チャゲアスの歌詞はいつもこんな感じで、「これからそいつを殴りにいこうか」などと唄いながら、実際には殴りにいかない。童貞をこじらせた感じが良く出ている。

○ 飲み屋にて二人で呑むシーン。つまり、本当は、特殊部隊に属する主人公が宗教団体に強行突入して皆殺しにした後、酒飲んで愚痴を言い合い「こうだったら良かったのにな」と妄想する話なのだ。
○ もうちょっとリアルに妄想しようということで、少女が死んだのではなく研究施設のようなものに拉致られたことにする。で、ハッキングの道具を作り上げたり、ネットで情報を得たりして、助け出す。助けるシーンが冒頭のジェノサイドと一変して急にコミカルになるのも、これはウソですという暗示。

○ 助けた少女が車に押し込められる際に手足がまっすぐのままだったり、抱きしめられる時に目を見開いたままだったりするのも、妄想の証。本当は死体あどということを暗示している。
○ でも、警官なので妄想がリアルになりすぎてしまい、こんなんで「逃げ切れるわけねーだろ」と逃亡に使った前述の特殊車両ごと落ちて死ぬバッドエンドを想像してしまう。
○ イカンイカン。最初からやりなおしだ〜とリフレイン。

○ 車が飛ぶ。初めて観た時「さすがにこれはないわー!」と思った。
○ マンションに特殊車両がつっこむシーンは冒頭のヘリによる宗教施設突入と全く同じ構図。
○ ドームを抜け出ると、一瞬だけ灰色の大地に覆われた現実の死の世界が見えるが、車が走ると共に緑に溢れた妄想の世界に変っていく。
○ 普通、ハッピーエンドなら、主人公達が乗った車が地平線の向こうへ走り去ったり、画面の向こう側へ消えていったりする場面で終わる。でも、このPVは車が途中で停まり、主人公二人が地上に置き去りにされるシーンで終わる。単純なハッピーエンドではない。
○ 最後、少女が空へ飛び立っていくシーンで、「僕らがこれを無くせないのは 夢の心臓めがけて 僕らと呼び合うため」という歌詞がかぶさるが、ここでいう「これ」とは妄想のことだ。
○ 言い換えれば、「これ」とは宮崎駿がアニメを作る理由でもある。作者が本気を出せば出すほど、自分と向き合うしかなくなる。このPVは、現実には何の力も持たず、作家としても行き詰まりを抱えているが、それでも「ナウシカみたいな少女が空を飛ぶ」という妄想を売ることしかできない宮崎自身を象徴しているのだ。
○ 「本当はこういう意味」というような一元的なことは言いたくないのだが、敢えて分析するとこのPVは三段重ね以上の構造を持っている。
○ まず0段目はこういうアニメを作る宮崎駿自身。
○ 1段目はジェノサイドという行為に加担したことを後悔し、酒飲んで忘れる主人公二人。
○ 2段目以降は主人公二人の様々な妄想。その妄想も、これまで説明したように何層ものレイヤーに分かれている。
○ 宮崎駿には二律背反的な部分がある。作家としては自分の作品のDVDを観て欲しい。一方で、作品を観たら自分の生活を反省して、子供と外で遊んで欲しい。でも、作品に込めたメッセージを感じ取れず、「毎日DVD観てます!」なんて感想を平気で口にするような奴らばかりだ。そんな奴はこのおにぎりフィギュアでも喰らえ!(笑)わしなりの嫌がらせじゃ!!みたいなことを考えているに違いない。
○ 宮崎駿にとってアニメを作るという行為はこのPVにおけるリフレインみたいなもの。宮崎が作品を作るのを辞めることなんてことできる筈がない。しかし、そんな宮崎のスタジオはガス・水道・電気を大量に消費し、原発みたいなものを抱えているスポンサーや代理店やTV放送局にしっかりと守られている。
○ そんな苦しみをこのPVで表している。初めてこの映像を観た時は、宮崎はまだ現役バリバリのクリエイターなのだと驚いた。苦しんでるなぁ。でも、それに比べて息子は苦しんでないよなぁ(笑)。
○ でもそのように自身と向き合った作品を、それとわかり難く作るのはズルい(笑)。
○ 押井守ら後輩への挑戦状という意味合いもあるのだが、今まで上手ーく誤魔化していた押井が、今夏の「スカイクロラ」(自分の娘世代に向けて作ったという)でどう自分と向き合うのか楽しみ。
<質疑応答>
問:「On Your Mark」でチャゲ似の主人公がネットで情報を集める場面で背後に花束が見えるが、放射能に満ちた死の世界なら生の花など無いのでは?
○ あそこの場面は妄想なので、妄想の証としてでてくる。

○ その後に続く居酒屋の場面は現実なので、「やきとり」や「めざし」等の自然食品は時価になってるね。一方で「塩サバ(合成)」「バイオ蛸酢」といったSFっぽい食品は安価(他の部分もそうなのだが、宮崎駿ってこういう演出をする人だったんだ!と目から鱗です)。
問:BSマンガ夜話の「ハチクロ」の回で、はぐみは創作モンスターとか海原雄山であるとか言いかけていたのがとても気になるのだが、やっぱりガイナックスで庵野秀明をみていたからか?
○ 違います。
○ はぐみは創作に全てを捧げた人間なのだが、そういう人間は周囲を不幸にする。周囲の幸福を犠牲にする。それ故に、これを青年マンガでやろうとすると「息子からみた雄山」になる。
○ 創作を「光」としてポジティブに描いてはいるが、本当は怖い話。4年間続いた心地良い人間関係をはぐみは簡単に棄てる。生きる為に先生も取り込む(でも先生本人は幸せそう)。「ハチクロ」という漫画世界で、青春期の幸福が壊れる理由は、4年経ったからというよりも、はぐみが創作を選択したせい。
○ マンガ夜話ではモーツァルトとサリエリを例に出したが、アートで良い例がピカソ。ピカソは生涯で何人もの妻や愛人がいたが、その殆どが精神を病んでいる。ピカソは「自分にとって女性というものは女神か洗濯女のどちらかでしかない」と発言したこともあり、そのように極端な扱いをされたからだ。「私はピカソから生き残った!」という意味で、「サバイビング・ピカソ」と題された映画もある。
サバイビング・ピカソ【字幕ワイド版】
アンソニー・ホプキンス

○ 作者にも同じ要素がある。「ハチクロ」の後書きをみると、編集者かアシスタントしか出てこない。アシスタントの顔ぶれもよく変る。普通は友達とか家族とか出てくるのだが、全く登場しない(日記には出てくるよ!と思ったのだが、確かに少ないかも)。
○ でも、こういう話をしようとすると「止めとけ、また少女マンガを扱えなくなるぞ!」という無言のプレッシャーをかけられる(笑)。
ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)
羽海野 チカ

全体的な感想について、この次のエントリに書きました。
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レポートを掲載しているサイトを紹介
(08/05/29 記載 新宿ロフトプラスワン)
2008年6月スケジュール
6月24日(火)
岡田斗司夫の『遺言』番外編
Op...
岡田斗司夫の『遺言』番外編 6月24日開催【「エヴァ板とガイナスレ用だよ」Blog】at 2008年07月18日 15:27
流行の風邪流行ってる理由とは!? 幸せ流行の風邪研究家タマちゃんのブログです。お気軽にコメントください(*^_^*) 毎年、流行する風邪の症状は様々な特徴を持ち合わせてると思います。 今年、流行し...毎年、流行する風邪の症状は様々な特徴を持ち
流行の風邪流行ってる理由とは!?【かっつんの高感度アンテナ】at 2011年12月17日 20:23















